展示会とは？ビジネスにおける効果性やメリットもチェック

展示会とは何か

展示会とは、特定のテーマや商材を提供する複数の企業が共同で実施する消費者向けイベントのことです。大規模な展示会としては、各国の自動車メーカーが参加するモーターショーやIT関連企業が数多く集うアミューズメントエキスポなどが挙げられます。

展示会会場では、参加している各企業へブースもしくはスペースが割り当てられます。それぞれの企業はブランドイメージに合わせたユニークな設営を行い、訪れる人たちへ向けておすすめの人気商品や新商品などのPRを実施するというのが一般的です。

展示会には原則的に一般の人も入場することが可能となっています。とはいえ、ブースを用意している各企業の主なターゲットは取引先となる企業や財団などのビジネス関係者です。そのため、ブース前では名刺交換を行う様子も頻繁に見られています。

幕張メッセや東京ビッグサイトなど大人数を収容できる会場での展示会は、コロナ禍の影響により減少傾向にあり、最近ではウェブサイト上で行うオンライン展示会が増えています。これは事前に企業から招待状を受け取った人だけが入場できるシステムです。

展示会に参加するメリットとは

展示会へ参加して出店する際には、ブースの装飾や設営の人件費などかなりのコストがかかります。それでも多くの企業が展示会へ積極的に参加するのは、ビジネスの観点から会社にとって明確なメリットが幾つもあるからです。

新規顧客を獲得する大きなチャンス

展示会には「自動車」や「医療機器」など共通のテーマがあり、関連した企業の担当者が国内外から数多く訪れます。ですから、新規顧客の獲得を目指す企業にとっては自社製品をアピールする絶好の機会なのです。

会場内のブースは非常に多いため、来場者は事前に情報を精査して自社のビジネスと関係がありそうな会社のブースを重点的に訪問します。つまり、ブースを訪問してくれる人は近い将来クライアントとなる可能性がかなり高い見込み客であるということです。

ブースで紹介されている製品に関心を持った人が詳細な説明を求めたり、その場で商談が始まったりというケースも少なくありません。ですから、ブースを設営する際には個別に面談ができるようスペースを用意しておくことが非常に重要です。

会社の知名度を向上させる機会となる

展示会でブースを出展する企業が100社を超えるというのは珍しいことではありません。会場を訪れる人の数は1万人を超えることもあります。ですから、上手にブースをアピールすることができれば、業界の中で一気に会社の知名度を上げることができるのです。

強調したい自社ブランドのイメージカラーやコピーがあるなら、ポスターやパネルなどで大々的にアピールしましょう。統一感のあるブースを作ることで訪れる人の印象に強く残りますから、徐々に会社の知名度は向上していくはずです。

すでに顧客となっている企業との関係強化

展示会へ法人客を招待する権利があるなら、すでにクライアントとなっている企業の担当者を積極的に招待しましょう。その機会にブースで展示されている人気商品や新しい商品を紹介することで、関係を強化してこれからの取引へ繋げることができます。

展示会を訪れる人の間にはビジネスを含めてさまざまな繋がりがあります。既存の顧客を介して別の企業の担当者を紹介してもらい、そのまま新たな契約相手となったというケースも珍しくありません。ですから、取引先の担当者にはとりわけ丁寧な対応が必要です。

また、会場を訪れる人の中には、ブース担当者とクライアントが話している様子を見て関心を持つというケースが少なくありません。興味深い会話の内容やクライアントに対するサポートの良さを見てブースを覗いてみることにしたという人もいます。

展示会に参加する際の注意点も知ろう

展示会は会社の業績アップに大きく貢献する可能性を秘めています。とはいえ、事前にしっかりと準備をしていないと、参加したことの効果がほとんど見られずにイベントが終わってしまうということも起こり得るのです。

ブースの場所にこだわろう

ブースは出入り口に近い場所を確保するようにしましょう。人の流れが多い場所にブースを構えることで、展示を見る人の絶対数を増やすことができます。人の流れに合わせて展示物の向きや開放する面を調整することも大切なポイントです。

知名度が非常に高い企業のそばにブースを構えるというのも良い方法でしょう。大企業のブースには当然ながら人が集まりやすく、その展示を見終わった後で「空き時間があるから近くのブースも見ていこう」と考える人は意外と多いのです。

大きな通路に面した場所にスペースを確保するというのも大切な点です。通路が大きいと必然的に人の流れも増えますから、ブースを見てもらえる可能性も高くなるでしょう。

ブースを設置する目的を共有しよう

展示会に参加するスタッフの間で目標や目的がしっかりと共有されていないと、ただ漫然と時間は過ぎていってしまうでしょう。ですから、「名刺交換を何件するのか」「商談獲得の目標は何件か」といった点を決めておくことは大切です。

ブースを設置する目標が企業としての知名度向上にあるなら、それに貢献できるブースづくりをすることがポイントです。椅子カバーからポスターやノベルティグッズまで、会社のイメージが伝わるような統一感のあるブースを作成しましょう。

自社の商品をアピールしたいのであれば、その商品がどのように優れているのかを視覚的に理解できる資料を用意しましょう。タブレットなどのモバイル機器を使って説明したり、モニターに表示させたりすることで見る人の興味や関心を高めることができます。

まとめ

数多くの企業が参加する展示会はビジネスを拡大する大きなチャンスとなり得ます。ですから、準備の段階から「何を成し遂げたいのか」という明確な目的意識を持って参加することが大切です。スタッフの間で数値目標を設定するのも良い方法でしょう。

ブースに設営するアイテムや来場者に配布するノベルティのクオリティーまでしっかりとこだわりましょう。会場においてユニークな存在となることにより、展示会から最大のベネフィットを得ることができるはずです。

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