アプリのデザインに必要な5つのポイント!UI/UXや参考サイト7選を解説

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年08月22日
アプリのデザインに必要な5つのポイント!UI/UXや参考サイト7選を解説
この記事で解決できるお悩み
  • アプリをデザインするうえでのポイントは?
  • アプリをデザインするステップとは?
  • アプリデザインでよく聞くUI/UXとは?

「アプリのデザインを決める際のポイントは?」とお悩みの方、必見です。アプリをデザインする際、ブランドイメージにあわせる、ターゲットを絞るなど注意するべきポイントがあります。

この記事ではアプリのデザインにおけるポイントや具体的なステップ、アプリデザインに欠かせないUI/UXについて解説します。

読み終える頃にはアプリのデザインの重要性を理解し、自社のアプリにマッチしたデザインを作成できるでしょう。アプリのデザインについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

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アプリのデザインを作成する5つのポイント

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アプリのデザインを作成するうえで欠かせない5つのポイントがあります。十分に検討を重ねて目的にあったアプリデザインを作成しましょう。

  1. ブランドイメージにあわせる
  2. ターゲットを絞る
  3. モバイルに適応させる
  4. 多様な視点からデザインを検討する
  5. ユーザーの使いやすさを考える

1. ブランドイメージにあわせる

1つの目のポイントは、ブランドイメージにあわせてデザインをすることです。ブランドイメージは企業理念やミッションなど企業の社会的価値で決まります。

たとえば、Netflixは映画館にいる感覚を演出するために、黒背景を多用し、文字が浮かび上がるデザインを多用しています。同じ動画サブスクリプションでもTVerは、番組を羅列することで、TVの手頃感を演出するデザインです。

同じサブスクリプションでも、企業理念やバリューでアプリのデザインは全く違います。自社が社会においてユーザーに求めれる価値とブランドイメージを正確に把握してアプリのデザインする必要があります。

2. ターゲットを絞る

2つ目のポイントはターゲットを絞ることです。ターゲットを設定することで、ユーザー視点でのアプリデザイン開発の参考になります。ターゲットは一般的に以下の要因で決めます。

  • 性別
  • 年齢
  • 指向・好み
  • 趣味
  • 学生か社会人か

たとえば、30代男性のサラリーマンをターゲットにしているアプリではスタイリッシュで洗練されたデザインが好まれ、女子高生をターゲットにしたアプリではかわいらしくてポップなデザインが好まれます。

老若男女問わずにターゲットにする場合はシンプルかつ使いやすいデザインにするといいでしょう。

3. モバイルに適応させる

3つ目はモバイルに適応させることです。現代のアプリは、スマートフォンで利用されることがほとんどです。パソコンと比較して画面が小さく、タップでの操作がほとんどのため直感的な操作性のよさが求めれます。

4. 多様な視点からデザインを検討する

アプリをデザインするうえでは以下の項目が重要視されます。ほかにもいくつかの検討項目はありますが、多様な視点からアプリデザインを検討しましょう。

  • 操作性
  • レイアウト
  • 配色
  • ボタン
  • アイコン
  • ローディング・エンプティステートの作成

操作性

操作性はユーザーがアプリを使用するうえで最も需要な要素です。UIデザインの観点から考えてもユーザーがわかりやすく、難解な操作を必要としないことが大切なポイントといえます。

レイアウト

レイアウトはボタンやリンクなどの配置のことです。レイアウトによってアプリの見やすさや使い勝手に影響を及ぼします。レイアウトを決める際は関連する項目を近くに配置することや要素の始まりが揃っているかなどに注意しましょう。

配色

アプリのデザインにおいて配色はイメージを決める重要な要素です。UIデザインにおいてまとまりのある配色は「ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70:25:5」とされています。

ターゲット層やブランドイメージにあわせて配色は変更する必要がありますが、文字が見にくいことや情報が探しづらい配色はユーザー離れにつながります。

配色をするもユーザーが使いやすいことを大前提に決定しましょう。

ボタン

クリックボタンのデザインではカラーの割合やグラデーション、立体的な表現などを駆使してユーザーへ与えるイメージを考慮しましょう。赤いボタンは「緊急」「削除」青いボタンは「作成」「追加」緑のボタンは「設定」「編集」など潜在的な心理効果があります。

ボタンのデザインは時代とともにトレンドが変わる傾向にあります。参考サイトから現在のトレンドを察知し、ユーザーがクリックしたくなるボタンデザインを作成しましょう。

アイコン

アイコンはアプリ内の機能を表す記号です。文字ではなく「☆」(お気に入り)や「+」(追加)など直感的にわかるものです。効果的に使用することで余分な文字を省き、洗練されたデザインを作成できます。

ローディング・エンプティステートの作成

ローディングに表示されるスピナーの作成と、初めてアプリを利用した際に登録情報がない場合や検索結果が該当しない場合に表示されるエンプティステートの作成を検討しましょう。

ユーザーはアプリを使用するにあたり、アプリ内で自分がどのような状態であるかを一目で把握できることを望みます。特定の条件に対して表示される仕組みを作り、ユーザーが直感的に状況を理解できるようなデザインを心がけましょう。

5. ユーザーの使いやすさを考える

5つ目はユーザーの使いやすさを考えることです。5つ紹介したポイントの中でも最も優先されるポイントになります。ターゲットを正確に絞り、デザインのオシャレさを追求しても使いづらいアプリではユーザーの離脱はまぬがれません。

ユーザーの使いやすいアプリは必然的に操作性やUIデザインに優れているものがほとんどです。見やすさや使用感のよさを第1優先にアプリのデザインを検討しましょう。

アプリのデザインを作成する5つのステップ

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アプリでのデザインを作成するうえで欠かせない5つのステップを紹介します。

  1. 戦略を検討する
  2. 機能・コンテンツを検討する
  3. 構造を設計する
  4. フレームを作成する
  5. 具体的なデザインを作成する

1. 戦略を検討する

まずはアプリを長期的に利用してもらうために戦略を検討しましょう。「誰にどのような価値を提供するのか」を明確にしてからアプリをデザインする必要があります。

アプリのデザインを作成していくと、製作者の感性や周りの意見で知らぬ間に方向性がずれていくことがあります。アプリデザインを作成するうえで、ターゲットやペルソナを設定し利用するユーザーのイメージを明確にさせましょう。

設定したペルソナにあわせてユーザーの立場にたった戦略を構築してからアプリ作成にとりかかる必要があります。

2. 機能・コンテンツを検討する

戦略を立て方向性が決まったら、機能・コンテンツを検討しましょう。さまざまな意見が出ても、戦略にあわせて方向性からずれていないかを確認しながら検討します。

追加する機能に悩んだ場合、以下の2つの視点で検討しましょう。

  • ユーザーが使用するデバイス
  • ターゲットに提供する価値

ユーザーが使用するデバイス

1つ目の視点は、アプリを利用するユーザーが使用しているデバイスによる検討です。パソコンファーストなのか、モバイルファーストなのかでレイアウト、機能、コンテンツに重視するポイントが変わってきます。

近年では大多数のユーザーがモバイル端末でアプリを利用するため、モバイルファーストの視点で見たときにユーザーが使いやすい機能・コンテンツを中心に搭載するといいでしょう。

ターゲットに提供する価値

2つ目の視点は、ターゲットにどのような価値を提供したいかです。会員登録や購入を目的としているのか、アプリ内で情報提供をするのかなど提供する価値によって必要とされる機能は異なります。

戦略を構築した段階で大まかな方向性は決まっているため、方向性にあわせて必要な機能・コンテンツを搭載するといいでしょう。

3. 構造を設計する

機能・コンテンツを検討したらアプリ内構造を設計します。アプリ内での画面変遷、戻るボタンなどを設置し、導線を確認しましょう。アプリ内での構造マップやコンテンツの流れなどを具体的にして、ユーザーの使いやすさを重視して改良を重ねます。

デザインの下書きとしてヘッダー、メイン、フッダーの順番で構造のイメージを構築してから設計に着手すると効率的です。構造の段階でイメージをまとめて、デザインに落とし込む準備をしましょう。

4. フレームを作成する

4つ目のステップをフレームを作成することです。一般的にはワイヤーフレームとも呼ばれます。ワイヤーフレームは構成したイメージをデザインに落とし込むためには欠かせません。

画面構造を無色彩のテキストボックスでシンプルに可視化します。ボタンやリンクの配置もワイヤーフレーム作成の時点で検討するとよいでしょう。

コンテンツのボリューム感や構造も含めたUI/UXデザインを確認しやすくなるため、ワイヤーフレームは必ず作成しましょう。

5. 具体的なデザインを作成する

具体的に作成する必要がある項目は以下のとおりです。

  • 文字や写真などのビジュアルデザイン
  • ロゴデザイン
  • キャラクターデザイン
  • 素材作成
  • アプリ全体画面
  • アプリのスクリーンショットの作成

アプリの実用性とデザイン性の双方を両立することがユーザーの使いやすさにつながります。デザインを検討するうえで下記の項目が必要となります。

  • ブランドイメージにデザインがあっているか
  • ボタンやアイコンはわかりやすいか
  • 構造上の問題点がないか
  • ユーザーにわかりやすく、操作がしやすいか
  • 適切に誘導がされているか

アプリをデザインするうえで欠かせないUI/UXを理解する

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UI/UXデザインとはどのようなものか、アプリのデザインを考えるうえでの特徴を解説します。UI/UXデザインはアプリの良し悪しを決め、ダウンロード率や利用率に直結します。

UIとは

UIとはユーザーインターフェース(User Interface)の略で、利用者と製品やサービスとの接点のことです。UIの概念は非常に広く、クリックボタンやテキストのフォント、スマホ画面やアプリの操作画面などが挙げられます。

UIデザインは時代と共にトレンドが変わります。参考サイトや優れているアプリを参考にしながら、操作性やトレンドを把握してデザインすることが必要です。

UXとは

UXはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、UXはユーザーが実際にアプリを動かして得られる体験のことです。

Google検索で表示されるナレッジパネルは「サイトにアクセスしなくても、欲しい情報が手に入る」という快適な体験を提供しており、優れたUXデザインです。

UIとUXは関連性があり、優れたUIによってUXが向上するとされています。アプリデザインではどちらも重要な要素のため「UI/UX」と呼ばれることもあります。

アプリにおけるUI/UXの特徴

アプリにおける優れたUI/UXの特徴として、ユーザーが次に何をするべきか明確であることが挙げられます。UIが優れたアプリはユーザーが動線を考える必要がないといわれており、直感的にUXへ誘導することが可能です。

サイトの使いやすさを意味するユーザビリティの向上につながり、アプリの価値や満足度に影響します。UXに触れる機会を数多く作ることは、さまざまな体験の提供につながり、アプリの価値を感じる機会が増加するでしょう。

高いユーザビリティを提供し、多くのユーザーに価値を感じてもらうためにも優れたUIの構築がアプリのデザインには必要です。

アプリデザインで参考になるUIまとめサイト4選

アプリのデザインを1からすべて自分で作成することは非常に時間がかかるため、設計する段階で参考サイトを活用しましょう。優れたUI/UXの事例からアイデアやインスピレーションを得られます。

まずは、UIのトレンドを知るために使えるギャラリーサイトを紹介します。

  1. MOBILE PATTERNS
  2. lovely ui
  3. Pttrns
  4. Inspired UI

1. MOBILE PATTERNS

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参照:MOBILE PATTERNS

「MOBILE PATTERNS」はアプリのUXを簡単に確認したいときに最適なサイトです。気になるUXの画面にマウスカーソルをあわせると動画が再生され、アプリ内の実際の動きを確認できます。

海外のサイトのため、日本の画面のサイズやフォントと違う場面もある点に注意しましょう。同じアプリでも複数のUXが紹介されているため、最適なUXを見つける参考になります。

2. lovely ui

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参照:lovely ui

他サイト同様おしゃれな海外アプリのデザインがまとめられています。絞り込みでiPhoneやAndroidなどデバイス毎のデザインや起動画面、通知ごとのデザインを探すことが可能です。

最大の特徴はボタンやアイコンデザインがまとめられている点です。デザインのインスピレーションを得たい方に向いています。

3. Pttrns

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参照:Pttrns

「Pttrns」は、iPhoneやiPadのUIパターンを集めてカテゴリ分けしたサイトです。カテゴリはアプリ起動時の画面に目的ごとで分けられており、事例を探しやすい点が特徴です。

UIのトレンドを把握でき、自分のアプリと同じカテゴリのアプリが採用しているUIデザインを参照する際に役立ちます。無料版では一部の閲覧に限られますが、とても参考になるサイトです。

4. Inspired UI

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参照:Inspired UI

UIのインスピレーションを得たいときに参考になるサイトです。海外サイトですが日本語にも対応しており、iPhone、iPad、Androidに表示を切り替えられる使い勝手がいいサイトです。カテゴリからナビゲーション、サイドバー、通知画面など細部を絞って検索できます。

アプリデザインで参考になるUXまとめサイト3選

UXの優れたアプリは導線・設計がユーザーの利便性を追求して作られています。実際にリリースされている優れたUXのアプリをまとめているサイトを紹介します。

  1. First run UX
  2. User Onboarding
  3. UX Archive

1. First run UX

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参照:First run UX

「First run UX」は、初めてアプリを利用したときのユーザー体験を解説した海外サイトです。UXのパターン別に長所と短所、デザイン上の課題、事例を解説しています。サンプル数も豊富で、作りたいアプリをイメージする際に参考になります。

2. User Onboarding

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参照:User Onboarding

「User Onboarding」は操作方法が直感的にわかるデザインのアプリを設計したい場合に参考になるサイトです。Instagramをはじめとする海外の有名アプリを取り上げて、画面単位で参考になる点と改善が必要な点をピックアップしています。

海外サイトのため英語表記ではありますが、専門家の指摘を読めるため実践ベースの知識を得られます。

3. UX Archive

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参照:UX Archive

「UX Archive」は登録画面から管理画面までの導線を一覧で確認できるサイトです。gmailやAirbnbなど有名アプリの導線がまとめられています。

iOS6と7のUXの違いを比較できるため、UXがどのように向上しているか考察できます。UX Archiveは画面が横一列並びで視覚的に導線を確認できますが、解説はありません。UXの解説をじっくり読みたい方には向いていませんが、事例からUXのインスピレーションを受けたい方におすすめです。

まとめ

今回はアプリのデザインの作成方法やUI/UXのおすすめサイトを紹介しました。アプリデザインを作成する際は、ブランドイメージにあわせる、ターゲットを絞ることなどに注意しましょう。

アプリのデザインに困った場合は開発会社に相談・発注するのも1つの手段です。アプリ開発会社にはUI/UXデザイナーが在籍しており、専門的なアドバイス・提案が受けられます。

比較ビズは2分ほどの簡単な項目入力で、複数のアプリデザイン会社の見積もりを取ることが可能です。無料で利用できるため、ぜひ比較ビズをご利用ください。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

アプリにおける良いUX(ユーザエクスペリエンス)の具体例をいくつかご紹介しますと、

・読みやすいフォントや文字サイズになっている ・ページや画面の読み込み速度が早い
・モバイルアプリ内の導線が直感的に分かりやすい
・必要としている情報にすぐ辿り着くことができる
・フォーム入力がサクサク行える
・モバイルアプリ利用者の興味や関心を掻き立てるグラフィックがある

などがあげられます。モバイルアプリ内部にこのような仕組みや仕掛けが適切な箇所に適切な状態で組み込まれていると、モバイルアプリ利用者の満足度は高いものとなり、UXの向上に繋がります。

ただ一つ注意しなければならない点としては、モバイルアプリのペルソナ像(明確なターゲット層の像)によって、このUXの意味合いは姿・形を変えます。フォントの大きさもそうです。

10代から20代の方でしたらフォントサイズの大小をそこまで気にならないかと思いますが、65歳を超える高齢者の方の場合、フォントが小さいと「見えにくい」、「読みにくい」といったマイナスのUXを与えることになります。

「開発するモバイルアプリの利用者はどのような人か。」をしっかりと考え、ペルソナ像を固めることで、高いUXの提供が可能となります。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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