ダメな税理士の特徴7つとは?いい税理士を選ぶ方法を紹介!

税理士法人シン中央会計
監修者
税理士法人シン中央会計 代表 篠塚 啓三
最終更新日:2023年12月08日
ダメな税理士の特徴7つとは?いい税理士を選ぶ方法を紹介!
この記事で解決できるお悩み
  • ダメな税理士の特徴は何?
  • ダメな税理士を選ばないためのポイントは?
  • いい税理士を選ぶためにはどこを見ればいい?

税理士を探している経営者や個人事業主の方、必見です。税理士探しをしていると「ダメな税理士とはどんな人?」「どうやっていい税理士を選ぶの?」などの疑問を持つことがあるでしょう。税理士は長期にわたって経営のアドバイスをしてもらう貴重な存在であるため、慎重に選ぶことが非常に重要です。

この記事では、ダメな税理士を見分けるポイントやいい税理士の見極め方を解説します。税理士を探している方はぜひ参考にしてください。

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ダメな税理士の特徴7選

本を開いているビジネスマン

ダメな税理士にみられる主な特徴7つは以下のとおりです。

  1. 話し方が高圧的である
  2. レスポンスが遅い
  3. 専門用語を多用して説明がわかりにくい
  4. 報酬体系が明解でない
  5. 保険を強引に売り込んでくる
  6. 不正行為を勧めてくる
  7. 訪問や提案がない

ダメな税理士を選ぶと業務が停滞するだけではなく、経営者のストレスも大きくなります。確定申告や経理の負担を減らすために税理士と契約するべきであるため、精神的負担を増やす税理士には避けなければなりません。

1. 話し方が高圧的である

ダメな税理士の特徴として、話し方が高圧的である点が挙げられます。税理士は経営者よりも税制に詳しく、さまざまな節税方法を熟知していますが、高圧的な態度でいいわけではありません。

高圧的な税理士と契約すると、気軽に経理や節税の相談ができなくなるでしょう。税法は頻繁に改正されて新しい制度も導入されるため、高圧的で相談しにくい税理士とは契約しないのが賢明です。

2. レスポンスが遅い

税理士のなかには、レスポンスが遅い人も少なくありません。電話をかけても応対しない、メールを送っても数日返事がないなどの税理士には要注意です。

レスポンスが遅い税理士は、書類作成や帳簿作成など他の業務も遅れがちになることが多く、依頼主が損害を被ることもあります。とくに税務調査に関連する業務ではレスポンスの速さが求められるため、レスポンスが悪い税理士は避けた方がいいでしょう。

3. 専門用語を多用して説明がわかりにくい

ダメな税理士は専門用語を多用して説明がわかりにくい特徴があります。税法や税制は難しい表現が多いですが、税理士は税のプロフェッショナルであるため、顧客に対し簡単な言葉や言い回しを使って説明しなければなりません。

専門用語を多用するのは、制度をよく理解していない、顧客の利益を考えていないなどの理由が考えられます。「説明がわかりにくい」または「説明がまったくない」税理士への依頼は避けましょう。

4. 報酬体系が明解でない

ダメな税理士は、報酬体系が明確でないことが少なくありません。税理士に依頼できる業務はある程度決まっており、相場もすぐに調べられます。業務を依頼する時点で報酬を確定させることは難しくないでしょう。

一方、事前に報酬を決めない、業務を終えたあとに報酬額を伝えてくる税理士には要注意です。いい加減な仕事で法外な報酬を要求してくることがあるため、事前に報酬を告知しない税理士への依頼は避けましょう。

5. 保険を強引に売り込んでくる

税理士のなかには、節税に役立つ生命保険や損害保険の販売を行っている人もいますが、強引に売り込んでくる人は要注意です。生命保険や損害保険の契約をさせると手数料が入るため、顧客の利益を重視せず保険を売り込んでくる税理士がいます。

断っても強引に保険を勧めてくる税理士は避けるべきです。自分や税理士事務所の利益しか考えていないことが明らかなため、別の税理士を探すのが賢明でしょう。

6. 不正行為を勧めてくる

ダメな税理士は顧客に不正行為を勧めてくる場合もあります。経費の水増しや粉飾決算は違法であり、発覚すると重いペナルティが科せられるでしょう。

税理士は顧客の利益を最優先に考えるため、リスクしかない不正行為を勧めることは決してありません。不正行為を奨励する税理士は、将来のリスクや顧客が被る損害をまったく考慮していないといえます。

7. 訪問や提案がない

税理士と契約したあと、会社への訪問や経理への提案がない場合、ダメな税理士である可能性が高いでしょう。税理士は通常会社に訪問して経営者とコミュニケーションを取り、経営に関する相談を受け付けます。必要に応じて、経営や税務のアドバイスを与えることも少なくありません。

訪問や提案がないのは、顧客の利益に興味がない、業務に熱意を持っていない証拠です。近年では会社に訪問せずビデオ会議システムを使ってコミュニケーションを取る税理士も増えてきましたが、アドバイスや提案がまったくないケースでは注意が必要でしょう。

ダメな税理士を選ばないためのポイント4つ

ポイント_虫眼鏡

ダメな税理士を選ばないために押さえておくべき4つのポイントがあります。

  1. 安さだけで選ばない
  2. 近さだけで選ばない
  3. 知り合いという理由で選ばない
  4. 紹介という理由で選ばない

いずれも税理士を選ぶうえで重要な要素ですが、1つの要素だけで選ぶと失敗するおそれがあります。複数の要素を考慮して慎重に税理士を選びましょう。

1. 安さだけで選ばない

税理士を選ぶ際、安さだけで選ぶのは賢い方法ではありません。顧問料や他の報酬が安いのは確かに魅力的です。顧問料は毎月支払うものであるため、たとえ数万円であっても年間数十万円の差になります。

ただし、安さだけで税理士を選ぶと業務の品質が悪いおそれがあります。安さを売りにする税理士は利益を上げるために多くの顧客から仕事を受けなければならず、業務量がキャパシティを超える可能性が高いです。結果的に仕事の品質が下がり「確定申告に間に合わない」「申告書の修正を求められる」などの不都合が生じるケースもあるでしょう。

2. 近さだけで選ばない

税理士事務所が近場にあることを理由として、税理士を選ばないことも重要です。税理士が近くにいれば、会社に来てもらいやすく相談しやすいメリットがあります。書類のやり取りも簡単に行えるため、申請手続きもスムーズに進められるでしょう。

ただし、近さを重視して税理士を選ぶ際には注意が必要です。優秀な税理士を選ぶためには、人柄や実績を確認しなければなりません。自宅や会社に近いことのみで税理士を選ぶことはやめましょう。

3. 知り合いという理由で選ばない

税理士の知り合いがいる場合、その税理士に業務を依頼しようと考える人は少なくありませんが、決める前に慎重な検討が必要です。知り合いの税理士の場合、気軽に相談しやすい、まったく知らない税理士より安心感があるなどのメリットがあるでしょう。

一方、知り合いであるがゆえに真剣に業務に取り組まない、他の顧客の業務を優先する税理士も存在します。知り合いである税理士との関係を悪化させたくないために指摘できないこともあるため、知り合いの税理士と契約する際には注意が必要です。

4. 紹介という理由で選ばない

誰かの紹介で税理士を選ぶ場合、契約を解除するのがかなり難しくなることを覚えておくべきです。紹介された税理士が優秀である保証はなく、紹介してもらった手前なかなか顧問契約を解除できないことが生じ得ます。

優秀な税理士と紹介してもらったとしても、自分で実績や得意分野を調査するのは必須です。安心して業務を任せられると確信できない場合には、契約する前に断るのが得策です。

いい税理士を選ぶ場合知っておくべき事務所の特徴

自身にあった税理士を選ぶには、事務所の特徴を知っておくと役立ちます。おすすめの事務所の特徴として以下の4つが挙げられます。

  1. 大規模事務所×専門性に特化
  2. 大規模事務所×格安に特化
  3. 小規模事務所×業界に特化
  4. 小規模事務所×代行に特化

事務所の規模によって顧問契約料や任せられる業務内容が変わってきます。税理士選びでは、事務所の特徴を把握しておくことが重要です。

1. 大規模事務所×専門性に特化

数十人スタッフを擁する大規模な税理士事務所は、高度専門的な知識や技術を売りにしているエリート税理士事務所が該当します。

クライアントの多くは大企業または上場準備中の企業で、会計作業だけに留まらず、会計的側面から経営コンサル的なサポートを行うことも少なくありません。決算報告書の作成だけではなく、経営のアドバイスを税理士に求めたい企業におすすめです。

2. 大規模事務所×格安に特化

大規模税理士事務所のなかでも、報酬を安く抑えて多くのクライアントと契約を結び、単純作業をメインの業務として取り組んでいる税理事務所もあります。

大企業のみならず、中小企業も顧客としている点が大きな特徴です。確定申告代行や記帳作業などの単純作業であれば、きめ細やかに対応してくれるでしょう。一方、経営のアドバイスや経営者の相談を受けるなどのサービスは期待できないと考えておくべきです。

3. 小規模事務所×業界に特化

小規模事務所は顧客1人ひとりに対し、ていねいで幅広い専門的な知識を持ってサポートをしてくれるのが特徴です。以下の4つの業務のほかにも、経営相談や経理代行などの業務を請け負ってくれるでしょう。

  • 資金調達
  • 保険提案
  • 事業承継
  • 相続に関する相談

将来的に事業を大きくしていきたいと考えている経営者は、業界に特化した税理士事務所と顧問契約を結ぶとよいでしょう。

4. 小規模事務所×代行に特化

小規模税理士事務所のなかには、安価に記帳代行や確定申告を請け負っているところもあります。税務署に勤務して資格を得た税理士が業務を行っていることが少なくありません。

記帳代行や確定申告を低価格で依頼したい方は、小規模事務所に絞って税理士を探すのも1つの手です。税理士と信頼関係を築いていくことができれば、経営相談や融資の相談など徐々に依頼を増やしていくこともできるでしょう。

いい税理士を見極めるポイント4つ

Business相談

いい税理士を見極めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. レスポンスが早い
  2. 顧客目線で対応してくれる
  3. 自社の業界に精通している
  4. 最新情報に基づいたアドバイスをしてくれる

他にもいい税理士を見極めるポイントはありますが、ダメな税理士を避けるためにポイントを覚えておきましょう。

1. レスポンスが早い

いい税理士は、レスポンスが早いのが特徴です。電話対応やメール対応が早い税理士は、顧客の利益をよく考えている人であるといえるでしょう。すぐに回答できないとしても、当日の夕方や翌日に連絡をくれる税理士を選ぶべきです。

レスポンスが早いことは、確定申告や税務調査の際に非常に重要となります。経費の取り扱いや税務署からの問い合わせに対応しなければならない場合、すぐに連絡の取れる税理士は心強い味方です。

2. 顧客目線で対応してくれる

いい税理士は、顧客目線で対応してくれる特徴があります。以下の特徴がある税理士は信頼できるでしょう。

  • 税制や節税対策をわかりやすく説明してくれる
  • 顧客の会社に適した節税対策を提案してくれる
  • 経営者の不安や疑問を解消してくれる

とくに重要なのは、経営者の話を聞いてくれる点です。経営者にはさまざまな悩みがあり、税理士はときに相談相手の役割を果たします。解決策を提示するだけではなく、親身になって相談に乗ってくれる税理士を選ぶことが重要でしょう。

3. 自社の業界に精通している

税理士を選ぶ際、自社の業界に精通している人を選びましょう。税理士として優秀で実績があっても、業界の特徴や習慣に通じていない税理士は効果的な働きができない場合があります。

たとえばIT業界と農林水産業界では、習慣や節税対策がまったく異なるのはいうまでもありません。税理士の得意分野を見きわめ、最適なアドバイスを与えてくれる税理士と契約すべきです。

4. 最新情報に基づいたアドバイスをしてくれる

税理士を選ぶ際、最新情報を把握しているかどうか確認しましょう。税法・税制は頻繁に改正され、最新の節税対策も変化しています。

税理士のなかには以前の節税対策しか知らず、適切な提案ができない人もいるでしょう。税制の情報に加え、アプリや会計ソフトに通じた税理士を選ぶと業務の効率化を進められる可能性があります。

まとめ

ダメな税理士は「高圧的」「レスポンスが遅い」「説明がわかりにくい」などの特徴があります。ダメな税理士を選ぶと、確定申告や税務調査で不利益を被るおそれがあるため注意が必要です。税理士選びは慎重に行い、本当に経営者の利益を考えてくれる税理士を選ぶようにしましょう。

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監修者のコメント
税理士法人シン中央会計
代表 篠塚 啓三

埼玉県所沢市にある創業30年の税理士法人。クラウド会計を活用したリアルタイム経営を軸に単年度計画書作成・未来型会計面談と、顧客の経営に伴走する税務顧問サービスを提供。2021年からWeb面談・チャットツールを用いたオンライン顧問を全国展開し、問い合わせ急増中。

一口に税理士事務所と言ってもサービス内容は大きく変わることもあります。可能であれば検討されている税理士事務所3〜5社程度に話を聞いてみましょう。

その中で、欲しいサービスが揃っているか、税理士・担当者と相性が良さそうか。連絡はどうやってとるのか、是非聞いてみてください。特に相続・資金調達・特殊法人・クラウド会計については得手不得手がはっきりしていますので、質問なさってください。

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長いお付き合いになることを前提に税理士選びをなさってください。皆さまにとって「いい税理士」が見つかるよう願っております。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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