納車費用は「車を購入後に車を納品するまでの準備費用」のこと、陸送費は「陸地を利用して輸送する費用」のことです。
車の陸送費はどのくらい?輸送方法・注意点・費用を抑えるポイントを解説!
- 車の陸送費の相場は?
- 車の陸送費はどのように決まる?
- 車の陸送を依頼する際の注意点は?
「車のみを陸送したい」「車の陸送費はどれくらい?」とお悩みの方、必見です。車の陸送費用は、移動距離や車種などの要素で費用が決まります。
業者ごとに提示する料金体系やサービス内容が異なるため、複数の専門業者のなかからもっとも条件が適したものを選ぶことが大切です。
この記事では車の陸送費の相場と輸送方法を解説します。最後まで読めば、費用を抑えて車を移送する方法がわかるでしょう。
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車の陸送費とは
車の陸送費とは、車を陸路で輸送する際に必要な費用です。車を輸送する方法は「陸送」「海上輸送」もしくは2つを組み合わせたものがあります。
世界各国を転戦するF1カーをはじめ、まれに「空輸」される場合もあります。莫大な費用がかかるため一般的な方法ではありません。
たとえば東京から青森まで車を陸送する場合、東京の拠点でキャリアカーに車を積み込み、青森の拠点で車を下ろします。依頼者の自宅から東京の拠点まで、青森の拠点から届け先までは、自走で車を輸送する場合が一般的です。
車の「陸送費」と「納車費用」との違い
陸送費と納車費用の違いは以下のとおりです。
陸送費 | 輸送にかかる費用 |
---|---|
納車費用 | 車を購入した際の納車にかかる費用 |
すでに所有している車を引っ越しや旅行などの理由で陸路輸送する場合の費用は「陸送費」と呼びます。車を購入し遠い土地から輸送する場合「納車費用」がかかります。
車の陸送費の相場
車の陸送費の相場は、次のとおりです。
車の陸送距離・条件 | 車の陸送費用相場 | 所要日数 |
---|---|---|
同一県内・隣県など近距離圏 | 20,000円〜30,000円程度 | 2日〜4日程度 |
遠距離圏 | 50,000円〜100,000円程度 | 4日〜10日程度 |
超長距離・離島など | 100,000円以上 | 7日〜10日以上 |
一般的には、車の輸送距離が長くなれば陸送費は高く、所要日数は長くかかります。
同一県内・隣県など近距離圏:2万円〜3万円
同一県内や近場での陸送費は、2万円〜3万円に抑えられます。とくに関東圏には多くの拠点があるため、幅広い選択肢のなかから条件のよい依頼先が見つかるでしょう。
同一県内でも、離島や距離が離れている場合は、費用が高額になります。
遠距離圏:5万円〜10万円
関東圏から関西圏、関西圏から九州圏への陸送など移動距離が長い場合、費用は5万円を超えます。移動距離が長く、必要な人件費やガソリン代が高額になるためです。
拠点が多く便数が多い業者、多くの車を積めるキャリアカーを保有している業者は、割安傾向にあります。業者にとって得意な地域が異なるため、地域に根付いた業者を選ぶと輸送がスムーズです。
超遠距離・離島など:10万円以上
関東圏から九州圏への輸送や関西圏から東北圏への輸送など、長距離の移動は当然費用が高額になります。10万円を超えるケースもあるため、複数の業者に見積もりを取得して条件を比較しましょう。
とくに離島への陸送は、複数の手段を併用する必要があります。業者ごとに異なる方法に強みがあるため、最適な選択肢を見つけることが大切です。
車の陸送を専門会社に依頼した際の料金体系例
車の陸送を専門会社に依頼した際の料金体系例を、2社ピックアップしました。
陸送ネットの料金体系例
参照:陸送ネット
※普通乗用車(東京から出発)の場合
東京都内発料金 | |
---|---|
稚内 | 126,500円〜 |
北見、帯広 | 93,500円〜 |
旭川、釧路 | 93,500円〜 |
札幌、苫小牧 | 73,700円〜 |
函館 | 82,500円〜 |
青森 | 66,000円〜 |
秋田 | 77,000円〜 |
岩手 | 71,500円〜 |
山形 | 66,000円〜 |
宮城 | 44,000円〜 |
福島 | 49,500円〜 |
茨城、栃木、群馬 | 38,500円〜 |
東京 | 22,000円〜 |
神奈川、千葉、埼玉 | 27,500円〜 |
山梨 | 49,500円〜 |
静岡 | 55,000円〜 |
長野 | 66,000円〜 |
愛知 | 49,500円〜 |
岐阜 | 55,000円〜 |
三重 | 55,000円〜 |
新潟 | 49,500円〜 |
富山 | 66,000円〜 |
石川 | 77,000円〜 |
福井 | 82,500円〜 |
滋賀、京都、大阪、奈良 | 55,000円〜 |
兵庫 | 66,000円〜 |
和歌山 | 49,500円〜 |
岡山 | 71,500円〜 |
広島 | 77,000円〜 |
鳥取 | 80,300円〜 |
島根 | 82,500円〜 |
山口 | 82,500円〜 |
徳島 | 82,500円〜 |
香川、高知 | 71,500円〜 |
愛媛 | 93,500円〜 |
福岡 | 71,500円〜 |
佐賀 | 75,900円〜 |
長崎 | 99,000円〜 |
大分、熊本 | 88,000円〜 |
宮崎 | 93,500円〜 |
鹿児島 | 95,700円〜 |
沖縄 | 104,500円〜 |
カーオークション.jpの料金体系例
参照:カーオークション.jp
札幌 | 盛岡 | 水戸 | 東京 | 富山 | 大阪 | 広島 | 福岡 | 沖縄 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | ー | 54,560円 | 62,700円 | 57,200円 | 69,520円 | 62,700円 | 88,770円 | 87,340円 | 128,370円 |
盛岡 | 54,560円 | ー | 42,350円 | 44,330円 | 58,630円 | 68,860円 | 87,340円 | 79,090円 | 109,230円 |
水戸 | 62,700円 | 42,350円 | ー | 21,890円 | 42,350円 | 52,580円 | 64,020円 | 60,610円 | 95,590円 |
東京 | 57,200円 | 44,330円 | 21,890円 | ー | 39,600円 | 37,510円 | 54,560円 | 55,220円 | 89,980円 |
富山 | 69,520円 | 58,630円 | 42,350円 | 39,600円 | ー | 38,280円 | 61,380円 | 62,700円 | 99,660円 |
大阪 | 62,700円 | 68,860円 | 52,580円 | 37,510円 | 38,280円 | ー | 34,100円 | 40,920円 | 81.950円 |
広島 | 88,770円 | 87,340円 | 64,020円 | 54,560円 | 61,380円 | 34,100円 | ー | 37,510円 | 89,980円 |
福岡 | 87,340円 | 79,090円 | 60,610円 | 55,220円 | 62,700円 | 40,920円 | 37,510円 | ー | 75,020円 |
沖縄 | 128,370円 | 109,230円 | 95,590円 | 89,980円 | 99,660円 | 81.950円 | 89,980円 | 75,020円 | ー |
陸送以外の車の輸送方法には海上輸送(RORO船)がある
陸送以外では、海上輸送(RORO船)で輸送する方法があります。離島への輸送は陸送と海上輸送の組み合わせが必要になるため、費用が割高です。大量の車を同時に運べるため、条件によってはRORO船の輸送費の方が陸送より安くなるケースもあります。
主要都市間の海上輸送の費用相場は、次のとおりです。
東京ー博多 | 御前崎ー博多 | 博多ー御前崎 | 岩国ー東京 | 大分ー東京 | |
---|---|---|---|---|---|
4M未満の 乗用車 |
39,600円 | 35,200円 | 52,800円 | 35,200円 | 35,200円 |
5M未満の 乗用車 |
49,500円 | 44,000円 | 66,000円 | 44,000円 | 44,000円 |
車の輸送費には、出発地・到着地埠頭での車の積み下ろし料金も含まれています。
車の陸送費用を安く抑える3つのポイント
車の輸送費用を安く抑えるためには、次の3つのポイントを押さえましょう。
- 事業者の輸送拠点を利用する
- スケジュールに余裕を持たせる
- 車・バイク陸送の専門会社を利用する
ポイント1. 事業者の輸送拠点を利用する
車の陸送では、事業者の陸送拠点を利用しましょう。陸送事業者の拠点に車を持ち込み陸送先の拠点に車を引き取りに行けば、自走分の依頼費用を削減できます。車の陸送はキャリアカーと自走の組み合わせの場合がほとんどであるためです。
自走区間を自分で運転すると、8,000円前後の陸送費節約につながる可能性があります。陸送された車を一時保管する営業所(ヤード)を持たない事業者は、拠点預け/拠点引き取りに対応できないケースがあります。事前に「ヤード持ち込み、ヤード引き取りは可能か」を確認しましょう。
ポイント2. スケジュールに余裕を持たせる
車の陸送の予約は、スケジュールに余裕をもたせることが鉄則です。引越しシーズンは車の陸送も繁忙期であり、割増料金を求められるケースがあります。予約が埋まり陸送を断られてしまうケースも少なくありません。
早めの予約はもちろん、車の陸送にかかる所要日数に余裕を持たせることがポイントです。引き取り日・届け日の選択肢を複数設け、価格の安い日に依頼すると費用を抑えられます。
ポイント3. 車・バイク陸送の専門会社を利用する
車の陸送は、車やバイク陸送の専門会社を利用しましょう。引越しと同時に車を陸送する場合でも、引っ越し業者とは別に専門業者への依頼がおすすめです。
車やバイクを専門に陸送する業者は、取扱いのノウハウがあるため保険や納車の調整がスムーズです。複数社から見積もりを取得してサービス内容や費用を比較し、条件が最適な業者を選択しましょう。
車の陸送を依頼する際の4つの注意点
車の陸送を依頼する際は、次の4つの点に注意しましょう。
- 道路状況・地理的条件で車の陸送費は変動する
- 車種・サイズ・車の状態で陸送費は変動する
- 陸送前後の車の状態を確認する
- 車の輸送後にも必要な手続きがある
注意点1. 道路状況・地理的条件で車の陸送費は変動する
車の陸送において、同慮状況や地理条件で費用が変動する点に注意しましょう。たとえば、拠点までの道路状況・地理的状況によっては大きなキャリアカーが入れない場合があります。
複数台の車を積めるキャリアカーであれば、相乗りできる分だけ陸送コストを抑えられますが、条件によっては最安値にはなりません。乗用車1台のみ積めるキャリアカーを使う、あるいは途中の拠点で積み替える必要があるため、陸送費が高くなる可能性があります。
注意点2. 車種・サイズ・車の状態で陸送費は変動する
車の陸送費は下記の条件により変動します。
- 車種
- サイズ
- 車の状態
同じ乗用車でも全長が長くなれば必要なスペースが増えるため、輸送費は高くなります。具体的には、下記の車の陸送費で割高費用になる可能性があります。
- スポーツカー
- ハイパフォーマンスカー
- 車高を落としてある改造車
- バン・ミニバンなどの車高の高い車
注意点3. 陸送前後の車の状態を確認する
陸送前後の車の状態を確認しましょう。専用のキャリアカーを活用するとはいえ、積み降ろし時に車が破損するリスクがあるためです。
キズやへこみが前からあったものか、陸送時についたものかを明確にすると、責任の所在を明確にさせられます。キズ・へこみや特徴的な部分を写真撮影し、受け取り時に確認しましょう。
注意点4. 車の輸送後にも必要な手続きがある
車の輸送後には、いくつか必要な手続きがあります。
手続が必要な場所 | 手続き内容 | 必要な人 |
---|---|---|
警察署 | 免許証の住所変更 | すべての人 |
車庫証明の住所変更 | すべての人(軽自動車の場合地域次第) | |
運輸支局 | 車検証の住所変更 | すべての人 |
ナンバープレートの変更 | 管轄の地域が変わる人 | |
自宅 | 任意保険(自動車保険)の住所変更 | 任意保険に加入している人 |
自賠責の住所変更 | すべての人 | |
駐車場の解約・契約 | 駐車場を賃貸で借りている人 | |
車輸送の手配 | 引越し先まで自分で運転しない場合 |
陸送の依頼先によっては代行を依頼できることもあります。依頼の際に、必要手続きのうち代行で済ませられるものがないか確認しましょう。
車の陸送の依頼先
車の陸送を依頼できるのは、次の業者です。
- 車・バイク輸送の専門会社
- 引越し会社
車・バイク輸送の専門会社
車の陸送は車・バイク輸送の専門会社への依頼がおすすめです。専門会社に依頼するメリットは、車の陸送に関する経験・ノウハウが豊富であることです。
さまざまなパターンに対応できる柔軟性の高い陸送が期待できます。条件に応じて、車の陸送費を最適化できる選択肢の広さも魅力的です。会社によっては、追加料金で輸送後の各種手続きを代行してくれる場合もあります。
引越し会社
引越し会社への依頼は、窓口を一本化できる利便性がメリットです。引越し会社に車の陸送を依頼することで、引越し日・陸送日のスケジュールを調整する手間や別会社を探す手間が省けます。
車の陸送を含めた引越しすべてを、自社のみで完結できる引越し会社は多くありません。大手であればまとめて依頼できるものの、全体的なコストは高くなる傾向にあります。陸送会社と提携する引越し会社の場合で、仲介手数料が発生するため慎重に検討しましょう。
各社の車の陸送の特徴
車の陸路輸送を依頼できる運送会社を2社紹介します。
- ヤマトホームコンビニエンス
- 陸送サービス
それぞれの特徴を解説します。
ヤマトホームコンビニエンス
ヤマト運輸グループ会社のヤマトホームコンビニエンスが、軽自動車の輸送を取り扱っています。ヤマトホームコンビニエンスの車の陸送の特徴は、全国どこでもドアtoドア対応している点です。
料金検索が可能で、費用目安を把握できます。土日祝日でも利用できるため、限られた日時でしか手続きができない方でも安心です。
陸送サービス
参照:陸送サービス
陸送サービスは、通常の乗用車やトラックなどさまざまな種類の車の陸送を依頼できます。全国どこでも対応しているため、手間をかけずに車を陸送したい方におすすめです。
陸送費用は排気量や車の形状で変動します。ホームページ用の無料見積もりフォームから簡単に見積もりを取得できます。依頼前に目安を把握しましょう。
まとめ:車の陸送費は車種や距離で決まる
車の陸送費は車種や距離で決まります。業者によって費用を決める基準が異なるため、1社のみの見積もりで判断せず、複数社から見積もりを取しましょう。費用以外に保険やオプションなどサービス面の条件比較も大切です。
比較ビズでは、車の陸送が得意な複数の専門業者から見積もりを取得できます。ニーズにもっとも適した業者に依頼するためにも、比較ビズの無料一括見積もりサービスがおすすめです。効率よく依頼先を見つけたい方は、ぜひご利用ください。
よくある質問とその回答
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もしも今現在、
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