不動産売却の確定申告は、自分で作成できます。複雑な税法やルールに関する知識が必要であり、不動産取引に関する税金や控除、減価償却などの専門的な事項を理解する必要があります。
自身の税務経験が不足している場合や不明点がある場合は、税理士へ相談すると安心です。税理士は、適切な税金の計算や控除の活用、法的事項に関するアドバイスを提供し、スムーズな確定申告を支援します。
不動産売却時の確定申告を税理士へ依頼する費用相場は?費用を抑えるポイント3つ
- 不動産売却時の確定申告を税理士へ依頼する費用相場は?
- 不動産売却後の確定申告を税理士に依頼するシミュレーションは?
- 不動産売却の確定申告を税理士に依頼する流れは?
「不動産売却後の確定申告が必要だが、税理士へ依頼する費用相場がわからない…」という方必見!
この記事では不動産売却後の確定申告が必要な方に向けて、税理士へ依頼する費用相場を分かりやすく解説します。最後まで読めば、不動産売却の確定申告を税理士に依頼する流れもわかります。
不動産売却に伴う複雑な税務計算を正確に行うのは難しいため、税理士に依頼することで正確性や効率性を高められます。不動産売却の確定申告を依頼する税理士の選び方も紹介しているため、今後不動産を売却しようと考えている方もぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
- 信頼できる税理士に依頼したい
- 自身の状況に合わせた税務アドバイスがほしい
- 税理士の費用相場がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の税理士・公認会計士に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
不動産売却時の確定申告を税理士へ依頼する費用相場
不動産売却時の確定申告を税理士に依頼する費用は、主に不動産売却にかかる譲渡所得の金額により変動します。
不動産売却にかかる譲渡所得 | 税理士費用の相場 |
---|---|
1,000万円未満 | 3万円〜6万円 |
1,000万円以上3,000万円未満 | 6万円〜12万円 |
3,000万円以上5,000万円未満 | 12万円〜15万円 |
5,000万円以上8,000万円未満 | 15万円〜24万円 |
8,000万円以上 | 24万円〜 |
税理士に確定申告を頼む際に含まれる費用は、以下のとおりです。
- 確定申告に必要な書類の作成費用
- 面談のための交通費
- 資料のやり取りにかかる通信費
- 税務署への確定申告書提出経費
税理士事務所により依頼価格は異なりますが、税理士の料金には経費が含まれています。税理士の費用を削減するためにできるだけ自身で資料を整えたり、交通費を削減したりする方法を検討しましょう。
特別控除や特例を適用した際の追加費用
不動産売却に伴う確定申告において、特別控除や特例を受ける場合は基本的な税理士の費用に加えて、以下の追加費用が発生します。
適用する特別控除や特例 | 追加費用の相場 |
---|---|
マイホーム売却に伴う軽減税率適用 | 1万円 |
マイホーム買い替え時の譲渡損失の繰り越し | 2万円 |
マイホーム買い替え時の譲渡損失の損益通算 | 3万円 |
マイホーム売却に伴う3,000万円特別控除 | 3万円 |
収用に伴う5,000万円特別控除 | 6万円 |
マイホーム・収用・特定資産の買い替え特例 | 8万円 |
不動産売却後の確定申告を税理士に依頼するシミュレーション
ここからは、不動産売却後の確定申告を税理士に依頼するシミュレーションを2つ紹介します。
- 不動産の取得費がわかる場合
- 不動産の取得費がわからない場合
1. 不動産の取得費がわかる場合
土地の取得価格が2,000万円であり、その土地を5,000万円で売却し譲渡費用に250万円かかったた場合(特別控除を適用しない)の譲渡所得は2,750万円です。
収入金額 -(取得費用 + 譲渡費用)- 特別控除額 = 課税譲渡所得金額
「5,000万円(収入金額)-(2,000万円(取得費用)+ 250万円(譲渡費用))= 2,750万円(譲渡所得金額)」となります。譲渡所得が2,750万円の場合、税理士の費用相場は6万円〜12万円になります。
2. 不動産の取得費がわからない場合
購入価格が不明な土地を6,000万円で売却する場合、売却金額の5%に相当する額を取得費用とみなすことができます。譲渡費用は300万円と想定します。「6,000万円(売却価格)× 5% = 300万円(取得費用)」となり、300万円の取得費用です。
譲渡所得は「6,000万円(収入金額)-(300万円(取得費用)+ 300万円(譲渡費用))= 5,400万円(譲渡所得)」となります。譲渡所得が5,400万円の場合、税理士の費用は15万円〜24万円になります。
不動産売却の確定申告を税理士に依頼する流れ
不動産売却の確定申告を税理士に依頼する際の一般的な流れは、以下のとおりです。
1. 税理士の選定 | 信頼性のある税理士を選ぶ。地域の税理士会や知人からの紹介、インターネットを活用して候補を探し、経験や評判を確認 |
---|---|
2. 初回相談 | 選んだ税理士と初回相談を行う。不動産売却に関する具体的な情報を提供し、料金や契約条件を確認 |
3. 必要な書類の提供 | 不動産売却に関連する書類(売買契約書や不動産登記簿謄本、評価額等の資料など)を税理士に提供。税理士は売却に関する詳細な情報を把握し、確定申告のための計算を行う |
4. 確定申告の準備 | 税理士は提供された情報をもとに、不動産売却に伴う所得税や住民税などの確定申告書を準備。節税のために適切な控除や経費の計算も行う |
5. 申告書の提出 | 確定申告書が完成したら、税理士は不動産売却に関する確定申告書を提出する。提出期限や方法を確認し、適切に手続きを行う |
不動産売却に関する確定申告の依頼費用を抑えるポイント
ここからは、不動産売却に関する確定申告の依頼費用を抑えるポイントを3つ紹介します。
- 複数の税理士と相見積もりを取る
- 自分でできる作業を済ませる
- 相談する際にオンラインツールを活用する
1. 複数の税理士と相見積もりを取る
複数の税理士と相見積もりを取ることは、税理士への依頼費用を抑えるために効果的です。見積もりにはサービス料金の詳細や提供されるサービス内容、契約条件、支払いスケジュールなどが含まれます。
複数の税理士と相見積もりを取ることで、適切な税理士を選びながら費用を抑えられます。安価な税理士を選ぶだけではなく、信頼性と専門性を考慮することが重要です。
2. 自分でできる作業を済ませる
税理士への依頼費用を抑えるために、自分でできる作業を済ませておきましょう。不動産売却に関連する、すべての書類を整理することから始めます。売買契約書や不動産登記簿謄本、評価額の証明書、支払い証拠書、経費の領収書などが含まれます。会計ソフトへのデータ入力作業も、できる限り自分で行うよう心がけましょう。
自分でできる作業を済ませることで、税理士の作業時間を削減し、依頼費用を抑えられます。税務事務に関して専門的なアドバイスや計算が必要な場合は、税理士の協力を仰ぐことが重要です。
3. 相談する際にオンラインツールを活用する
税理士への依頼費用を抑えるために、相談する際はオンラインツールを活用するといいでしょう。確定申告を税理士に依頼する際に、対面の必要性は低いです。電話やメール、ビデオ通話を効果的に利用することで交通費を節約でき、税理士への支払い費用を削減できます。
オンラインツールを活用することで、税理士とのコミュニケーションや情報共有を効率化し、依頼費用を抑えられます。税務に関する複雑な問題や専門的なアドバイスが必要な場合は、税理士に直接相談することが必要です。
不動産売却の確定申告を依頼する税理士の選び方
ここからは、不動産売却の確定申告を依頼する税理士の選び方を2つ紹介します。
- 不動産売却に関する専門知識と経験があるか
- 価格とサービスの内容が見合っているか
1. 不動産売却に関する専門知識と経験があるか
不動産売却の確定申告を依頼する税理士を選ぶ際、不動産に関する専門知識と経験があるかどうかが重要です。適切な税理士は、不動産取引に関する税制度や規則を深く理解しています。不動産売却に伴う不動産所得税や贈与税など、不動産取引に関連する税金に関する知識が必要です。
適切な税理士は、不動産売却に関する専門知識と経験を持っており、クライアントに最適な税務戦略を提供できます。不動産売却は大きな取引であり、税金の最適化と法的コンプライアンスを確保するために、専門的な支援が不可欠でしょう。
2. 価格とサービスの内容が見合っているか
不動産売却の確定申告を依頼する税理士を選ぶ際、価格とサービスの内容が見合っているかを確認します。サービス内容に不動産売却に関連するすべての税務手続き(確定申告書の作成や提出、必要な書類の整理など)が含まれているのか把握するためです。追加で必要なサービス(税務アドバイスや節税戦略の提供など)が含まれているか確認しましょう。
価格とサービスの内容が見合っているかを確認することは、予算を守りつつ不動産売却の税務手続きをスムーズに進めるために重要です。費用とサービスのバランスを考慮し、自身のニーズにあった税理士を見つけましょう。
まとめ
不動産売却に伴う複雑な税務計算を、自身で正確に行うのは難しい場合があります。税理士に確定申告を依頼することは、正確性や効率性、法的コンプライアンスの観点から非常に有益です。
比較ビズには、不動産売却に詳しい税理士が多数在籍しているため一括見積が可能です。税務に関する最新情報から、最適な税務戦略を提供してくれるでしょう。比較ビズの利用は完全無料であるため、まずは相談から始めてみてください。
よくある質問とその回答
企業経理、大手税理士法人、社労士法人での経験を活かして、コンサル兼経理代行業の法人を設立。バックオフィスの効率化やDX化を推進しており、業務効率化を得意としている。中小企業や個人事業主を中心にバックオフィス業務・経営相談・資金調達・補助金等を支援している。
特に、譲渡所得の計算や特別控除・特例の適用時に発生する追加費用も重要です。適切な税理士を選ぶことで、申告手続きの正確性だけでなく、節税対策や税務調査への備えが可能となります。
早期に信頼できる税理士を見つけ、迅速に相談することで、税務処理の時間と手間を大幅に減らすことができます。不動産申告が得意な税理士と相性を重視し、最適な税理士を見つけましょう。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- 信頼できる税理士に依頼したい
- 自身の状況に合わせた税務アドバイスがほしい
- 税理士の費用相場がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の税理士・公認会計士に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
確定申告に関連する記事
-
2024年11月20日確定申告個人タクシーの確定申告は必要?経費にできるものや注意点も解説
-
2024年11月20日確定申告【最新】農業の青色申告におすすめの会計ソフト7選!利用するメリットを解説
-
2024年11月14日確定申告水商売の確定申告で経費にできる費用は?節税する方法やメリット2つ
-
2024年09月24日確定申告【まとめ】一時所得を確定申告しないとどうなる?罰則やペナルティを解説
-
2024年09月24日確定申告自営業者・個人事業主はどこまで経費にできる?判断基準の10項目を解説
-
2024年09月19日確定申告クレジットカード決済の仕訳方法は?メリットや注意点を解説!