青色申告会とは?入会のメリット・デメリットや流れを解説
- 青色申告会とはどういう団体?
- 青色申告会に入会するメリット・デメリットは?
- 青色申告会に入会するにはどうすればいい?
青色申告会は、個人事業主を中心に構成され、正しい申告や納税などを推進する団体です。入会すると青色申告に関する相談ができる、経営相談ができるなどのメリットがあります。
この記事では、青色申告をする個人事業主向けに、青色申告会の概要や入会するメリット・デメリットを解説します。記事を読み終わった頃には、青色申告会の入会した際のメリットがわかります。
「青色申告会に入会しようか迷っている」「青色申告会の入会方法は簡単?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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青色申告会は正しい申告・納税を推進する団体
青色申告会とは、個人事業主を中心に構成され、正しい申告や納税などを推進する団体です。税は公平であるという考えを元にして、納税者たちが自主的に集まってできているのが特徴です。
現在は青色事業専従者給与制度をはじめ、さまざまな仕組みが導入されていますが、青色申告会が活動してきた結果、実現できたと言われています。活動形態は多彩であり、青年部や女性部などの組織も存在し、1人ひとりが正しい申告・納税を意識しています。
青色申告会に入会するメリット7つ
青色申告会に入会すると、7つのメリットがあります。
- 青色申告に関する相談ができる
- 経営相談ができる
- 金融・サービスの紹介を受けられる
- 親睦・異業種交流に参加できる
- 「青色共済」をはじめとする充実した福利厚生を受けられる
- 会員向け機関誌「BLUE RETURN 青色申告」を購読できる
- 会計ソフト「BLUE RETURN A」の使い方を学べる
以下で詳しく解説します。
1. 青色申告に関する相談ができる
青色申告会に入会すると、青色申告に関するさまざまな相談ができます。実際に相談できる内容として挙げられるのは、記帳・決算・申告などです。すべて青色申告を行ううえで、必要になるでしょう。
仕組みがわからず、貸借対照表や帳簿などを作成できない人は少なくありません。詳しい人にいつでも相談できる環境があれば、作業がよりスムーズに進むでしょう。
2. 経営相談ができる
青色申告会では、経営に関する相談も可能です。経営に詳しい会員が在籍しているため、専門性の高いアドバイスを受けられることで定評があります。経営相談ができる環境が身近にあるのは、非常に心強いでしょう。
相談内容に応じてファイナンシャルプランナーをはじめ、より専門性の高い人材を紹介してもらえます。定期的に無料の経営講習会も開かれており、経営者たちの活動に貢献しています。
3. 金融・サービスの紹介を受けられる
日本政策金融公庫の融資制度のあっせんをはじめ、金融・サービスの紹介制度も充実しています。融資制度は幅広く取り扱っており、金銭的なことで困ったときは、気兼ねなく相談できる環境です。
事業主にとって大きな悩みとなるのが、お金のやりくりに関することです。周りに相談相手がいないと、経営破綻する可能性も考えられるため、青色申告会のサポートを受けられるのは大きなメリットとして挙げられます。
4. 親睦・異業種交流に参加できる
青色申告会では、研修旅行やレクリエーションなど、さまざまな活動により親睦を深めることができます。各業種の会員と一堂に会する貴重な機会であり、仲間づくりや情報交換などに最適なイベントです。交流が積極的に行われているため、会員であると実感しやすいでしょう。
地域イベントの活動もあり、青色申告会をより多くの人に広げられます。自分の手で団体を盛り上げていく、認知度向上を実現するなど、活動参加を通して達成感を得られる点が人気の理由の1つです。
5. 「青色共済」をはじめとする充実した福利厚生を受けられる
青色申告会では、青色共済をはじめとする福利厚生が利用できます。会員はもちろんその家族も加入できる仕組みになっており、1人ひとりの会員たちの力で助け合う制度です。死亡・火災・損害・交通事故保険などが充実し、いざというときも安心できます。
青色共済の掛け金は、必要経費で計上可能です。個人で加入するよりもローコストで、サポート体制が手厚いことで支持されています。
6. 会員向け機関誌「BLUE RETURN 青色申告」を購読できる
BLUE RETURN 青色申告は、会員向け機関誌です。青色申告会で行われている活動や、各種制度の仕組みなどが解説されています。情報量が非常に多く、読み応えのある1冊として知られています。
機関誌以外では、税務会計のハンドブックも発行されています。発行されている各誌面により、青色申告に関する情報を積極的にインプットできるため、利便性が高いポイントです。
7. 会計ソフト「BLUE RETURN A」の使い方を教えてもらえる
青色申告に利用できる会計ソフトの「BLUE RETURN A」の使用方法を学べます。BLUE RETURN Aは青色申告会が独自で開発した専用ソフトであり、申告作業をスムーズにしてくれる優れものです。
購入は強制ではありませんが、会員の多くが利用している会計ソフトです。青色申告会では使用方法の指導までバックアップしてくれます。
青色申告会に入会するデメリット4つ
青色申告会のデメリットは以下の4つです。
- 入会費・年会費がかかる
- 確定申告の相談は基礎的な内容に限る
- 税務相談は一般的な回答に留まる
- 個別の記帳代行はない
会員から支持されている青色申告会ですが、デメリットも存在します。以下でくわしく解説します。
1. 入会費・年会費がかかる
青色申告会の会員になるためには、入会費と年会費を支払う必要があります。税務署の管轄地域ごとに費用は異なり、必要ない場合や安く済む場合もあります。
税理士に依頼するよりも、金額は安価に済ませることも可能です。入会前に青色申告会から金額を確認しておきましょう。
2. 確定申告の相談は基礎的な内容に限る
青色申告会で相談できる内容は、基礎的なもので、専門性が高すぎるものは対応していません。確定申告の知識を十分に身に付けている人にとって、青色申告会の相談に物足りなさを感じるでしょう。
青色申告の初心者や確定申告の知識に自信がない方にとっては、青色申告会での相談は十分なサポートといえるでしょう。
3. 税務相談は一般的な回答に留まる
青色申告会では税務相談もできますが、確定申告の相談と同様に、専門性が高すぎる相談は対応できません。経営判断をはじめ、踏み込んだ内容は、他の専門家を頼りましょう。
青色申告会は確定申告の団体であり、税の専門家たちの集団ではありません。基本的かつ簡単な質問であれば、回答をしてもらえることもありますが、それ以外は税理士に直接相談したほうがよいでしょう。
4. 個別の記帳代行はない
青色申告会では、基本的に個別の記帳代行を行っていません。地域により異なるポイントではありますが、代行依頼ができないケースがほとんどです。専門家に記帳を依頼することを目的に入会することは控えましょう。
青色申告会で代行はできませんが、一般的な質問・相談をすることは可能です。経理の基本的な知識や仕組みを教えてもらえば、自分で記帳する際の参考となります。
青色申告会入会の流れ
青色申告会の入会方法はとても簡単です。大きくわけて3ステップで完了します。
- 住んでいる地域の青色申告会を探す
- 地域の青色申告会のホームページから入会申し込みをする
- 会場で手続きをする
青色申告会入会の手続きを具体的に解説します。入会を検討している方は参考にしてください。
1. 住んでいる地域の青色申告会を探す
青色申告会は、地域により管轄されています。入会するためには、自分が住んでいる地域の窓口を探しましょう。
住所や地図などから、簡単に窓口をリサーチできるようになっており、非常に便利なサイトです。会名だけではなく、税務署管轄地域や税務署名なども表示されるため、必要な情報をしっかり得られるでしょう。
2. 地域の青色申告会ホームページから入会申し込みをする
青色申告会の各ホームページに入力フォームが設けられており、必要情報を入力するだけで申し込みが可能です。簡単な手続き方法ですが、わからないことがあれば問い合わせて質問できます。
3. 会場で手続きをする
地域により、会場での手続きを求められる場合があります。ホームページから申し込みをすると、窓口から直接電話での連絡があり、会場へ来ることを求められるケースもあります。
会場で手続きをする際、青色申告承認申請書や青色申告会の初期費用と入会費を持参する場合もあります。
青色申告会でよくある質問
青色申告会を利用するにあたり、不明点や疑問点もあるでしょう。以下では青色申告会について、よくある質問をまとめました。
Q1. 青色申告会の評判は?
青色申告会は、確定申告や決算などの相談ができて便利だと評価されています。「周りに相談できる人がいない」「インターネットで出てこないような情報を知りたい」方には、青色申告会が役に立つでしょう。一般的な知識を教えてもらえる点で好評です。
交流会が積極的に開催されており、青色申告会は支持されています。普段はあまり会う機会がない、異業種の人と関わることができるため、人脈が広がるでしょう。
Q2. 青色申告会と税務署につながりはあるの?
青色申告会は、税務署の管轄地域ごとに組織されているため、つながりがあります。税務署の地域ごとの区分になっているため、入会方法や費用なども地域によりさまざまです。
青色申告会について問い合わせたいことがある場合、管轄地域の窓口へ連絡するのがおすすめです。別地域の窓口へ問い合わせたとしても、システムが異なる場合があるため、正しい情報を得られない可能性が考えられます。
Q3. 青色申告会を辞めたいときは?
青色申告会の退会には、退会届の提出が必要です。退会届を受け取るためには、窓口への連絡が必要になるため、早めに連絡をしましょう。3月31日までに退会届を提出できない場合は、自動で会員登録状態が継続されます。
すでに支払いをしている料金は、返金できない仕組みです。手続きを忘れてしまい、3月31日以降の提出したとしても、返金を依頼できません。退会を希望する場合は、早めに行動に移すことが大切です。
まとめ
青色申告会は、個人事業主を中心に構成され、正しい申告や納税などを推進する団体です。入会すると青色申告や経営に関する相談ができる、保険加入できる、人脈が広がるなどのメリットがあります。
メリットだけではなく、デメリットやよくある質問を把握したうえで入会を検討するのがおすすめです。
青色申告会に入会を希望する場合は、管轄地域の窓口から問い合わせましょう。
1970年熊本市出身。趣味は旅行と食べ歩き。熊本市立高校(必由館高校)卒業。国税局並びに税務署に30年勤務し、50歳で税理士として独立。国税在職中に500件以上の税務調査を経験しているため、あらゆる業界に精通しており、これまでに幅広い業種の問題解決をサポートしている。熊本商工会議所エキスパートバンク講師。
ですから、青色申告会は青色申告を行う個人事業主を会員として結成されており、会員からの会費により運営されています。
青色申告会に加入することで、様々なサービスの恩恵を受けることができますが、中でも新規青色申告者を対象とした、税理士による無料の「記帳指導」が好評のようです。
記帳指導につきましては時期や回数が決まっておりますので、詳細につきましては加入された青色申告会にお尋ねされることをお勧めいたします。
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