Rustのアプリ開発手順を解説!Rustを使用したアプリ開発のメリット3つ
- Rustとは?
- Rustのアプリ開発手順は?
- Rustを使用してアプリ開発をするメリットは?
「Rustを使用してアプリ開発をしたいが、開発手順がわからない…」という方必見!
この記事ではRustを使ったアプリ開発を検討中の方に向けて、Rustのアプリ開発手順を分かりやすく解説します。最後まで読めば、Rustを使用してアプリ開発をするメリットもわかります。
高いパフォーマンスが必要なアプリ、特にCPUやメモリ効率が重要な場合にRustは適しています。Rustでアプリ開発する際に活用できるウェブフレームワークも紹介しているため、ソフトウェア開発者や経営者もぜひ参考にしてください。
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Rustとは
Rust(ラスト)は、Mozillaが開発したシステムプログラミング言語であり、メモリ安全性や高いパフォーマンスを強調した言語です。
Rustはプログラムがメモリアクセスエラーやデータ競合を引き起こすことを防ぐために、コンパイラが厳格なルールを適用します。一般的なプログラムのバグやセキュリティ上の脆弱性を減少できるでしょう。
RustはCやC++に匹敵する高いパフォーマンスがあり、システムプログラムやWebサーバーなどの性能が要求されるアプリ開発に適しています。メモリ管理の効率化やゼロコスト抽象化の機能により、高速かつ効率的なコードを記述できます。
Rustのアプリ開発手順
ここからは、Rustのアプリ開発手順を解説します。
- 環境のセットアップ
- プロジェクトの作成
- コードの編集
- ビルドとテスト
- デバッグ
- デプロイ
- 継続的インテグレーション
1. 環境のセットアップ
環境のセットアップは、Rust開発の基盤を作る重要なステップです。Rustの公式HPから指示に従いながらインストールします。
次に、Rustに対応したIDE(Visual Studio CodeやIntelliJ Rustなど)をセットアップしましょう。IDEはコード補完やデバッグ、テスト実行など、多くの便利な機能を提供しています。
2. プロジェクトの作成
新しいRustプロジェクトを作成するために、ターミナルで「cargo new your_project_name」と入力します。新しいディレクトリが作成され、基本的なファイル構造とCargo.tomlが生成されます。
3. コードの編集
src/main.rsを開き、コードの編集を始めます。必要な外部ライブラリがあれば、Cargo.tomlにその依存関係を追加しましょう。RustのパッケージマネージャであるCargoが、依存関係を自動的に解決してくれます。
4. ビルドとテスト
コードが書けたら、cargo buildコマンドでビルドを行います。このコマンドは、コードをコンパイルし、実行可能なバイナリを生成します。cargo testコマンドを使用することで、プロジェクトのテストを実行することが可能です。
5. デバッグ
デバッグは、コードの問題点を特定し修正する過程です。Rustには、println!マクロを使ったシンプルなデバッグ方法から、IDEの高度なデバッグ機能まで、多くのデバッグオプションがあります。
6. デプロイ
アプリの完成後、cargo build --releaseコマンドでリリース用の最適化されたバイナリを生成します。その後、このバイナリを目的のプラットフォームにデプロイします。
7. 継続的インテグレーション
継続的インテグレーション(CI)は、コードの変更によるバグを早期発見するために、自動化したビルド、テスト、デプロイを繰り返し行う手法です。Rustプロジェクトでも、継続的インテグレーションは非常に有用です。
cargo buildとcargo testコマンドをCIパイプラインに組み込むことで、コードの変更ごとに自動的にビルドとテストが行われます。ビルドやテストが失敗した場合は、開発者に通知がいくよう設定することで、問題が早期に発見・修正されます。
Rustを使用してアプリ開発をするメリット3つ
ここからは、Rustを使用してアプリ開発をするメリットを3つ紹介します。
- メモリ安全性が保証される
- 並行処理が簡単である
- クロスプラットフォームに対応している
1. メモリ安全性が保証される
Rustはメモリ安全性を保証するために多くの仕組みを提供しています。所有権システムにより、メモリリークやダングリングポインタの問題をコンパイル時に防ぐことが可能です。
借用規則を強制し、ランタイムエラーを排除することで、セグメンテーション違反や無効なメモリアクセスの可能性を大幅に削減できます。Rustを使うことで、安全なコードを書くのが簡単になります。
2. 並行処理が簡単である
Rustは並行処理を簡単にできる機能を提供します。所有権システムとスレッド安全性の保証により、データ競合をコンパイル時に防ぎます。
非同期プログラミングをサポートし、非同期タスクを簡単に操作することが可能です。高性能で効率的な並行処理を実現し、マルチコアプロセッサを最大限に活用できます。
3. クロスプラットフォームに対応している
Rustはクロスプラットフォーム開発を簡単にし、異なるオペレーティングシステムやハードウェア上で動作するアプリを効率的に構築できます。
異なるプラットフォームに対応した実行ファイルを生成でき、標準ライブラリが多くのプラットフォームで利用可能です。1度のコードベースで複数の環境に展開でき、開発効率とポータビリティが向上できます。
Rustを使用してアプリ開発をする注意点2つ
ここからは、Rustを使用してアプリ開発をする注意点を2つ紹介します。
- すべての場面で最適なパフォーマンスが出るわけではない
- 成熟したライブラリが少ない可能性がある
1. すべての場面で最適なパフォーマンスが出るわけではない
Rustは高性能な言語ですが、すべての場面で最適なパフォーマンスが得られるわけではありません。安全性とパフォーマンスを両立できないこともあり、時には低レベルのコード記述が必要です。
Garbage Collectionを提供しないため、メモリ管理の注意が必要になり、特にリソース解放が正確でないとリークの可能性があります。適切な用途でRustを使うことが重要です。
2. 成熟したライブラリが少ない可能性がある
Rustには成熟したライブラリが増えつつありますが、すべての用途に対応するライブラリは未だ限られています。Rustは新興プログラミング言語であるため、他の言語に比べてカバーできる範囲が狭いです。
特定の機能やタスクに必要なライブラリが不足している可能性があるため、自前で実装する必要が生じることがあります。開発プロジェクトを設計する前に、必要なライブラリの利用可能性を確認することが重要です。
Rustでアプリ開発する際に活用できるウェブフレームワーク2つ
ここからは、Rustでアプリ開発する際に活用できるウェブフレームワークを2つ紹介します。
- Rocket
- Actix Web
1. Rocket
参照:Rocket
- 型安全
- ボイラープレートフリー
Rocketは、高速でセキュアなWebアプリを簡単に作成できるRustのウェブフレームワークです。特に型安全性に優れており、リクエストからレスポンスまでのプロセスで型がしっかりと意味を持つように設計されています。
ボイラープレートを極力排除し、開発者が本当に重要なコードのみを書くことが可能です。Rocketを使うことで多くのコードを自動生成し、実現できます。
2. Actix Web
参照:Actix Web
- 高速なパフォーマンス
- 拡張性
Actix Webは、Rustで高性能なWebアプリを作成するためのウェブフレームワークです。特に、Actix Webはその高速性で知られています。非同期I/Oと高度なメッセージングシステムを効率的に使用することで、高品質なアプリ開発を実現できます。
Actixは非常に拡張性が高く、独自のライブラリやミドルウェアを簡単に追加することが可能です。特定のプロジェクトに特化した機能を簡単に追加できます。
まとめ
CPUやメモリ効率が重要で、高いパフォーマンスが必要なアプリにRustは適しています。自身で開発することが難しい場合は、プログラマーに依頼することをおすすめします。Rustに精通したプログラマーを見つけることが重要であり、プロジェクトの要件に適したスキルを持つ人材を選びましょう。
比較ビズには、Rustに詳しいプログラマーが多数在籍しているため、自身のアプリ開発に適した専門家を見つけられます。比較ビズの利用は完全無料であるため、まずは相談から一括見積を始めてみてください。
Rustの良さでもあるのですが、メモリ管理とくに値の所有という概念は慣れるまで少し戸惑うかもしれません。リッチなフレームワークや日本語の情報などまだまだ少ないですが、用途にマッチすれば非常にパワフルな言語ではあります。人気、期待値ともに高いため使ってみる価値は大きいでしょう。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの開発会社に依頼したらいいかわからない
- ChatGPTを使ったシステムを開発したい
- 新たな機能・システムを導入したい
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のシステム開発会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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