Pythonのアプリ開発手順を解説！活用できるウェブフレームワーク3つ

Pythonとは

Pythonは、高水準のプログラミング言語であり、シンプルかつ読みやすい構文を特徴としています。Pythonは汎用性が高く、Web開発やデータ分析、人工知能、科学計算、自動化など、さまざまな用途で利用されています。

インタプリタ型の言語で、動的型付けをサポートし、多くのライブラリやフレームワークが利用可能です。プログラムの開発が迅速かつ効率的に行え、初心者からエキスパートまで幅広いプログラミングニーズに対応できます。

Pythonでアプリ開発が可能

Pythonを使用してアプリを開発することは可能です。Pythonは幅広いタイプのアプリ開発に使用できる、多目的なプログラミング言語です。

DjangoやFlaskなどのフレームワークを使用して、Webアプリを構築できます。Pythonは広範なライブラリやモジュールが提供されており、アプリ開発において多くのリソースが利用できます。

Pythonのアプリ開発手順

Pythonを使用したアプリ開発の基本的な手順は、以下のとおりです。各ステップはプロジェクトの種類や規模に応じて調整が可能です。

1. 環境の設定と事前計画

アプリ開発の最初のステップは、開発環境の設定と事前計画です。開発者はプロジェクトの目的や目標、要件を明確にします。

使用するプラットフォーム（iOS、Android、Webなど）に応じて、必要な開発ツールとライブラリを選択します。たとえば、iOSの場合はXcode、Androidの場合はAndroid Studioが一般的です。

Pythonの仮想環境を設定し、必要な依存関係をインストールすることが重要です。最初の段階での計画と設定が、後の開発フローに大きな影響を与えます。

2. プロトタイピングとワイヤーフレーミング

アプリのプロトタイプとワイヤーフレームを作成します。Pythonには、プロトタイピングを助ける多くのライブラリとフレームワークがあります。

ワイヤーフレームとは、アプリの設計図のようなもので、どのような機能があり、どのようにユーザーが対話するかを視覚的に示すことが可能です。この段階で明確なビジュアルガイドを策定することで、開発者とステークホルダーが同じビジョンを共有しやすくなります。

3. Pythonを使用したアプリの開発

プロトタイピングの完了後、実際のコーディングが始まります。Pythonは多くの用途に適した言語であり、フレームワークからデータサイエンスまで、多くのライブラリがあります。

開発者はこれらのライブラリを活用して、効率的に高品質なコードを書くことが可能です。頻繁なテストとデバッグが行われ、アプリの品質が確保されます。

4. アプリ開発チームの要件

Pythonアプリの開発は、多くの場合チームで行われます。バックエンド開発者やフロントエンド開発者、UI/UXデザイナーなど、さまざまな専門スキルを持つ人々が含まれる可能性があります。

効果的なチームワークとコミュニケーションが、プロジェクトの成功に不可欠です。

5. アプリのローンチ

最後に、アプリを公開します。アプリのパフォーマンスをモニタリングし、ユーザーフィードバックを収集して、必要な改善を継続的に行うことが重要です。

Pythonは柔軟性が高いため、後からでも機能追加や修正ができ、継続的な改善が簡単に行えます。

Pythonのおすすめ学習サイト一覧

独学でPythonを学ぶためのリソースは数多くあります。Pythonの独学は決して簡単な道ではありませんが、適切なリソースと方法を選ぶことで、効率的にスキルを身につけられます。

Pythonのおすすめ学習サイトは、以下のとおりです。

各サイトはそれぞれ異なるアプローチと特徴があるため、自身の学習スタイルやニーズにあわせて選びましょう。

Pythonを使用してアプリ開発をする際のポイント2つ

ここからは、Pythonを使用してアプリ開発をする際のポイントを2つ紹介します。

1. クリーンで効率的なコードを書く

クリーンで効率的なコードを書くことは、Pythonを使用してアプリ開発を行う際の重要なポイントです。クリーンで効率的なコードを書くことで、コードの可読性を高め、バグを減らし、開発効率を向上できます。

Pythonにはリストや辞書、セットなど、さまざまなデータ構造が用意されています。 適切なデータ構造を選んで使用し、効率的なデータ操作を行いましょう。PythonのコーディングスタイルガイドのPEP8に従うことで、コードの読みやすさと一貫性を維持できます。

クリーンで効率的なコードを書くことで、コードの品質が向上し、メンテナンスや拡張が簡単になります。

2. ドキュメンテーションを行う

ドキュメンテーションは、他の開発者や後の自分自身がコードとアプリを効果的に理解し、維持管理できるようにするためのプラクティスです。ドキュメンテーションを行うことは、コードとアプリの理解、保守性、協力に不可欠です。

Pythonには多くのツールやライブラリが存在し、ドキュメンテーションの生成と管理を助けています。たとえば、SphinxというツールはPythonのプロジェクト向けのドキュメンテーションを生成するために広く使用されています。

ドキュメンテーションに時間をかけることで、コードベースの品質と可読性を向上でき、プロジェクトの成功に貢献するでしょう。

Pythonでアプリ開発する際に活用できるウェブフレームワーク

ここからは、Pythonでアプリ開発する際に活用できるウェブフレームワークを3つ紹介します。

1. Django

参照：Django

• 全機能を備えたフレームワーク
• 高度なセキュリティ

Djangoは「バッテリー同梱」のフレームワークです。開発者が必要とする、ほぼすべての機能が最初から組み込まれています。たとえば、認証やURLルーティング、データベースマイグレーションなどが挙げられます。

Djangoはセキュリティに非常に優れているため、安心です。XSSやCSRF、SQLインジェクションなどの一般的なセキュリティリスクを自動的に防ぐ機能が備わっています。

2. Flask

参照：Flask

• シンプルで柔軟
• WerkzeugとJinja2に依存

Flaskは「マイクロ」フレームワークとして設計されており、必要最低限の機能を提供しています。そのシンプルさが開発者に多くの自由度を与え、拡張が簡単です。

FlaskはWerkzeug WSGIツールキットとJinja2テンプレートエンジンに依存しており、高度なカスタマイズと拡張が可能です。

3. Tornado

参照：Tornado

• 非同期I/Oとスケーラビリティ
• WSGI非依存

Tornadoは非同期I/Oを活用しており、数万のオープン接続にもスケールできます。長時間のポーリングやWebSocketsなど、長寿命の接続を必要とするアプリに理想的です。

TornadoはPythonの多くのウェブフレームワークとは異なり、WSGIに基づいていません。非同期プログラミングをより効率的に行うことが可能です。

まとめ

Pythonはアプリ開発において多くのリソースが利用でき、DjangoやFlaskなどのフレームワークを使用して、Webアプリを構築できます。Pythonのアプリ開発をしたいが、プログラミングスキルがない経営者やプロジェクトマネージャーは、プログラマーに依頼してみてください。

比較ビズでは、Pythonのアプリ開発に特化したプログラマーを探すことが可能です。比較ビズの利用は完全無料であるため、まずはどのアプリを開発したいか相談から始めてみてください。

監修者のコメント

合同会社なまけもの

代表社員 金谷 道

組み込みエンジニアからキャリアをスタートし、Techベンチャー数社と大手SIerで技術責任者と事業開発を経験。技術とデザインの両面から設計が出来ることが強み。現在は各社の経営層の相談相手・新規事業企画をメイン業務としている。大手金融機関のポータルサイト、AIを使用したタレントマネジメントツール、ウェビナーメディアの立ち上げなどの実績がある。

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ここ数年、Webシステム開発時の選択肢としてPythonは候補に挙がることがとても多いです。それぞれ異なった特徴のあるフレームワークも用意されており、言語自体・フレームワークをあわせても学習コストは低く生産性も高いです。

とくにSNSや会員制サービス、ブログなど「既に世の中に類似機能がある」ようなパーツの組み合わせの場合、Pythonフレームワークが解決してくれることが多いです。

そのため、必要な機能ベースでフレームワークの選定を行えば良いと思います。それぞれ学習コストも低く1つを覚えれば他へのスイッチも簡単になるため、まずは挑戦してみてください。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。