ウェブの活用は欠かせない！土地家屋調査士の営業方法

土地家屋調査士は公共の仕事から営業

独力で営業する前に、まずは公共の仕事でできることはないか、探してみましょう。土地家屋調査士は独占業務が認められた資格ですので、全国どこに行っても必ず需要はあります。

公益社団法人公共嘱託登記土地家屋調査士協会に入る

開業間もない方は、まず最寄りの公嘱協会に入りましょう。実績のない状態では営業してもなかなか仕事が得られませんが、官公署から依頼される公共の仕事ならありつくことは可能です。経験の浅い人は経験を積む貴重な機会になりますし、他の土地家屋調査士との人脈構築にもなります。

不動産登記法第14条第1項地図作成や国土調査（地籍調査）業務

どちらも公嘱協会の業務に含まれることもありますが、この2つの事業は全国的にもまだ多数の仕事が残っています。これらもやはり一人ではなく、他の土地家屋調査士と連携して行う仕事ですので、今後の人脈づくりにもつながるでしょう。また、測量技術を高めるのにもおすすめです。

土地家屋調査士個人のウェブ営業

これからの時代、土地家屋調査士もウェブで積極的に営業していく必要があります。土地家屋調査士という高い専門性を武器にすることで、多くの人たちに自分の魅力をアピールすることは可能でしょう。では、具体的にどのような手法でウェブ営業を行えばよいのでしょうか。

ホームページの活用

多くの人が調べ物の際に、まずスマホで検索するこの時代、土地家屋調査士も自分のホームページを持っておいた方が有利です。

ただ、ホームページはこの世に無数にありますが、一般に多くの人が目にするのは、検索結果で表示された1ページ目にあるサイトぐらいという事実を知っておかなければなりません。可能性があるのは少なくとも2ページ目までで、それ以降となると、ほとんどの人が見ようともしないでしょう。

土地家屋調査士ならではの知識を活かす

では、どうやって1ページ目に自分のホームページを表示させることができるのでしょうか。この工夫をSEO対策と言います。SEO対策は大切なものの、土地家屋調査士のホームページなら、土地家屋調査士ならではの魅力をアピールすることを考えなければなりません。たとえば、土地家屋調査士の専門知識を生かして、一般の人にはわかりにくい用語解説のページを用意するのは一つの手でしょう。

地域で絞り込む

また、土地家屋調査士に依頼する人は、まず同じ地域の調査士を探しますので、地域名に注目してホームページにSEO対策を施すことも大切です。

ただ、東京に拠点を持つからといって、「土地家屋調査士 東京」では膨大な候補が表示されてしまいます。より具体的な細かい地域名で対策し、ターゲットを絞り込んだ方が、見込み客にアプローチできる可能性は高くなるでしょう。

MEO対策

MEO対策とは「Map Engine Optimization」、すなわち地図エンジンへの最適化対策のことです。簡単に言えば、グーグルマップに上位表示してもらうための対策のことと考えてよいでしょう。

グーグルマップでどこかを調べると、その付近にある店舗や施設が一覧表示されることをご存じでしょうか。グーグルマップには、このように位置情報を使った機能が搭載されています。

そこで、自分のホームページもグーグルマップに登録しておき、検索された時に営業時間や電話番号、業務内容まで表示させるようにしておきましょう。グーグルマップへの登録は基本的に無料でできるため、ウェブ営業では必ずやっておきたい対策です。

ウェブ広告を活用

自身のホームページを検索結果の上位に表示させることが難しい場合は、ウェブ広告も活用してみましょう。たとえば、リスティング広告といって、検索されたワードに連動して表示される種類の広告があります。土地家屋調査士関連のワードで検索した人に自身のホームページをアピールできる方法ですから、関係ない場所に広告を出すよりも大きな効果が期待できます。

リスティング広告はコストがかかるものの、地道にSEO対策をするよりもわずかな手間と時間で効果が期待できるため、営業手法としておすすめです。ただ、広告を通じてホームページへの流入を実現できても、肝心の内容が薄いようでは集客につながりません。広告を依頼する前に、ホームページ内のコンテンツを質量ともに充実させておくことが大切です。

土地家屋調査士関連のポータルサイトに登録

さまざまな分野のポータルサイトがありますが、土地家屋調査士が登録できるところもあります。2003年から運営されている「あなたの街の登記測量相談センター」が有名です。こちらでは、不動産の登記や測量について知りたい一般の人たちに対し、サイトに登録している土地家屋調査士を紹介するサービスなどを提供しています。

ホームページの上位表示が難しい場合は、ぜひこうしたポータルサイトに登録しておき、集客の流れを作っておきましょう。

SNSで発信

SNSはホームページと違って、リアルタイム性が魅力です。また、スマホユーザーの多くは、ホームページよりもSNSを活発に利用しています。TwitterやFacebookなど、主要SNSのどれか一つは利用しましょう。ホームページよりも情報の拡散力が高いため、良い情報を発信することができれば集客につなげられます。

ポジショニング戦略

ウェブ営業ではポジショニング戦略も重要です。ポジショニング戦略とは、ライバルにない自分の魅力を顧客のニーズに合わせて提供することで、競合との差別化を図る戦略のことを言います。そうした観点からメディアを作成しておくと、ウェブを検索するユーザーをスムーズに流入させることも可能になるでしょう。

たとえば土地家屋調査士なら、地域名と一緒に検索した時に、同地域内の土地家屋調査士の比較サイトが上位表示されるように仕掛けておきます。そのサイトでは自身とライバルの相違点をわかりやすく比較し、それを見るとライバルではなく、自然と自身を選びたくなってしまう内容にするのがコツです。

ただし、これはそう簡単なことではありません。ポジショニング戦略のためにサイトを立ち上げても、ホームページと同じく、上位表示できなければ効果はありません。やるならその道のプロに依頼するのが賢明です。

まとめ

今後は土地家屋調査士もウェブを活用した営業スタイルが主流を占めるようになるでしょう。少なくとも自身のホームページを用意しておくべきですし、それだけではなく、検索した時の上位表示や、ライバルとの差別化を図って自身の優位性を示せる内容にすることが必須です。

独力で一からすべてやるのが難しい場合は、その道のプロに相談して対策することも検討すべきでしょう。

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