車両の陸送サービス会社14選！会社の選び方や費用相場も解説

陸送サービスとは

陸送サービスとは、車両の輸送を代行してくれるサービスのことです。業者ごとに対応しているエリアや車両が異なります。

下記に陸送サービスのパターンと流れについて解説します。

陸送サービスのパターン2つ

陸送サービスのパターンは以下の2つです。

それぞれ解説します。

自走式

自走式とは、陸送したい車を業者が運転して運ぶ方法です。自走式のメリットとデメリットを以下にまとめました。

自走式のメリットは、陸送する車をそのまま運転して運ぶため、陸送する時間の短縮になることです。天候に応じて車を運んでくれる業者が多いため、陸送したい希望日時に運んでくれるのもメリットでしょう。

デメリットは陸送時間を短縮できるぶん、陸送するドライバーの人件費が高くなるため、サービス料金が高めに設定されていることです。また、車を直接運転して運ぶため事故にあったり、障害物に車がぶつかったりして車にキズがついてしまうリスクがあります。

時間をかけないで車を運んでほしい方におすすめです。

輸送式

輸送式とは、陸送する車を積載車にのせて運搬する方法です。輸送式のメリットとデメリットは、下記のとおりです。

輸送式のメリットは、他の車両とまとめて陸送するケースが多いため、サービス料金が安くなることです。車をしっかり固定して運ぶため、車にキズがつくリスクもほとんどないでしょう。

デメリットは複数台運ぶため、陸送に時間がかかる点です。遠方に車を運ぶ際は、1週間以上かかる場合があるでしょう。時間をかけても確実に運んでほしい方におすすめです。

陸送サービスの流れ4ステップ

陸送サービスの流れは、以下のとおりです。

上記の手順で一番重要なのが、見積もりをとることです。会社によってサービス内容が異なるため、見積もりをとる前に下調べを入念にしておきましょう。

陸送サービス会社に依頼するメリット2つ

陸送サービス会社に依頼するメリットは、以下の2つです。

1. 配送スピードが早い

陸送サービス会社は、商品の輸送に特化しているため各地へ効率的に配送できます。各地に支店や物流センターがあるため、配送スピードが早いです。

自分で遠方に輸送する場合、輸送先に行くスケジュールを組む必要があるため、結果的に所要日数がかかってしまいます。陸送サービス会社を活用すれば、希望日を設定しできるだけ素早く配送するように手配してくれます。

配送スピードが早いため、急いで車両を輸送したい場合におすすめです。

2. 輸送にかかるコストを抑えられる

陸送サービス会社に依頼すると、コストを抑えて車両を輸送できます。以下の項目によってサービス料金が抑えられる場合がでしょう。

• メーカーや車種
• 車のサイズ
• 車の状態

コストパフォーマンスの高いプランや、状況にあわせたオプションを利用できるため、柔軟に対応してもらえるでしょう。費用をできるだけ抑えて安全に輸送できるのが陸送サービス会社に依頼するメリットです。

陸送サービス会社を選ぶポイント5つ

陸送サービス会社を選ぶポイントは、以下の5つです。

1. 陸送したいエリアで実績が豊富か

車両輸送の実績が豊富な会社であれば、今までのノウハウが蓄積されているため品質の高いサービスを期待できます。特に陸送したいエリアで輸送した実績が豊富であれば、安心してサービス会社に依頼できるでしょう。

また、提供してきたサービスの内容を確認し、自社の依頼したいものに近い実績があるかも確認しましょう。

2. 輸送先のエリアに支店があるか

輸送先のエリアまですべて対応しているのか、協力会社と連携をとって対応しているのかは陸送サービス会社によって異なります。

各地に自社の営業所や物流センターがあるサービス会社があれば、見積もりから輸送まで一貫して対応できるため、対応が早いです。

自社や輸送先と近い陸送サービス会社であれば、トラブルが生じても迅速な対応が期待できるでしょう。

3. 陸送に利用する車種に問題がないか

輸送する車両の種類や数によって、陸送に必要な車種は異なります。適切な車両で運搬しなければ、事故を起こしたり、車にキズがついたりしてしまうリスクがあるでしょう。

サービス会社に陸送方法をあらかじめ確認しましょう。自社の依頼したい内容に適した車種を保有しているかを問い合わせすることが大切です。

4. 窓口の対応に問題がないか

窓口対応が遅かったり雑だったりする陸送サービス会社は、不安が大きいです。以下の要素で、窓口の対応に問題がないか確認しましょう。

• 物腰が柔らかく親身に対応してくれるか
• 顧客の理解レベルに合わせてサービスを提案してくれるか
• 連絡が早くて抜け漏れがないか

窓口対応がていねいで迅速な陸送サービス会社であれば、トラブルが生じた際にもすぐに対応してもらえるため安心感があるでしょう。

5. Gマーク保有をしているサービス会社か

Gマークとは、安全管理や品質管理に関する一定の基準を満たしている事務所に対して「公益社団法人全日本トラック協会」が発行しているマークです。

Gマークを保有していると、安全管理や品質管理に十分配慮されているため信頼できます。

【柔軟な対応】車両の陸送サービス会社6選

参照元：株式会社レイバックス

• 個別対応
• 全国対応
• 車両等搬送のためのアイテム50種類以上強み

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参照元：株式会社YTK

• 予算やニーズにあわせた料金プランの設定
• 愛車を迅速・ていねいに運ぶ陸送会社
• 陸送プラスアルファのトータルサポート

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参照元：株式会社陸送ネット

• 購入した自動車や引越し時などに対応する陸送
• 公道を走行できない特殊な車両への対応
• 車両保管や乗り捨てレンタカーの回送などのサービス

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参照元：株式会社ラクネット

• 自走による陸送サービス
• さまざまな車両を対象とした陸送サービス
• 安全に輸送するための万全な事前点検

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参照元：エヌティ陸送株式会社

• さまざまな車両や用途にあわせた車両輸送
• 法人のロット納車にも対応するサービス
• 車両の陸送に関連するトータルサポート

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参照元：株式会社イードリーマー

• 自動車・重機械・建設機械陸送のプロフェッショナル
• オークション事業で培ったノウハウを活かしたサービス
• さまざまな輸送内容に最適な積載車による陸送

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【時間・日にちの指定が可能】車両の陸送サービス会社4選

参照元：沖津商事株式会社

• 一般車から特殊車両まで幅広い車両輸送実績
• 小規模陸送ならではの小回りの良さ
• 短納期・最短当日着可能

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参照元：株式会社深田運送

• 圧倒的なコスト削減で長尺物、重量物にも対応
• 【明瞭会計】料金シミュレーターで事前に確定
• 【確実な納期】混載便でも納品日を確定してお届け

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参照元：株式会社HRS

• 格安で指定時間・指定場所へ陸送できる会社
• スピード感のある陸送サービス
• 経験豊富なドライバーによる安全な輸送

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参照元：株式会社JN陸送

• 指定された時間・場所へ格安で陸送するサービス
• 知識や経験・高いプロ意識で輸送
• トラックや普通車・重機などへの幅広い対応

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【安心・安全に力を入れている】車両の陸送サービス会社4選

参照元：有限会社栄陸送

• 全国からの陸送・海上輸送依頼に対応
• 輸送専門スタッフによる電話相談窓口
• 回送と登録・名義変更のワンストップサービス

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参照元：アジア陸送株式会社

• 自動車販売会社を対象とした自走運送サービス
• さまざまな車両運転の技術をもつドライバーによる陸送
• 安全・迅速・確実な対応

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参照元：株式会社トランスウェブ

• 知識の研鑽による質の高い陸送サービス
• 安全・確実に輸送するためのスタッフの体調管理
• 陸送に付加するプラスアルファの価値

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参照元：株式会社田平陸送

• 安心・誠実・正確をモットーとする会社
• 事故車・不動車・秘匿車両にも対応する陸送サービス
• 社をあげた安全運転への取り組み

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陸送サービス会社への依頼にかかる費用相場

陸送サービス会社への依頼にかかる費用相場は、以下のとおりです。

以下の記事では、陸送サービスにかかる費用相場を詳しく解説しているため、参考にしてください。

車の陸送費はどのくらい？輸送方法・注意点・費用を抑えるポイントを解説！

陸送サービス会社の料金体系例

陸送サービスの会社の料金体系例を、2社ピックアップしました。

株式会社ゼロの料金体系例

参照：株式会社ゼロ

カーオークション.jpの料金体系例

参照：カーオークション.jp

陸送費用を安く抑えるポイント3つ

陸送費用を安く抑えるポイントは、主に3つです。

事業者の輸送拠点を利用する

車両の陸送では、事業者の陸送拠点を利用しましょう。陸送事業者の拠点に車を持ち込み陸送先の拠点に車を引き取りに行けば、自走分の依頼費用を削減できます。車の陸送はキャリアカーと自走の組み合わせの場合がほとんどであるためです。

自走区間を自分で運転すると、8,000円前後の陸送費節約につながる可能性があります。陸送された車を一時保管する営業所（ヤード）を持たない事業者は、拠点預け／拠点引き取りに対応できないケースがあります。

事前にヤード持ち込みやヤード引き取りは可能かを確認しましょう。

スケジュールに余裕を持たせる

車の陸送の予約は、スケジュールに余裕をもたせましょう。2月〜3月下旬までの引越しシーズンは車の陸送も繁忙期であり、割増料金で高くなる場合があるでしょう。

早めに予約枠をおさえないと予約が埋まり陸送を断られてしまうケースも少なくありません。ただし、車の陸送にかかる所要日数に余裕を持たせないと、希望どおりに輸送できないでしょう。

引き取り日・届け日の選択肢を複数設け、価格の安い日に依頼すると費用を抑えられます。

複数社から相見積もりをとる

1社のサービス会社のみに見積もりをとるのではなく、複数社から相見積もりをとりましょう。見積もり項目にほとんど違いはないのに、費用の差が大きく出るケースが多々あります。

最低限3社〜4社ほど相見積もりをとりましょう。

陸送サービスを利用する際の注意点4つ

陸送サービスを利用する際の注意点を、4つ紹介します。

道路状況・地理的条件で陸送費は変動する

車の陸送において、同慮状況や地理条件で費用が変動する点に注意しましょう。拠点までの道路状況・地理的状況によっては大きなキャリアカーが入れない場合があります。

たとえば、車幅が狭く土砂崩れの多い山奥のエリアであれば、利用できる運搬車両が限られるでしょう。

複数台の車を積めるキャリアカーであれば、相乗りできる分だけ陸送コストを抑えられますが、条件によっては最安値にはなりません。乗用車1台のみ積めるキャリアカーを使う、あるいは途中の拠点で積み替える必要があるため、陸送費が高くなる可能性があります。

車種・サイズ・車の状態で陸送費は変動する

下記の要因で陸送費用が変動します。

特に車の状態が悪いと、輸送できなかったり割増料金がかかったりする場合があるため、事前に車のメンテナンスを行いましょう。

同じ乗用車でも全長が長くなれば必要なスペースが増えるため、輸送費は高くなります。具体的には、下記の車の陸送費で割高費用になる可能性があります。

• スポーツカー
• ハイパフォーマンスカー
• 車高を低くしている改造車
• バン・ミニバンなどの車高の高い車

陸送前後の車の状態を確認する

陸送前後の車の状態を確認しましょう。専用のキャリアカーを活用するとはいえ、積み降ろし時に車が破損するリスクがあるためです。

キズやへこみが前からあったものか、陸送時についたものかを明確にすると、責任の所在を明確にさせられます。キズ・へこみや特徴的な部分を写真撮影し、サービス会社に共有しておきましょう。

あらかじめ車の状態を詳細に提示すると、万が一陸送後に破損部分があった場合でも、スムーズに問い合わせができます。

車の輸送後にも必要な手続きがある

車の輸送後には、いくつか必要な手続きがあります。

陸送の依頼先によっては代行を依頼できることもあります。依頼の際に、必要手続きのうち代行で済ませられるものがないか確認しましょう。

まとめ

陸送サービス会社に車両の輸送を依頼することで、コストを抑えて迅速に目的地へ運べます。依頼する陸送サービス会社を選ぶときには、実績や保有車種などを確認することが大切です。

車両の輸送を考えていても、どの陸送サービス会社に依頼すればいいか悩む方もいるでしょう。比較ビズでは、車両輸送の実績豊富な陸送サービス会社が数多く在籍しています。

2分程度の入力で、全国から自社にぴったりの陸送サービス会社を比較可能です。陸送サービス会社に依頼することで、コストを抑えて迅速に車両を輸送したい方はぜひご利用ください。

監修者のコメント

みんなの貿易相談室

台田雄樹

国際輸送分野に8年間従事。東証上場の総合物流企業で、国際一貫輸送業務を中心に7年間携わる。通関士として航空貨物の通関業務も行う。またミャンマーへ6ヵ月間駐在し、現地の物流事情の調査や営業も経験する。その後大手自動車部品メーカーへ転職。現在は国内、海外工場間の国際輸送業務、及び貿易企画に従事する。北南米、中国、ベトナム、フィリピンの輸送を担当。日本と海外拠点間だけでなく、海外拠点同士の輸送管理も行っている。

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陸送会社によっても提供する輸送サービスは異なります。

基本的な部分でいうと、特定の荷主がトラック1台を貸切るチャーター便手配を得意とする会社、トラック1台を複数の荷主と共有する混載便手配を得意とする会社や運賃は割高ではあるが、緊急輸送品など納期対応力に強い会社などがあります。

他にも大型設備品や自動車などの工業製品の輸送に特化した陸送会社もあります。

陸送業者を選択する際は、トラック運賃のほかに、どれくらいの荷量を、どれくらいの頻度で、どの程度の納期で配送するかを整理した上で、取り扱う貨物の特性を踏まえて検討する必要があります。

輸送中に商品品質が落ちた製品を消費者に届けた場合、事業面で大きくダメージを被るのは陸送会社ではなく、荷主側になります。そのため、ただ運賃が安いから依頼するといった安易な考えは避けた方がよいでしょう。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。