フリー ランスになって失敗する人の傾向とは？

フリーランスが事業に失敗する例

今まで会社勤めをしていて、フリーランスとして独立しても思うように事業がうまく行かない例を考えてみましょう。いくつかの共通点と言えるものがありますので、そこから失敗の原因を分析することができます。

受注件数が増えない

独立するに当たっては、ある程度の顧客をすでに持った状態でスタートする人がほとんどです。しかし、経営を軌道に乗せて成功するには、そこからさらに顧客を増やしていく必要があります。

やはり事業を続けていくと、顧客が離れてしまうこともありますし、事業を拡大する上で新規顧客獲得は欠かせないものだからです。しかし、既存顧客をキープするだけで精一杯で、受注件数を増やせないフリーランスもいます。

そうなると、先細りの状態となって次第に経営が傾いていきます。業務に必要な機器や環境整備のための設備投資を迫られた時に、手持ち資金が尽きてしまって経営が続けられなくなるリスクも生まれます。

トラブルに対応できない

事業をしていると、必ず何らかのトラブルが生じるものです。顧客との問題が生じることもありますし、関係企業が倒産したり仕入れ商品に問題が出たりします。こうした時、フリーランスはすべて自分で責任を負って解決に当たらないといけません。

しかし、通常業務の処理能力はあるものの、トラブル処理については経験が浅いということもあって、うまく対処できない例も多く見られます。そのまま、信用を失ったり無駄な出費をしたりしてしまい、廃業に追い込まれるケースもあるのです。

低い単価のまま仕事を続けている

フリーランスとして開業したてのころは、より多くの受注を得るために単価の低い報酬で働くのはよく見られることです。もちろん、それも一つの戦略であり個人事業者としては、一般的な選択肢です。

しかし、そのまま低い報酬単価で事業を続けていると、利益率が上がることなく経営が厳しくなるケースが多いです。一人でできる仕事量には限界がありますので、いずれかの時点で高い単価での業務を行っていく必要が出てきます。

フリーランスになってうまく行かない人の傾向

独立してフリーランスとなっても、失敗して廃業してしまう人にはいくつかの傾向が見られます。こうした点を意識して、独立する前に自己吟味をすることが大事です。

向上心があまりない

どんな仕事をするにしても、スキルと経験の積み重ねは必須と言えます。とりあえず現状維持で良い、そんなに無理して稼がなくても良いと思っていると、次第に事業は縮小してしまうことが多いのです。

というのも、どの業界でも競争は厳しく新たな事業者やサービスが出てくるので、今までと同じ状態をキープすること自体が難しいからです。また、顧客も以前よりも優れたサービスを求める傾向がありますので、常により良いものを提供する姿勢を持つことは欠かせないわけです。

自己管理が苦手

フリーランスになると、誰も時間の使い方や仕事の仕方を管理してくれなくなります。もちろん、これは自分のペースで働けるという、フリーランスならではのメリットでもあります。

しかし、自己管理ができずダラダラと時間を過ごしたり、お金の使い方をプライベートと仕事で分けられなかったりするのは問題です。仕事がいい加減になり納期を守れなくなることや、質が低下するという影響が出てきます。

人付き合いに積極的でない

業務上のスキルや能力があって良い仕事ができるとしても、顧客を獲得するというのは別の能力が求められます。業種にもよりますが、個人事業者は企業に比べて信用度が低いので、なかなか新規案件を得るのはハードルが高いです。

しかし、人脈を持ち、人づてに仕事を紹介してもらえる人は、信頼を受けやすくコンスタントに受注できます。一方で、人付き合いを面倒に思い、新たな人間関係を作ったり既存顧客との関係をおろそかにしたりする人は失敗しやすいのです。

行動力が弱い

いつでも指示待ちの人や受け身の態度の人は、独立してもうまく行かないことが多いです。フリーランスとして活躍するには、積極的に営業を行ったりスキル磨きに努めたりする姿勢が求められるのです。

もちろん、慎重に判断し行動することは大事ですが、面倒臭がりだったりリスクを負いたくないという気持ちしかないなど、行動力に欠ける人は事業を成功させるのは難しいです。必要な時には果敢に行動する意識を持ちましょう。

独立開業して成功するために

失敗を避けると同時に、より良い事業となるように意識することも大事です。成功を得るためのポイントをチェックしてみましょう。

スキル向上を続ける姿勢

大企業のようなブランド力を持つことができないフリーランスは、自分の腕を武器にして活動します。そのため、常にスキル向上と実績の積み上げを目指して、努力を続ける必要があります。

業界によって特定の専門分野に特化して経験を深めていく方が良いケースや、逆に広く知識を身に着けた方が良いこともあります。事業のためになるスキルを見極めて、自分磨きを続けていきましょう。

明確な目標を持つ

漫然と仕事をしていくのではなく、将来のことを考えて事業を行うことはとても大事です。明確な目標があると、毎日の仕事のやり方やお客様への接し方にも違いが出てきます。モチベーションを持って働くことにもつながりますので、目標設定は大事にしましょう。

メリハリの利いた生活を送る

仕事とプライベートの時間をはっきりと分けて、メリハリの利いた生活を送ることはフリーランスには欠かせないポイントです。日々スケジュールをきちんと立て、それを実行します。また、お金もはっきりと公私を分けて管理しましょう。

まとめ

フリーランスとして働くことには、収入アップなど魅力的な面も数多くあります。一方で、すべてが自己責任ですので失敗してしまうリスクもあり、実際に独立してもすぐに廃業してしまうケースも多いです。

失敗例から学び、自己管理やスキル向上を徹底していくことが重要です。また、事業を成功させるためには、効果的な営業をして受注をコンスタントに得ることも欠かせません。こうして点にも注意して、やりがいのある仕事を楽しめるようにしましょう。

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