チームビルディング研修とは?3つの目的と研修のポイント・事例を徹底解説
- チームビルディング研修とは?
- チームビルディング研修の目的とは?
- チームビルディング研修を導入する際のポイントとは?
チームビルディング研修とは、組織力向上を目的とした研修です。ゲーム形式・スポーツ形式などの体験型研修が多く、社員同士のコミュニケーション活性化・生産性向上も期待できます。
当記事では、組織力の向上に課題を感じている人事担当者に向けて、チームビルディング研修の概要や実施する目的を解説しています。チームビルディング研修を導入するポイントや事例も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
記事を読み終わった頃には、自社に合ったチームビルディング研修が検討できるようになるでしょう。
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チームビルディング研修とは?|組織力の向上を目的とした研修
チームビルディング研修とは、組織力の向上を目的とした研修のことです。研修をとおしてチームで協力して目標を達成する状態を作り、社内業務の効率化や生産性向上につなげましょう。
チームビルディング研修は、ゲーム形式やスポーツ形式など体験型の研修を行いチーム力向上を図ります。自社で企画して実施する場合と研修期間に依頼して実施する場合があります。
チームビルディング研修の3つの目的
チームビルディング研修の目的は、以下の3つです。
- チームワークの重要性を体験する
- 互いの個性を理解しあう
- 生産性を向上させるコツを理解する
1. チームワークの重要性を体験する
チームビルディング研修では、チームメンバーと力をあわせて決められたゴールまで導きます。研修をとおして、仕事を進めるうえでチームワークがいかに重要かを体験します。
チームワークが向上すると仕事が効率化されます。仕事で行き詰ったときやアイデアが浮かばなかったときに、メンバーと一緒に解決に動くことができるでしょう。チームワークが取れると、モチベーションの向上にもつながります。
研修で学んだことを通常業務に持ち帰り、1人では達成できなかった目標をメンバーと協力して取り組めるようになるでしょう。
2. 互いの個性を理解しあう
通常業務から離れた研修のなかで、業務中には知りえない互いの個性を理解しあうこともチームビルディング研修の目的です。一緒に働くメンバーの長所・短所が相互理解できると、仕事は効率的に進むようになるでしょう。
チームビルディング研修には、チームのコミュニケーションを活性化させる目的があります。コミュニケーションが活性化されると発言にためらいがなくなるため、仕事の情報が共有されやすくなります。トラブルを未然に防ぐことや属人的な業務の解消にもつながるでしょう。
3. 生産性を向上させるコツを理解する
チームビルディング研修は、チームで成果を出すためにはどうすればいいか、組織全体で生産性を向上させるコツを理解する目的があります。
たとえば、同じタスクを複数の人が実施するのではなく、タスクを集約化して業務時間を削減することができます。個人の得意・不得意を理解しあえれば、業務によって成果が出やすい体制を組みやすくなります。
普段の業務を効率的に進めるためのコツを研修で体験しながら学びましょう。
チームビルディング研修を導入する3つのポイント
研修を効果的にするためには、参加者が他人事ではなく自分事で研修に参加しなければなりません。研修の目的を理解して、前向きに取り組めるようにしましょう。
チームビルディング研修を導入するポイントは、以下の3つです。
- 参加者に当事者意識を持ってもらうよう促す
- 研修の目的を明確に伝える
- 参加者が楽しめる研修内容を検討する
参加者に当事者意識を持ってもらうよう促す
チームで実施する研修ですが、参加者には当事者意識を持ってもらうよう促しましょう。他人事で研修を受けると研修で体験したことが身にならず、業務に活かすことができません。
参加者に当事者意識を持ってもらうためには、研修と実務を結びつける必要があります。自社の課題をメンバーに認識させて、研修が解決のきっかけになることを伝えましょう。
研修の目的を明確に伝える
チームビルディング研修の目的を明確に伝えることで、研修の効果が発揮されやすくなります。会社の課題とあわせて目的を設定すると、より意味のある研修になるでしょう。
たとえば、チームのコミュニケーションが不足している課題が会社にある場合は「コミュニケーション力向上のための研修」が目的です。研修の目的を明確にし、参加者が目的意識をもって取り組めるようにします。
参加者が楽しめる研修内容を検討する
チームビルディング研修は、体験形式・ゲーム形式で進める研修です。参加者がポジティブに取り組んでもらうためにも、楽しみながら学べる研修プランを考えましょう。
体験形式・ゲーム形式の研修を楽しんでいないと、研修中にコミュニケーションが活性化されません。自分だけではなく周りにも悪影響を与えてしまうため、楽しめる研修の計画が大切です。
チームビルディング研修の種類
チームビルディング研修の種類は、以下のとおりです。
- ゲーム形式
- スポーツ形式
- 合宿形式
- 座学形式
ゲーム形式
ゲーム形式のチームビルディング研修は、チームで協力しなければクリアできないゲームを体験しながら、チーム力向上を目指します。
ゲーム形式のチームビルディング研修の例として「宝探し」の研修があります。メンバーに配られたカードの情報を見せずに、言葉だけで情報交換して宝を探すゲームです。正しい情報を伝えないと宝を見つけることができず、メンバーの情報と自分のカードを照らし合わせながらアウトプットすることが重要です。
メンバーが楽しみながらチャレンジできるため高いモチベーションで研修が進み、コミュニケ−ションの重要さを学ぶことができます。
スポーツ形式
スポーツ形式のチームビルディング研修は、スポーツを体験してチームプレイの重要性を理解してもらう研修です。たとえば、2本の縄を使って縄跳びをするダブルダッチは、一般的にもよく利用されるスポーツ形式の研修です。声をかけ合い、チームで協力し合うことでコミュニケ−ションを良化されるでしょう。
バーベキューやキャンプなどのアクティビティもスポーツ形式の研修といえるでしょう。スポーツ形式の研修をとおして、互いに信頼関係ができ、チームに結束力が生まれます。体を動かすことでストレス発散・リフレッシュにつながるメリットもあります。
合宿形式
合宿形式のチームビルディング研修は、メンバーで衣食住を共にして互いの理解を深める研修です。
たとえば、3日間山のロッジに泊まり、チームで登山をしたり10年後の会社で実行したいビジョンを語り合ったりします。会社から離れた土地で研修することで、気持ちがリセットされて本音で語り合うことができます。夜は焚火を囲みながら、プライベートな夢を話し合うのもチームワークが向上する取り組みでしょう。
仕事中には感じることができない互いの個性を理解しあい、コミュニケーションが活性化されます。
座学形式
座学形式のチームビルディング研修は、参加者が座っている状態で知識を学びながらワークショップに取り組む研修です。メリットは、コストを抑えることができ、数回にわたって実施可能・テレワークでも参加できることが挙げられます。
体験型の研修に比べると、効果が薄くなる点はデメリットでしょう。
チームビルディング研修の事例5選
チームビルディング研修の事例として、以下の5つの企業の取り組みを紹介します。
- 株式会社オリエンタルランド
- 日清食品株式会社
- 株式会社メルカリ
- 株式会社タニタ
- 株式会社ぐるなび
1. 株式会社オリエンタルランド
東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドでは、年に1回チーム対抗のカヌーレースを開催しています。
カヌーレースは1000人規模のイベントで、普段は話す機会がない社員同士でコミュニケーションを交わしながら取り組みます。同じ方向を目指す社員同士の一体感が生まれ、組織力向上につながるでしょう。
2. 日清食品株式会社
日清食品株式会社では、無人島で生活をするチームビルディング研修を行っています。携帯電話や財布などの私物を回収し、必要最低限の荷物で取り組みます。
無人島では、火起こしから食料調達・寝床の確保などを0から考えて動かなければなりません。チームのメンバーと協力をしながら、さまざまなアイデアを出し合って3日間の生活をします。無人島生活の研修では、組織力向上だけではなく忍耐力や精神力も鍛えられるでしょう。
3. 株式会社メルカリ
株式会社メルカリでは、レゴブロックを活用したチームビルディング研修に取り組んでいます。チームでレゴブロックのタワーを作り上げたあと「なぜその形にしたのか」「色のこだわりは何か」などを研修メンバーに発表します。
個人のこだわりや趣向を互いに知り、信頼関係の構築が目的です。自由な発想で取り組むため、日常業務において新しいアイデアが生まれるきっかけになることもあるでしょう。
4. 株式会社タニタ
株式会社タニタは「The 商社」というビジネスゲームを活用したチームビルディング研修に取り組んでいます。
「The 商社」とは、株式会社プロジェクトデザインの研修システムで、経営資源を効率的に機能させてゴールを目指すゲームです。ビジネスパーソンが与えられた立場で活躍するために、周りの協力を得ながら成果を出す能力が鍛えられます。
実業務に近いゲームであるため、研修の効果をすぐにでも発揮できるでしょう。
5. 株式会社ぐるなび
株式会社ぐるなびでは、社員同士が歩きながらミーティングを行う機会を設けています。体を動かしながら話すことで、心がリラックスした状態で互いの個性を知りあうことができます。
ミーティングは上下関係や部署の垣根を取り払い、会議室では生まれなかったアイデアの創出が目的です。気持ちよく意見を出し合えるため、コミュニケーションが良化する点もメリットでしょう。
チームビルディングが得意な研修会社
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
株式会社Schoo |
| 渋谷区鶯谷町2-7 エクセルビル4F |
株式会社インソース |
| 千代田区神田錦町1-19-1 神田橋パークビル5F |
アイルキャリアカレッジ |
| 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB |
株式会社MeCoFa |
| 名古屋市西区那古野2-14-1 |
株式会社Schoo
参照元:株式会社Schoo
- スキルレベルやビジネスシーンに合わせてピンポイントで能力を育成
- 国内最大級のオンライン研修サービスを提供
- 豊富なメニューとリーズナブルな価格設定
株式会社Schooはオンライン研修に特化した国内最大級のオンライン研修サービスを提供する会社です。ビジネススキルからITスキルまで4,500以上の動画学習コンテンツを提供しており、リーダーシップ研修やチームビルディング研修など幅広いメニューを揃えています。導入社数は1,300社を突破しており、1ID1,500円〜のトライアルしやすい料金体系が魅力です。業界の第一線で活躍する各界のプロが講師になっています。
住所:東京都 渋谷区鶯谷町2-7 エクセルビル4F
株式会社インソース
参照元:株式会社インソース
- チームビルディング研修受講者は1,400名以上
- 通常型研修、体験型ビジネスゲーム、アクティブラーニングなど
- 組織の課題、要望に合わせた研修内容を用意
株式会社インソースは東京都千代田区の研修会社です。年間受講者数は63万人を突破しており、オンライン受講者数は25千人に及びます。チームビルディング研修では成果につながるチーム作りをサポート。株式会社インソースのチームビルディング研修は多種多様なカリキュラムに対応しており、組織の課題、要望に合わせることが可能です。また職場での実践を第一に考えたプログラムになっているので、すぐに現場で実践できるのが魅力です。
住所:東京都 千代田区神田錦町1-19-1 神田橋パークビル5F
アイルキャリアカレッジ
参照元:アイルキャリアカレッジ
- 人材力・組織力を進化させる研修あり
- 若手・新入社員から中堅社員まで幅広い研修を用意
- 大手企業との実績が豊富
アイルキャリアカレッジは1991年設立の東証一部上場企業です。社員研修では未来が広がるスキルアップとしてサポート。新入社員、ベテラン社員も対応できる集合研修を実施しており、企業の資本となる「人」の成長を徹底サポートしていきます。実践・体得型のチームビルディング研修や、若手・新入社員の変化対応力を育てる新人研修プログラムなどそれぞれの企業の要望にあったプログラムを用意しています。
住所:大阪府 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB
株式会社MeCoFa
参照元:株式会社MeCoFa
- プロコーチが顧客の課題を深掘りしオーダーメイドのプログラムを提案
- グループワークと個人セッションを活用し実務に活かせるプログラムを構成
- 企業組織でのビジネス経験豊富な講師陣がサポート
株式会社MeCoFaはプロコーチが設立した会社です。組織と人のパフォーマンスを上げるプロフェッショナルとして、組織の潜在的な課題に一緒に向き合い、マインドとコミュニケーションにフォーカスしたチームビルディングで課題解決に向けて伴走します。知識詰込み型ではなく、複数名でディスカッションやワークを行うグループセッション(対面)と、コーチと1対1で行うパーソナルセッション(オンライン)を中心に組み合わせ、数カ月〜半年間の継続プログラムを提供しています。個々の想いを引き出し、行動に落とし込むプログラムが特徴的です。
まとめ
チームビルディング研修とは、会社の組織力を向上させる研修です。チームワークの重要性を学び、互いの個性を理解しあうことでコミュニケーションを良化させる目的があります。研修の目的を伝え、楽しみながら取り組むことで、チームビルディング研修の効果が出やすくなるでしょう。
「比較ビズ」は、チームビルディング研修を実施している研修会社を簡単に探すことができ、それぞれの会社を比較して相談ができます。自社の組織力向上やコミュニケーション良化を検討している研修担当者は、ぜひ参考にしてください。
チームビルディングの手法を通して、まず基本の「チームの人間関係を強化する」ことに取り組むのは、これまで以上に必要な時代なのかもしれません。
同じ仕事でも、「同じ目的に向かって一緒に笑い合いながら頑張った」経験を通した相手と、そうでない相手とでは楽しく頑張れる度合いが大きく異なってきてしまいます。
それは、その仕事を続けたいか、日々改善意識を持って取り組めるかなどの意識や行動の違いにも繋がります。
どうせなら、日々、仕事仲間と一体感を持ちながら仕事に取り組みたいですよね。リモートワークが多い会社の方でも、オンライン開催など、出来ることから探ってみてはいかがでしょうか。
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もしも今現在、
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