【2025年版】外壁塗装に利用できる助成金・補助金を紹介!注意点も解説

Earthrise社会保険労務士事務所
監修者
Earthrise社会保険労務士事務所 代表 原田 真吾
最終更新日:2025年03月18日
【2025年版】外壁塗装に利用できる助成金・補助金を紹介!注意点も解説
この記事で解決できるお悩み
  • 外壁塗装に利用できる助成金や補助金とは?
  • 助成金や補助金を利用する際の注意点とは?
  • 助成金以外に外壁塗装の工事費を抑える方法は?

外壁塗装に助成金や補助金を利用すると、工事費の自己負担額を大幅に抑えられます。国が用意している制度は省エネやリフォーム関連が多く、外壁塗装に利用できる助成金や補助金は多くありません。

この記事を読むと、外壁塗装で利用できる助成金や補助金、助成金以外に工事費を抑える方法などに関して、理解できます。自宅の外壁塗装の塗り直しを検討している方は、最後までご覧ください。

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【全国】外壁塗装に利用できる助成金と補助金

軒下

2025年2月時点で国が管轄している助成金・補助金のうち、外壁塗装が経費対象に含まれている制度は、子育てグリーン住宅支援事業しかありません。

ただし、子育てグリーン住宅支援事業を利用する際も、外壁塗装の工事だけでは助成金を受給できないため、注意が必要です。

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業とは子育て世代を対象に、新築住宅の建設や既存住宅のリフォームにかかる費用を援助する制度です。外壁塗装に補助金を活用するには、2つの要件を満たさなければなりません。

1つめは外壁塗装に加えて、外壁以外の箇所での断熱工事または省エネ設備の設置が必要です。断熱工事は窓ガラスやドアの交換、省エネ設備は節水型トイレや蓄電池などが対象となります。

2つめは既存住宅の外壁に断熱改修を実施したあとに、外壁塗装工事の実施が必要です。補助金の支給額は40万円で、2箇所の断熱工事+省エネ設備を設置した場合、60万円まで支給額が引き上げられます。

【市区町村】外壁塗装に利用できる助成金と補助金

工事

他の工事との同時並行ではなく、外壁塗装単体で利用できる助成金・補助金制度は、地方自治体が管轄している制度の方が選択肢は多いです。お住まいの市区町村で外壁塗装に利用可能な助成金・補助金制度がないか、確認してみましょう。

一例として以下3つの制度に関して紹介します。

  • 住宅改善工事助成事業
  • 葉山町住宅リフォーム資金補助金
  • 住宅簡易改修支援事業

住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)

住宅改善工事助成事業とは、品川区が管轄している助成金制度です。品川区民やマンションのオーナー、マンション管理組合を対象に、リフォーム工事にかかる費用を一部助成します。

助成金の上限額は品川区民が20万、マンションのオーナーまたは管理組合の場合は100万円です。助成金を受給するには、以下の共通要件と個別要件を満たさなければなりません。

共通要件・助成金制度をはじめて利用
・工事の着工前に申請
・2025年2月28日までに助成申請書類を提出
・品川区内の施工会社に工事を依頼
・助成対象の工事費用総額が10万円以上
・他の制度との併用は不可
・ 建築基準法をはじめ法令を遵守
・品川区建築課を通じて建築確認を実施
区民・品川区民
・工事対象住の世帯主で、既に住んでいる状態
・前年の所得額が1,200万円以下
・住民税をもれなく納付
・工事対象住宅が賃借の場合、対象工事に関して所有者から承諾済み
マンションのオーナー・自己所有賃貸住宅で、工事を実施
・前年の所得額が1,200万円以下
・住民税をもれなく納付
・申請時点で賃貸借契約を1戸以上締結済み
・自己所有共同住宅の共同部分に工事を実施
マンションの管理組合・品川区内の分譲マンション
・助成対象工事に関して、区分所有者の承認済み

参照:品川区

外壁塗装に利用する場合、遮熱塗料の使用も対象となります。

葉山町住宅リフォーム資金補助金

葉山町住宅リフォーム資金補助金は、地域経済の活性化や町民の住居環境向上を目的に設立された補助金制度です。 葉山町内に居住または住居を持っている方が、補助金の支給対象になります。

外壁塗装を実施した場合、補助金の支給額は一律5万円です。補助金を受給するには、以下の要件を満たさなければなりません。

  • 申請時点で工事に未着手の状態
  • 葉山町内の施工会社に工事を依頼
  • 工事費の総額が20万円以上
  • 住民税や国民健康保険料をもれなく納付
  • 2025年3月31日までに工事の完了を報告できる状態
  • 他の補助金制度の併用は不可
  • 1棟の住宅に交付は1回
  • 各種法令を遵守

参照:葉山町

住宅簡易改修支援事業

住宅簡易改修支援事業とは、渋谷区在住で工事対象住宅に住んでいる方を対象にした助成金制度です。外壁塗装をはじめ、住宅の改修工事にかかる費用を一部助成します。

助成額の上限は10万円です。助成金の受給に必要な提出書類を以下に記載しました。

  • 住宅改修工事費助成申請書
  • 工事計画書
  • 工事見積書
  • 工事予定箇所の写真
  • 住居所有者が確認できる書類
  • 申請者の住所が確認できる書類
  • 区長が必要と認める書類

参照:渋谷区

対象住居の所有を証明する書類には、建物登記事項証明書のコピーがあげられます。申請者の住居確認用書類には、マイナンバーカードや運転免許証、住民票などのコピーが必要です。

外壁塗装工事に助成金・補助金を利用する際の注意点

平屋

自己負担額を軽減するため、外壁塗装に助成金・補助金の利用を検討している方は、以下3つの点を理解しておきましょう。

  • 外壁塗装向けの助成金制度は少ない
  • 自治体の助成金制度は助成額が少ない
  • 確実に受給できる保証はない

近年は住宅の省エネ化やバリアフリー化向けの制度が多く、外壁塗装に特化した制度はほとんどないのが現状です。

外壁塗装向けの助成金制度は少ない

国と地方自治体の制度、どちらを利用する場合も外壁塗装が対象経費に含まれている制度はほとんどありません。国が管轄している助成金・補助金制度の多くは、住宅の省エネ化やバリアフリー化を目的としています。

現状、国の制度で外壁塗装だけに利用できる制度はありません。断熱工事や省エネ設備の設置など、別の工事を実施する必要があります。

地方自治体の制度に関しても、外壁塗装が対象経費に含まれている補助金・助成金は少ないです。地域によっては外壁塗装に利用できる制度が用意されていません。

外壁塗装に補助金を利用する際は、他の工事と並行できるよう計画して実施しましょう。

自治体の助成金制度は助成額が少ない

自治体の助成金・補助金制度は国と比べて選択肢が多い反面、助成額の上限が少ないです。今回の記事で紹介した制度で比較しても、国の制度では最高60万円が支給されます。

一方、地方自治体の場合はマンションのオーナーを除くと、20万円が最高です。国の制度と比べて提出書類や要件の数は少ないものの、工事費の大半を自己負担しなければなりません。

外壁塗装に地方自治体の助成金利用を検討している方は、助成金の上限額を必ず確認したうえで、判断しましょう。

確実に受給できる保証はない

助成金は補助金に比べると受給しやすいものの、確実に受給できるとは限りません。人気の助成金制度には多数の応募が集まるため、予算が埋まった場合は応募が締め切られる可能性があります。

どの制度を利用するかを問わず、助成金申請の手続きでは提出書類や確認事項も多いです。助成金を利用する際は受給率を高めるため、早めに準備を進めましょう。

助成金以外で外壁塗装の工事費用を安く抑える方法

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以下4つの方法を活用すると、助成金を使わなくても外壁塗装の工事費用を抑えられます。

  • 閑散期に工事を依頼する
  • 屋根塗装と一緒に工事を依頼する
  • 耐久性に優れた塗料を使う
  • 複数の塗装会社から見積もりを取得する

屋根塗装と同時に外壁塗装を依頼した場合、施工会社に何度も足場の設置を依頼する必要がありません。職人や塗料を確保する手間も省け、工期が延長するリスクも抑えられます。

閑散期に工事を依頼する

外壁塗装の閑散期は夏と冬です。どちらの季節も塗装には適さない点が多く、塗装会社によっては通常よりも割安価格で工事を依頼できる可能性があります。ただし、依頼先とのトラブルを避けるため、塗装に適さない理由を事前に知っておく必要があります。

夏は雨の日が続くと塗料が流れてしまうため、作業を進められません。塗装の乾燥時間も必要になり、工期が延びやすくなります。塗料のにおいが屋内に充満することを防ぐため窓は開けられず、塗装箇所によってはエアコンも使えません。

一方、冬場は日照時間が短く塗料が乾きにくいため、工期が延びる傾向にあります。気温5℃未満、湿度85%以上の環境下では塗装工事を進められません。

屋根塗装と一緒に工事を依頼する

工事費用を抑えるため、外壁塗装と屋根塗装を同じタイミングで施工会社に依頼するのも有効です。同じ時期に工事を依頼すると、足場を何度も組む必要がありません。

足場代は塗装工事費用の20%前後を占めるといわれています。30坪程度の戸建て住宅で足場を組む場合、足場の設置費用は25万~33万円です。外壁塗装と屋根塗装を同じ時期に実施すれば、足場代の支払いが1度で済みます。

外壁塗装と屋根塗装の同時施工によって、別の塗装会社の選定や現地調査、担当者の打ち合わせなど、手間や時間を省ける点もメリットです。

耐久性に優れた塗料を使う

耐久性に優れた塗料を使用すると外壁塗装の工事回数が減るため、長期的にみるとコストメリットが得られます。外壁塗装に使用される主な塗料を以下の表にまとめました。

塗料の種類 耐用年数 単価(平方メートル)
アクリル 5年~7年 1,500円
ウレタン 8年~10年 1,950円
シリコン 10年~15年 1,800円~2,300円
ラジカル制御 12年~16年 2,400円
フッ素 15年~20年 3,000円~4,500円
無機塗料 25年~30年 4,000円~5,500円
遮熱・断熱塗料 10年~20年 2,500円~3,500円
光触媒 12年~15年 4,000円

上記のなかで耐用年数がもっとも長いのは無機塗料です。優れた耐候性に加えて他の塗料よりも劣化が遅いため、メンテナンスの回数を減らせます。ただし、単価が高く、現在の住宅に長く住む予定がある方向けといえるでしょう。

一方、コストパフォーマンスに優れているのはシリコンです。防汚性や耐久性、耐候性に優れており、10年以上持つ可能性があります。商品やデザインの選択肢も多く、自身の要望を反映しやすいでしょう。

複数の塗装会社から見積もりを取得する

外壁塗装の工事費用相場や担当者との相性を見極めるには、3~5社の塗装会社に見積作成を依頼しておく必要があります。仮に1社からしか見積もりを取得しなかった場合、他の会社と工事費や提案内容を比較できません。

検討材料が少なく、場合によっては施工技術の低い会社に必要以上の費用を支払う可能性が生じます。無駄な出費を避けるには複数の塗装会社と接触し、見積書や提案書を受け取っておくことが重要です。

ただし、はじめて外壁塗装をおこなう場合、施工会社の探し方がわからない方もいるでしょう。「比較ビズ」を利用すると、約250社から外壁塗装が得意な施工会社を見つけられます。

まとめ

外壁塗装に利用できる助成金・補助金制度の選択肢は多くありません。支給額と申請手続きの手間を考えると、別の方法も検討すべきでしょう。

外壁塗装の工事費を抑える方法には、屋根塗装との同時施工や閑散期での依頼など、複数の方法があげられます。ただし、仕事や育児などが忙しく、塗装会社の調査に十分な時間を割けない方もいるでしょう。

比較ビズを利用すると、必要事項を入力する2分程度で条件を満たした施工会社を見つけられます。サイトの利用に費用はかかりません。

外壁塗装の施工実績が豊富な企業をお探しの方は、ぜひ比較ビズをご利用ください。

監修者のコメント
Earthrise社会保険労務士事務所
代表 原田 真吾

熊本生まれ。Earthrise社会保険労務士事務所代表。 学生時代、「満員電車の中の疲れきったサラリーマンにはなりたくない」との思いから「働き方」に興味をもち、労務管理唯一の国家資格である社会保険労務士の資格を最年少取得。卒業後はワタミグループ介護事業(現SOMPOケアネクスト)に就職。現場経験後、本社人事担当として経験をつむ。「地球を愛する 地球に愛される」をあいことばに地球一個分の暮らしと、それを実現するための働き方を目指し活動中。

外壁塗装工事に活用できる助成金・補助金の特徴は、自治体独自の取り組みが多いという点です。したがって、申請先や相談先は建物のある自治体となるケースが多いです。

制度の要件や申請方法といった詳細については、変更等も多いため、必ず申請先へ確認をとりながら進めるようにしましょう。また、助成金・補助金申請においては、申請の流れを把握しておくことが重要です。

見積もりや実際の施工開始と終了のタイミング、申請はいつまでに行わなければならないのかといった期日管理がポイントです。自社だけでの申請に不安がある場合は専門家への力をかりるのも手です。

助成金・補助金は申請しなければ1円ももらえません。完全成功報酬制での依頼であれば、万が一申請が通らなかった場合もマイナスになることはありません。活用できる制度を活用しないのはとてももったいないことです。

助成金・補助金のことはよくわからないという場合は、一度相談してみることをおすすめします。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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