有限会社クリップデザインオフィス

十年に渡り担当した生活情報誌。その中でも特集企画は毎月提示された企画を咀嚼し、デザイン、イラストに展開。まずは、企画内容を深く理解するために始めの打合せを重視。

年間通しての制作だったので、その時々の季節感を重視した企画、またはスポンサーがついた時の企画。その都度、どう表現するかを考え抜いて制作してきました。

近年、新聞が余り読まれなくなったので、本来競合する新聞どうしの販売店の統合も進んでいるみたいです。弊社が担当した情報誌は全国紙の中でも部数が少ない新聞の販促用だったので、部数の多い全国紙の販売店を通じて販売されていました。そこで、伝わってきた話では部数の多い新聞にはその新聞の販促用の情報誌があるにもかかわらず、弊社作成の情報誌をセットにして欲しいとの要望が多数あったと聞きました。つまり、新聞は部数の多い全国紙を読みたいが、付属の情報誌は、部数の少ない方にして欲しいとの声があったとか。その話を聞いた時は大変嬉しかったのですが、よく考えると本来の組み合わせでは無いので、販売促進になっていないのではないかと思い直し複雑な気持ちになりました。

2008〜2018年に渡って十年間も担当させていただいた仕事なので、その間のいろんなこと、デザインが決まらず苦しんだり、担当者と険悪になったり。また、逆に特集企画のスポンサー企業からとても喜ばれたり、思い返すと全てが懐かしく良い思い出です。