千手（Senju）シリーズの扱いが得意なシステム開発会社6選！選び方も紹介

監修者

AOIS Consulting株式会社代表取締役青井真吾

最終更新日：2025年03月31日

この記事で解決できるお悩み

千手シリーズの扱いが得意な開発会社は？
千手シリーズの開発を任せる会社の選び方は？
開発会社に依頼した場合の費用は？

千手シリーズを使った開発を検討している場合、千手シリーズを使った開発実績が豊富なシステム開発会社を選びましょう。システムの特徴や仕様に関して熟知しており、自社の要望を反映した仕上がりが望めるためです。

この記事を読むと、千手シリーズの扱いが得意な開発会社や開発会社の選び方などに関して理解できます。千手シリーズを使ったシステム開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

大手のシステム開発会社27選！システム開発会社を選ぶポイントや費用相場も解説

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千手とは（せんじゅとは）

名称未設定のデザイン

参照：野村総合研究所

千手（せんじゅ：Senju）は、野村総合研究所が提供しているITツールのシリーズ名です。千手シリーズは以下3つの領域で構成されています。

システム運用管理ツール
統合運用管理ツール
サービスデスクツール

なかでもシステム運用管理ツールは長年多くのユーザーに利用されており、2024年に提供開始から30年が経過しました。

業種を問わず業務効率化の必要性が高まっている点を考慮し、生成AIを搭載した「Senju Family 2024」を新たに提供しています。システム運用に加え、サービスデスク業務の効率化も望める点が特徴です。

各ツールの提供形態は「Senju Family」のパッケージ型、製品名に「mPLAT」が付くSaas型の2種類となります。

千手シリーズの商品概要

千手シリーズはシステム管理運用ツールと統合運用管理ツール、サービスデスクの3つで構成されています。各製品の特長を以下の表にまとめました。

	システム管理運用ツール	統合運用管理ツール	サービスデスク
製品名	・Senju/DC mPLAT/SOP ・Senju Family 2024	Senju/EN＆Senju/EN ESPオプション	Senju/SM mPLAT/SMP
概要	システムやサーバー、ネットワーク機器など、社内のITツールを一元管理	複数のシステム運用管理ツールを統合するのが役割	顧客や自社従業員からの問い合わせに対応するためのツール
特徴	・一般的な統合運用管理ツールに近い機能を搭載・マルチクラウドによってオンプレミスも含めた統合管理を実現	・メッセージ集約やツール連携など、必要な機能のみを選択可能・既存システムに手を加えず、メッセージを集約	・国内シェア率No.1 ・ITILやITSMSで求められる運用プロセスを実現
主な機能	・モニタリング・ジョブ管理・キャパシティ・イベント管理・コンフィグレーション・ランブックオートメーション	・混在管理ツール統合・外部ツール連携・高度メッセージフィルタリング・運用状況の可視化・自動切り分け・障害対応ナビゲーション	・サービス要求・インシデント管理・問題管理・変更/リリース管理・構成管理・サービスレベル管理

参照：野村総合研究所

システム管理運用ツールである「Senju/DC mPLAT/SOP」は提供から30年以上が経過しているツールです。これまでのノウハウを活かして豊富な機能が搭載されており、さまざまな場面で活躍が見込めます。

統合運用管理ツールである「Senju/EN＆Senju/EN ESPオプション」は、必要な機能のみを導入できる点が特徴です。サービスデスクである「Senju/SM mPLAT/SMP」は多くのユーザーが利用しており、国内No.1シェアを誇ります。

解決したい課題によって選択するツールは異なるため、現状を把握したうえで導入することが重要です。

千手開発を外部の企業に任せた場合の費用

千手シリーズのどのツールを使うかに応じて、開発費は大きく変動します。

たとえば、サービスデスク「Senju/SM」を使用した場合、パッケージ型のライセンス費用は380万円です。加えてサーバー確保やエンジニアの人件費などが発生するため、最低でも500万円以上は必要になります。カスタマイズの範囲によっては、数千万円以上の開発費が必要でしょう。

クラウド型の場合は毎月15万円に加えて初期設定や教育費など、導入支援の費用も発生します。いずれのツールも初期費用や月額料金がサイト上に公開されていないため、見積もりを必ず取得して費用を確認しましょう。

千手シリーズの扱いが得意な開発会社の選び方

システム開発会社を選ぶ際は以下の4点を意識することが重要です。

得意分野と開発実績を確認する
開発手法を確認する
サポート体制の充実度を見極める
複数の会社から見積を取得する

上記の内容を意識しておくと、自社の条件に見合う開発会社を見つけられる可能性が高まります。

得意分野と開発実績を確認する

千手シリーズを使った開発実績に加え、システム開発会社の得意分野を確認しましょう。基幹システムや販売管理システムなど、開発会社により得意分野は異なります。リソースを最大限活用するため、特定のシステム開発に特化しているケースも考えられるでしょう。

依頼先を選ぶ際は開発内容に応じて、システム管理運用ツールと統合運用管理ツール、サービスデスクのいずれかの開発実績があるかを確認します。

上記ツールへの対応可否を把握できたうえで、千手シリーズを使用した開発実績を確認しましょう。千手シリーズの特徴を熟知している開発会社を選べると、自社の要望に対して柔軟な対応が期待できます。

開発手法を確認する

開発対象を問わず、プログラミング開発以外の開発手法には3つの手法があげられます。開発手法ごとの特徴を以下の表にまとめました。

	ローコード開発	パッケージ開発	フルスクラッチ開発
概要	・コーディングを最小限に抑えてシステム・アプリを開発する・MendixやAccel-Martなどのローコードツールを利用する	既存のソフトやシステムを使い、仕様に応じてカスタマイズする	既存ツールを使わず、1からシステムやアプリを開発する
メリット	・開発費と開発期間を削減できる・コードの記載ミスによるメンテナンス負担を減らせる・仕様によっては専門知識がなくても開発できる	・機能性が充実している・安定稼働が望める・開発期間を比較的抑えられる	・ユーザビリティを最大限追求できる・不要な機能を搭載せずに済む・長期間利用できる
デメリット	・大規模開発には向いていない・高度なカスタマイズには専門知識が求められる	・ローコード開発より開発費は高い・カスタマイズの範囲はパッケージによって変動する	・多額の開発費が必要になる・開発期間が長い・自社で対応すべき作業が多い・開発会社の選択肢が限られる

機能性に優れたツールを予算内で開発するには、パッケージ開発を選ぶのがおすすめです。既存のソフトやシステムを使うため、カスタマイズが生じてもフルスクラッチほど費用はかかりません。

ローコード開発は開発費と開発期間を削減できる点が魅力です。反面、拡張性に乏しいため、大規模開発には適していません。

千手シリーズは機能数やデータ処理の量が多く、ローコード開発では対応できない可能性もあるでしょう。

サポート体制の充実度を見極める

システム開発会社を選ぶうえで、サポート体制の充実度も重要なポイントの1つです。はじめて統合運用管理ツールやサービスデスクなどを導入する場合、操作方法や運用体制に関して疑問が生じるケースもあるでしょう。

電話やチャット、Web会議など、さまざまな手段で担当者と連絡が取れるとトラブルが起きても早期に解決が望めます。

開発会社によってはツールの開発だけではなく、運用や保守も任せられるため、メンテナンスのたびに依頼先を探す必要がありません。自社リソースやノウハウに不安を抱える企業は、運用や保守も任せられる開発会社を選びましょう。

複数の会社から見積を取得する

開発費の相場や開発会社ごとの提案力を見極めるため、5社前後のシステム開発会社から見積もりを取得しましょう。千手シリーズに限らず、開発費はシステムの種類や仕様、開発期間など、さまざまな要因によって変動します。

仮に1社からしか見積もりを取得しなかった場合、他社と開発費を比較できません。場合によっては、開発力の乏しい企業に必要以上の費用を支払うおそれが生じます。

無駄な支払いを避けるためにも、複数の開発会社から見積もりと提案書を受け取り、内容を比較しながら依頼先を絞り込みましょう。

【実績が豊富】千手に対応可能なシステム開発会社2選

社名	3つの特徴	住所
エヌエスイー株式会社	IT全般に関わるサービスを提供運用・管理の豊富なノウハウを活かしたシステム開発千手システムに関連した開発実績	千代田区大手町2-1-1 大手町野村ビル20F
株式会社ゼロアンドワン	顧客目線でのシステム開発を徹底斬新なアイデアでクライアントのビジネスを支援千手システムの活用などに豊富な実績	港区赤坂 1-1-17 細川ビル410

エヌエスイー株式会社

参照元：エヌエスイー株式会社

IT全般に関わるサービスを提供
運用・管理の豊富なノウハウを活かしたシステム開発
千手システムに関連した開発実績

エヌエスイー株式会社は、ネットワーク・各種システムの開発・運用、コンサルタントなどIT全般に関わるサービスを提供しています。汎用コンピュータをはじめとしたコンピュータの運用業務に長年携わりノウハウを蓄積。

これまでの知見を活かして、要件定義から設計・保守・開発までの全工程において高品質なサポートを実施します。千手システムに関連した開発実績も豊富に有しています。

企業情報

住所：東京都千代田区大手町2-1-1 大手町野村ビル20F

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株式会社ゼロアンドワン

参照元：株式会社ゼロアンドワン

顧客目線でのシステム開発を徹底
斬新なアイデアでクライアントのビジネスを支援
千手システムの活用などに豊富な実績

株式会社ゼロアンドワンは、ITシステム構築およびITソリューションを展開する企業です。顧客目線でのシステム開発を徹底しており、斬新なアイデアでクライアントのビジネスを支援。

千手システムの活用など、ジョブ制御系システムの設計・構築・開発・保守に豊富な実績があります。このほか金融・証券・公共事業関連システムやウェブ系システム・クラウド系システム・基盤サービスの設計なども手がけています。

企業情報

住所：東京都港区赤坂 1-1-17 細川ビル410

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【丁寧なコミュニケーション】千手に対応可能なシステム開発会社1選

社名	3つの特徴	住所
株式会社ファースト・トラック	技術面はもちろん人間的にも優れた人材の確保に注力顧客の要望に誠実に応えられるエンジニアが在籍オープン系や汎用機系のシステム開発の得意分野	中央区日本橋浜町1-9-1 TM浜町ビル2F

株式会社ファースト・トラック

参照元：株式会社ファースト・トラック

技術面はもちろん人間的にも優れた人材の確保に注力
顧客の要望に誠実に応えられるエンジニアが在籍
オープン系や汎用機系のシステム開発の得意分野

株式会社ファースト・トラックは、IT関連事業とシステムエンジニアリングサービスを行う会社です。技術面はもちろんのこと、人間的にも優れた人材の確保に注力。

多岐にわたる顧客の声を吸い上げ、システムに活かすことができるスキルをもつ技術者が多数在籍。オープン系や汎用機系のシステム開発のほか、インフラ・サーバ・ネットワーク系の構築・運用も得意分野です。千手システムに関連した開発にも携わった実績があります。

企業情報

住所：東京都中央区日本橋浜町1-9-1 TM浜町ビル2F

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【柔軟な対応】千手に対応可能なシステム開発会社1選

社名	3つの特徴	住所
株式会社コムコシステム	提案から導入・保守までをワンストップ金融業界のシステム開発における豊富な実績千手システムに関連した構築実績も多数保有	品川区東五反田3-20-14 住友不動産高輪パークタワー13F

株式会社コムコシステム

参照元：株式会社コムコシステム

提案から導入・保守までをワンストップ
金融業界のシステム開発における豊富な実績
千手システムに関連した構築実績も多数保有

株式会社コムコシステムは、生損保会社・クレジットカード会社など金融業界向けシステム構築において豊富な実績をもつ企業です。提案からコンサルティング・開発・導入・保守までをワンストップサービスで提供可能。

「品質が第一」との考えのもと、不具合なく安定稼働する高品質なシステムを提供し続けています。千手システムに関連した構築実績も多数有しています。

企業情報

住所：東京都品川区東五反田3-20-14 住友不動産高輪パークタワー13F

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【ワンストップで対応】千手に対応可能なシステム開発会社2選

社名	3つの特徴	住所
株式会社TUKA	幅広い業界の企業を顧客にもつシステム開発会社さまざまな開発言語に対応上流工程から運用・保守まで一貫してサービスを提供	品川区南大井6-24-14 第5下川ビル901
株式会社 SHT	「人材」と「IT技術」に強み設計から運用・保守まですべての領域で顧客をサポート千手システムに関連した構築実績も多数保有	港区芝3-43-16 KDX三田ビル2F

株式会社TUKA

参照元：株式会社TUKA

幅広い業界の企業を顧客にもつシステム開発会社
さまざまな開発言語に対応
上流工程から運用・保守まで一貫してサービスを提供

株式会社TUKAは、幅広い業界の企業を顧客にもつシステム開発会社です。汎用機／オープン系COBOLによるシステム開発のほか、Javaによるウェブアプリ開発など多様な仕事を請け負っています。

PHP・Ruby・C言語など、さまざまな開発言語で上流工程からテスト・運用・保守まで一気通貫でサービスを提供。千手システムに関連した開発に携わった経験も豊富に有しています。

企業情報

住所：東京都品川区南大井6-24-14 第5下川ビル901

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株式会社 SHT

参照元：株式会社 SHT

「人材」と「IT技術」に強み
設計から運用・保守まですべての領域で顧客をサポート
千手システムに関連した構築実績も多数保有

株式会社SHTは、幅広い業界に精通した「人材」によるソリューションと、多岐にわたる確かな「IT技術」を強みとする企業です。システムのコンサルティングから設計・構築・導入・運用・保守まで、すべての領域で顧客をサポート。

豊富なスキルを有する技術者を中心としたチームビルディング体制を敷いてワンストップで対応します。千手システムに関連したシステムの構築実績も豊富に有しています。

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住所：東京都港区芝3-43-16 KDX三田ビル2F　

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まとめ

千手シリーズの扱いが得意な開発会社を選ぶには、得意分野やサポート体制など、さまざまな点を確認しなければなりません。依頼先を短時間で見つけるには、ビジネスマッチングの活用がおすすめです。

「比較ビズ」を利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件を満たしたシステム開発会社を見つけられます。サイトを利用した際に費用は発生しません。

千手シリーズを使った開発実績が豊富な企業をお探しの場合は、ぜひ「比較ビズ」の利用をご検討ください。

監修者のコメント

AOIS Consulting株式会社

代表取締役青井真吾

大学卒業後はIT企業に入社。システムエンジニアとして大手企業向けのERPシステム開発を経験。その後は、フリーのITコンサルタントとして、人材派遣会社の基幹システムの開発、不動産会社の商業施設での販促システムの導入、自動車メーカーでコネクティッドカー開発のプロジェクト管理、SIerでのSalesforceの導入、ファッション業界の企業でSalesforceと連携する周辺システムの導入を経験。現在は法人化し主に企業のシステム開発プロジェクトを支援。

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システム運用にはさまざまな課題が発生します。特に非効率作業をどう改善すべきか頭を悩ませる担当者は多いようです。プロビジョニング、バッチ実行、ログ取得など、システム運用で必要な作業は多岐にわたります。

仮にプロビジョニングを手動で実施する場合、特に大企業であれば作業は非常に煩雑になります。社員の入社や異動が発生する度に必要となるアカウントや権限を確認し、システムごとに設定していく作業が必要です。

バッチ実行やログ取得も同様になります。このようなシステム運用における一般的な課題を解決するためには、ツールの導入が有効です。

非効率な作業を改善するだけでなく、ヒューマンエラーの防止、システムトラブルの監視、利用状況の把握など、システムを運用していく上で発生する課題やタスクをスムーズに対応できます。