SaaSとは?メリット3つや開発手順を徹底解説
- SaaSとは?
- SaaSのメリットは?
- SaaSの開発手順は?
「SaaS開発を計画したいが、メリットや手順がわからない…」という方必見!SaaS開発は一般の方でも可能ですが、具体的な実装には技術的な知識やスキルが必要です。
この記事ではビジネスオーナーやソフトウェア開発者に向けて、SaaS開発のメリットを分かりやすく解説します。最後まで読めば、SaaSの開発手順もわかります。
SaaSの開発をする際のポイントも紹介しているため、エンジニアの方もぜひ参考にしてください。
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SaaSとは
SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアを提供するサービスモデルの1つです。必要なソフトウェアを自社のコンピュータにインストールする必要がなく、インターネットを通じてクラウド上で利用します。
SaaSではソフトウェアのライセンス料やインフラの管理に関する手間を軽減し、サブスクリプションベースで利用料金を支払うことが一般的です。
SaaSの例一覧
SaaSは、さまざまな分野で利用されています。代表的なSaaSの例は、以下のとおりです。
Google Workspace | ・オンラインで利用できるGoogleのビジネス向けツールセット ・Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、カレンダーなど |
---|---|
Salesforce | ・顧客関係管理(CRM)のためのクラウドベースのプラットフォーム ・営業、マーケティング、カスタマーサービスなどの機能を提供 |
Microsoft 365 | ・マイクロソフトのオフィス向けクラウドサービス ・Word、Excel、PowerPointなどのオフィスアプリケーションが含まれ、クラウドでの共同作業が可能 |
Adobe Creative Cloud | ・Adobeのクリエイティブツールをクラウド上で提供するサービス ・Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど |
Slack | ・チームコミュニケーションを効率化するためのメッセージングプラットフォーム ・チャット、ファイル共有、連携可能なアプリの統合などが特徴 |
PaaSやIaaSとの違い
SaaSやPaaS、IaaSは、クラウドコンピューティングの異なるサービスモデルを表します。それぞれの違いは、以下のとおりです。
SaaS | PaaS | IaaS | |
---|---|---|---|
管理の範囲 | アプリと基盤の管理をクラウドプロバイダが担当 | 開発者はアプリコードに焦点を当て、プロバイダがプラットフォーム全体の管理を担当 | ユーザーは仮想化されたインフラの管理を担当 |
柔軟性と制御 | 利用者にはアプリの設定や構成の柔軟性が制限されることがある | アプリの設定やデプロイは柔軟だが、基盤の制御は制限されることがある | ユーザーは仮想マシンやネットワーキングなどの基盤の完全な制御が可能 |
開発者の役割 | 開発者よりもエンドユーザーやビジネスに焦点を当てる | 開発者がアプリケーションコードに焦点を当てる | 開発者が基盤の設定や管理に焦点を当てる |
コスト構造 | 利用者数や使用量に基づくサブスクリプションベースの料金体系 | アプリの使用量やリソースの利用に応じた料金体系 | 仮想マシンやストレージの使用に応じた料金体系 |
開発例 | ・Google Workspace ・Microsoft 365 ・Salesforce |
・Heroku ・Microsoft Azure App Service ・Google App Engine |
・Amazon Web Services(AWS) ・Microsoft Azure ・Google Cloud Platform |
SaaSのメリット3つ
ここからは、SaaSのメリットを3つ紹介します。
- コスト効率が向上する
- 自動的にアップデートされる
- 柔軟性と拡張性がある
1. コスト効率が向上する
SaaSの仕組みは、コスト効率を向上できるメリットがあります。SaaSは、クラウドベースで提供され、利用者はサーバーやハードウェア、ライセンスなどのインフラストラクチャを自社で構築する必要がありません。大規模な初期投資が不要で、新しいサービスやアプリを導入する際のリスクを低減することが可能です。
SaaSプロバイダは、アプリやサービスに関する専門的な管理とサポートを提供します。利用者は自社で管理・サポート体制を整える必要がなくなり、コスト効率的かつ効果的な運用が可能となります。
2. 自動的にアップデートされる
SaaSプロバイダがシステムのアップデートやメンテナンスを行うため、利用者は常に最新のバージョンを利用できます。SaaSの自動アップデートにより、ユーザーは常に最新の機能や標準にアクセスすることが可能です。
新しい機能や改善点がリリースされると、即座に利用可能となります。ユーザーは手動でアップデート作業をする必要がなく、最新の機能を継続的に活用できます。
3. 柔軟性と拡張性がある
SaaSはモジュール化されており、必要な機能を追加できるため、柔軟性が高いです。機能やサービスが独立しているため、必要な機能だけを利用者が選択・導入できます。モジュラーなアプローチにより、柔軟性が向上し、ビジネスの要件にあわせてカスタマイズすることが可能です。
SaaSは、需要の変動に柔軟に対応できるスケーラビリティを提供します。ユーザーが増加したり、機能やリソースを追加したりする際に、クラウドインフラストラクチャを活用して簡単にスケールアップできます。
SaaSの開発手順
ここからは、SaaSの開発手順を紹介します。
- 要件定義
- 設計
- プロトタイプの作成
- 開発
- テストとデプロイ
- 改善と拡張
1. 要件定義
要件定義では、システムに必要な機能や要件を明確にします。コミュニケーションを通じてユーザーの期待を理解し、文書化されたビジネス要件や機能要件に優先順位をつけます。
2. 設計
設計フェーズでは、要件定義で得られた情報をもとにアプリのアーキテクチャやデータモデルを計画します。スケーラビリティやセキュリティ設計、ユーザーエクスペリエンスの向上を重視します。
3. プロトタイプの作成
設計の次に、基本的な機能やUIの試作品を作成するプロトタイプ作成をします。迅速なフィードバック獲得や機能の検証を通じて、要件の理解を確認します。
4. 開発
開発フェーズでは、設計とプロトタイプを元にコードを実際に書き始めます。アジャイル手法を導入し、イテレーションを通じて効果的かつ柔軟に開発を進めます。
5. テストとデプロイ
アプリが開発段階を終えたら、テストとデプロイを行います。ユニットテストや結合テストを通じて品質を確保し、自動化されたデプロイプロセスを導入して変更を本番環境に反映させます。
6. 改善と拡張
アプリの本番環境にデプロイした後も、改善と拡張を継続的に行います。ユーザーフィードバックの収集や定期的なアップデートを通じて、アプリを最新かつ競争力のある状態に維持します。
SaaSの開発をする際のポイント3つ
ここからは、SaaSの開発をする際のポイントを3つ紹介します。
- セキュリティの確保をする
- クラウドインフラを選定する
- APIを提供する
1. セキュリティの確保をする
SaaSの開発において、セキュリティを確保することは極めて重要です。SSL/TLSのプロトコルを使用して通信を暗号化し、データベースやストレージ内のデータを適切に暗号化することで、機密性を確保します。
システムやアプリのログを適切に管理し監視することで、異常なアクティビティや不審な動きを早期に検知できます。ログはセキュリティインシデントの調査や、トレーサビリティに不可欠です。
セキュリティ対策を講じることで、SaaSの開発プロジェクトは安全で信頼性の高いサービスを提供できます。
2. クラウドインフラを選定する
クラウドインフラは、スケーラブルであることが求められます。需要の変動や成長に対応できるよう、柔軟でスケーラブルなリソースの提供が可能かを確認します。クラウドの自動スケーリング機能や、サービスの拡張性があるかを検討しましょう。
SaaSはクラウド上で提供されるため、適切なクラウドプロバイダを選定することが重要です。利用者に対して高いパフォーマンスと信頼性を提供するために、プロバイダが提供するサービスやデータセンターの運用状況を評価しましょう。
3. APIを提供する
APIは異なるシステムやサービスとの統合を可能にし、外部開発者やパートナーがアプリの機能を利用できるようにします。提供するAPIを標準化し、わかりやすいドキュメンテーションが提供されるようにしましょう。開発者が簡単に理解でき、効果的に利用できるようにするため、正確で詳細なAPIリファレンスやサンプルコードを選びます。
APIの変更やアップグレードが発生した場合、バージョニングを行うことで既存のアプリへの影響を最小限に抑えられます。
まとめ
SaaS開発は一般の方でも可能ですが、具体的な実装には技術的な知識やスキルが必要です。設計と開発に不安がある方は、システム開発会社に依頼することを検討してみてください。
比較ビズを活用することで、SaaS開発に詳しいシステム開発会社を探すことが可能です。開発プランや予算などを比較ビズへ相談することで、完全無料で一括見積が可能です。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの開発会社に依頼したらいいかわからない
- ChatGPTを使ったシステムを開発したい
- 新たな機能・システムを導入したい
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のシステム開発会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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