企業の経営課題13選を紹介!経営課題の見つけ方や解決方法11選を解説

最終更新日:2023年08月28日
企業の経営課題13選を紹介!経営課題の見つけ方や解決方法11選を解説
この記事で解決できるお悩み
  • 企業が抱える経営課題とは?
  • 経営課題の見つけ方とは?
  • 経営課題の解決方法とは?

収益の伸び悩みや人材不足、後継者不在など、経営課題は企業によって異なります。資金や人材面で制約の多い中小企業特有の経営課題は、どのような内容が挙げられるでしょうか。

この記事を最後まで読むと、経営課題の内容や見つけ方、解決方法などに関して把握できます。事業運営が上手くいかず悩んでいる方、組織力強化を図る方法がわからず困っている方は、ぜひ参考にしてください。

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企業が抱える経営課題8選【共通編】

ビジネス_建物

企業規模を問わず、多くの日本企業が抱えている経営課題は以下8つが挙げられます。

  • 収益の伸び悩み
  • 人手不足
  • 人材育成の遅れ
  • 生産性の低さ
  • 技術力や営業力の向上
  • 顧客ロイヤリティ向上
  • 経費削減
  • 従業員のエンゲージメント向上

自社が直面している経営課題を把握し、優先的に取り組むべき課題を整理することが重要です。複数の課題を同時に解決しようとすると、どちらも中途半端になる可能性が高くなります。

1. 収益の伸び悩み

新規設備導入や他事業への参入など、新しい行動を起こすには多額の資金が必要です。安定した収益を確保できないかぎり、余剰資金は生まれません。収益が伸び悩むと、企業経営で生じる固定費の支払いだけで精一杯となります。

収益が上がらない理由は顧客単価の低さや営業担当者の不足、案件受注率の伸び悩みなどが挙げられます。「顧客ニーズを正確に把握できているか」「競合他社と比べて不足しているものは何か」など、現状把握に努めましょう。

新規開拓に励んだとしても、市場競争の激化や購買行動の変化により新規顧客との接点は持ちづらいです。既存顧客との関係性や提案方法を見直すことで収益が伸びる可能性が高まります。

2. 人手不足

少子高齢化やフリーランスへの転向、労働者の安定志向などにより、市場で優秀な人材を獲得するのは困難な状況です。求人掲載で多数の応募が集まる可能性は低いでしょう。

新卒採用で学生を獲得できたとしても、転職せずに自社で長期間働く保証はありません。厚生労働省が2021年に実施した調査によると、2020年度における新卒就職者3年以内の離職率は大卒者が31.2%、高卒者が36.9%でした。

退職理由は入社後のギャップや労働条件の不満、人間関係でのストレスなどです。入社後に仕事や職場環境に愛着を持てない場合は早期離職を決断する傾向が強く、採用や人材育成に投じた費用が無駄になります。

3. 人材育成の遅れ

新卒採用や中途採用での人材確保が難しい以上、組織力向上には既存従業員のスキルアップが重要です。しかし、人材育成のノウハウが不足していると、組織の中枢を担う人材を育成できません。人材育成で多くの企業が抱える課題は以下の5つです。

  • 辛抱強く人材を育てる企業風土の欠如
  • 透明性の高い人事評価制度の未整備
  • 研修制度の未整備
  • 人事担当者の業務過多
  • 人材育成の目標や求める人物像が不明瞭

研修制度や人事評価制度が整備されていないと「キャリアアップが望めない環境との印象」を従業員へ与え、モチベーションが低下します。最悪の場合は転職を決断する従業員が増加し、組織力低下やイメージダウンを招くでしょう。

4. 生産性の低さ

日本で働く労働者1人あたりの生産性は他の先進国と比べ、大幅に低い状況が続いています。日本生産性本部の調査によると、2021年における日本の労働者1人あたりの生産性は81,510ドル(818万円/購買力換算)でした。

ヨーロッパのなかで生産性が低いとみなされているイギリス(101,405ドル/1,018万円)、スペイン(97,737ドル/981万円)と比べても2割以上低い数値です。

全体でみても日本の順位はOECD加盟国38ヶ国のうち29位で、調査を開始した1970年以降最も低い順位でした。労働人口が減っているため、業務効率改善にはデジタル技術の活用や業務プロセスの見直しが必要です。

5. 技術力や営業力の向上

安定した収益を確保できていたとしても、現状維持の姿勢では組織力は高まりません。人口減少によって日本市場は縮小傾向にあるため、海外進出を見据えた企業戦略を立案する必要があります。

海外企業との競争に勝つには、新製品や新サービスを開発する技術力が必要です。技術力向上には、外部研修の利用や資格取得の費用援助など、従業員のスキルアップをサポートする姿勢が求められます。

新しい製品やサービスを開発できたとしても、営業力がなければ収益は伸びません。ターゲット層の明確化や知識の共有、顧客分析など、積極的な取り組みが求められます。

6. 顧客ロイヤリティ向上

顧客ロイヤリティとは、自社商品やサービスに対する忠誠心を指します。顧客ロイヤリティが高まると、他社から魅力的な商品が販売されても、簡単に乗り換えません。自社商品やサービスの利用に特別な価値を見出しているため、継続的な購入が期待できます。

他の顧客と比べて商品の購買意欲や関心も高く、購買単価を高める提案がしやすい点も特徴です。ロイヤリティの高い顧客を1人でも多く獲得できると、価格競争からの脱却を図れます。

顧客ロイヤリティを高めるには、アンケートを実施して現状把握や顧客情報収集に努めることが重要です。アンケートの結果を基に、顧客体験の見直しや再設計に着手しましょう。

7. 経費削減

安定した企業経営を実現するには無駄な経費を削減し、収支改善に努める姿勢が重要です。経費に該当する主な費用は以下のとおりです。

  • 従業員の給与や退職金
  • オフィス賃料
  • 水道光熱費
  • 事務用品購入費
  • 通信費
  • 旅費交通費
  • 設備修繕費

現状を分析し、着手しやすい費用から削減していくことが重要です。たとえば、オンライン上で完結できる業務が多い場合は、在宅勤務の導入を検討します。

在宅勤務で働く従業員は、毎日オフィスに出社する必要はありません。企業側は交通費やオフィス賃料、水道光熱費を削減できます。

あわせてクラウド型のバックオフィスシステムを導入すると、ペーパーレス化によって印刷費や消耗品購入代を削減できます。

8. 従業員のエンゲージメント向上

優秀な人材の流出を避けるには、従業員のエンゲージメント向上が不可欠です。従業員が職場環境や仕事に誇りを持てると、離職者を最小限に抑えられます。離職率を下げるには従業員が不満を抱く原因の把握が重要です。

モチベーション低下となる主な要因は以下のとおりです。

  • 働き方の自由度が低い
  • 残業が多い
  • 給与が上がらない
  • 仕事の成果が人事評価に反映されない
  • 業務内容が合わない
  • 職場の雰囲気が悪い
  • 先輩や上司との相性が悪い

アンケート実施して従業員が不満を抱いている要因を把握し、早急な改善に努めましょう。たとえば、労働時間に不満を抱いている声が多い場合、業務体制や業務プロセスを見直し、業務効率改善を図ります。

あわせて勤怠管理システムの導入も検討しましょう。従業員の出退勤時刻や労働時間、時間外労働を自動で集計し、過重労働を避けられます。

企業が抱える経営課題5選【中小企業編】

ビジネス_就活生

中小企業が直面しやすい企業課題は以下の5つが挙げられます。

  • 資金不足
  • 後継者不在
  • 技術やノウハウの伝承
  • 情報や知識の不足
  • 働き方改革への対応

特に後継者不在は深刻な課題です。現在の経営者が健在なうちに後継者を見つけられないと、業績が好調でも廃業の決断を余儀なくされます。

9. 資金不足

売上減少や仕入単価の高騰、過剰在庫などが原因で資金不足が起こります。収益が減ったとしてもオフィス賃料や設備維持費など、毎月支払う固定費は変わらないため、今後の返済計画に見通しが立たないと、金融機関からの融資も得られないでしょう。

売上増加が難しい場合は経費削減により収支改善を図りますが、過度な人件費削減は、優秀な人材の流出や従業員のモチベーション低下を招くため推奨できません。労働人口減少や労働者の安定志向によって、優秀な人材を再び獲得するのは難しいです。

売上が急激に増えた場合であっても売掛金を回収できるのは数カ月先のため、黒字倒産を招く可能性があります。資金繰りには細心の注意を払いましょう。

10. 後継者不在

少子高齢化や経営状況の不透明化、親族内承継の減少などによって、後継者不足に直面する中小企業は数多く存在します。

帝国データバンクが2022年に実施した調査によると、対象企業27万社のうち後継者が見つかっていない企業は57.2%でした。60歳以上の経営者のうち、約3割が後継者不在を理由に廃業を予定しています。

過去数年間と比べると改善傾向にありますが、依然として厳しい状況です。後継者が見つからない場合は黒字経営が続いていたとしても、廃業せざるを得ません。

後継者不在によって廃業を決断する中小企業が増えると、これまで培ってきた貴重な経営資源や伝統技術が失われ、国力低下を招きます。

11. 技術やノウハウの伝承

次世代でも安定した企業経営を実現するには、これまで培ってきたノウハウや知識、技術の伝承が重要です。ノウハウや技術の伝承によって、自社の強みを活かした事業運営を継続でき、安定した収益確保が望めます。

しかし、過去の知識を共有する体制が十分に整備されていないと、貴重な経営資源を活かせません。

これまで磨いてきた技術や知識を言語化し、業務マニュアルや知識共有ツールにまとめておく作業が必要です。あわせてベテラン従業員から若手従業員へのOJTによって、業務で必要な技術を習得します。

12. 情報や知識の不足

市場動向や競合他社の情報を十分に把握できていない点も大きな課題です。従業員同士が情報共有や意見交換をおこなう文化が社内に根付いていないと、社内に知識が蓄積されません。市場ニーズや競合他社の動きを正確に掴めないと、変化に対する柔軟な対応が難しくなります。

新商品開発や他事業参入など、事業拡大には新しい知識を日々取り入れる姿勢が重要です。情報量が不足していると新しい技術や成功事例を学べず、魅力的な商品やサービスを提供できません。外部研修や異業種交流会などを活用し、情報を得やすい体制を整えましょう。

13. 働き方改革への対応

働き方改革関連法の施行にともない、残業時間の上限が罰則付きで規制されました。36協定を締結している場合は、月45時間・年360時間までに時間外労働を収めなければまりません。

年360時間の上限を満たすには、毎月30時間程度に時間外労働を収める必要があります。あわせて年10日以上有給休暇を付与されている従業員は、付与日から1年以内に5日以上の有給休暇を取得しなければなりません。

どちらも違反した場合は罰則が科せられるだけではなく、従業員を大切にしないブラック企業のイメージが定着します。法令違反を避けるためにも、職場環境の改善や業務プロセスのデジタル化に取り組みましょう。

自社の経営課題を見つける4つの方法

ミーティング_会議

経営課題を抽出するには、経営状況や組織の稼働状況を客観的な視点で分析することが重要です。経営課題を見つける方法は、以下の4つが挙げられます。

  • 経営資金の可視化
  • 従業員成績の分析
  • 組織診断
  • 業務フローの見直し

経営課題を正確に把握できるよう、複数の方法を使いましょう。

経営資金の可視化

売上の推移や財務状況、経費削減箇所を把握するため、経営資金の流れを可視化しましょう。財務状況を正確に把握できると、資金調達の検討や取引先との関係見直しなど、素早い対応によって倒産リスクを最小化できます。

経営資金を可視化するには、キャッシュフロー計算書の作成が必要です。作成すると、手元にある現金額や売掛金の回収率、貸し倒れリスクを正確に把握できます。キャッシュフロー計算書は、金融機関から融資を得る際にも活用可能です。

事前に貸借対照表や損益計算書の作成が必要です。経理に精通した人材が社内にいない場合は、税理士への依頼を検討しましょう。

従業員成績の分析

優秀な成績を収めている従業員と生産性が落ちている従業員を正確に見極めるため、従業員の成績を分析します。仕事で挙げた成果やこれまでの取り組みを正しく評価し、従業員のエンゲージメントを高めるのが狙いです。

透明性の高い人事評価を確立できるよう、360度評価やコンピテンシー評価、MBOなど、必要に応じて人事評価手法の変更も検討しましょう。

従業員の成績からマネジメントが機能しているか、従業員同士の連携は取れているかなど、人員配置の必要性を判断可能です。継続して優れた成果を挙げる従業員の行動特性を抽出し、採用や人材育成のモデルを確立できます。

組織診断

従業員のパフォーマンスを可視化し「適性を反映した人員配置ができているか」「人員に偏りがないか」を把握します。人事担当者の業務過多によって、従業員の能力やスキルの把握が追い付いていないケースも珍しくありません。

組織の現状把握に努める時間が十分に持てないと、部署ごとに抱える課題を正確に把握するのは困難です。まずは従業員にアンケートを実施し、組織再編が必要かを確認します。

人員不足や能力を発揮できていないとの回答が多い場合、組織再編を決断しましょう。

業務フローの見直し

無駄な工程や複雑な工程がないか、部署ごとに業務フローを見直します。業務フローの再構築によって業務を標準化し、業務の属人化を解消するのが目的です。

業務の属人化が発生すると特定の従業員しか業務を遂行できず、業務効率が高まりません。従業員不在時の影響も大きく、トラブルが発生した場合に素早く対処できず、事業運営に大きな支障が生じます。

特定の従業員に依存せず、スムーズに業務を進められる体制を構築するためにも、業務フローの見直しは必要です。新しく構築した業務フローは誰が見ても流れがわかるよう、業務マニュアルにまとめておきましょう。

経営課題解決に向けての手段11選

ビジネス 歯車

ここからは経営課題解決に向けた方法を11個紹介します。

  • 経営計画書を作成する
  • 人事評価制度を見直す
  • 業務プロセスをデジタル化する
  • 事業承継マッチングを活用する
  • サイト上での情報発信+SEO対策を実施する
  • SNSでの情報発信を検討する
  • 在宅勤務の導入を検討する
  • 税理士に相談する
  • 経営コンサルタントに相談する
  • 研修運営代行会社を活用する
  • 営業代行会社を活用する

自社の経営課題に合った方法を選びましょう。

1. 経営計画書を作成する

経営計画書は経営方針や営業戦略など、今後自社が目指していく方向性を示した計画書です。売上や利益など、販売目標には具体的な数値が記載されています。

現場の実情を反映した経営計画書の作成によって、従業員のモチベーションアップや組織内の団結意識を高めるのが狙いです。事業推進の一貫性を保つ効果もあり、取引先や株式からの信頼も高められます。

2. 人事評価制度を見直す

成果が正しく評価されないと、従業員のモチベーションや帰属意識は低下します。何年も人事評価が見直されない場合、離職する従業員も出てきます。

優秀な人材の流出を防ぐためにも、人事評価制度を見直しましょう。360度評価やコンピテンシー評価、MBOなど、人事評価にはさまざまな手法があります。各評価手法の特徴を理解し、自社に合った手法を選択することが重要です。

あわせてタレントマネジメントシステムを導入すると、従業員のスキルや実務経験など、人事情報全般をシステム上に登録できます。人事異動のシミュレーション機能も搭載しており、適性を反映した人員配置が可能です。

3. 業務プロセスをデジタル化する

生産性の低さや人手不足に悩んでいる場合、業務プロセスのデジタル化を推進しましょう。業務の自動化によって、業務の効率性と正確性を高いレベルで両立できます。

たとえば、勤怠管理システムを導入したとしましょう。出退勤時刻や労働時間、有給休暇の取得状況など、従業員1人ひとりの勤怠データはシステムが自動で集計します。

画面上には常に最新の情報が反映されているため、管理職は部下の勤怠状況を人事担当者に何度も確認する必要はありません。RPAを導入するとデータ集計や請求書作成など、デスクワーク全般を任せられます。

ただし、従業員に大きな負担が生じるため、デジタル化は段階的に進めましょう。

4. 事業承継マッチングを活用する

後継者不在に悩んでいる中小企業は、事業承継マッチングの利用を検討しましょう。事業承継マッチングとは「後継者を探している企業」と「起業したい方」をつなぐサイトです。民間企業や地方自治体、日本政策金融公庫など、サイトによって運営元は異なります。

事業承継マッチングは日本全国にいる後継者候補をサイト上で探すため、条件に見合う方を効率的に見つけられる点がメリットです。弁護士や税理士など、専門家が在籍するサイトを選択すると、事業承継に関するアドバイスを受けられます。

民間企業が運営元の場合、利用料金や仲介料が発生する可能性が高いため、料金体系を確認しておきましょう。

5. サイト上での情報発信+SEO対策を実施する

売上が伸び悩んでいる場合、自社商品の魅力が十分伝わっていない可能性が考えられます。商品認知度向上や新規顧客獲得に向け、オンラインでの情報発信に注力しましょう。

コーポレートサイトやプロモーションサイトは、商品に関する正確な情報を発信できる貴重なツールです。キーワード選定や内部リンク構造最適化など、SEO対策に取り組むと不特定多数の方へ効率的に情報を発信できます。

SEO対策は検索エンジンでの上位表示を実現するための施策です。GoogleやYahooで検索上位に表示されると、多くの方へサイトを閲覧してもらえる確率が高まります。無料で取り組めるため、外注費や広告費がかからない点も魅力です。

6. SNSでの情報発信を検討する

顧客数の減少に悩んでいる場合、新規顧客獲得に向けてTwitterやInstagramを活用した情報発信も有効な選択肢になります。SNSは拡散力に優れている点が魅力です。シェアやリツイートなどによってユーザー同士が情報を共有するため、大規模な宣伝をおこなう必要がありません。

無料で利用できるため、自社とユーザー側の運用負担が少ない点も魅力です。反面、不適切な発言や表現を含んだ内容を投稿すると、悪評が一気に広まります。イメージダウンにつながらないよう、投稿する前に内容を入念にチェックしましょう。

7. 在宅勤務の導入を検討する

収支改善に向けた経費削減の方法に悩んでいる場合、在宅勤務の導入を検討しましょう。在宅勤務は企業と従業員、双方に多くのメリットをもたらす働き方です。デメリットを含めた内容を以下の表にまとめました。

  企業 従業員
メリット ・交通費やオフィス賃料などを削減できる
・優秀な人材の流出を防げる
・生産性が高まる
・イメージアップにつながる
・居住地を問わず能力重視の採用ができる
・通勤による心身の消耗を避けられる
・プライベートな時間が増える
・人間関係でのストレスが減る
・業務に集中しやすい
・育児や介護との両立が望める
デメリット ・事前にオンラインツールを導入しておく必要がある
・勤怠管理の方法や人事評価制度の見直しが必要になる
・セキュリティリスクが高まる
・コミュニケーション不足が発生しやすい
・オンとオフの切り替えが難しい
・自己管理能力が問われる
・気軽なコミュニケーションが取りにくい

企業は交通費や印刷費、消耗品購入費など、さまざまな費用を削減できます。小規模なオフィスへ移転すると、オフィス賃料や光熱費は以前ほど発生しません。育児や介護を抱えている方へも働き方の選択肢を与えられ、優秀な人材の流出を防げます。

一方、従業員側にとっては、プライベートな時間を確保しやすくなる点がプラスです。勤怠管理システムの導入や人事評価制度の見直しなど、在宅勤務導入に向けた準備を進めましょう。

8. 税理士に相談する

減益や資金不足に悩まされている企業向けの選択肢です。補助金の活用や金融機関からの融資など、自社に合った資金調達の方法を提示してもらえます。

補助金や助成金は、返済義務が生じない点がメリットです。書類作成や申請手続きに関する税理士をサポートしてもらえるため、本業に集中して取り組める環境を整備できます。

スポットでの書類作成代行サービスを提供する税理士事務所も多く、顧問契約を締結する必要はありません。融資に強い税理士を選ぶと、書類作成のポイントや融資交渉での対応策を伝授してもらえるため、融資の審査率が高まります。

ホームページ上で実績を確認し、自社に合った税理士を選びましょう。

9. 経営コンサルタントに相談する

自社が抱える企業課題を見つけられない場合、経営コンサルタントに相談するのも有効な方法です。経営コンサルタントは豊富な実務経験やノウハウを持ち、実用性の高い提案が期待できます。客観的な視点に立ちつつ、自社の状況を正確に汲み取った提案を受けられる点が魅力です。

経営戦略立案や利用サービスの乗り換え、マーケティング戦略の変更など、さまざまな業務を依頼できるため、自社のリソースを過度に消費する心配はありません。

10. 研修運営代行会社を活用する

人材育成のノウハウに不安を抱えている企業向けの選択肢です。研修運営代行会社を活用すると、豊富な専門知識を持つプロの講師から研修を受けられます。内容の企画や会場の確保、受講者リスト作成など、運営の手間を省ける点も魅力です。

コミュニケーションやマネジメント、ハラスメント対策など、自社の抱えている課題に合った研修内容を選びましょう。

ロールプレイやグループワークなどは実践的な能力を身に付けやすい一方、研修を受講するために会場へ向かわなければなりません。研修を受講する時間の確保が難しい場合、e-ラーニングでのスキルアップも検討が必要です。

11. 営業代行会社を活用する

営業力不足や営業担当者の人手が足りない企業向けの選択肢となります。営業代行を利用するメリットは、即戦力の働きが望める人材に営業活動を任せられる点です。

営業代行サービスを提供する企業には、豊富な実務経験を持つ人材が多数在籍しており、業務効率改善や新規顧客獲得が期待できます。商談時の流れや準備すべき内容も熟知しており、基本知識から教育する必要がありません。

反面、企業によって得意分野は異なるため、自社と同じ業界の企業や競合他社での実績があるかを確認しましょう。営業活動の細かい進捗状況の管理も難しく、クレームやトラブルが発生しないよう、重要顧客への訪問は自社の営業担当者に任せるのが賢明です。

まとめ

企業規模を問わず多くの企業が収益の伸び悩みや人手不足、生産性低下などの問題に悩まされています。中小企業の場合、資金不足や後継者不在が深刻な経営課題です。

オンラインでの情報発信や税理士への相談など、課題内容に応じた解決方法の選択が求められます。しかし、何年も経営課題を解決できず、プロの力を借りたいと考えている方もいるでしょう。

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比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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