コンサルタントとして独立するメリットは?成功の秘訣を解説
- コンサルタントとして独立するメリットは何?
- コンサルタントの独立を成功させるポイントは何?
- コンサルタントの独立で注意するポイントは何?
これから起業しようとしている方の中には、コンサルタントとして他の人の役に立ちたいと感じている人もいるでしょう。コンサルタントとして独立する人は多くいますが、すべての人が成功するわけではありません。
当記事では、コンサルタントとして独立するメリットやデメリットについて解説します。さらに、コンサルタントとして成功するポイントもご紹介するので、これから独立を考えている方はぜひ参考にしてください。
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コンサルタントとして独立する人は増加中
コンサルタントとして独立する人は、現在非常に大勢います。たとえば、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得した人は2017年3月から2021年9月の4年半で約3.5万人増加しました。なんと1年間に7,500人以上の人が資格を取得していることになります。
参考元:キャリアコンサルタント(国家資格)人数推移
https://launchlabo.co.jp/careerconsultant/consultant-transition/
もちろん、キャリアコンサルタントの資格を取得した人が全員独立するわけではありませんが、独立して起業する人も年々増加していることは間違いないでしょう。とくに、企業の中でコンサルタントとして活動する人が増加しており、高収入を得ている人も少なくありません。
大手コンサルティングファームも、需要の増加に伴って採用人数を増やしており、中には2年間で2,500人以上の社員を雇用しているところもあります。こうした大手コンサルティングファームで実績を積んでから、個人として独立していく人も多くいるのです。
コンサルタントとして独立するメリット5つ
コンサルタントとして独立する際には、どのようなメリットがあるのかを理解しておくことがとても重要です。コンサルタントとして働くメリットを理解していれば、起業でトラブルや問題があってもモチベーションを保つ助けになるでしょう。
では、コンサルタントとして独立起業するメリットを以下の5つから見ていきましょう。
- 収入が上がる可能性がある
- 企業のリスクが低い
- 自分でペース配分を決められる
- 高い営業力が身につく
- きめ細やかなサポートが可能
収入が上がる可能性がある
コンサルタントとして独立するもっとも大きなメリットは、収入が上がる可能性がある点です。会社に所属している場合、顧客から得た利益の多くは会社に入ります。
しかし、コンサルタントとして独立すれば、顧客から得た利益から経費を差し引いた分が自分の報酬となります。大きな案件を受注できれば、数十万円から数百万円の収入を得られる可能性が十分にあるのです。
企業のリスクが低い
コンサルタントとして独立する別のメリットは、起業のリスクがとても低い点です。一般的に起業するとなると、オフィスを構えたり備品を購入したりしなければなりません。製品を販売する場合には在庫を抱えて起業する必要もあります。
しかし、コンサルタントであれば、自宅をオフィスにして、すでに使っているデスクやパソコンをそのまま利用して起業することが可能です。コンサルタントは自分の知識や経験を商品にするので、在庫を抱える必要もありません。
万が一、独立した後に事業が軌道に乗らなくても、コンサルタントとして再就職するのもそれほど難しくありません。
自分でペース配分を決められる
コンサルタントとして独立すれば、自分のペースで仕事ができるメリットもあります。会社に勤務している間は、会社のルールに従い、上司から言われたとおりに仕事をしなければなりませんでした。
しかし、独立起業すれば、自分が社長として自分のペースで仕事ができます。どんな人を顧客にするか、どの日を休みにするか、一日どの程度仕事をするのかなども自分で決められるでしょう。コンサルタントとして独立する方の中には、何かに縛られず自由に仕事がしたいと感じて起業する人もいます。
高い営業力が身につく
独立すると、自分で営業して仕事を取ってこなければなりません。事業を軌道に乗せようと努力した結果、自然と営業力が上がっていることもあるでしょう。
独立したコンサルタントが売り込むのが「自分自身」である点も、営業力の向上に寄与する場合があります。自分の良さや長所は自分が一番よく分かっているので、熱心に営業した結果、プレゼン能力やコミュニケーション能力が大幅に向上する可能性があります。
きめ細やかなサポートが可能
会社に勤務している間は会社の方針に沿わなければならず、可能なことがルールとして決められています。もっと親身にコンサルティングしたいと思っても、会社のルール上できないこともあるのです。
しかし、コンサルタントとして独立すれば、会社ではできないきめ細やかなサポート、やや費用のかかるサービスなども提供できます。
コンサルタントとして独立するデメリット4つ
コンサルタントとして独立するメリットを見ていくと魅力的なポイントばかりですが、独立にはデメリットもあります。メリットとデメリットを両方理解したうえで、独立するかどうかを決める必要があるのです。
では、コンサルタントとして独立するデメリットを以下の4つからご紹介します。
- 新規開拓が大変
- 自分を律しなければならない
- すべてが自分の責任
- 福利厚生がない
新規開拓が大変
コンサルタントとして独立すると、顧客を一から獲得しなければなりません。会社に勤務していれば、営業担当者が顧客を獲得してきてくれますが、独立後は自分で営業もこなさなければならないのです。場合によっては、会社のブランドがあったからこそ顧客が自分を信頼してくれていたことに気づく場合もあります。
前職の顧客にアプローチする方法もありますが、前職の入社時や退社時などに「競業避止義務」を負わされている場合にはリスクが高いです。加えて、前職の会社の信用を落としたり、不当に安い値段でコンサルティングを行うことを持ちかけたりするのは違法になるケースもあるので注意しましょう。
自分を律しなければならない
コンサルタントとして独立すると、自分ですべてのことを決めなければなりません。つまり、自分で自分を律することができなければ、ダラダラと仕事をせずに済んでしまいます。
会社にいる間は、決められたルールの中で働かなければなりませんでしたが、独立すると自分から能動的に働かなければならないのです。目標をもって働くこと、メリハリをつけて働くことを意識することが重要でしょう。
すべてが自分の責任
独立すると、すべての責任を自分で負わなければなりません。もちろん、良いコンサルティングを行って顧客の信頼を得ればより多くの仕事を受注できますし、顧客の信頼を失えばその影響がダイレクトに返ってきます。その点をよく意識して仕事に励むべきです。
福利厚生がない
会社で得られていた通勤手当や住宅手当、残業代、ボーナス、雇用保険、健康保険、昇給・昇進などの福利厚生は、ほとんどすべてがなくなります。福利厚生を含めてかなりの収入を得ていた方は、独立後しばらく収入が激減するかもしれないことを覚えておきましょう。
独立したコンサルタントの平均年収
これからコンサルタントとして独立したいと思っている方が、もっとも知りたいポイントはやはり「年収」ではないでしょうか。コンサルタントの年収は年齢や顧客の規模によっても大きく変化します。ここでは、年齢別のITコンサルタントの平均年収について見ていきましょう。
参考元:ITコンサルタントの勤務先の年齢別の年収(令和3年度)
https://careergarden.jp/it-consultant/salary
20代のコンサルタント
20代でコンサルタントとして独立した場合、平均的な年収は400万円から500万円前後です。会社に勤務しているコンサルタントも同程度の年収となっています。
20代のコンサルタントは、年齢ゆえに顧客の信頼を獲得するのが難しく、それほど年収が伸びない場合も少なくありません。ただし、顧客の規模が大きくなれば、平均年収よりも高い年収を得ることが可能です。
30代のコンサルタント
30代の方がコンサルタントとして独立すると、600万円から800万円前後の収入を得られるようになっていくかもしれません。とくに、コンサルタントの中でも高収入とされる経営やITに関わっていく場合にはそうです。
30代になって独立すると、顧客からも信頼を得やすくなり、大手企業からの依頼も増えてくるかもしれません。前職で得た経験などを十分に活かしながら、顧客の要望に合わせたコンサルティングが行えるようになるでしょう。
また、まだ若さもあるので、顧客の要望に素早く応えられる可能性もあります。しっかり営業を行えば、企業に勤務するコンサルタントよりも高い年収を得られるのです。
40代以上のコンサルタント
40代以上のコンサルタントの場合、年収が1,000万円前後に迫ることも珍しくありません。知識も経験も蓄積されているため、多くの顧客から依頼が来る可能性があります。
とくに前職で役職に就いていたコンサルタントの場合、その肩書きも手伝って高収入になる傾向があります。平均年収は1,000万円前後ですが、売れっ子のコンサルタントになると年収2,000万円という方もいるのです。
コンサルタントとして独立するメリットでもありますが、企業に勤務するコンサルタントよりもはるかに高い年収を得られる魅力があるのです。
コンサルタントの独立を成功させる4つのポイント
コンサルタントとして独立する場合、事業を軌道に乗せるためのポイントを押さえておくことは重要です。独立して事業が立ち行かなくなることを防ぐため、意識しておくべき成功の4つのポイントを見ていきましょう。
- 自分の得意分野を全面に押し出す
- リスクマネジメントを怠らない
- 顧客の獲得方法を複数持つ
- ブランディングを心がける
自分の得意分野を全面に押し出す
独立を成功させるために絶対に必要なのは、自分の得意分野を全面に押し出して仕事をすることです。「どんな分野でもお任せください」といった方が顧客を獲得しやすいのではと思う人もいるでしょう。しかし、現在コンサルタントとして独立する人は増加しており、その分競争も激しくなっています。
どんな分野でもコンサルティングできるのは一見賢いように見えますが、一分野に特化したコンサルタントと比較されてしまうと業界の理解度や提案力が低いと判断されてしまう恐れがあるのです。何らかの専門分野を決め、そこに特化したコンサルティングを行うのが独立を成功させる秘訣です。
リスクマネジメントを怠らない
コンサルタントとして独立するのであれば、顧客を複数持ってリスクマネジメントを行っておくべきです。
コンサルタントとして独立した場合、大口の顧客を1つ持っていれば十分な収入が得られるかもしれません。しかし、その顧客にいきなり契約を打ち切られた場合、経営はすぐに行き詰ってしまいます。一方、複数の顧客を抱えていれば、他の顧客から収入を得ながら新規顧客を獲得する努力を払えるでしょう。
顧客の獲得方法を複数持つ
コンサルタントの独立を成功させるための別のポイントは、顧客の獲得方法を複数持っておくことです。営業の方法は飛び込み営業だけではなく、近年ではSNSの広告を使って効果的に集客を行うコンサルタントもいます。自分のブログを立ち上げて、コンサルタントの仕事について紹介しつつ新規顧客を開拓する人も少なくありません。
人脈を広げるために異業種交流会に参加する、コンサルタントと顧客をマッチングするサービスを利用するなどの集客方法もあります。複数の方法を駆使することで、より効果的に顧客を獲得できるのです。
ブランディングを心がける
あまり経費はかけないようにしたいものですが、ブランディングは積極的に行っていくべきです。顧客から信頼されるためには、それなりの服装や身だしなみが必要となります。
自分が使っているスーツやカバン、靴、ネクタイといった服装に注意を払うこと、髪型を整えること、打ち合わせに使う店舗の質に注意を払うことなどもブランディングの一環です。
コンサルタントの独立に必要な3つのスキル
コンサルタントとして独立する場合、非常に重要なスキルがいくつかあります。コンサルタント能力とは別に必要なスキルなので、独立する前にできるだけ意識して身につけておきたいところです。
では、コンサルタントの独立に必要な3つのスキルをご紹介しましょう。
- コミュニケーション能力
- 課題を解決する力
- 分析能力
コミュニケーション能力
どんな職業にも共通していますが、コンサルタントはとくにコミュニケーション能力が高くなければなりません。顧客の話を聞き、相手のニーズを適確に把握し、解決策を提示する必要があるからです。相手の話を聞く能力と、解決策を相手にわかりやすく伝える能力が求められるのです。
さらに、初対面の相手でも物怖じせずに話せなければなりません。コンサルタントはほとんどの場合、初対面の顧客から信頼を得る必要があるからです。オドオドしながら話すコンサルタントは、たとえコンサルティングの能力が高くても顧客から信頼されないでしょう。
課題を解決する力
コンサルタントは、課題を解決する能力が高くなければなりません。コンサルタントの主な仕事は、顧客の課題を見つけ、それを解決するための提案を与えることだからです。
顧客の課題は千差万別です。顧客自身に問題があるケースもあれば、立地が悪いこともあるでしょう。こうした課題をしっかり見つけ、解決のための提案ができるかどうかが、コンサルタントとして成功するポイントです。さらに、課題が複数ある場合に、優先順位を付けて順番に解決する能力も求められます。
分析能力
コンサルタントには、分析能力も必要です。とくに数値を使った客観的な分析は、顧客の信頼を得るのに役立ちます。逆に、客観的な分析なしに解決策を提案しても、説得力のあるコンサルティングは行えないでしょう。
たとえば、サービスや商品の販売価格や原価、利益、売り上げの推移、季節ごとの売り上げの変動などの数値を使って分析を行えば、売り上げを伸ばす方法が分かるかもしれません。より具体的で効果的な提案をするためには、分析能力が欠かせないのです。
コンサルタントの独立準備4つ
コンサルタントの独立を成功させるためには、良い準備が欠かせません。とくに独立前に行っておくと、独立後スムーズに事業を展開できることがいくつかあります。
では、独立の前に行える準備を4つ見ていきましょう。
- できるだけ多くの経験を積む
- 資格を取る
- 人脈を広げておく
- 事業計画書の作成
できるだけ多くの経験を積む
もし独立する前に企業に勤務しているのであれば、なるべく多くの経験を積みしょう。個人のコンサルタントが顧客を獲得できるかどうかは、多くの場合経験に関係しています。
たくさんの経験を持つコンサルタントは、その事例を使って顧客にアピールできるので大変有利です。課題の解決策を伝える際にも、以前の経験が活かされていることを伝えればより説得力のあるプレゼンテーションになるでしょう。
コンサルタントとして知識を蓄えることはもちろん重要ですが、その知識を実際に使って得た経験はそれ以上に重要です。経験を積むために、他の人が敬遠しがちな案件などを積極的に受けたり、小さなプロジェクトなどにも参加したりするようにしましょう。
資格を取る
経験の浅いコンサルタントであっても、国家資格を持っていると顧客からの信頼を得やすくなります。国家資格は、ある程度の知識を持っていることの証明となるからです。
どのような分野のコンサルタントになるかによって異なりますが、特に以下の資格を取得すると、顧客に訴えかける材料の一つとなり役立つでしょう。
- 中小企業診断士
- 公認会計士
- 行政書士
- 社労士
- 司法書士
- ファイナンシャルプランナー
- TOEICなどの英語の資格
会社に在籍しながら資格を取るのはなかなか大変ですが、独立後に大いに役立つと考えれば努力を払う価値があるといえるでしょう。
人脈を広げておく
コンサルタントとして成功するためには、幅広い人脈が必要となります。独立する前から、人脈作りを心がけるとよいかもしれません。コンサルタント同士の人脈はもちろんのこと、さまざまな士業や異業種の人との関係を構築しておくと、その後の事業に役立つことがあります。
たとえば、企業の経営者で節税について悩んでいる方がいれば、税理士を紹介できるかもしれません。建設コンサルタントとして独立する場合、土地家屋調査士や司法書士とのつながりを持っていると、仕事の幅が広がるでしょう。一見独立とは関係ないように思える人たちとも交流を持っておくと、独立した後に助けになってくれるかもしれません。
事業計画書の作成
コンサルタントとして独立する際には、事業計画書を作成することもあります。これは開業の時に慌てて作るのではなく、前もって入念に準備しておくことが重要です。
事業計画書は、いわば事業のガイドラインであり、どんな事業をどんな目的をもって行っていくかを記載します。コンサルタントとして何がしたいのか、どんな分野のコンサルティングがしたいのかを明確にするため、十分前もって作成を始めましょう。
事業計画書は融資を受ける時やクライアントに事業内容を説明する時にも有効です。完成度の高い事業計画書を作れるかどうかが、独立を成功させられるかどうかを左右します。
事業計画書のテンプレート:Microsoft Office
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13288
コンサルタントの独立で失敗しないための注意点3つ
コンサルタントとして独立する場合、成功のポイントもあれば失敗しないための注意点もあります。どちらも重要なので、独立で失敗しないための注意点について見ていきましょう。
- 必要資金の確保
- 取引先を選ぶ
- 適正な価格設定を行う
必要資金の確保
コンサルタントの独立で失敗しないためには、必要な資金をあらかじめ確保しておくことが非常に重要です。コンサルタントの独立は、あまりコストをかけずに行えるものの、独立後すぐに高収入が見込めるとは限りません。
したがって、しばらくの間生活するだけの資金、いわゆる生活防衛資金を準備しておかなければなりません。一般的には、3ヶ月分の生活費を生活防衛資金として準備しておく必要があると言われます。
生活費以外にも、ローンの返済などの支出があるのなら、事業が軌道に乗るまで支払えるだけの資金を用意しておきましょう。そうすれば、お金の心配をしながら必死に営業して、割に合わない仕事を受けてしまうことはありません。
取引先を選ぶ
コンサルタントが失敗しないための別の注意点は、しっかりと取引先を選ぶことです。特に独立したての頃は、どんな相手でもよいからとにかく契約を取りたいと思うでしょう。
しかし、取引先がどんな個人・会社なのかを知ること、支払い能力があるかを確認することは絶対に必要です。経験の浅いコンサルタントは中小企業や資金力のあまりない個人事業主を顧客にすることがあり、必然的に倒産や支払い遅延のリスクが生まれます。
せっかく上手にコンサルティングをしても、支払いがなければ利益になりません。支払い不能などのトラブルを抱えないためにも、自分が決めた取引基準を満たした相手とだけ契約するのが賢い方法です。
適正な価格設定を行う
独立したコンサルタントが難しいと感じるポイントが「適正な価格設定」です。価格設定が低すぎると、仕事量に対してきちんと報酬が得られないため、コンサルティングを続けていくのが難しくなるでしょう。
自分だけで適正な価格設定を行うのは難しいので、すでにコンサルタントとして成功している先輩に尋ねたり、インターネットで調査したりすることが必要になります。また、労力に見合っているかどうかを常に確認しましょう。契約後に価格を上げるのは難しいので、最初の価格設定が重要です。
コンサルタントの独立の失敗例2つ
コンサルタントとして独立しても、残念ながらうまくいかなかった例は多くあります。これから独立する方は、そうした失敗例を反面教師にして、事業を成功させることが必要です。
では、コンサルタントの独立の失敗例を2つご紹介します。
大手企業の常識が通じなかった例
最初の例は、大手のコンサルファームから独立したコンサルタントの場合です。独立したばかりだと、中小企業のコンサルティングを受けることが多くなります。大手企業の場合は、専門的な内容を理解して組織だって提案を実践してくれることがほとんどですが、中小企業の経営者はその提案を実践してくれないことがあります。
中小企業の場合、「自社に合わなそうだからやらない」と経営者が判断することが十分に考えられます。中小企業の経営者をいかにやる気にさせるかという点も、コンサルタントの腕の見せ所なのです。
専門性ではなく専門用語を全面に押し出してしまった例
別の例は、専門性だけでなく専門用語を全面に押し出してしまった場合です。事業を成功させるためには専門性が重要ですが、高い専門性と難しい専門用語を使うことには違いがあります。あるコンサルタントは高いスキルを持っており、効果的な改善策を提案したものの、専門用語が多すぎて顧客に内容を理解してもらえず顧客がどんどん離れていってしまったのです。
コンサルタントに求められるコミュニケーション能力には、相手に内容を理解してもらうことも含まれています。専門用語を使うことよりも、改善策の価値について知ってもらうことの方が重要なのです。専門的な内容をわかりやすくかみ砕いて説明することを心がけましょう。
まとめ:コンサルタントとして独立する際には準備が重要
コンサルタントとして独立する場合、入念な準備が必要です。事業を成功させるためには資格を取ったり、資金を貯めたりしなければなりません。人脈を構築し、さまざまな資格保有者とのパイプを持っておくことをおすすめします。
しっかり準備して、コンサルタントとして独立すれば、比較的短期間で事業を軌道に乗せられ、より自由な働き方ができるようになるでしょう。
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