化粧品のプロモーション戦略には動画がおすすめ!面白いPR事例5選
- 化粧品のプロモーション戦略におすすめの手法は?
- 自社化粧品を必要最小限のコストで宣伝したい
- 印象的で面白い化粧品のプロモーション動画を制作したい
インターネットの普及にともない、商品やサービスのプロモーション戦略も多様化しています。なかでも、化粧品は競合商品との差別化が重要であることから、プロモーションの方針に悩む方も多いでしょう。視覚的な訴求力が求められる化粧品のPRには、動画広告の活用がおすすめです。
本記事では、自社化粧品の認知度を向上させたい方向けに、化粧品のプロモーション動画を制作するメリットや面白いPR事例などを解説します。
記事を読み終える頃には、消費者の購買行動につながるプロモーション戦略を施策できます。自社化粧品の売上アップを目指したい方はぜひ参考にしてください。
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化粧品のプロモーション戦略に動画がおすすめの理由4選
化粧品のプロモーションを効果的に行うためには、動画媒体の活用がおすすめです。化粧品のプロモーションには以下の4種類の内容が存在します。
- ブランドコンセプトの周知
- 化粧品の特徴の説明
- 化粧品の使い方の解説
- ユーザーレビューの紹介
ブランドコンセプトや実際の使用感は、文章や静止画よりも、動画を用いることでわかりやすく伝えることが可能です。単なる説明にとどまらず見栄えの良さや実際の口コミをアピールすることで、消費者の興味を惹くことができます。
化粧品のプロモーションに動画を用いることで、以下の効果が期待できます。
1. ブランドのイメージが向上する
化粧品のプロモーションに動画を用いることで、ブランドイメージの向上につながります。商品を開発したコンセプトやイメージなどを消費者に説明することで、ブランドの世界観をアピールすることが可能です。
ブランディングがメインのプロモーション動画は、特定の化粧品ではなく、自社商品全般に興味を持ってもらうことが目的です。綺麗なモデルや風景によって、ブランドの世界観を演出しています。
2. 化粧品の特徴をわかりやすくアピールできる
動画で化粧品を紹介することで、消費者に向けて特徴をわかりやすく解説することができます。他社化粧品や既存化粧品との差異を明確化できるため、自社化粧品を購入するメリットを強調することが可能です。
含まれる成分や使用効果などの情報を盛り込むことで、消費者に対して説得力のあるアプローチができます。
3. 実際の使用感を伝えることができる
動画を活用することで、化粧品に興味を抱いた消費者に実際の効果をアピールすることが可能です。複数の自社化粧品との組み合わせや、おすすめの使用方法などを解説することで、消費者に商品の理解を深めてもらうことができます。
4. ECサイトと連携させて購入へ誘導できる
化粧品のプロモーション動画にECサイトを連携させておくと、消費者を購入へスムーズに誘導できます。
ポスターやカタログなどの紙媒体でプロモーションした場合、購入サイトに誘導するまで時間がかかるため、なかなか売上につながりません。
デジタル媒体の動画にECサイトを連携させることで、化粧品に関心を持った消費者が、購入ページへ迅速にたどり着くことができます。
化粧品のプロモーション動画の制作時に意識するべきポイント
化粧品関連のプロモーション動画を制作する前に、計画段階で目的やターゲット、方針を定めることが大切です。消費者に対して伝えたいことを確実に届けるために、以下の4点を意識しましょう。
- 目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 切り口を工夫する
- 言葉の表現に気をつける
1. 目的を明確にする
プロモーション動画を制作する前に「消費者へ何を伝えたいのか」を明確に定めましょう。ブランドイメージの認知や新作化粧品の宣伝など、目的によって動画の方向性が変化します。
商品の購入を促したい場合は、ブランドに関する情報を必要最小限に収め、化粧品の特徴をメインにすることで的確な情報を届けることが可能です。
2. ターゲットを明確にする
ターゲットが不明瞭のまま動画を制作した場合、ターゲットである消費者が「自分に向けられた化粧品ではない」と判断する可能性があります。プロモーションの目的と同様に、メインターゲットも明確にしましょう。
化粧品の場合、同じ「女性向け」「男性向け」でも年代や年収によって求められる要素が異なります。10代の学生と40代のミドルではアプローチの方法も変わるため、ターゲットは必ず具体的に設定したうえでプロモーションの計画を立てましょう。
3. 切り口を工夫する
化粧品のプロモーション動画を制作する際、切り口に注意しましょう。既存のプロモーション動画と同じ切り口の動画では、たとえ商品が魅力的であっても消費者の印象に残らずに終わる可能性があります。
ターゲットが「自社に何を求めているのか」を踏まえたうえで、他者との違いを積極的にアピールすることが大切です。
4. 言葉の表現に気をつける
動画は化粧品の特徴や使用感を伝えやすいものの、表現には注意を払う必要があります。化粧品の広告は化粧品の効果範囲内の表現である必要があり、医薬品または医薬部外品を思わせる表現は薬機法により禁止されています。(薬機法第66条〜第68条)使用できる文言はかならず確認しましょう。
ヘアケア商品や日焼け止め、ファンデーションなどをプロモーションする際には、以下の表現が使用できます。
- 肌にツヤを与える。
- 日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
- 乾燥による小ジワを目立たなくする。
言葉の表現が薬機法に違反していないか不安がある場合は、弁護士に相談すると的確なアドバイスを受けられるため、おすすめです。
絶大な販促効果!トレンドを押さえたプロモーション戦略3選
化粧品のプロモーションを成功させる秘訣は、時代のトレンドを押さえることです。常に時代の流れを把握したうえで消費者のニーズに応えないと、高い効果が期待できません。
トレンドや消費者のニーズを押さえるために有効的な手段は、以下のとおりです。
- 「ライブコマース」でリアルタイムに消費者の疑問を解消する
- インフルエンサーにPRを依頼する
- SNS上の企画と連携する
1. 「ライブコマース」でリアルタイムに消費者の疑問を解消する
「ライブコマース」とは、生配信形式でユーザーに商品を宣伝する販売手法です。主に視聴者が化粧品に関して気になることをリアルタイムで質問し、配信者が回答する形式が主流です。
ライブコマース方式を採用することで、消費者の意見から自社化粧品の課題を明確化することができます。店頭とは異なり、1度に大勢の消費者へ自社化粧品の魅力を伝えられる点も大きなメリットです。
オンライン販売が浸透した今、多くの市場で注目されている形式であり、昨今の化粧品業界にも浸透しつつあります。
2. インフルエンサーにPRを依頼する
SNSが普及した影響によって、多くのファンを抱えているインフルエンサーにプロモーションを依頼する企業も増えています。インフルエンサーとは、インスタグラマーやYouTuberなど、SNSや動画サイトを用いて情報を発信する人物のことです。
他社プロモーションとの差別化を図るためには、自社化粧品を認知してもらうための戦略が重要視されます。若年層にとって身近であり、影響を受けやすい存在にPRを依頼することで、消費者に化粧品のイメージを的確に伝えることが可能です。
3. SNS上の企画と連携する
TwitterやInstagram、TikTokにおけるSNS企画と連携することで、印象に残る情報を発信することが可能です。SNSで行うキャンペーンには、以下の3種類があります。
メリット | 実施企業例 | 最適なプラットフォーム | |
---|---|---|---|
登録条件型(フォロー+いいねなど) | ・誰でも簡単に参加することができる。 | ・資生堂 | ・Instagram |
投稿型(ハッシュタグ、キーワードの指定) | ・商品への理解を深めてもらえる。 ・投稿コメントから改善点を分析できる。 |
・ニベア花王 | ・Instagram |
タイアップ型(アニメやインフルエンサーとのコラボ) | ・特定のターゲットへのアプローチができる。 | ・msh | ・YouTube ・TikTok |
人気コンテンツとのコラボや、誰でも参加できるクイズ・プレゼント応募企画に動画を用いることで、多くの消費者獲得につながります。SNSユーザーの「シェア」を誘発することで、大量の売上獲得を狙えるでしょう。
化粧品のプロモーション動画と相性がいいプラットフォーム
化粧品のプロモーション動画は、さまざまなプラットフォームで公開できます。目的別のおすすめのプラットフォームは以下のとおりです。目的に応じて各プラットフォームを使いわけましょう。
YouTube | 化粧品の具体的な特徴を紹介する |
---|---|
Instagram、Twitter | 新商品の周知や購入サイトへの誘導を行う |
@Cosme、LIPS | 商品説明とリアルなレビューをあわせて公開する |
尺の長い動画を投稿できるYouTubeは、化粧品の特徴から実際に使用した様子を盛り込んで伝えることができます。InstagramやTwitterは、インフルエンサーやユーザーの投稿から購入ページへの誘導が簡単です。
口コミ投稿サイトは、複数のSNSと連携して活用できます。自社のプロモーション動画とあわせてユーザーの口コミを確認してもらうことで、購入へのハードルを下げることが可能です。
化粧品のプロモーション・キャンペーン動画事例5選
実際に、多くの注目を集めた化粧品のプロモーション動画の事例を解説します。
- 資生堂『エリクシール』
- CHANEL『ハウツー動画』
- マキアージュ『フォロー&ツイートキャンペーン』
- VT『CICAシリーズ』
- L'OCCITANE『予算別ギフト商品紹介動画』
各企業は、商品の特徴やブランドイメージ、求められているニーズに沿ったプロモーションを展開しています。プロモーション動画を制作する際の参考にしてください。
1. 資生堂『エリクシール』
参照:エリクシール サステナビリティムービー「簡単なつめかえ用」|資生堂
「つや玉」で話題を呼んだ資生堂の化粧水「エリクシール」のプロモーション動画です。15秒の短い尺で自然が多く映し出され、健康的な肌をつくるイメージや、地球環境に配慮した化粧品のコンセプトをまとめています。
未来永劫、若々しくいたい女性に向けて、自社化粧品の魅力を訴えかけている内容が好感を集めています。
2. CHANEL『ハウツー動画』
参照:How to Get a Blurry Grey Look with the New Eye Collection – CHANEL Makeup Tutorials
世界的有名ブランドの『CHANEL』は、自社アイテムを使ったメイクのハウツー動画を積極的に公開しています。多彩な国籍のモデルを起用し、世界中の消費者が使用感をイメージできるよう工夫している点が特徴です。
従来の洗練されたブランドのイメージを維持しつつ、一般の消費者が「気軽に使いこなせる」と思える動画に仕上げています。
3. マキアージュ『パーソナルカラー診断キャンペーン』
トータルメーキャップブランド「マキアージュ」が開催する独自のプロモーション企画です。マキアージュの公式アカウントからコンテンツサイトにアクセスすることで、顔のタイプや肌にあう化粧品の診断ができます。
ユーザーの興味を惹き、自社化粧品の購入へ自然に導いていることから、SNSと連携した化粧品プロモーションの代表例に挙げられています。
4. VT『CICAシリーズ』
参照:【Hyukの壁】大人気スキンケアブランドVTを徹底レビュー
ツボクサ由来の成分が人気のスキンケアブランド「CICA」シリーズは、インフルエンサーを中心としたプロモーションを行っています。皮膚の『再生促進効果』を全面にアピールし、肌荒れに悩む消費者に対して改善効果の高さを実証する内容です。
InstagramやYouTubeなどのさまざまな媒体で商品のレビューを公開しており、消費者の商品選定をサポートしています。インフルエンサーと連携して、スキンケアを見直したい消費者に効果の保証を周知させた成功例です。
5. L'OCCITANE『予算別ギフト商品紹介動画』
参照: ハンドクリーム GIFT FOR YOU - YouTube
植物療法の考え方を採り入れた「L'OCCITANE」は、コスパの良さから友人・恋人へのギフトに選ばれることが多いブランドです。
消費者からのブランドイメージを逆手に取り、予算やニーズにあわせた商品をYouTubeショートで紹介しています。低価格で用意できる友人用のギフトから、少し高めの恋人向けおすすめギフトなど、さまざまな用途にあった商品をアピールしています。
イベントにあわせたギフト券のプレゼントキャンペーンも行っており、安定した売上を維持している点が特徴です。
まとめ
化粧品のプロモーションには、特徴や使用感をわかりやすく伝えることができる動画がおすすめです。より効果を見出したい場合は、複数のSNSやインフルエンサーとの連携を行いましょう。
化粧品のプロモーションは、市場リサーチから制作まで多くの労力を必要とします。手っ取り早く消費者に強い印象を与える動画を用意したい場合は、制作代行会社への依頼も検討しましょう。
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埼玉県さいたま市出身。動画・グラフィック・デザイン制作、WEBマーケティングをワンストップで行う。「UNCHAINS(アンチェインズ)」を運営する株式会社クラスターワン代表取締役。ホームページ制作会社、広告代理店、IT業界での営業・人材教育を経験。その後、東京の動画・映像制作会社に入社。ディレクション・撮影・編集等を学び、静岡にて起業。動画制作はこれまで県内・県外の企業を中心に商品紹介、サービス紹介、会社紹介、リクルート、イベント・展示会、テレビCM等、実写からアニメーションに至るまで企画・撮影・編集をワンストップにて対応。クライアントのビジネスでの目的・目標達成のために動画を中心としたクリエイティブとWEBマーケティングの力で成果を出すための取り組みに注力している。趣味はサッカー、映画鑑賞。
ブランドイメージ、企業や商品の独自の強み、大事にしている事などを明確にして各動画に一貫して反映させていく事も重要です。
化粧品関連などの動画制作では特に、撮影の際の光や照明のコントロール、編集の際の色味の補正などによって動画の仕上がり、見え方、見せ方が大きく変わってくるため、制作の前段階で制作会社との世界観やイメージの共有をしっかり行いましょう。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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