CM制作の流れを7つのSTEPで解説|CM制作にかかる期間と費用も紹介

最終更新日:2023年10月20日
CM制作の流れを7つのSTEPで解説|CM制作にかかる期間と費用も紹介
この記事で解決できるお悩み
  • CM制作はどのような流れで行われるのか
  • 制作するCMにはどのような種類があるのか
  • CM制作で押さえるポイントはあるのか

「CMを作りたいが、どのような流れで作られているのかわからない」と悩んでいる広報担当の方、必見です。CMは大きく7ステップで制作されています。かつてはテレビCMが主流でしたが、昨今では動画サービスの間や電車など、さまざまな媒体でCMが流れるようになりました。

映像による宣伝はユーザーの印象に残りやすいため、自社サービスの広告に活用したいと検討する方も多いでしょう。

この記事を読み終える頃には、CM制作の流れや、CM制作にかかる期間や費用が把握できているでしょう。CM制作を外部に依頼しようと検討している広報担当の方は、ぜひ参考にしてください。

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CM制作の流れを7STEPで解説

動画 映像

CM制作の流れを把握することで、制作側への依頼や確認がスムーズにできるでしょう。
CM制作の流れは、大きくわけて以下の7ステップです。

  1. 内容のヒアリング
  2. 企画
  3. キャスティング
  4. 絵コンテ
  5. 撮影
  6. 編集
  7. 納品

STEP1:内容のヒアリング

CMの方向性を決める前に、まずは制作会社からCMに関するヒアリングがおこなわれます。具体的にはCMを打ち出す理由や期待している効果、CMをとおしてユーザーに伝えたいことなどを聞き出します。

CMに関するヒアリングは、後の方向性に影響する制作段階です。ヒアリングの段階で制作会社とコミュニケーションを取ることを意識しましょう。

CM制作側と広告主のイメージにズレを生じさせないことが重要です。制作するCMへのイメージ共有と同時に、スケジュールに関してもイメージを共有しておきましょう。どの時期にCMが打ち出せるのかは、重要な要素の1つになります。

STEP2:企画

企画は広告主からヒアリングした内容を基に、CMの方向性を決定する段階です。ヒアリングの段階ではイメージの共有でしたが、企画の段階では企画書を作成して具体的に落とし込んでいきます。

企画書には以下の内容が記載されます。

  • CMによって達成したい目的・効果
  • CMコンセプト
  • CM動画の尺
  • CM制作の具体的なスケジュール
  • CM制作にかかる費用

CMの方向性を共有するために、過去に放送されていたCMのなかで、イメージモデルに合うCMがあれば、事前に伝えておくとよいでしょう。具体的なイメージがあった方が、CMの方向性を決めやすくなります。

STEP3:キャスティング

キャスティングとは、企画で決定したコンセプトをもとにCMに出演するキャストを決定する段階です。たとえば、働き盛りの忙しい人をターゲットしているCMの場合、20代後半〜40代の人をキャストに起用します。

CMをとおして、ターゲット層が製品やサービスを利用しているイメージが思い描けるキャストを基本的に起用します。芸能人やスポーツ選手を起用することで、CMにインパクトや話題性を持たせる方法も1つの選択肢です。

ターゲット層となるユーザーだけではなく、芸能人やスポーツ選手のファン層が注目してくれるメリットがあります。旬の芸能人やスポーツ選手を起用することで、思わぬ売上や利益につながる可能性が高いです。

STEP4:絵コンテ

絵コンテは企画で決まった内容をベースに、CMの設計図を作る段階です。絵コンテの段階では以下の内容を決めます。

  • キャッチコピー
  • 演出
  • 音楽
  • 効果音
  • セリフやナレーション

絵コンテをもとに制作が進んでいくため、イメージの相違があれば絵コンテの段階で修正を図りましょう。後のフェーズになればなるほど、CM制作の修正には費用と時間がかかります。

絵コンテの段階であれば、イメージの擦り合わせに間に合うため、細部までチェックしましょう。

STEP5:撮影

絵コンテが完成した場合には、作成した絵コンテを基に撮影がスタートします。撮影は主に以下の3種類です。

スタジオ撮影 スタジオにセットを組んでの撮影
ロケーション撮影 屋外の環境を利用しての撮影
ロケセット撮影 スタジオではない屋内環境を利用しての撮影

特にロケーション撮影の場合、場所によってはあらかじめ撮影許可が必要になるケースがあります。天候不良による延期の可能性もふまえて、撮影スケジュールを組む想定をしておきましょう。

事前に作成された絵コンテに沿って、撮影が進んでいきますが、現場判断が必要になるケースも少なくありません。制作は撮影班だけに任せるのではなく、現場に同行するようにしましょう。

STEP6:編集

編集は撮影した映像に、ブラッシュアップをかけてCMを完成させる作業です。まずは仮編集として、撮影した映像を並べ、採用するカットや映像の並べ替えをおこない、CMのクオリティを上げます。

仮編集が完成したら、内容に問題がないか随時確認しましょう。仮編集で映像の修正要望が出たら制作会社に伝え、対応してもらいます。

仮編集にGOサインが出た後に納品のための本編集がスタートします。本編集後は基本的に修正を加えられないため、修正を指摘する場合には仮編集の段階で指摘をしましょう。

STEP7:納品

すべての制作作業が終了した後、完成品の納品になります。CMを再生するメディアや媒体に映像のデータを渡しましょう。

CMの制作にかかる期間と費用

CM制作にかかる期間と費用も押さえておくべきポイントといえます。CM制作にかかる目安の期間を把握できていないと、適切なスケジュール管理がおこなえません。費用も同様で、適切な費用を把握しておかないと、不必要な出費を負う結果もありえるでしょう。

CM制作に必要な期間はおよそ3カ月

一般的にCM制作に必要な期間は、およそ3カ月です。ヒアリングから企画までがおおよそ1カ月、絵コンテから編集・納品までが2カ月の割合です。

しかし、CM制作にかかる期間はCMの内容や撮影場所、キャストのスケジュールなどさまざまな要素で決まります。要素が複雑に絡み合うため、3カ月はあくまで目安と捉えた方がよいでしょう。

CM制作に必要な費用は150万円前後

一般的にCM制作にかかる費用は、150万円前後とされています。CM制作にかかる各フェーズの費用割合は以下のとおりです。

  • ヒアリングから企画:10万円〜30万円
  • 撮影:20万円〜80万円
  • 編集:15万円〜40万円

しかし費用は、キャストの出演料や撮影場所代、撮影機材のレンタル料などさまざまな要素で決定します。一概に150万円前後とは捉えず、あくまで制作費用の目安にしましょう。

制作するCMの種類3選

青色

CMの種類によっては制作の工程に違いがあります。CMの種類と違いを把握しておくことで、CM制作に携わる際にプラスに働くでしょう。

主な種類は、以下のとおりです。

  • 実写映像のCM
  • アニメーション映像のCM
  • 実写映像とアニメーション映像のCM

実写映像のCM

実写映像のCMはリアリティのある映像のため、視聴者により実感を持ってもらいやすいメリットがあります。

ターゲット層に刺さるCMにするためにはキャスティングが重要です。ターゲット層にマッチしたキャスティングであれば、CMは高い効果を発揮します。ミスマッチなキャスティングの場合には、逆効果になりかねません。

企画の段階からターゲット層への下調べをおこない、キャスティングは慎重に進めましょう。

アニメーション映像のCM

アニメーション映像のCMは、実写では難しい表現ができるダイナミックさがメリットです。アニメーション映像の場合、撮影と撮影にかかる準備が不要です。撮影にかかる時間とコストが削減できる点が大きな強みになります。

しかしアニメーション映像は、映像のクオリティがCMの良し悪しを左右します。美麗でインパクトのあるアニメーション映像のCMができれば、大きな反響を生むでしょう。

アニメーション映像のCMの場合、ナレーションの声にどのようなキャストを採用するかも重要な要素になります。イメージとかけ離れた仕上がりにならないよう、制作するCMの印象に合った声質のキャストを採用しましょう。

実写映像とアニメーション映像のCM

実写映像とアニメーション映像のCMは、実写とアニメーションの両方の良さを生かせるメリットがあります。実写映像が持つリアリティとアニメーション映像の表現の自由度を生かせるため、表現の幅が広がるでしょう。

撮影にかかる時間とアニメーション映像作りに必要な時間がプラスされるため、制作には大きな負担がかかります。CMとしての表現力は上がる一方、制作に負担がかかる点を考慮しましょう。

視聴者に刺さるCM制作に欠かせない4つのポイント

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ただCMを制作するだけでは、視聴者の印象に残るCMになるとは限りません。視聴者の心に刺さるCMにするには、押さえるべき4つのポイントがあります。

  • CMのテーマは1つにしぼる
  • インパクトを意識する
  • ターゲット層を設定する
  • 制作会社とはコミュニケーションを欠かさない

CMのテーマは1つにしぼる

CMは短いもので5秒、長いものでも30秒程度の時間しかありません。短い時間内でターゲット層へ伝えたいメッセージを届けるために、CMのテーマは1つにしぼるとよいでしょう。

動画は映像はもちろん、音声やテキストを使いさまざまな情報を伝えられるため、つい多くのテーマを伝えたくなります。短い尺のなかで、複数のテーマを伝えられても、受け取る側が混乱する可能性もあるでしょう。

数多くあるテーマのなかから1つにしぼり、確実にターゲット層へメッセージを届けることで、CMとしての効果は高くなります。

インパクトを意識する

せっかくいいCMを制作したとしても、他の情報でかき消されてしまっては期待する効果は見込めなくなります。ターゲット層にどのようにインパクトを与えるかを意識して制作しましょう。

昨今は多くの情報が流れ続けているため、いかに印象に残るかは重要な要素です。制作したCMが「話題にあがる」=「バズる」状態まで持っていくことができれば、予想を大きく上回る効果が期待できます。

ターゲット層を設定する

ターゲット層の設定を限定するほど、CMのリアリティが増すため、ターゲット層に刺さるCMになります。CMの対象としている製品・サービスのターゲット層をできるだけ明確化しましょう。

できるだけ多くの方に刺さるCMにしたいのは自然な考えです。一方で万人に刺さるようにCM制作すると、誰にも刺さらないCMになってしまう可能性が高くなります。

制作会社とはコミュニケーションを欠かさない

CMの制作は制作会社に任せるだけではなく積極的にコミュニケーションを取り、一緒に制作していく姿勢で臨みましょう。CM制作の現場では予期せぬトラブルが起き、現場判断が必要になるケースも少なくありません。

たとえば、実際に撮影した結果、絵コンテとは異なるがいい素材が取れるケースがあります。キャストの表情が絵コンテとは異なるが、CMに合う表現ができているケースことが挙げられます。

絵コンテどおりにいくのか、それとも実際に撮影した表現を大切にするのか、現場での判断が必要になります。日頃から積極的に制作に関わり、コミュニケーションを取っていくとよいCM制作につながるでしょう。

まとめ

インパクトのあるCMはターゲット層の印象に残るため、費用対効果が高くなります。そのため、インパクトのあるCMの制作は難易度が高く、専門の制作会社に依頼しようと検討している方も多いでしょう。

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比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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  • クリエイターが多数いて選び方がわからない
  • 自分の要望を理解してくれるクリエイターを見つけたい
  • クリエイターの費用相場が分からない

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