API開発とは?活用例や開発手順を徹底解説!

XPAND株式会社
監修者
XPAND株式会社 代表取締役CXO 南木徹
最終更新日:2024年03月21日
API開発とは?活用例や開発手順を徹底解説!
この記事で解決できるお悩み
  • API開発とは?
  • API開発の活用例は?
  • API開発の手順は?

「API開発を計画したいが、手順がわからない…」という方必見!API開発は、異なるシステムとプラットフォーム間のシームレスな連携を実現します。

この記事ではビジネスオーナーやIT担当者に向けて、API開発の活用例を分かりやすく解説します。最後まで読めば、API開発の手順もわかります。

API開発のメリットも紹介しているため、Web開発者もぜひ参考にしてください。

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API開発とは

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API開発は、ソフトウェアやアプリが他のソフトウェアとデータを連携するためのプログラムインターフェースを設計、実装、維持するプロセスです。

APIは、異なるソフトウェアコンポーネントやプログラム、システム、プラットフォーム間で情報のやり取りを可能にします。異なるアプリが互いにデータを共有したり、相互作用できるようになります。

API開発の種類一覧

API開発にはさまざまな種類があり、用途や目的に応じて異なるタイプのAPIが存在します。一般的なAPI開発の種類は、以下のとおりです。

Web API HTTPプロトコルを使用して通信する。主にWebアプリやモバイルアプリとのデータ交換に使用する。
RESTful API Web APIの設計原則の1つで、リソースを表現し、HTTPメソッド(GET、POST、PUTなど)を使用する。クライアントとサーバー間の通信を、シンプルで効率的に行うために広く使用されている。
SOAP API XMLベースのプロトコルで、企業間・システム間の相互運用性を提供する。厳格なメッセージフォーマットとセキュリティ機能を提供する。
GraphQL API クエリ言語を使用してクライアントが必要なデータを指定できる。クライアントは必要なデータのみを取得し、過剰なデータを受信することなく、パフォーマンス向上を実現できる。
クラウドAPI クラウドプロバイダー(AWS、Google Cloud、Azureなど)は、クラウドリソースにアクセスするためのAPIを提供している。クラウドインフラストラクチャを管理するために使用する。

API開発の種類は非常に多様であり、用途にあわせて適切なAPIタイプを選択することが重要です。

API開発の活用例

API開発はさまざまな分野で幅広く活用されており、一部の活用例は以下のとおりです。

ソーシャルメディアプラットフォーム APIを提供して外部開発者がアプリを連携させたり、ユーザーデータを利用できる。たとえば、Facebook Graph APIやTwitter APIは外部開発者による統合が可能である。
決済ゲートウェイ APIを使用してWebサイトやモバイルアプリから支払いを処理するための統合を提供している。たとえば、PayPalやStripeのAPIは、電子商取引サイトでの支払い処理に使用される。
クラウドサービス クラウドプロバイダー(AWS、Google Cloud、Azure)は、クラウドリソースにアクセスし、管理するためのAPIを提供している。開発者はインフラストラクチャをコードで制御できる。
地図サービス 地図やロケーション情報を統合するためのAPIが利用できる。Google Maps APIやMapbox APIは、Webやモバイルアプリで地図データを表示し、地理的な機能を組み込むのに役立つ。
IoTデバイス IoTデバイスは、デバイスとクラウド間の通信を可能にするAPIを使用する。データの収集やリモート制御、センサーデータの取得などを行う。
フィンテック 金融サービス業界では、APIを使用する。銀行口座へのアクセスや支払い処理、デジタルウォレットとの連携、金融データの取得などが行われている。

APIは幅広い用途で活用されており、新しいアプリやサービスの開発、データ共有、プロセスの効率化などに貢献しています。

API開発の手順

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ここからは、API開発の手順を紹介します。

  1. 要件の定義
  2. 設計
  3. データモデルの設計
  4. 実装
  5. テスト
  6. デプロイ
  7. モニタリングとメンテナンス

1. 要件の定義

API開発のスタート地点は、明確な要件の定義です。プロジェクトの目的やデータの種類、セキュリティ要件、性能要件を明確にし、ユーザーとのコミュニケーションを強化しましょう。適切な要件定義はプロジェクト全体の成功のカギです。

2. 設計

APIの設計では、エンドポイントやHTTPメソッド、データフォーマット、認証方法、エラーハンドリングなどを決定します。RESTfulやGraphQLなどのアーキテクチャを選択し、ユーザーエクスペリエンスに焦点を当てます。

3. データモデルの設計

APIが扱うデータモデルの設計は重要です。データベーススキーマを適切に設計し、データの整合性と効率的なデータアクセスを確保します。正確なデータモデルは、APIのパフォーマンスにいい影響を及ぼします。

4. 実装

APIの実装は、設計に基づいてバックエンドコードを開発する段階です。適切なプログラミング言語とフレームワークを選択し、データベース接続を設定します。コードは拡張可能、かつ保守可能であるようにしましょう。

5. テスト

テストは品質保証の重要なステップです。ユニットテストや統合テスト、パフォーマンステストを実施してバグを特定し、セキュリティとパフォーマンスを確認します。エラーハンドリングもテストの一環として確認します。

6. デプロイ

APIを本番環境にデプロイする際は、適切なホスティングプロバイダーやクラウドプラットフォームを選択し、セキュリティ設定を施します。リリース前にバックアップとロールバックプランを用意しましょう。

リリース前にバックアップを取得することで、予期せぬ問題が発生した場合にシステムを以前の安定な状態に戻すことができます。ロールバックプランは、新しいリリースが本番環境で問題を引き起こした場合に以前のバージョンに簡単かつ迅速に戻すことが可能です。

7. モニタリングとメンテナンス

APIの運用段階は、モニタリングツールを使用してパフォーマンスを監視し、エラーを追跡します。必要に応じてアップデートとセキュリティパッチを適用し、メンテナンスを継続的に行いましょう。

API開発のメリット4つ

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ここからは、API開発のメリットを4つ紹介します。

  1. 相互運用性が高い
  2. システムの効果的な統合ができる
  3. モジュラーな開発ができる
  4. UXの向上ができる

1. 相互運用性が高い

API開発のメリットの1つは、相互運用性が高いことです。APIは標準化された方法で情報をやりとりし、異なるプラットフォームやアプリ間でデータの共有が可能です。高い相互運用性により、異なるシステムが互いに協力し、新しい機能を統合しながらデータを共有できます。

業務プロセスの効率向上やビジネスパートナーや顧客との円滑な連携、新しいサービスやアプリケーションの迅速な開発と展開に貢献します。APIを通じて高い相互運用性を実現することは、競争力の維持とユーザーエクスペリエンスの向上に不可欠です。

2. システムの効果的な統合ができる

API開発におけるシステムの効果的な統合ができることは、異なるシステムやアプリをスムーズに連携できる能力を指します。APIを活用することで、既存のシステムと新しいコンポーネントを効果的に結びつけ、データや機能を共有することが可能です。業務プロセスが最適化され、情報の一貫性が保たれることで、生産性を向上できます。

新しいシステムの追加やアップグレードも簡素化され、ビジネスの成長に柔軟に対応できるでしょう。システム統合の簡単さは、効率性と柔軟性を向上でき、競争力を強化します。

3. モジュラーな開発ができる

API開発は、ソフトウェアを小さな独立したモジュールに分割し、それらを個別に開発・アップデートできます。APIを使用すると、各モジュールは特定の機能やデータを提供し、変更が他の部分に影響を及ぼさないため、開発プロセスが効率的になります。

新しい機能の追加や既存のモジュールの更新が簡単で、開発者は個別のコンポーネントを改良することが可能です。このアプローチは柔軟性を高め、アプリの開発とメンテナンスを簡単にします。

4. UXの向上ができる

UXはユーザーが製品やサービス、Webサイト、アプリなどを使用する際に、感じたり経験したりするすべての要素を指します。APIを活用することで、アプリに新しい機能やサービスを簡単に統合できます。ユーザーにより多くの価値を提供し、使いやすさと利便性を向上できるでしょう。

APIを用いたデータ共有により、ユーザーの正確な情報を提供でき、リアルタイムでのデータ更新や通知も実現できます。APIを効果的に活用することで、ユーザー満足度を高め、競争力を強化できます。

まとめ

API開発は、異なるシステムとプラットフォーム間のシームレスな連携を実現します。複雑なAPI設計に不安がある方は、システム開発会社に依頼することを検討してみてください。

比較ビズを活用することで、API開発に特化しているシステム開発会社を見つけることが可能です。比較ビズの利用は完全無料でできるため、まずは開発プランの相談から始めてみてください。

監修者のコメント
XPAND株式会社
代表取締役CXO 南木徹

デザイン・技術コンサルタント。空間・ロボット・機械からモバイルアプリまで、産業系を中心に幅広いデザインを手掛け、欧州デザイン賞なども受賞。ウェブはLAMP系やスマホアプリを中心にエンジニアリングに携わる。VCやECFからの支援を受けて、スタートアップ企業を運営。1級知的財産管理技能士(特許・コンテンツ・ブランド)、高度情報処理技術者(情報セキュリティアドミニストレータ)。

API開発には提供者側と利用者側の2つの側面があります。提供者側には、業務効率化や新規サービス創出の基盤となりうる、というメリットがあります。開発時には、安全で信頼性が高く、かつ拡張性のあるAPIの設計に配慮する必要があります。

一方、利用者側には、APIを活用することで素早くアプリケーションを開発でき、イノベーションを促進できるメリットがあります。しかし、API提供元の方針変更による影響リスクや、十分な機能が提供されないデメリットにも留意する必要があります。

APIの動作変化を把握し、適切に対応できる体制を整えることが求められます。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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