システム開発テストとは?テストの4つの流れ・主な5つの種類を解説
- システム開発テストとは?
- システム開発テストの重要性とは?
- システム開発テストの流れとは?
「システムテストにはどういう工程があるの?」「システム開発の重要性ってなに?」とお悩みのシステム開発担当者の方、必見です。
システム開発テストは、主に4つの流れがあり、新しいシステムがしっかり動作するか確認するための大切な作業です。 テスターやテストエンジニアが担当し、バグや誤作動がないかをチェックします。
この記事では、システム開発テストがわからず困っているシステム開発担当者向けに、システム開発テストの重要性を解説します。 記事を読み終わった頃には、問題なくシステムテストを完了し、システムを導入できるでしょう。
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システム開発テストとは?
システム開発テストは、新しいソフトウェアやシステムが開発された際に、品質や機能を確認するためのプロセスです。 開発されたシステムが要件や期待どおりに動作し、品質基準を満たしているかを検証します。
テストは段階的に行われ、さまざまなテストケースやシナリオを使って機能やパフォーマンス・セキュリティ・使いやすさなどを評価します。バグやエラーの発見・修正・改善を促進し、ユーザーに信頼性の高い製品を提供するための重要な工程です。
テストは組織やプロジェクトに応じて異なるアプローチで実施され、開発の初期段階から完成・リリースまで継続的に実施されます。
テスト工程の担当者
テスト工程では、テストエンジニアやテスターがテスト計画や全パターンのテストケースを作成し、システムの機能や品質を評価します。バグを見つけ、開発者と連携して修正を行います。テストリーダーやマネージャーは全体を管理し、リソースを配分し、品質を評価しましょう。
開発者はテストの他にコードの作成や機能の実装を担当するのに対し、テストエンジニアは機能性や品質を評価し、問題を特定して改善に貢献します。利用者や顧客はユーザビリティや要件を確認し、担当者は協力してソフトウェアの信頼性の確保や品質を向上させます。
システム開発テストの重要性
システム開発テストは重要な段階であり、リリース前のテストは品質保証やリスク軽減のために不可欠です。不具合が顧客利用時に発生すると、企業イメージや信頼性が損なわれ、追加コストや法的問題も生じます。
不具合の責任は開発者やテスターに問われ、品質確保はビジネスの信頼性を向上させます。
システム開発テストの流れ
システム開発テストは、以下の4つの流れで進行します。
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
- 運用テスト
以上のテスト段階は、ソフトウェアやシステムの開発において、品質を確保するために重要な段階であり、綿密な計画と実行が求められるでしょう。
1. 単体テスト
単体テストは、システムの最小単位である個々のコンポーネントやモジュールが、それぞれの仕様に従って正しく動作するかを確認するテストです。プログラムや関数が単独で機能するかどうかをテストし、バグやエラーを発見し修正します。
2. 結合テスト
結合テストでは、個々のモジュールやコンポーネントを組み合わせ、複数の部分が連携して機能するかを確認します。各モジュール間の相互作用やインターフェースの問題点を特定し、修正します。
システム内の相互依存性を評価し、全体的な動作をテストするでしょう。
3. システムテスト
システムテストは、システム全体が要求仕様やビジネス要件を満たしているかを検証するテストです。システム全体の機能やパフォーマンス・セキュリティ・ユーザビリティなどを網羅的にテストします。
ユーザーがシステムを使用する際に期待される動作や要件を満たしているかを確認し、最終的な品質保証を行います。
4. 運用テスト
実際の運用環境でシステムが正しく動作するかを確認するテストです。ユーザーがシステムを実際に使用し、想定される業務フローを再現して確認します。
システム開発テストの主な5つの種類
システム開発テストには、以下の5つの主要な種類があります。
- 確認テスト
- 評価テスト
- 負荷テスト
- ホワイトボックステスト
- ブラックボックステスト
以上のテストは、開発段階や製品リリース前に実施され、システムの品質や信頼性を確保するために重要な役割を果たします。
1. 確認テスト
確認テストは、システムやソフトウェアが要件どおりに機能しているかを確認するためのテストです。基本的な機能や操作、ユーザーの期待どおりの振る舞いになっているかを確認します。通常、ユーザーストーリーや要件仕様書に基づいて行われ、システムの正確性を確保します。
具体的には以下のテストを実施します。
耐久性テスト (パフォーマンステスト) | システムが予想される負荷や条件下で、適切に機能するかを確認するテスト |
---|---|
回帰テスト (リグレッションテスト) | ソフトウェアに行われた変更や修正後、以前に動作していた部分が影響を受けずに機能しているかを確認するためのテスト |
2. 評価テスト
評価テストは、ソフトウェアやシステムが品質基準を満たしているかを評価するためのテストです。品質・セキュリティ・パフォーマンス・ユーザビリティなど、さまざまな観点からシステムを評価します。
目的は、システムの信頼性や使いやすさを確認し、改善点を特定することです。具体的には以下のテストを実施します。
ユーザビリティテスト | ユーザーがシステムや製品を使いやすいかどうかを評価するためのテスト。操作性や使い勝手などを検証する。 |
---|---|
セキュリティテスト | システムやアプリケーションのセキュリティを評価し、潜在的な脆弱性や脅威から保護するためのテスト |
3. 負荷テスト
負荷テストは、システムが所定の負荷やストレスに耐える能力を評価するテストです。大量のユーザーが同時にアクセスした場合や、大規模なデータ処理時のシステムの振る舞いや応答速度・安定性を確認します。システムが適切な負荷下で正常に機能するかを確認することが目的です。
具体的には以下のテストを実施します。
ストレステスト | システムが許容限界を超えるような負荷やストレス状態に置かれたときに、どのように振る舞うか測るテスト |
---|---|
ロングランテスト | 長期間にわたってシステムをテストすることで、時間の経過に伴うリソース消費やパフォーマンスの変化を確認する |
性能テスト | システムのパフォーマンスを測定し、リソース使用率・応答時間・処理速度などを評価するテスト |
ロードテスト | システムの通常時の動きと高負荷時(ピーク)の動きを測定し、ピーク時の耐久性やパフォーマンスを確認するテスト |
キャパシティテスト | システムが収容できる負荷やデータ量を超えた際の振る舞いをテストし、システムの限界点を把握する |
4. ホワイトボックステスト
ソフトウェアの内部構造やコードを理解し、テストケースを設計するテスト手法です。コードのロジックや条件分岐を重視してテストします。
5. ブラックボックステスト
ソフトウェアの内部構造や実装を無視し、外部の振る舞いに焦点をあててテストする手法です。入力と出力の関係や仕様に基づいて機能を検証します。
システムテストの手順4ステップ
以下のステップは、システムテストを効果的に計画し、実施するための基本的な手順です。
- テスト計画を作成する
- 仕様書を作成する
- 環境を構築する
- システムテストを実施する
品質確保のために重要なステップであり、システムの正確性や信頼性を確認し、問題を特定して修正するのに役立つでしょう。
1. テスト計画を作成する
テスト計画の作成は重要です。不十分な計画では、リスクやリソースの不適切な配分が起こり、品質低下やリリース後の不具合につながりかねません。
計画が欠けているとリスクを見落とし、不具合の早期発見やリソースの最適な利用が困難になります。計画の策定は全体の目標を確保し、テストの効果的な実施を促進します。
進捗管理や調整のための基準となります。テスト計画の充実は品質保証に不可欠であり、リスクを最小限に抑えるために重要です。
2. 仕様書を作成する
仕様書の作成はプロジェクト成功に不可欠です。明確な要件定義や機能の文書化により、開発者と関係者の理解を確保し、コミュニケーションを円滑にします。
不十分な仕様書は要件の混乱やコスト増加を招き、効率や品質を低下させるリスクがあります。明確な仕様書は、開発プロセスの効率化と品質向上に寄与し、後続作業に影響を及ぼさないようにするために欠かせません。
3. 環境を構築する
テストを実施するための環境を準備しましょう。テスト用のハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク構成・データベース・ツールなどが含まれます。
4. システムテストを実施する
テスト計画とテスト仕様書に基づいて、システムテストを実施しましょう。テストケースやシナリオに従ってシステムを操作し、予想される結果と実際の結果を比較し、問題点や不具合を特定して修正します。
まとめ
システム開発テストは、主に5種類の方法があり、システムが正常に動作するか確認するための大切な工程です。それぞれの特徴を把握し、開発したシステムにあうテストを行いましょう。
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株式会社ウィズワンダー代表取締役。クラウドを使用したWebシステム開発を得意とする。技術力はもちろん、顧客の課題ヒアリングと提案力にも定評がある。SIer、スタートアップでのリードエンジニアやCTOを経て、楽天グループ(株)、日本マイクロソフト(株)にてシステム開発や顧客対応に携わる。その後、中小企業を積極的にサポートしたいという思いから株式会社ウィズワンダーを創業。情報処理技術者資格のほか、Azure Expert資格2種を含む、Azure関連資格を8つ保持。
自動テストでは、テストを自動化するためのプログラムを実装するなど、一定の時間とコストが発生します。一方で、同じテストを繰り返し実施する場合や、システム完成後の修正時も同じテストを手間なく実施できるというメリットがあります。
また、システム開発テストを専門に請け負っている企業もありますので、自社にシステム開発テストのノウハウがない場合には利用を検討しても良いでしょう。
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