おすすめのログ管理システム6選!選定時の比較ポイントも紹介
- おすすめのログ管理システムとは?
- ログ管理システムを選ぶ際のポイントとは?
- ログ管理システムを導入すべき理由とは?
ログ管理システムとは、社内で使用中のシステムやアプリケーション、ソフトウェアなど、IT資産全般の操作履歴やログイン状況を可視化できるシステムです。
ログ管理システムの導入をおすすめする理由は、内部統制を強化できるためです。モニタリングによって従業員の行動を監視し、不正行為を発見したら素早く対応できます。ログ管理システムは種類が多いため、自社に合ったシステムの選定が重要です。
この記事を読むと、おすすめのログ管理システムや選び方などに関して、理解できます。セキュリティ対策の強化を検討中の企業は、ぜひ参考にしてください。
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ログ管理システムとは
ログ管理システムとは、社内で使用中のシステムやアプリケーション、ソフトウェアなど、IT資産全般の操作履歴やログイン状況を可視化できるシステムです。
「誰が・いつ・どのシステムにログインしたのか」といった情報をシステム上で一元管理できるため、不正行為を素早く検知できます。
アプリケーションやソフトウェアなどへのアクセスは、システム上でリアルタイムの情報が表示されている状態です。第三者の不正アクセスやなりすましがあった場合は素早く検知し、機密情報の持ち出しを防ぎます。
ログ管理システムの種類
ログ管理システムは3種類に分けられます。タイプ別の特徴を以下の表にまとめました。
タイプ | 特徴 | 向いている企業 |
---|---|---|
ログ取得とIT資産管理に強み | ・IT資産の保有数や稼働状況を可視化 ・操作ログの取得がメイン |
・コスト削減を目指している企業 ・IT資産を有効活用したい企業 |
多様なログの取得/一元管理に強み | ・サーバーやネットワークへの接続履歴など、あらゆるIT資産のログデータを取得 ・ログデータの一元管理によって、管理工数を削減 |
・複数のシステムやアプリケーションを使っている企業 ・セキュリティ対策を強化したい企業 |
PC操作ログの取得/分析に強み | ・PCのログイン/ログアウトやファイル操作履歴などを取得 ・PCの利用状況を可視化 |
・内部統制を強化したい企業 ・リモートワークを導入中の企業 |
上記の表をみても、タイプによって得意分野や取得可能なログデータが異なります。ミスマッチを避けるため、タイプ別の特徴を把握してから、システムの選定に臨みましょう。
ログ管理システムの導入費用
ログ管理システムの導入費用は導入形態や収集可能なログの数など、複数の要因によって変動します。ログ管理システムの初期費用は1万円~5万円が相場で、月額費用は数千円~15万円と幅広いです。
基本的にログ管理システムを提供しているベンダーは、サービスサイト上で初期費用や月額料金を公開していません。3社~5社の会社から見積もりを取得し、導入費用の相場を見極めましょう。
ログ管理システムの比較ポイント
ログ管理システムを選定する際は、以下6点を意識することが重要です。
- 導入形態
- 管理できるログの種類
- ログ収集のタイミング
- ログの容量
- アラート通知の有無
- 操作性
導入形態
ログ管理システムの導入形態は、クラウド型とオンプレミス型、2種類に分けられます。特徴や導入費用が異なるため、事前に双方の違いを理解しておくことが重要です。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
メリット | ・導入時の負担が小さい ・自社で対応すべき内容が少ない ・全体的に費用を抑えられる ・商品の選択肢が多い |
・カスタマイズ性が高い ・セキュリティレベルが高い ・自社で自由に運用できる |
デメリット | ・カスタマイズ性は低い ・セキュリティレベルはベンダーに依存する ・突然使えなくなる可能性がある |
・多額の初期費用が必要になる ・専門知識を持つ人材がいないと、安定運用は難しい ・自社で対応すべき内容が多い |
クラウド型は導入や運用での負担を抑えられる点が特徴です。一定の料金を支払う代わりに、インフラ環境の整備は必要ありません。メンテナンスやアップデートもベンダー側に対応を任せられます。反面、複数のユーザーでシステムを利用するため、カスタマイズ性は低いです。
一方、オンプレミス型はインフラ整備から自社で対応し、ユーザビリティを最大限追求できる反面、多額の初期費用が必要になります。
管理できるログの種類
ログにはさまざまな種類があり、システムごとに取得可能なログの数は異なります。主なログの種類に関して以下の表にまとめました。
ログの種類 | 取得可能な内容や特徴 |
---|---|
操作ログ | ・PCのログイン/ログアウト ・ファイルの閲覧履歴 ・ネットワークへの接続履歴 |
認証ログ | ・「いつ/誰が/どのPCに」ログインしたかを記録 ・ログイン認証の成功と失敗の有無 ・不正アクセスやなりすましの有無を把握 |
イベントログ | ・システムやアプリケーション内の操作履歴 ・ユーザーの動作や起きた現象も記録 ・システムやアプリケーション内の異常有無を把握 |
通信ログ | ・サーバーへの接続や通信履歴 ・通信エラーの分析や通信量を監視 ・分析結果をもとに、通信環境の改善が必要かを把握 |
印刷ログ | ・ユーザーが印刷したドキュメント名を記録 ・プリンター名や印刷枚数も記録 ・機密情報の持ち出しを阻止 |
設定変更ログ | ・システムの設定を変更したユーザーや内容を記録 ・内部不正の早期発見と犯人の特定 |
エラーログ | ・システムのエラーや不具合の内容を記録 ・発生日時や状況も記録 ・エラーや不具合の原因を早期に特定 |
上記すべてのログ取得に対応しているシステムを導入する必要はありません。自社が把握したいログデータを取得できれば十分です。管理できるログの種類が多いと便利ですが、初期費用や月額費用が高騰する可能性も高まります。
管理したいログの種類を絞るには、ログ管理システムの導入目的を明確化することが重要です。不正アクセスの把握や内部統制の強化など、目的が明確になると、管理したいログデータが自然と絞られます。
ログ収集のタイミング
ログ収集のタイミングは「リアルタイムでの取得」や「翌営業日中に完了」など、ログ管理システムによって異なります。
システムの不具合や不正アクセス、内部不正などへ素早く対応するため、リアルタイムでのデータ取得に対応可能なシステムを選びましょう。ログデータの収集と分析に時間がかかるほど、トラブルによる影響が大きくなります。
ログの容量
従業員数が多い企業、社内で多くのシステムやアプリケーションを使っている企業向けの内容です。ログ管理システムによっては、ログの保存容量や期間に制限が設けられています。
大規模システムを利用している場合、業務遂行や従業員とのやりとりに必要なデータ量が多いため、多くのログデータを取得しなければなりません。同様に業務で使用するシステムやアプリケーションが多いほど、取得すべきログデータの容量が増えます。
不具合や情報漏えいのリスクを軽減するためにも、ログの保存容量や期間に制限がないシステムを選びましょう。
アラート通知の有無
アラート機能を搭載したログ管理システムを選び、内部不正や不正アクセスにともなう情報漏えいのリスクを減らしましょう。システムやサーバー内で不正行為や異常が発生した際、アラート機能を搭載していると、管理者に通知が届くため、素早く対応できます。
通知方法はメールや管理画面での表示、ビジネスチャット経由など、さまざまです。業務体制に合わせて選択できるため、他の業務に支障が出る心配は少ないでしょう。
特定のシステムやアプリケーションへの設定など、アラート対象を細かく設定できると、情報漏えいのリスクをさらに抑えられます。
操作性
操作性に優れたログ管理システムを選ぶことが重要です。操作性に乏しいシステムを選ぶと、ログデータの収集や分析など、1つひとつの作業に時間がかかります。かえって業務効率が低下し、高い投資に見合った効果が得られません。
無駄な出費を避けるため、サービスサイト上で操作画面やボタン配置などを確認しておきましょう。クラウド型のログ管理システムを検討している場合、無料トライアルを利用するのも1つの選択肢に挙げられます。
無料トライアルとは有料プランへの移行を前提に、一定期間無料でログ管理システムを利用できる制度です。費用をかけずに操作性や機能性など、自社との相性を確認できます。
ログ管理システムの導入をおすすめする理由
ログ管理システムを活用すべき理由には、以下3つの内容が挙げられます。
- セキュリティ対策を強化できる
- 内部統制を強化できる
- 勤怠状況の理解が深まる
セキュリティ対策を強化できる
ログ管理システムの導入によって、不正アクセスにともなう情報漏えいのリスクを軽減できます。自社システムやアプリケーション、サーバーへのアクセス状況を管理画面からリアルタイムで監視できる状態です。
不審な行為を発見したらすぐに対応できるため、セキュリティ対策の強化を図れます。
内部統制を強化できる
イベントログや認証ログなどの取得によって、システムやアプリケーション、PC内での操作履歴を画面上から常に確認できる状態です。従業員には常に自身の行動が監視されている印象を与えられ、内部不正の抑止力が高まります。
業務内容や待遇、人間関係などに不満を持つ従業員が、意図的に機密情報を流出させても不思議ではありません。仮に内部不正が発覚した場合、顧客からの信用低下やイメージダウンは避けられないでしょう。
ログ管理システムを導入すると、従業員の行動や不正行為を可視化でき、内部統制の強化を図れます。仮に不正行為が発覚したとしても、ログデータの分析によって素早く犯人を特定できるでしょう。
勤怠状況の理解が深まる
ログ管理システムの導入によって、勤怠管理システムの勤怠データと実際の労働時間に違いがないか、把握できます。各種ログデータの取得によって、退勤時刻を打刻したあとに業務を再開していないか、分析できるためです。
勤怠管理システムの勤怠データが正しいかを分析する際は、以下のログデータを活用しましょう。
- PCのログイン/ログアウト
- システムやアプリケーションへのログイン認証
- システムやアプリケーションの操作履歴
- Webサイトの操作履歴
- ファイルの閲覧履歴
従業員に勤怠データの内容を定期的にチェックしていることを周知すると、不正打刻やなりすましの発生を最小限に抑えられます。
【実績が豊富】おすすめログ管理システム3選
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
Sky株式会社 |
| 港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー15F |
株式会社ラネクシー |
| 新宿区西新宿8-1-2 PMO西新宿3F |
インフォサイエンス株式会社 |
| 港区芝浦2-4-1 インフォサイエンスビル |
Sky株式会社
参照元:Sky株式会社
- 「SKYSEA Client View」を提供
- 幅広い業界に豊富な実績
- 使いやすさも抜群
Sky株式会社は、情報漏洩対策の強化を特徴とするログ管理システム「SKYSEA Client View」を提供している企業です。豊富な実績を持ち、中小零細企業から大企業まで幅広い業界で利用されています。
IT資産管理やログ管理、デバイス管理などの豊富な機能を搭載していて、使いやすさも抜群。他社商品との連携ソリューションで各種対策をさらに強化することもできます。
住所:東京都 港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー15F
株式会社ラネクシー
参照元:株式会社ラネクシー
- ログ管理ツール「MylogStar」を提供
- 業界トップレベルのログ収集力
- 使いやすく利用シーンに配慮した設計
株式会社ラネクシーは、業務効率化と情報漏洩を防ぐログ管理ツール「MylogStar」を提供している会社です。15種類のPC操作が取得可能な業界トップレベルのログ収集力で証跡管理。
管理画面は使いやすく利用シーンに配慮した設計で管理者ソフトを導入することなくウェブブラウザ経由でアクセスができます。さまざまなシステムが混在する環境下でも対応できる設計で、顧客の厚い信頼を獲得しています。
住所:東京都 新宿区西新宿8-1-2 PMO西新宿3F
インフォサイエンス株式会社
参照元:インフォサイエンス株式会社
- 総合ログ管理システム「Logstorage」を提供
- 5100社を超える企業に導入
- 証跡確認に最適なツール
インフォサイエンス株式会社は、総合ログ管理システム「Logstorage」を提供している企業です。内部統制・情報漏洩・情報セキュリティ対策など多目的に5100社を超える企業に導入されています。
サーバーやネットワーク機器などの企業内の情報システムから出力される大量のログデータを総合管理。圧縮と暗号化保管を行い、視認性と可読性を向上させ、日々の運用状況の把握するなど証跡確認に最適なツールです。
住所:東京都 港区芝浦2-4-1 インフォサイエンスビル
【格安】おすすめログ管理システム1選
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
ジュピターテクノロジー株式会社 |
| 府中市宮町1-40 KDX府中ビル6F |
ジュピターテクノロジー株式会社
参照元:ジュピターテクノロジー株式会社
- 証跡管理システム「Ekran」を提供
- 高度な証跡管理が可能
- サポート体制も万全
ジュピターテクノロジー株式会社は、証跡管理システム「Ekran」を提供している企業です。すべての操作を画像とテキストで記録でき、記録の再生や検索も可能。
いつ誰が何をしたかを見える化、高度な証跡管理が可能です。親しみやすいUI/UXで直感的な操作ができることも特徴の一つ。初年度のライセンス購入には技術サポートも付帯しており、サポート体制も万全です。
住所:東京都 府中市宮町1-40 KDX府中ビル6F
【充実したサポート】おすすめログ管理システム2選
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
株式会社網屋 |
| 中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町11F |
株式会社フーバーブレイン |
| 千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート22F |
株式会社網屋
参照元:株式会社網屋
- ログ管理システム「ALog」を提供
- AIと自動化の技術を駆使して運用
- オンプレミス版とクラウド版の契約形態
株式会社網屋は、さまざまなITシステムの記録を自動で集約・分析するログ管理システム「ALog」を提供する会社です。わかりやすい設計でAIと自動化の技術を駆使して運用。
複雑で難解なログデータでも、自社独自の翻訳変換技術で管理担当者にもわかりやすい内容に変換します。運用にあわせて、オンプレミス版とクラウド版の契約形態を選択できるなど、ユーザーにとって利便性が高くなっています。
住所:東京都 中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町11F
株式会社フーバーブレイン
参照元:株式会社フーバーブレイン
- 勤務時間と作業時間の差を可視化
- 職種ごとの業務分析が可能
- 情報漏えい対策機能も充実
株式会社フーバーブレインは、業務可視化分析・情報漏えい対策システム「Eye 247 Work Smart Cloud」を提供している企業です。勤務時間と作業時間の差を可視化するシステムで職種ごとの業務分析が可能。
USBの使用制限・ソフト利用制限・印刷履歴の把握・ファイル操作履歴監視などの各機能で情報漏えい対策を万全にします。導入後のサポート体制もしっかり整っているので、安心して利用することができます。
住所:東京都 千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート22F
まとめ
ログ管理システムを選ぶ際は、さまざまな面を比較しながら絞り込む方法をおすすめします。導入実績が多く、リピート率が高いシステムが必ずしも自社に合う保証はありません。企業によっては新機能の追加をはじめ、独自のカスタマイズを施したい場合もあるでしょう。
自社の要望を最大限反映したい場合、ログ管理システムの開発を依頼するのがおすすめです。「比較ビズ」を利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件にあった開発会社を見つけられます。サイトの利用に費用はかかりません。
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ログ管理は、セキュリティ対策や業務効率化、コンプライアンスの観点からも極めて重要です。特に、多岐にわたるログの取得・保存対象と、それに応じて選択すべきシステムの違いを理解することは、適切なシステム導入の鍵となります。
記事内で紹介されている各ログ管理システムの特徴や利点は、企業が自社のニーズに合わせて最適なシステムを選択する際の有益な情報源となるでしょう。また、ログ管理の導入により、企業の情報資産を守るとともに、業務の透明性や効率性を向上させることが期待できます。
本記事が皆様のパートナー選びの一助になれますと幸いです。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どのコンサルタントに依頼したらいいかわからない
- 最新の技術トレンドについて知りたい
- IT戦略とビジネス戦略の整合性が取れない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の経営コンサルタントに一括で相談ができ、各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。相談したからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。