アジャイル開発の成功事例4選!開発の流れや成功ポイントを徹底解説

株式会社エン・PCサービス
監修者
最終更新日:2024年03月11日
アジャイル開発の成功事例4選!開発の流れや成功ポイントを徹底解説
この記事で解決できるお悩み
  • アジャイル開発とは?
  • アジャイル開発の成功事例は?
  • アジャイル開発の成功ポイントとは?

「アジャイル開発を計画したいが、成功事例や流れがわからない…」という方必見!アジャイル開発は一般の方でも実践できますが、知識や経験が必要です。

この記事では開発者やマネージャーに向けて、アジャイル開発の成功事例を分かりやすく解説します。最後まで読めば、アジャイル開発の流れもわかります。

アジャイル開発の成功ポイントも紹介しているため、ソフトウェア開発に関わるプロフェッショナルやチームリーダーもぜひ参考にしてください。

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アジャイル開発とは

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アジャイル開発は、ソフトウェア開発の手法の1つで、柔軟性と効率性を重視したアプローチです。プロジェクトを小さなセクションに分割し、短い期間(1〜4週間)で各セクションを開発します。開発プロセスが柔軟になり、変更に迅速に対応できるでしょう。

アジャイル開発では、ユーザーとの継続的なコミュニケーションと協力が重視されます。ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れ、製品の品質向上に役立てます。

アジャイル開発の成功事例4選

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ここからは、アジャイル開発の成功事例を4つ紹介します。

  1. 楽天
  2. ソニー
  3. Spotify(スポティファイ)
  4. Tesla(テスラ)

1. 楽天

楽天は、アジャイル開発手法を採用し、迅速かつ効率的なサービス開発を実現しています。市場の変化に柔軟に対応し、ユーザーのニーズにあわせたサービスの提供が可能になりました。楽天のアジャイル開発の主要な側面は、以下のとおりです。

クロスファンクショナルチーム さまざまな専門分野のプロフェッショナルが1つのチームで協力し、製品開発を行っている。アジャイル開発手法を採用することで、迅速な意思決定と柔軟な対応が可能になる。
継続的なイノベーション 製品のリリース後も継続的にアップデートを行い、ユーザーのフィードバックを製品改善に活かしている。アジャイル開発の「継続的デリバリー」の原則に沿ったものである。
柔軟なプロジェクト管理 アジャイル開発では、計画の変更に柔軟に対応することが重要である。市場の変化や新技術の出現に迅速に対応するために、プロジェクト管理を柔軟に行っている。

2. ソニー

ソニーはアジャイル開発手法を採用し、開発プロセスの柔軟性と効率性を大幅に向上できました。特にソフトウェアと製品開発の分野で大きな成功を収めています。ソニーのアジャイル開発の主要な側面は、以下のとおりです。

技術とプロセスの革新 アジャイル開発では、最新の技術を積極的に取り入れ、開発プロセスの革新に努めている。競争力のある製品を市場に提供できる。
柔軟なプロジェクト管理 アジャイル開発では、計画の変更に柔軟に対応することが重要である。市場の変化や新技術の出現に迅速に対応するために、プロジェクト管理を柔軟に行っている。
ユーザー中心の開発 ユーザーのニーズとフィードバックを重視し、製品開発に反映することで、顧客満足度を高めている。アジャイル開発の「顧客協力」の精神に基づいている。

3. Spotify(スポティファイ)

Spotifyはアジャイル開発のモデルケースとして広く知られています。彼らの開発手法は、スクワッド、トライブ、チャプター、ギルドという独自の組織構造に基づいています。Spotifyのアジャイル開発の主要な側面は、以下のとおりです。

スクワッド 小さなクロスファンクショナルチームを「スクワッド」と呼ぶ。各スクワッドは特定の機能やサービスに焦点を当て、スタートアップの自律性を持っている。迅速な意思決定と柔軟な対応が可能になる。
トライブ 複数のスクワッドが関連する機能やサービスを担当する場合に「トライブ」としてまとめる。トライブは、異なるスクワッド間のコミュニケーションと協力を促進し、一貫性と効率性を高める。
チャプター 「チャプター」は、同じ専門スキルを持つメンバーで構成され、スキル開発と知識共有を促進する。専門スキルの向上、ベストプラクティスの共有、メンタリング、キャリア開発などを向上できる。
ギルド 「ギルド」は、特定の興味や専門分野に関する知識と経験を共有するためのプラットフォームを提供する。異なる背景を持つメンバーが集まることで、新しいアイデアや革新的な解決策が生まれやすくなる。

4. Tesla(テスラ)

Teslaは、アジャイル開発を自動車業界に応用し、イノベーションと効率性で注目されました。継続的なイノベーションと迅速な製品改善を実現するために、アジャイルの原則を製品開発に適用しています。Teslaのアジャイル開発の主要な側面は、以下のとおりです。

継続的なイノベーションと改善 製品のリリース後も継続的にソフトウェアアップデートを行い、機能改善や新機能の追加を行っている。アジャイル開発の基本原則である、継続的なデリバリーを実現している。
ユーザー中心の開発 Teslaはユーザーのフィードバックを重視し、製品開発に活かしている。直接的なフィードバックを受け入れ、製品改善に反映することで、顧客満足度を高めている。
クロスファンクショナルチーム さまざまな専門分野のプロフェッショナルが1つのチームになり、車両の設計から製造、ソフトウェア開発までを一貫して行っている。柔軟性が高く、迅速な意思決定が可能になる。

アジャイル開発の流れ

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ここからは、アジャイル開発の流れを解説します。

  1. プロジェクト計画
  2. 製品バックログの作成
  3. スプリント計画
  4. スプリントの実行

1. プロジェクト計画

プロジェクト計画段階では、プロジェクトの目的と範囲を定義します。チームはプロジェクトのビジョン、目標、初期の要件を明確にし、大まかな計画を立てましょう。重要なポイントは、計画が柔軟であることと、変化に対応できるようにすることです。

この段階では、ユーザーとのコミュニケーションを密にし、期待値をあわせることが重要です。

2. 製品バックログの作成

製品バックログは、プロジェクトで実現すべき機能やタスクのリストです。これらは優先順位に従って並べられ、プロジェクトの進行にあわせて継続的に更新されます。

バックログの作成では、各機能の価値と緊急性を考慮し、ユーザーのニーズに基づいて優先順位を決定することが重要です。バックログは、プロジェクトの進行に伴い柔軟に調整されるようにしましょう。

3. スプリント計画

スプリント計画では、次のスプリントで取り組むタスクを選定し、具体的な目標を設定します。チームが実現可能な目標を設定し、スプリントの期間内に達成できるタスクを選ぶことが重要です。

スプリントの目標は明確で測定可能であるようにしましょう。スプリント計画のミーティングは、チーム全員の参加と積極的なコミュニケーションが求められます。

4. スプリントの実行

スプリントの実行段階では、選定されたタスクに取り組みます。チームは日々のスタンドアップミーティングを通じて進捗状況を共有し、問題点を早期に特定します。

スプリントの実行では、タスクの進捗を定期的に確認し、必要に応じて調整を行う柔軟性が重要です。スプリントの終わりには成果物をレビューし、ユーザーにデモを行うことが一般的です。

アジャイル開発の成功ポイント3つ

ここからは、アジャイル開発の成功ポイントを3つ紹介します。

  1. ユーザーのニーズとフィードバックを継続的に取り入れる
  2. オープンなコミュニケーションを維持する
  3. 継続的な学習と改善を繰り返す

1. ユーザーのニーズとフィードバックを継続的に取り入れる

アジャイル開発はユーザーのニーズを中心に据えます。製品やサービスが最終的にユーザーにとって価値あるものであるように、ユーザーの視点を常に考慮に入れることが重要です。

プロジェクトの各段階でユーザーからフィードバックを収集します。プロトタイプのテスト、ユーザーインタビュー、アンケート、ユーザビリティテストなどが含まれます。

ユーザーとの継続的な対話を通じて、より正確で有用なフィードバックを得ることができ、プロジェクトの成功率を高められるでしょう。

2. オープンなコミュニケーションを維持する

スタンドアップミーティングやスプリントレビューなど、定期的なミーティングを設けて、チームメンバー間のコミュニケーションを促進しましょう。問題点の早期発見と解決、アイデアの共有が可能になります。

チームメンバーが自由に意見を交換できる環境を作ります。上下関係や部署の壁を取り払い、オープンでフラットなコミュニケーションを実現できるでしょう。

オープンなコミュニケーションを維持することで、チームメンバーが互いに協力しやすくなり、プロジェクトの透明性と効率性が向上します。

3. 継続的な学習と改善を繰り返す

各スプリントやプロジェクトの段階が終了するごとに、チームが集まって振り返りを行います。このときに何がうまくいったか、何が改善できるかを議論し、学びを共有します。反省会で議論された改善点は、次のスプリントやプロジェクト段階で実際に取り入れましょう。

継続的な学習を支援するために、トレーニング、ワークショップ、セミナーなどのリソースを活用します。チームメンバーは新しい技術や手法を学び、プロジェクトに活かすことが可能です。

継続的な学習と改善を繰り返すことで、アジャイル開発チームは常に進化し、より効果的な製品開発を行えます。

まとめ

アジャイル開発は一般の方でも実践できますが、知識や経験が必要です。アジャイル開発に関するリスクや課題に不安がある方は、ビジネスコンサルタントへ依頼することをおすすめします。

比較ビズでは、アジャイル開発に詳しいビジネスコンサルタントを探すことが可能です。比較ビズの活用は完全無料であるため、まずは相談から始めてみてください。

監修者のコメント
株式会社エン・PCサービス
代表 齋藤完次

株式会社エン・PCサービス代表。信州大学工学部情報工学科卒。卒業後富士通FIP(現富士通)に就職。某コンビニエンスをクライアントに基幹系、情報分析系、会計・SFAなどのシステム提案、構築、運用サポートを行う。他、ネットワーク構築やサーバー構築も行うなど、フルスタックエンジニアとして活躍。その後、広く多くの人にサービス提供を行いたいという想いから独立し、主にウェブ技術を用いて自社サービス構築と運営を行う。同時に日本のビジネスを底上げするという想いから、中小スタートアップ企業を対象にITシステム開発事業を、企画立案からマーケティング、運営サポートまでワンストップ対応している。

アジャイルは開発手法でもありますが、思想でもあると思います。ここで挙げられた成功事例はいずれも内製化による自社プロダクト開発です。プロジェクトの明確なビジョン、目標設定があり、それを推進するリーダーがいてビジョンを共有したプロフェッショナルがいる。そのような環境で成り立つものだと思います。

プロダクト、サービス主導の発想であるのはもちろんのこと、主従関係ではなく全員が責任者として振る舞える事が重要で、その結果が「アジャイル開発」という手法としてあらわれている。そう考えると理解が深まるのではないかと思います。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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