Google動画広告の設定方法は?10種のフォーマットや入稿規定を解説
- Google動画広告の入稿方法は?
- Google動画広告のフォーマットの違いは?
- 自社の目的にあうフォーマットの選び方を知りたい
ネットの通信環境の進化に伴い、情報を視覚的に伝えやすい動画広告を配信する企業が増加しています。
広告配信媒体として注目を集めているサービスが「Google動画広告」です。Google動画広告は200万件以上のWebサイトやアプリと連携しているため、短期間で認知拡大を叶えることができます。
本記事では、Google動画広告を活用したい方向けに、設定方法から広告フォーマットの違い、入稿規定を解説します。「設定が難しそう」と感じる方も、記事を読むことで仕組みが理解でき、印象に残る動画広告を配信できるでしょう。
Google動画広告で認知拡大を促進させたい方は、ぜひご覧ください。
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Google動画広告とは?
Google動画広告とは、Webサイトやアプリ上の広告スペース枠(ディスプレイ)に配信する広告のことです。検索結果に連動する「リスティング広告」や、サイト内に表示される「GDN」(グーグルディスプレイネットワーク)などの種類が存在します。
2022年の総務省の調査によると、以下の記録が発表されています。
- 全世界における検索エンジンシェア率2位(日本国内1位)
- 世界の主要SNSの月間アクティブユーザー数2位(YouTube)※2022年1月
Google動画広告を広告配信の際に利用することで、効果的に認知拡大を図ることが可能です。
Google動画広告を利用する3つのメリット
Google動画広告は世界最大級の検索エンジンを活かしたメリットが多いことが特徴的です。具体的には、以下の点が多数の企業に支持されています。
- 連携先が多く認知拡大が効率的に行える
- 広告を表示するターゲットや掲載先のパートナーを指定できる
- 広告の配信効果を可視化できる
1. 連携先が多く認知拡大が効率的に行える
Googleによると「Google動画広告を活用することで、世界中の90%以上のユーザーに広告を表示できる」と発表しています。
大手サイトや個人ブログ、アプリなど200万件以上の提供先が存在し、短期間の配信でも、多くのユーザーに広告を見てもらうことが可能です。
広告主が配信先を探す必要もなく、サービスを利用することですぐに多数の媒体に広告配信を行うことができます。
2. 広告を表示するターゲットや掲載先のパートナーを指定できる
Google動画広告の「GDN」では、目的のターゲットや掲載先のコンテンツを指定することができます。年代・性別・住んでいる地域などユーザーの属性を設定することはもちろん、サイトに複数回訪れるユーザーに向けて広告を配信することも可能です。
特定のURLを指定して配信することもできるため、自社の商品やサービスに興味あるユーザーへ向けて的確なアプローチが行えます。
3. 広告の配信効果を可視化できる
Google広告では、配信した広告の効果を簡単に可視化することができます。再生回数、コンバージョン(広告から達成した購入や契約)の確率などのデータをいつでも確認することが可能です。
取得したデータはGoogleスプレッドシートやグラフに出力することができるため、社内への共有もスムーズに行えます。広告を配信するだけではなく、広告マーケティングの効率化も叶えることができます。
Google動画広告を利用する2つのデメリット
Google動画広告は便利なサービスであるものの、利用するにあたって注意点が存在します。配信を行う前に、以下の2点を把握したうえで動画を制作することが大切です。
- 企業イメージが悪くなる可能性がある
- 利用ハードルが低いため競合が多い
1. 企業イメージが悪くなる可能性がある
動画広告の配信方法を念入りに考慮しなければ、商品やサービス、ブランドイメージが悪くなる可能性があります。とくにYouTubeで配信する動画広告は、一定の時間が経過しないとスキップできない仕様が多いため、ユーザーにストレスを与えやすいです。
企業のイメージが悪化することで、コンバージョンを獲得しにくくなるリスクがあります。配信の際には、見ているユーザー側へ最大限に配慮することが大切です。
2. 利用ハードルが低いため競合が多い
Google広告は誰でも少額から始めることができるため、利用ハードルが低く競合が多い傾向があります。サービスの需要があるほど、広告の入札単価が高騰しやすいことを念頭に入れておきましょう。
Google広告では、複数企業が同じキーワードで広告を配信している場合、入札単価が高い企業の広告が優先して表示される仕組みです。
競合よりも多く広告を表示させるには、入札単価を上げるかキーワードを工夫して広告を配信する必要があります。ユーザーが検索するキーワードを考慮して運用しなければなりません。
Google動画広告のフォーマット10選
Google動画広告には、10種類のフォーマットが存在します。発信できる媒体や課金形態、再生時間が異なるため、広告運用の目的にあわせて選択しましょう。
各フォーマットの特徴は以下のとおりです。
1. Youtubeの動画再生中に流れる【インストリーム広告】
「インストリーム広告」とは、YouTubeやGoogleで動画が配信される際、再生前後や動画の視聴中に配信される広告のことです。
ユーザーがスキップできるタイプと、数秒間スキップ不可能なタイプの2種類が存在します。それぞれの入稿規定は以下のとおりです。
2. 再生前に表示される【プレロール広告】
「プレロール広告」は、視聴する動画の再生前に表示される動画広告です。視聴前に流れるため、離脱せず広告に注目してもらうことができます。
動画は5秒経過でスキップできるため、興味のない動画広告では離脱を招きやすいフォーマットです。ターゲットを明確にして、確実に興味を惹くことができる広告を作成する必要があります。
3. 視聴後に表示される【ポストロール広告】
「ポストロール広告」は動画の再生終了後に表示される動画広告です。動画の視聴後に表示されるためユーザーの離脱率は高いものの、本編視聴の邪魔をしないため、動画広告の中でも不快感を与えません。
配信先を広告と関連性の高い動画に設定することで、ユーザーの離脱を防ぎコンバージョンを獲得しやすくできます。
4. 視聴途中に表示される【ミッドロール広告】
「ミッドロール広告」は、視聴中の動画の再生途中に差し込んで表示される広告です。動画本編の視聴を継続したいユーザーが離脱しにくく、注目してもらいやすい広告フォーマットです。
スキップ不可のため動画を最後まで見てもらうことができ、伝えたい情報を確実にアピールすることができます。動画本編に割り込んで挿入される形式のため、できる限り不快感を与えずに内容に注目してもらう必要があります。
5. 6秒間スキップできない【バンパー広告】
「バンパー広告」は、6秒間スキップできない広告フォーマットです。動画の尺が短いためユーザーに不快感を与えにくく、広告を最後まで見てもらいやすい傾向があります。
音声が自動で再生されるため、印象的なメッセージを残してブランドの認知度を高める目的で活用されるケースが多いです。6秒間でユーザーにインパクトを与えるために、伝えるべき情報を明確にしつつキャッチーさを取り入れる工夫が必要です。
6. 音なしで再生される【アウトストリーム広告】
「アウトストリーム広告」とは、Webサイトやアプリの広告枠に配信する動画広告を示します。「インストリーム広告」とは異なり、YouTubeではなくGoogle動画の提供パートナーに配信されるモバイル端末専用広告です。くわしい入稿規定は以下のとおりです。
ファイル形式 | 再生時間 | アスペクト比 | 解像度 | フレームレート |
---|---|---|---|---|
・MP4. ・WMV ・.AVI ・.MOV |
15秒〜30秒 | 16:9〜9:16(スマホ向け9:16) | 1280 × 720px | 30fps |
Webサイトやアプリ全般で広告を配信できるため「インストリーム広告」に比べてブランドの認知向上やリーチの獲得に効果的といえます。
リーチの獲得をメインに行う場合は「アウトストリーム広告」コンバージョンを獲得したい場合は「インストリーム広告」がおすすめです。
7. Webサイトのバナー枠に表示される【インバナー広告】
「インバナー広告」とは「アウトストリーム広告」の内、通常のディスプレイ広告枠に配信できる広告フォーマットです。「インディスプレイ広告」とも呼ばれます。
音声が自動で再生される「インストリーム広告」と比べて、インバナー広告はミュート状態で動画広告が始まります。音声によるユーザーの不快感を軽減できるため、企業や商品・サービスへのイメージを損ないたくない場合に最適です。
8. Webサイトをスクロールすると再生される【インリード広告】
「インリード広告」はWebページをスクロールして広告に到達した瞬間に動画が再生されるフォーマットです。「インバナー広告」の強制再生による不快感を抑える目的で誕生しました。
広告を広告として認知させず、マイナスイメージを与えずにプロモーションができる点が大きなメリットです。ユーザーの視線を誘導して再生するため、動画を冒頭からじっくりと見てもらうことができます。
ストーリー性のあるアニメーションとの相性が良く、ブランディング動画に最適です。
9. Youtubeのトップページで再生される【マストヘッド広告】
「マストヘッド広告」は、YouTubeのトップページで再生される広告です。大規模なアクセス数と注目度を持つYouTubeのトップページ枠を使い、ブランドや商品を大々的にアピールすることができます。
配信枠は1日に1社のみと限定されているものの、テレビ画面での視聴時にも表示されるため、幅広いユーザーにアプローチすることができます。
テレビ画面での視聴は、スクロールやタップで離脱しやすいスマートフォンに比べて、広告を最後まで見てもらいやすい点が特徴です。
入稿規定は以下のとおりです。
ファイル形式 | 再生時間 | アスペクト比 | 解像度 | フレームレート |
---|---|---|---|---|
・MP4. ・WMV ・.AVI ・.MOV |
30秒 | 1920 × 1080もしくは16:9(スマホ向け9:16) | 1280 × 720px | 30fps |
10. Youtube内の検索中に表示される【インフィード動画広告】
「インフィード広告」とは、Youtubeの検索結果ページや関連コンテンツの中に表示される広告です。「YouTubeの検索結果」「次のおすすめ」「YouTubeアプリのホーム」で配信されます。
動画はサムネイル画像とテキストが表示され、ユーザーがクリックすると再生される仕組みです。ユーザーのデバイスや広告枠によって、サムネイルで表示される文字数に限りがあるため 、再生に誘導する工夫が重要といえます。
関連性の高いコンテンツを視聴しているユーザーに表示できるため、ターゲットに的確なアプローチを行いやすい点が特徴です。
入稿規定は以下のとおりです。
ファイル形式 | 再生時間 | アスペクト比 | 解像度 | フレームレート |
---|---|---|---|---|
・MP4. ・WMV ・.AVI ・.MOV ※ファイルサイズ256 GB以下 |
規定なし | 640 × 360/16:9、480 × 360/4:3 | 1280 × 720px | 30fps |
Google動画広告の設定手順
Google 広告は、以下の5つの項目を設定することで広告配信がスタートできます。
- キャンペーン目標を決める
- 配信期間や予算・配信地域を設定する
- 広告グループを作成してターゲットや入札単価を指定する
- 配信する動画を制作してアップロードする
設定画面の案内に従いながら選択肢を選ぶため、初心者でも迷うことなく約20分で配信設定を行うことが可能です。
1. キャンペーン目標を決める
Google 広告にログインし、ページの左項目にあるキャンペーンから新しいキャンペーンを作成します。キャンペーンは複数の種類が存在しますが、動画広告の場合は「ディスプレイキャンペーン」「動画キャンペーン」の2種類から選択可能です。
目標設定画面に切り替わるため「販売促進」や「見込み顧客の獲得」など、任意の目標を設定しましょう。
2. 配信期間や予算・配信地域を設定する
広告のキャンペーン名を入力し、予算や配信期間、配信地域などの詳細設定を進めます。入力項目は事前に設定した「目標」によって変化する仕組みです。
3. 広告グループを作成してターゲットや入札単価を指定する
広告キャンペーンの詳細設定を終えたら、広告のターゲティングや入札方法を設定するための「広告グループ」を作成します。
ターゲティングの設定では、ユーザーの興味や習慣、検索している情報などで広告を配信するターゲットを絞り込むことが可能です。ターゲティングをできるだけ具体的に行うと、配信した動画広告に高い成果を見込むことができます。
4. 配信する動画を制作してアップロードする
広告グループの設定を終えたら、配信する動画をアップロードします。アップロード方法は、YouTubeにアップロードしている動画を検索するか、URLを貼り付けて入稿しましょう。
動画を用意していない場合は、テンプレートを使って簡単に作成することも可能です。
広告を配信するには、必ず自身のYouTubeチャンネルに動画をアップロードしておく必要があります。アップロードした動画が非公開、あるいは削除されている場合は配信できないため注意が必要です。
印象に残る動画広告を制作する3つのポイント
Google動画広告で多くのコンバージョンを獲得したい場合は、多くの媒体に配信されることを意識することが大切です。ユーザーにポジティブな印象を与えるためには、以下の3点を意識して動画を制作しましょう。
- 目的やターゲットを明確にする
- 重要な情報を冒頭に流す
- 音声なしでも内容が伝わるようにする
1. 目的やターゲットを明確にする
動画広告を制作する前に、広告の運用目的(ゴール)を明確化する必要があります。目的が明確でなければ適切なKPI(重要業績評価指標)を設定することができず、効果の分析が十分に行えません。
KPIは認知が目的の場合はリーチ数、売上アップが目的であればコンバージョン数など動画広告の目的によって異なります。目的を設定することで適切なターゲティングができ、的確な分析を行うことが可能です。
2. 重要な情報を冒頭に流す
動画広告は内容すべてを見てもらえるとは限らないため、伝えたい情報は冒頭に流す必要があります。「ユーザーは動画広告のためにコンテンツにアクセスしていない」ことを念頭に置き、離脱する前に興味を惹きつけることが大切です。
5秒経過でスキップされることが多いため、冒頭の1〜2秒に企業名・ブランド名・ロゴ・商品などの情報を取り入れましょう。興味を持ったユーザーに詳細的な情報を検索してもらうことができます。情報量を詰め込むよりも、インパクトを優先的に考えることがおすすめです。
3. 音声なしでも内容が伝わるようにする
動画広告は、音声に頼りすぎないことが重要です。必ずしも音声ありで再生されるとは限らず、ユーザーの視聴デバイス次第では無音で再生される場合があります。音声には頼りすぎず、伝えたい情報は字幕を使用しましょう。
とくに「アウトストリーム広告」は音が出ない仕様のため、効果的なテロップやアニメーションを取り入れてわかりやすく仕上げる必要があります。
本格的な広告運用には「Google動画広告認定資格」がおすすめ
Google動画広告によるマーケティングを継続する場合は、Google動画広告認定資格の取得も視野に入れましょう。「Google動画広告認定資格」は、Googleが提供する動画広告やキャンペーンに関する知識とスキルを証明する資格です。
取得しておくと、デジタルマーケティングやクリエイティブの高い能力を持っていることを社会的に示すことができます。
学習や試験はオンライン上で完結し、広告運用に関する基礎知識を養えるため、マーケティングの可能性を格段に広げることが可能です。
まとめ
Google動画広告は多数の提供先があり、簡単な設定でクリエイティブなプロモーション映像をすぐに配信することができます。各フォーマットでスキップの可否や課金形態、配信媒体が異なるため、目的やターゲットを考慮して選定することが大切です。
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もしも今現在、
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