サイトをアプリ化するメリット・デメリットとは?アプリ化する2つの方法を解説

最終更新日:2024年04月11日
サイトをアプリ化するメリット・デメリットとは?アプリ化する2つの方法を解説
この記事で解決できるお悩み
  • サイトをアプリ化するメリット・デメリットとは?
  • サイトをアプリ化する方法とは?

「サイトをアプリ化しようと考えているけど、メリット・デメリットを知っておきたい」と考えている方、必見です。

サイトをアプリ化すると、ユーザーに多彩なアプローチができる、快適性が向上するなどのメリットがあります。一方で、コストがかかったり、インストールする手間があったりデメリットもあります。

この記事では、サイトをアプリ化する方法に加え、アプリ化によるメリットやデメリットをくわしく解説します。ホームページを作成中の方やアプリ化を検討している方はぜひ参考にしてください。

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サイトをアプリ化する5つのメリット

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サイトをアプリ化することには、以下の5つのメリットがあります。

  1. ユーザーがスムーズにアクセスできるようになる
  2. プッシュ通知による顧客獲得が見込める
  3. 運営の負担を軽減できる
  4. 多彩な機能を搭載できる
  5. 多方面からのアプローチが期待できる

アプリをインストールすることで、ユーザーはブラウザを開く手間が省けます。アプリは通常、高速で直感的な操作が可能であり、顧客満足度を向上させられるでしょう。

1. ユーザーがスムーズにアクセスできるようになる

サイトをアプリ化すると、ユーザーの快適性が向上します。パソコンやスマートフォンでサイトを閲覧する場合、サイトを検索もしくはブックマークしておき、毎回ページを開かなければなりません。

アプリ化すると、パソコンやスマートフォンのホーム画面にアイコンを配置でき、アイコンをタップするだけですぐにサイトを開くことが可能です。手軽にアクセスできるため、通勤時間や休憩時間にサイトを訪れることができます。

2. プッシュ通知による顧客獲得が見込める

サイトをアプリ化することで、プッシュ通知を送信して顧客に宣伝が可能です。ブラウザを使って閲覧する場合、ユーザーがサイトを開かなければ情報を届けることができません。キャンペーンや告知も届きにくい点がデメリットです。

アプリ化しておけば、サイトの管理者側からプッシュ通知を送って顧客にアピールが可能です。スマートフォンを使っているユーザーの目に留まりやすくなり、サイトへの訪問者が増えることが期待できます。キャンペーンの利用率も高まれば、顧客満足度も向上するでしょう。

3. 運営の負担を軽減できる

サイトをアプリ化することで、運営の負担を軽減できる可能性が高いです。サイトのみを運営している場合、顧客へのアプローチはDMや架電に限定されます。さまざまな問い合わせ方法があるサイトでは、クレーム処理に漏れが発生することもあります。

サイトをアプリ化すると、すべての業務をアプリに集約可能です。プッシュ通知によりDMや架電の手間が省け、より重要な業務に集中できます。問い合わせをアプリに限定することで、対応の漏れも防げるでしょう。

4. 多彩な機能を搭載できる

アプリ化することで、サイト運営だけでは実現できない多彩な機能を搭載できる点も大きなメリットです。ブラウザ上ではできるサービスがかぎられており、ユーザーは不便さを感じることも多いです。

サイトをアプリ化することでQRコードでの会員管理・クーポンの発行・ポイントカードの利用が可能になります。

アプリ化とチャットボットを組み合わせることで、顧客がチャットで悩みを解決することも可能です。問い合わせの対応業務を大幅に軽減して顧客満足度を向上させたケースもあります。

5. 多方面からのアプローチが期待できる

サイトをアプリ化すると、ユーザーに対して多方面からアプローチ可能になります。サイトに加えてアプリを導入することで、新商品の紹介やクーポンなどユーザーにアプローチする手段が増えるでしょう。

アプリとSNSを連携することで、さらに利用者を増やせます。サイトに訪れるユーザー以外にもアプローチできるため、より多くの集客が見込めます。

サイトをアプリ化する3つのデメリット

ECサイト_お金

サイトをアプリ化すると多くのメリットがありますが、以下のデメリットを知っておくことも重要です。

  1. 通常のサイトよりも高コストになる
  2. ユーザーがアプリをインストールする手間がかかる
  3. アンインストールされるおそれがある

アプリ化することで通常のサイトよりもコストがかかるため、計画の段階であらかじめ予算を考慮しておくといいでしょう。

1. 通常のサイトよりも高コストになる

サイトをアプリ化にはコストがかかります。サイトの構築から制作会社に依頼する場合、通常の価格より5万円〜10万円高くなると考えておくべきです。

ネイティブアプリを作成しようとすると、数百万円のコストがかかることも珍しくありません。ブラウザ上のサイトをアプリ化する方が、トータルコストを抑えられる可能性があることを覚えておきましょう。

ネイティブアプリとは?

ネイティブアプリとは、スマートフォンやタブレットなどのデバイス用に作られたアプリのことです。Apple StoreやGoogle Playでダウンロード可能です。ブラウザ上で動作するアプリを「Webアプリ」といいます。

2. ユーザーがアプリをインストールする手間がかかる

サイトをアプリ化すると、ユーザーにインストールしてもらう必要があります。ブラウザ上のサイトはユーザーがいつでも閲覧できますが、アプリはインストールの手間がかかります。面倒くさいと感じて敬遠するユーザーも出てくる可能性があるでしょう。

アプリをスマートフォンやタブレットにインストールしてもらうためには、アプリの魅力を積極的に発信していくことが重要です。インストールすることで「クーポンが手に入る」「特定の割引がある」などの特典を用意して、インストールしてもらえるよう工夫できます。

3. アンインストールされるおそれがある

サイトをアプリ化してインストールしてもらっても、アンインストールされるおそれがあります。「アプリが便利ではない」「スマートフォンの容量が足りない」などが主な理由です。

アンインストールされないためには、サービス内容を充実させ、利用価値のあるアプリであることをアピールし続けることが非常に重要です。アプリの運用や保守点検をしっかり行うことでアンインストールされるリスクを最小限に抑えられます。

サイトをアプリ化するためにすべき2つのこと

サイトをアプリ化するためには、以下の2つの主要なステップがあります。

  1. アプリを開発する
  2. アプリ化に合わせたサイトを設計する

サイトをアプリ化するためには、まずアプリを開発し、適切なプラットフォームでユーザーインターフェースや機能を設計・実装しましょう。

アプリにあわせてサイトを最適化し、モバイルフレンドリーなデザインやアプリ特有の機能を組み込むことで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。

1. アプリを開発する

最初に行うべきことは、サイトの機能やコンテンツを反映したアプリを開発することです。プログラミング言語を使用してアプリのコードを記述し、デザインを考慮したインターフェースを開発する作業が含まれます。

各プラットフォーム(iOS・Androidなど)に対応したバージョンのアプリを開発する必要があります。

以下の記事では、アプリ開発の手順を解説しているため、参考にしてください。

2. アプリ化に合わせたサイトを設計する

サイトをアプリ化する場合、ユーザーがアプリとサイトの両方を利用する可能性があるため、アプリ化に適した設計に更新する必要があります。レスポンシブデザインやモバイルフレンドリーなデザインを採用し、モバイルブラウザでの利用を最適化することが含まれます。

サイトとアプリの相互連携を強化するための機能やリンクも検討する必要があるでしょう。

以下の記事では、Webアプリ開発を解説しているため、サイト作りの参考にしてください。

サイトをアプリ化する2つの方法

サイトをアプリ化する方法は主に以下の2つです。

  1. PWA
  2. Webview

PWA(Progressive Web App)は、Web技術を用いて開発され、ブラウザで動作します。オフラインで動作し、プッシュ通知をはじめとしたアプリ固有の機能を提供します。2つ目はWebviewで、ネイティブアプリ内にWebコンテンツを表示するためのコンポーネントです。

1. PWA

サイトをアプリ化するためによく用いられるものが「PWA」です。PWAとは「Progressive Web Apps」の略で、Googleが発表した1つのシステムです。PWAはブラウザ上のサイトとネイティブアプリの両方の特徴を備えたWebアプリの作成が可能となるでしょう。

PWAで作成したアプリはインストールの必要がなく、すぐに使い始められる点がメリットです。ネイティブアプリのようにタップしてすぐにサイトに飛んだりサービスを利用したりできます。ネイティブアプリとPWAを併用している企業も少なくありません。

2. Webview

スマートフォンの画面上で、サイトを表示する機能を搭載しているものが「Webview」です。Webviewを利用することで、ネイティブアプリのようにプッシュ通知の送信や予約機能の搭載も可能となるでしょう。PWAと比較すると、アプリ作成時の自由度の高さがメリットです。

PWAの特徴

PWAは多くのサイトがアプリ化で使用しているシステムで、以下の特徴があります。

  1. アイコンをホーム画面に表示できる
  2. 通常のサイトに近いUIを実現できる
  3. 高速なサイト表示が行える
  4. OSやブラウザによって対応機能に制限がある

PWAは、アイコンをホーム画面に表示し、ユーザーが簡単にアクセスできるようにします。Web技術を使用しながらも、ネイティブアプリに近いインタラクティブなUIやアニメーションを実現できるでしょう。

さらに、サービスワーカーと呼ばれる技術により、高速で応答性の高いサイト表示が可能です。ただし、OSやブラウザによっては一部の機能が制限されることがあります。

1. アイコンをホーム画面に表示できる

PWAを利用してサイトをアプリ化すると、アイコンをスマートフォンやタブレットのホーム画面に表示できるメリットがあります。スマートフォンのユーザーにとって、ブラウザ上でサイトを探すのは手間のかかる作業です。

PWAによってアイコンをホーム画面に表示できれば、1度タップするだけですぐにサイトに入り必要な情報を手に入れられます。ユーザーの利便性向上により、多くの見込み客の獲得が期待できるでしょう。

2. ネイティブアプリに近いUIを実現できる

PWAでサイトをアプリ化することで、ネイティブアプリに近いUIを実現できます。UIとは「User Interface」の略で、ユーザーとの接触点のことです。ユーザーに違和感を与えずに使用してもらううえで重要です。

PWAでサイトを開くと、ブラウザで表示されるアドレスバーやブックマーク、他のアイコンが表示されません。ネイティブアプリに近い表示になるため、ユーザーにとって見やすく操作しやすいビジュアルになります。

3. 高速なサイト表示が行える

PWAの別のメリットは、高速なサイト表示が可能になる点です。PWAでサイトをアプリ化すると、サイトを閲覧するために必要な情報を保存しておくことが可能です。結果的に、サイトを素早く表示できます。

スマートフォンユーザーにとって、サイトの表示速度は非常に重要な要素の1つです。サイトの表示速度が数秒遅くなるだけで、離脱率が飛躍的に高まります。PWAによって離脱率を下げ、ユーザーに利用してもらいやすくなるでしょう。

4. OSやブラウザによって対応機能に制限がある

PWAのデメリットとして挙げられるのは、使用しているOSやブラウザによって対応している機能に制限がある点です。たとえば、Androidでプッシュ通知が送信できても、iOSでは機能が制限される可能性があります。

日本国内ではネイティブアプリユーザーが多い特徴があります。ネイティブアプリとWebアプリの両方を同時に開発する場合、コストが高額になる可能性が高いです。加えて、インストール数・アンインストール数の計測が難しいため、どのように利用者数を把握するのかが課題となります。

Webviewの特徴

WebviewもPWAのように幅広く使用されているシステムで、以下の特徴があります。

  1. OSに関係なくWebページを使用できる
  2. エンジニア数が多くリソースが確保しやすい
  3. ページの更新が容易に行える
  4. ネイティブアプリと比べ動作が重くなる可能性がある

Webviewは、OSに関係なくWebページを利用できるため、ユーザーは簡単にWebコンテンツにアクセスできます。Web技術に詳しいエンジニアが参加しやすく、リソースの確保も容易です。

さらに、ページの更新が簡単に行え、サーバー側での変更が即座に反映されます。ただし、ネイティブアプリと比べて動作が重くなるリスクがあります。

大量のコンテンツや高度な機能を含む場合はパフォーマンスの低下が起こる可能性があるでしょう。

1. OSに関係なくWebページを使用できる

Webviewの大きな特徴であり、PWAとの大きな違いがOSに関係なく使用できる点です。ブラウザ上のサイトと同様にHTMLやCSSを使用してページを表示するため、iOSやAndroidの両方で同じ機能を利用できます。

OSごとに別々のコーディングをする必要がないため、開発工程を大幅に削減可能です。Webアプリを開発済みであれば、アプリを流用してアプリ化できます。

2. エンジニア数が多くリソースが確保しやすい

Webviewを利用してサイトをアプリ化する場合、アプリ開発ではなくHTML・CSS・JavaScriptなどの言語が用いられます。Webサイトを構築するのと同じ言語が用いられており、エンジニアを確保しやすい点がメリットです。

ネイティブアプリを開発する場合はアプリ開発エンジニアを探す必要があり、リソースが確保できないこともあります。ネイティブアプリの開発と並行して、Webviewを使ってWebアプリの制作を依頼することもできます。

3. ページの更新が容易に行える

Webviewを使ってサイトをアプリ化した場合、ページの更新が容易に行える点もメリットです。ネイティブアプリの場合、ページの更新や情報の変更はストアから承認を得なければなりません。

Webviewを使用してWebアプリを開発することで、コードのアップロードだけでページの更新・修正が可能です。申請や承認の必要はなく、素早く最新の情報にアップデートできます。

4. ネイティブアプリと比べ動作が重くなるおそれがある

Webviewでアプリ化したサイトは、ネイティブアプリと比較して表示速度が落ちるおそれがあります。Webviewでは、ページを表示するために常にサーバーと通信しなければなりません。サーバーへの負荷・デバイスの機能によって、動作が遅くなる可能性があるでしょう。

表示速度が遅くなると、ユーザーの離脱率が下がる点が大きなデメリットです。使用する画像やコンテンツの数を検討しつつ、表示速度を上げる工夫をすべきです。

アプリ化に適したサイトの種類2つ

スマホ見てる2人

サイトのアプリ化を検討している場合、アプリ化に適しているか検討する必要があります。アプリ化に適したサイトは以下の2つです。

  1. ECサイト
  2. ニュースサイト

アプリ化に適したサイトの種類は、主にECサイトとニュースサイトの2つが挙げられます。ECサイトでは、アプリ化によってスムーズなショッピング体験やプッシュ通知によるセール情報の提供が可能です。

一方、ニュースサイトでは、アプリ化によってユーザーがリアルタイムで最新情報にアクセスしやすくなります。プッシュ通知による情報提供も効果的です。

1. ECサイト

サイトのアプリ化に非常に適しているものがECサイトです。ECサイトをアプリ化すると、ホーム画面からすぐにアクセスでき、手軽に商品やサービスを注文できます。

アプリ化してもサイトと同じ機能を搭載可能であり、クーポンやキャンペーンを届けられるため、顧客満足度が向上するでしょう。

ECサイトをアプリ化することで、注文や問い合わせをすべてアプリに集約でき、運営側の負担を軽減することもできます。複数のECサイト・モール型ECもアプリにまとめれば、ユーザーの利便性はさらに高まるでしょう。

2. ニュースサイト

ニュースサイトもアプリ化に適しています。ニュースを閲覧するため、ブラウザ上のサイトにアクセスしているユーザーは少なくありません。

ニュースサイトをアプリ化することで、アイコンをタップするだけですぐにニュースを閲覧でき、ブラウザ上のサイトよりも手軽にアクセス可能です。プッシュ通知を利用して、最新のニュースやユーザーの興味を引くトピックを強調して届けることもできます。

まとめ

サイトのアプリ化は、ユーザーの利便性の向上・さらなる顧客の獲得・運営の負担軽減などさまざまなメリットがあります。

PWAやWebviewを利用することで、比較的短期間で安価にサイトをアプリ化可能です。ECサイトやニュースサイトを運営している方は、現在のサイトをアプリ化することを検討しましょう。

「比較ビズ」では、必要事項を入力する2分程度で、サイトのアプリ化に詳しい専門家をスピーディーに探せます。どの専門家に相談すべきか迷うことがあれば、ぜひ利用してみてください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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