iPadでアプリ開発環境を整える際に必要なものは？メリットや開発ツールを紹介

iPadでアプリ開発環境を整える際に必要なもの

iPadでアプリ開発は可能です。iPadではプログラミングとアプリ開発に関連するツールが利用でき、実際にアプリを開発するためのプラットフォームとして使えます。iPadでアプリ開発環境を整える際に必要なものは、以下のとおりです。

iPadでアプリ開発をするメリット3つ

ここからは、iPadでアプリ開発をするメリットを3つ紹介します。

1. モビリティと柔軟性がある

iPadは軽量でコンパクトなデバイスであり、どこでも持ち運びやすいため、アプリの開発作業を自由な場所で行えます。カフェや図書館、公園、オフィス、自宅など、場所に限定されずに作業できます。異なる環境でアイデアを実装し、プロジェクトを進行させる際に非常に便利です。

現代の働き方や学び方は、モバイルなライフスタイルに合致しています。iPadを使用することで、自身のスケジュールや環境にあわせて作業ができるため、外出中や旅行中でも開発プロジェクトを進行できます。

iPadでのアプリ開発は制約の少ない環境でアイデアを実現し、プロジェクトを成功させるのに役立つでしょう。

2. タッチスクリーンとApple Pencilが役立つ

iPadのタッチスクリーンとApple Pencilを使用することで、直感的なインタラクションが可能になります。アプリのユーザーインターフェース（UI）やデザインを直接手で描くことができ、アプリのプロトタイプを素早く作成できます。デザイン段階でのアイデアの形成や改善に役立つでしょう。

Apple Pencilを使うと、コードを手書きで書けます。アルゴリズムやアプリのロジックを視覚化し、デバッグやロジックの理解を助けます。手書きのコードは、特に学習者にとってプログラムの基本を理解しやすい方法です。

3. 低コストでエントリーが可能

iPadは比較的低価格なデバイスであり、一般的なコンピュータと比べて費用を抑えることが可能です。特に初めてプログラミングに触れる人や学生は、高価な開発用のコンピュータを購入せずにプログラミングスキルを学ぶ手段として利用できます。

iPadにはプログラミングに関する多くのアプリがあり、多くは無料または低価格で提供されています。低予算で開発ツールを入手でき、アプリ開発の学習を始める際に費用を抑えることが可能です。

iPadで使えるアプリ開発ツール3つ

ここからは、iPadで使えるアプリ開発ツールを3つ紹介します。

1. Monaca

参照：Monaca

• クロスプラットフォーム開発
• クラウドベースの開発

Monacaは、クロスプラットフォームのモバイルアプリを開発する際に適しています。1度のコードベースでiOSアプリを開発でき、多くのプラットフォームに対応するための手間を軽減します。

Monacaはクラウドベースの開発プラットフォームであり、ブラウザを通じてアプリの開発やテスト、ビルドを行うことが可能です。開発者は複数のデバイスでプロジェクトを共有し、コラボレーションを行えます。

2. Pythonista 3

参照：Pythonista 3

• 高度なPythonサポート
• 統合開発環境 （IDE）

Pythonista 3はPythonプログラムの作成や実行、デバッグ、プロファイリングをサポートします。Pythonの標準ライブラリやサードパーティのモジュールにアクセスでき、多くのPythonバージョンに対応しているため安心です。

豊富な統合開発環境が備わっており、コードエディタやビジュアルデザインツール、ターミナル、プロジェクト管理機能などを提供します。Pythonプログラムの開発とテストを効果的に行えます。

3. JavaScript Anywhere

参照：JavaScript Anywhere

• 統合開発環境 （IDE）
• モバイルアプリの開発とデバッグ

JavaScript Anywhereは統合開発環境を提供し、JavaScriptコードを簡単に作成、編集、実行できる環境を提供します。エディタでのコードのハイライト表示やシンタックスチェック、コードの保存などの基本的な開発機能が備わっています。

モバイルアプリの開発とデバッグに対応しており、webアプリやハイブリッドアプリのプロトタイピングや開発を行うことが可能です。モバイルアプリのローカルでのテストやデバッグが簡単に行えます。

iPadでアプリ開発をする際のポイント3つ

ここからは、iPadでアプリ開発をする際のポイントを3つ紹介します。

1. 適切な開発ツールを選択する

iPadでアプリ開発を始める際に、適切な開発ツールを選択することは成功のための基本です。対応するプログラミング言語とフレームワークをサポートする開発ツールを選びましょう。

たとえば、Swift言語を使用してiOSアプリを開発する場合、Swiftプログラミングに特化した開発ツールを探します。特定のフレームワークやライブラリを使用する場合、それらを統合できる開発ツールが必要です。

選択した開発ツールは、プロジェクトの効率性や開発体験、アプリの品質に大きな影響を与えるため、慎重に選びましょう。

2. プロトタイプやデザインを作成する

プロトタイピングは、アプリのアイデアを試作的に形にする重要なステップです。iPadを使用して、ワイヤーフレームやプロトタイプを作成し、アプリの動作やユーザーインターフェースを視覚的に検証します。プロトタイピングツールやアプリを利用して、画面遷移やアクションのプレビューを行います。

iPadのタッチスクリーンとApple Pencilを活用して、アプリのユーザーインターフェース（UI）を直感的にデザインしましょう。要素の配置や操作方法をシミュレートし、ユーザーフレンドリーなデザインを考えます。

iPadを使用して、アイデアを具現化し、ユーザーが楽しめるアプリをデザインしましょう。

3. セキュリティとプライバシーの配慮を行う

セキュリティとプライバシーの配慮は、アプリ開発のなかでも最も重要な要素の1つです。アプリ内で取り扱うデータは暗号化する必要があり、ユーザーの個人情報や機密データを適切に保護し、不正アクセスから守りましょう。iOSプラットフォームでは、Appleの提供する暗号化機能を活用できます。

アプリ内でのデータ収集やプライバシーに関する情報は、明確なプライバシーポリシーでユーザーに提供しましょう。ユーザーにデータの取り扱いに関する情報と、選択肢を提供することが求められます。

法的な規制に適合させ、潜在的なセキュリティリスクを最小限に抑えるために十分に考慮しましょう。

まとめ

iPadでアプリ開発環境を整えることで、パソコンよりも低価格でアプリを開発することが可能です。アプリを開発したいが自身で開発が難しい場合は、システム開発会社に依頼することで、プロのサポートを受けながら高品質なアプリを開発できます。

比較ビズには、アプリ開発に特化したシステム開発会社を探すことが可能です。比較ビズへ相談することで一括見積が可能であるため、まずは自身のアイデアや予算などの条件を相談してみてください。

監修者のコメント

PJ-T&C合同会社

代表　藤本篤志

自身の海外経験や各国知日人材とのネットワークを活かし、2019年5月に多言語ウェブ制作会社を設立。知日ネイティブが翻訳やデザインを担当する、「多言語サイト制作」を得意としている。同時に、Yubico社やAuthenTrend社等、海外の先進セキュリティ機器を、正規代理店として日本で展開。「認証セキュリティ」の普及と中小企業での導入をサポートしている。

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近年、iPadのみでアプリの開発から公開まで行うことができるようになりました。特にiPad用アプリであれば、iPadで開発しUI/UXを作成することで、デザインやテストに掛ける時間を短縮することができるでしょう。

iPadでアプリ開発ができるツールの中には、高度なプログラミング技術を必要としないものもあります。しかし、本文中にもある通り、一般公開する場合には、セキュリティとプライバシーに関してじゅうぶんな対策を施す必要があります。

データの暗号化、個人情報の取得方法や保管方法、漏洩を防止するセキュリティ対策など、必要な対策を取っていないと、思わぬ訴訟リスクにさらされることもあります。ですので、デザインや開発だけでなく、セキュリティ対策とテストまで、計画的に行っていくのが良いでしょう。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。