法的に上限は定められていませんが、相場費用の範囲内であることが条件になります。人間ドックの相場費用は日帰りで3〜6万円です。
宿泊付きの高額な人間ドックを受けた場合、経費として認められない可能性が高いでしょう。
「人間ドックの費用は経費計上できる?」とお悩みの経理担当者や個人事業主の方、必見です。従業員が受ける人間ドックの費用は福利厚生費として経費計上できますが、個人事業主自身が受ける人間ドックの費用は経費計上できません。
この記事では、経理担当者へ向けて、人間ドックの費用が経費になるケース、経費にならないケースを解説します。記事を読むことで、人間ドックの費用に関する注意点がわかります。
人間ドックの費用に関するよくある質問にも回答するため、ぜひ参考にしてください。
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従業員が受ける人間ドックをはじめ健康診断の費用は「福利厚生費」として経費計上できます。
健康診断の費用は、会社の「福利厚生費」として全額計上され、特定の条件を満たす場合は人間ドックの費用も「福利厚生費」として計上できます。
個人事業主や一人社長など従業員がいない場合、経営者本人の人間ドック費用は経費にできません。
人間ドックが「福利厚生費」として経費計上できる条件を4つ紹介します。
会社がすべての従業員に人間ドックを受けさせる場合、費用は全額経費として計上できます。対象は正社員だけではなく、パートやアルバイト、派遣社員なども含まれます。会社が全額負担していることが条件です。
受診率が低い場合や一定の年齢以上の従業員を対象にしている場合も「福利厚生費」として計上可能です。
会社が、受診した従業員全員の費用を直接診療機関へ支払っている場合は「福利厚生費」として認められます。人間ドックを受診する際、会社から診療機関へ直接費用が支払われない場合は、課税の対象となります。
会社が従業員に人間ドック費用として金銭を支給した場合は給与として課税され「福利厚生費」として認められません。
一般的な健康診断や検診メニューで行われる人間ドックは「福利厚生費」として、経費を計上することが認められます。宿泊が必要な場合や、費用相場を超える高額なオプション検査の場合は、経費として認めらないため注意が必要です。
人間ドックの基本的な診療項目は次のとおりです。
人間ドック費用が経費として認められるためには、費用が著しく高額ではないことが条件です。人間ドックの一般的な費用は、日帰りで3〜6万円です。たとえば、がんの有無や転移を調べるPET検診の費用は一般的に約10万円で、高額すぎるとみなされる可能性があります。
従業員の人間ドックが経費計上できないケースは次のとおりです。
一部の従業員を対象とした人間ドック費用や、一部の従業員が高度な人間ドックを受けた場合、福利厚生費として経費計上できません。福利厚生費は、正社員だけではなくパートやアルバイトなども含めた全従業員が平等に提供されることが条件であるためです。
人間ドックにオプションを追加した場合の費用は経費として認められない可能性があります。人間ドックの経費計上には法的な上限は定められていません。一般的な人間ドックの費用から大幅に逸脱している場合は注意が必要です。
人間ドックのオプション検査項目は次のとおりです。
人間ドックの検査項目に、希望する検査をオプションとして追加する場合は十分に留意しましょう。
個人事業主の人間ドック費用は一般的に医療費控除の対象外です。人間ドックや健康診断は、病気の早期発見を目的とし、疾病治療が目的でないため、費用は医療費控除の対象とは見なされません。
例外として、人間ドックによって重大な疾病(がんや心疾患、高血圧など)が発見された場合、生活習慣病との関連が明らかな場合や、特定の疾患が発見された際は関連する医療費は控除の対象となります。
地域や税務署によって判断基準が異なるため、確定申告を行う前に詳細を確認しましょう。
参照元:国税庁
従業員の人間ドックにかかった費用は「福利厚生費」として経費計上できます。従業員全員が対象であることが条件です。個人事業主や一人社長、フリーランスとして働く方自身が受けた人間ドックや健康診断の費用は、事業の経費として計上できません。
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1990年生 大阪府出身 大阪大学経済学部卒業。個人事務所、200人規模の税理士法人で実務経験を積み、2021年に独立。「お客様との対話を大事にする」をモットーに、クラウド会計を活用し、顧客に合わせた節税策や資金繰り対策を積極的に提案。ZOOMを使ったオンライン顧問サービスを行い、クライアントは全国に。
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