個人でECサイトを立ち上げるには?必要な準備と手順を解説

SeekNext合同会社
監修者
SeekNext合同会社 代表 兼 CEO 佐藤 潤嗣
最終更新日:2023年06月12日
個人でECサイトを立ち上げるには?必要な準備と手順を解説
この記事で解決できるお悩み
  • 個人でECサイトを立ち上げる手順は?
  • おすすめのプラットフォームは?
  • 個人でECサイトを立ち上げるメリットとデメリットは?

フリマやネットオークションの利用も魅力的ですが、本格的に稼ぎたいと思ったら、個人でECサイトを運用する方法もあります。

この記事では、直接消費者に売って利益を上げたい方が、どのような工夫をすることでECサイトを運用できるか、基本事項をご紹介します。

おすすめのプラットフォームについても紹介するので、これから個人運営のECサイトについて詳しく知りたい方もぜひ参考にしてください。

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ECサイトを個人で運営するための手順

ECサイトを個人運営するためには、いくつかのステップが必要です。難しい手順はありませんが、準備をしておくとサイト構築後の運用がスムーズになります。手順は次のとおりです。

  1. 商材とターゲットを決める
  2. ECサイトの方向性を決める
  3. ECサイト構築にかかる費用を算出する
  4. ECサイト構築からオープンまでの計画を立てる
  5. ECサイトに使うプラットフォームを決める
  6. サイト構築に取りかかる

商材とターゲットを決める

ECサイト運用で最も大切なポイントは、商材とターゲットの設定です。個人運用のECサイトで利益を上げるには、どこでも買える商品を取り扱うだけでは競合に勝つことはできません。

個人でECサイトの運用を成功させるには、オリジナル性のある商品やリピート性のある商品を販売する必要があります。競合との差別化をはかるためには、ほかでは買えないアイテムがおすすめです。

個人ECサイト運用では「この商品がいい」と思って購入してくれるターゲットを想定します。ターゲットが決まったら、ターゲットニーズや好みに合わせたWebサイトのデザインを構築しましょう。

ECサイトにおすすめな商材の例

次に挙げるのは、個人運用のECサイトで成功する可能性がある商材の例です。

  • 手作りのアクセサリーやフラワーアレンジメント
  • 手作りのお菓子やジャムなどの加工品
  • 収穫したばかりの野菜や果物

個人ECサイトがユーザーを惹きつけるためには、オリジナリティが必要です。そのオリジナリティを言い表すコンセプトが決まれば、ECサイト構築の指針となるでしょう。

ECサイトの方向性を決める

ECサイトで取り扱う商材とターゲットの大枠が決まったら、立ち上げ時の展開規模と大まかな目標を立てます。商材の大きさによっては大量の在庫を長期間確保できないケースもあるので、まずは小さな範囲からスタートしましょう。売上が伸びてきたらECサイトを徐々に拡大するイメージです。

しかし、ECサイトとして最低限見ごたえのある商材のボリュームが必要です。少なくとも10〜20商品はサイトに並べておくとユーザーが安心感を持ってECサイトを利用できます。

ECサイト構築にかかる費用を算出する

続いて、ECサイト構築にかかる費用を計算します。個人でECサイトを運用するにあたって、もし既存ECサイトに出店するより高額な費用がかかるとなれば、簡単には踏み切れないでしょう。ECサイト構築にかかる費用は、サイト構築に使うツールによって異なります。

個人でECサイトを運用するために必要なのは、レンタルサーバやドメインの利用料として月額、数千円程度がかかります。さらに、カートシステムの利用料として3万円程度かかることもあります。しかし、ASPを利用することで初期費用を無料に抑えることも可能です。 

商品画像を撮影するために高画質なスマホや一眼レフカメラ、照明など撮影機材が必要になります。 商品を梱包するための資材や段ボールなども用意しなくてはなりません。 

ECサイト構築からオープンまでの計画を立てる

商材集めや宣伝用写真撮影など、実際のECサイトオープンに向けた準備はECサイト自体の構築だけに留まりません。商材の大きさや数にもよりますが、大規模な撮影を行うとするとそれなりに時間がかかるでしょう。

さらに、撮影した写真をひとつずつECサイトに登録する作業もあります。商材ごとに価格設定や注意事項の記載など、慣れないうちは1つひとつに時間がかかります。

ECサイトに使うプラットフォームを決める

ECサイト立ち上げに関する大まかな計画が決まったら、サイトに使うプラットフォームに登録しましょう。プラットフォームにはいくつかの選択肢がありますが、費用やデザイン性を中心に判断するのがおすすめです。

個人運用ECサイトにおすすめのプラットフォームは、以下のとおりです。

  • BASE
  • STORES
  • Shopify

サイト構築に取りかかる

プラットフォームへの登録が完了したら、いよいよECサイト構築に取りかかります。商材の宣伝材料写真の撮影やECサイトのデザインなど時間がかかる作業もあります。

ECサイト構築に必要な時間は、どんなプラットフォームを使ってサイトを立ち上げるかによります。方法によっては3カ月程度かかるものもあり、オープン日が決まっている場合は、時間に余裕を持って行動し始めましょう。

個人のECサイト運営にはASPがおすすめ

個人運用のECサイトでは、ASPがおすすめです。ECモールに出品するのではなく、自分でサイトを構築するためにはWebサイト制作の知識が必要なイメージが強いでしょう。しかし、ASPを活用することで初めてのECサイト立ち上げでもスムーズに構築が完了します。

ASPとは?

ASPは「アプリケーションサービスプロバイダ」のことで、高度な専門知識がなくても簡単にECサイトを構築できるプロバイダです。ASPはECサイトを構築するための機能が事前に用意されているため、機能の組み合わせによって簡単にサイトが立ち上げられます。

ASPを使うメリット

ASPを使うメリットは、主に次の3つです。

  • Webサイト構築の専門知識が必要ない
  • 短期間で構築できる(最短1日〜)
  • 導入の初期コストを抑えられる

ASPは短期間で使いやすいECサイトを構築するための機能があらかじめ揃っています。立ち上げのために大切な工程は、複数の機能の中から必要な機能を選ぶことです。デザインテンプレートを活用することで、プログラミング知識がゼロでもおしゃれなECサイトが完成します。

Webサイトを1から立ち上げる場合、サーバー代やドメイン代などにお金がかかります。ASPは初期導入コスト無料のものもあり、費用を抑えられる点が特徴です。

ASPの選び方

ASPを選ぶためには、まず有料ASPと無料ASPの中からどちらが適しているか判断します。有料ASPでは、利用できるデザインテンプレートの量が多いほか、カスタマイズの幅が広いです。機能の面でも、無料版では制限がかかっているものが多く、やや不自由に感じることがあるでしょう。

有料ECサイトはデザインの選択肢に幅があるので、没個性的なデザインを避けてオリジナリティを表現できます。在庫管理や掲載商品数など実用的な面でも無料ASPよりもメリットが多く、ごく小規模なECサイトでない限りは有料ASPの選択がおすすめです。

個人のECサイトにおすすめのASP紹介

ASPの中にも、さまざまな種類があり、商材の種類やターゲットに応じて適切な選択が大切です。個人のECサイト立ち上げにおすすめの3つのASPを紹介します。

  • BASE
  • STORES
  • Shopify

BASE

BASEは、ネットショップ開設実績5年連続No.1*を誇るASPです。ECサイトの開設や初期費用は0円で、売れたときにのみ手数料が発生します。

操作が簡単で、カスタマイズも自由にできるため、初めてでもおしゃれなサイトに仕上がります。クーポン機能を定期的に発行しているので、ユーザーを惹きつける構造が特徴です。

ショップ開設数は190万件に上り(2023年1月時点)、多くの個人ECサイト運営者に支持されているサイトです。

*ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2022年2月 調査委託先:マクロミル)

STORES

STORESは初めての人でも簡単に立ち上げができるASPです。開設後に必要な作業の説明が具体的なため、手順に沿って進めれば誰でもサイトを立ち上げられます。

PCを持っていない人やPC操作が苦手な人でも、スマートフォンから簡単に作業可能です。STORESではショップデザインの選択肢が広く、商材やターゲットに合った自分だけのデザインが作れます。プログラミング知識が不要で、テンプレートを使って直感的な操作ができる点が特徴です。

Shopify

Shopifyはカナダ資本のECサイト向けASPです、日本国内のみならず世界中に利用者がおり、世界170カ国以上で利用されています。

世界中の優秀なデザイナーが作成したテンプレートでサイト構築ができるため、カスタマイズを通してオリジナリティのあるサイトができます。国外に対して販路を広げる予定のあるECサイトの場合、Shopifyを利用することでスムーズに取引可能です。

Shopifyは、世界でも最もコンバージョン率が高いワンクリックチェックアウトを採用しています。そのため、ユーザーがより気軽に商品購入できる仕組みが整っています。

個人でECサイトを運営するメリット

個人でECサイトを運営するためにはさまざまな準備が必要です。主なメリットは次のとおりです。

  • 出店コストがかからない
  • 自社ブランディングができる
  • 顧客育成がしやすい

出店コストがかからない

ECサイトを個人運用するメリットの1つとして、出店コストがかからないことが挙げられます。多くの販売サイトでは、商品を掲載するために出店コストが発生します。対面販売においても、場所を借りるためにお金がかかるケースがほとんどです。

自身のショップを運営することで、出店にかかる費用を節約でき、その分商品の宣伝や仕入れ費用などに資金があてられます。

自社ブランディングができる

自分でサイトを立ち上げた場合、ECサイト全体のデザインやコンセプトを自由に決められるメリットがあります。サイトのデザインやテーマカラーなど、イメージに近い仕上がりが期待できるでしょう。

大衆的なサイトへの出店では、サイトのブランディングを意識しようとすると差別化が難しく、うまくコンセプトが伝わらない可能性があります。

顧客育成がしやすい

個人のECサイトには、顧客育成がしやすいメリットがあります。クーポンや販売促進キャンペーンをうまく活用できれば、顧客にサイトの再訪のリマインドが可能です。顧客はコンセプトに共鳴して商品を購入してくれる可能性が高く、商品へのロイヤリティの高い顧客を育てるチャンスがあります。

個人でECサイトを運営するデメリット

個人でECサイトを運営することには、主に3つのデメリットがあります。

  • 集客に時間がかかる
  • サイト構築に時間がかかる
  • 法制面の整備が必要

集客に時間がかかる

個人でECサイトを運営する場合、集客に時間がかかるのがデメリットです。ネット検索でECサイトが上位に表示されるためにはGoogleに評価される必要があり、立ち上げ後すぐにサイトは評価されづらい傾向にあります。

SNSや別のWebサイトなどにすでに一定の集客力があれば別ですが、ゼロからの集客には時間がかかります。せっかくサイトを立ち上げても訪問してくれる人が少ないうちは売上も上がりづらいため、初期は集客のための工夫が必要です。

サイト構築に時間がかかる

サイト構築は、スマホ操作に慣れない人や細かい作業が苦手な人にとっては時間のかかる作業です。デザインはセンスが必要になるため、クリエイティブな作業が得意でなければなかなか思いどおりのデザインにならないこともあります。

サイト構築作業に長く時間をとられてしまい商品の制作や宣伝に時間をかけられないことがないよう注意しましょう。状況に応じてプロの手を借りるのも選択肢の1つです。

法制面の整備が必要

ECサイトの開設には特別な資格は必要ありませんが、オンラインショップを運用するうえでは、特定商取引に関する法律に準じた表示を掲示しなくてはなりません。 販売業者名・住所・電話番号が明記できるよう、準備が必要です。

また、製造する商品や販売する商品によっては、製造、販売に関する許認可や届け出が必要になる場合もあります。 法令違反をしないよう、販売する商品が決まったら許認可や登録などが必要でないかよく確認し、ルールを守りましょう。

まとめ

個人運営のECサイトは、ASPを用いることで手軽に素早くサイト構築ができます。準備には時間がかかる場合もあるため、計画的に作業を進める必要があります。

ECサイト運営を成功させるためには、商材とターゲットの相性、サイトの宣伝、商品のブランティング、リピーターの確保など多くの要素が必要です。運用を成功させスムーズに収益化するためには、プロに相談してみましょう。

比較ビズでは、経験豊富な複数のWebサイト制作業者に一括見積をとるサービスを提供しています。条件を比較して最適な業者を選べるため、費用を抑えつつ最大限の効果が期待できます。ECサイト運営に迷ったら、お気軽にご相談ください。

監修者のコメント
SeekNext合同会社
代表 兼 CEO 佐藤 潤嗣

福岡県のホームページ制作会社代表。福岡県出身。趣味はフットサル。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっている。中小企業はもちろん大手企業との制作実績あり。制作したホームページは100件以上。SEO対策やSNS運用でも実績あり。動画制作や名刺・チラシ・パンフレット・パッケージデザインなども手がける。

個人でECサイトを運用する際は、ASPなどのサービスを利用することがほとんどだと思います。サイト内で説明のある通り、迷うのであれば「BASE」「STORES」「Shopify」のいずれかを使用して制作・運営して頂ければ困ることはないかなと思います。

各サービスにはそれぞれメリット・デメリットが存在します。上記3つを利用して多くのECサイトを提案してきた身から考えると、以下のように考えると適切なツールを利用できると思います。

■制作の簡単さ
「STORES」

■デザインのカスタマイズ性(STORESはオリジナルデザインの導入不可)
「STORES」<「BASE」<「Shopify」

■月額費用無料が優先
「BASE」&「STORES」

■決済手数料が優先
「Shopify」

■カスタマイズ性
「STORES」<「BASE」<「Shopify」

最初は月額無料のツールを利用して、売上が上がってきたら別のツールに切り替えるといった方法も存在します。デザインにこだわりたいとなってくると、利用するツールも絞られ、初心者の方では対応が難しいので、そういった場合はプロに相談してみることをおすすめしています。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。

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