プロモーション動画の制作費用の相場は?内訳や動画の長さ別の相場を徹底解説

KM7Production
監修者
KM7Production 代表者 村田 圭輔
最終更新日:2024年04月03日
プロモーション動画の制作費用の相場は?内訳や動画の長さ別の相場を徹底解説
この記事で解決できるお悩み
  • プロモーション動画の費用相場とは?
  • プロモーション動画の費用内訳とは?
  • プロモーション動画の制作を依頼する業者の選び方とは?

自社の商品やサービスの魅力を消費者に知ってもらい、購買意欲を向上させるためにはプロモーション動画の活用が効果的です。プロモーション動画の費用相場から費用対効果を算出し、販売促進につながる動画制作を検討しましょう。

当記事では、プロモーション動画の制作費用相場に不安がある担当者に向けて、動画の種類や時間別の費用相場を紹介します。プロモーション動画を制作する費用内訳や依頼したい業者の選び方も解説しますので、参考にしてください。

記事を読み終わった頃には、プロモーション動画を制作するプロセスがイメージできるようになり、社内での検討を進められるでしょう。

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プロモーション動画とは?|販売促進を目的にした動画

カメラ

プロモーション動画とは、商品・サービスの宣伝や販売促進を目的にした動画のことです。

商品やサービスの特徴や利用するメリットを消費者に伝え、購買意欲を高めることを目的としています。プロモーション動画はコーポレートサイト・ランディングページ・Web広告・テレビ広告などに使われます。

イベントや展示会でも活用ができ、さまざまな場面で消費者に販売促進のプロモーションが行えるでしょう。

プロモーション動画を制作する費用相場

プロモーション動画を制作する費用相場は、以下のとおりです。

  1分動画 3分動画
1. 会社PR動画 10万円〜80万円 80万円〜200万円
2. 採用活動動画 10万円〜30万円 80万円〜200万円
3. 商品・サービスのプロモーション動画 10万円〜30万円 30万円〜200万円
4. テレビCM動画 40万円〜100万円 100万円〜200万円

動画の制作費用は目安であり、こだわる内容によっては1分動画でも高額になる可能性があります。それぞれの動画制作の費用相場を詳細に解説します。

1. 会社PR動画|10万円〜200万円

会社PR動画は、企業の活動内容を世間に広めるための動画です。会社のビジョンや取り組みだけではなく、メインとなるサービスの特徴をわかりやすく伝える動画によって、会社の信頼性向上にもつながるでしょう。

会社の画像をまとめる動画であれば、10万円ほどの費用相場になりますが、社員密着やCGの活用で200万円を超える費用相場になる場合があります。

全社的なイベントや展示会で活用すると、費用対効果を得られるでしょう。

2. 採用活動動画|10万円〜200万円

採用活動動画は、新卒採用や中途採用によって新しい人材を獲得するために制作する動画です。会社の方針やサービス内容だけではなく、福利厚生やイベント・実際に働いている社員のインタビューを盛り込むと伝わりやすくなります。

採用活動動画では、会社が成長を続けている安心感やワクワクする仕事の期待感を軸にすると、応募を考えている人材に刺さりやすくなるでしょう。

インタビュー数が少なく撮影時間が半日程度の短い動画の場合は10万円程度から作成可能ですが、社内撮影の規模が大きくなると200万円以上になる場合があります。ストーリー性のある脚本やドラマ仕立ての撮影は、割高ですが会社のプロモーションにも活用できます。

3. 商品・サービスのプロモーション動画|10万円〜200万円

商品・サービスのプロモーション動画は、自社の商品やサービスの魅力を伝えて購買意欲を高める動画です。Webサイトに掲載したり、SNSの広告に表示させたりして、露出を増やす必要があります。消費者が注目するインパクトのある動画制作が重要で、商品やサービスの特徴をわかりやすく短時間で伝える動画が求められるでしょう。

商品・サービスのプロモーション動画は、簡単なものであれば10万円程度の費用相場になります。フルアニメーションやテレビCM並みのクオリティで作成すると、200万円以上の費用になるでしょう。

4. テレビCM動画|40万円〜200万円

テレビCM動画は、テレビの広告として流す目的に制作する動画です。短時間で伝えたいことをまとめる必要があるため、情報を絞り、インパクトのある内容にすることが重要です。魅力的な映像と音楽を利用し、適宜ナレーションを組みあわせて制作します。

テレビCM動画を長めに制作してWebサイトに掲載し、15秒に短縮した動画をテレビ用にする方法も効果的です。テレビCM動画は40万円程度から制作が可能ですが、有名なタレントの起用やロケを組みあわせると200万円以上になるでしょう。

プロモーション動画を制作する費用相場内訳

ミーティング_会議

プロモーション動画制作の費用内訳は、大きく以下の3つにわけられます。

  1. 企画費用
  2. 人件費
  3. その他の諸費用

動画の内容やこだわりによって価格に差が出るため、複数の業者から見積もりをとるようにしましょう。

1. 企画費用

動画制作の企画費用は、打ちあわせを重ねて企画書を作成し、費用や動画のストーリーを考える費用です。スタッフや機材の手配・スケジュール管理・ディレクション費用・プロジェクト管理費用も企画費用の分類になります。

プロモーション動画を制作する前に、自社内でどれだけイメージを固められているのかによって、企画費用は変わります。たとえば、プロモーション動画の制作が初めての企業では、企画に関する打ちあわせ回数が多くなり割高になりやすいでしょう。

おおよそ、全体費用の20%程度が企画費用にあたります。

2. 人件費

人件費は、プロモーション動画の制作に携わる人の費用になり、以下の分類にわけられます。

キャスト費用 出演する著名人やエキストラを採用する費用:5万円前後
カメラマン費用 動画撮影するカメラマン費用(アシスタント費用も含む):8万円〜15万円
編集費用 撮影した動画を編集する専門家の費用:10万円〜50万円
アニメーション費用 アニメを制作する専門家の費用:30万円〜50万円

高いスキルを保持している専門家が制作に関わると費用は割高になりやすいでしょう。ナレーションを入れたり、スタイリストをつけたりする費用も人件費です。

3. その他の諸費用

企画の費用や人件費以外には、主に以下の費用がかかります。

機材費 カメラ・音声・照明などの機材を利用する費用:3万円〜15万円
スタジオ費 スタジオで撮影する際の費用:10万円〜35万円
遠征費 撮影部隊が移動する際に必要な旅費や宿泊費:人数と場所によって変動する
メディア出力費 完成した動画のマスタデータを作成する費用:5,000円〜3万円

制作会社によって、企画費用や人件費に含める場合と含めない場合があるため、見積もりを受け取るときには内訳の詳細を確認しましょう。

プロモーション動画の制作を依頼する業者の選び方

動画 映像

プロモーション動画の制作を依頼する業者の選び方は、以下のとおりです。

  1. 動画を自社で内製している
  2. 動画制作の実績が豊富である
  3. 制作する動画の効果を説明してくれる
  4. 制作した動画の運用も任せられる

完成に向けて同じ目的意識を持ったパートナーになる業者を選びましょう。

1. 動画を自社で内製している

プロモーション動画を低価格で制作したい場合は、大企業のように広告代理店に依頼する方法はおすすめできません。

広告代理店は、一般的に動画制作を外部委託しており、制作費用にマージンが加算されます。プロモーション動画の制作会社に直接依頼した方が費用は抑えられるでしょう。

2. 動画制作の実績が豊富である

プロモーション動画には、会社のPR動画や採用動画など、さまざまな種類があります。動画制作会社によって得意な分野が異なるため、過去の実績をよく確認してから相談しましょう。

制作したい動画のイメージや予算を正しく受け取ってくれる制作会社も重要です。企画から完成まで一緒に働くパートナーになるため、担当者の人柄も重要な選択ポイントです。

3. 制作する動画の効果を説明してくれる

プロモーション動画に大きな予算をかければ豪華な動画が完成するでしょう。かけた予算に対して売上向上や知名度アップなどの効果がでなければ意味がありません。1度の使用で終わる動画を作るよりも、展示会・営業活動などさまざまなシーンで活用できる動画を作る方がより販促効果を見込めるでしょう。

プロモーション動画の活用シーンに関しての提案があり、動画の効果を説明してくれる業者を選びましょう。かぎられた予算のなかでどのように目的を達成するのか、動画の効果を最大化する提案のできる制作会社を選ぶことがポイントです。

4. 制作した動画の運用も任せられる

「幅広い認知」「販売促進」を目的にしたプロモーション動画は、制作後の運用と展開が非常に重要です。制作したプロモーション動画をどのように展開し、どのメディアで活用すべきか、運用まで対応してくれる業者は信頼できます。

動画マーケティングが盛り上がっているSNSや動画共有サイトでの運用は、Web広告効果を最大化するための知見が必須です。予算との相談にはなりますが、プロモーション活動の運用も視野に入れて業者を選定しましょう。

プロモーション動画の費用を抑えるコツ

プロモーション動画の費用を抑えるコツは、以下のとおりです。

  1. プロモーション動画の制作予算を決める
  2. 事前準備を徹底する
  3. 撮影プロセスを最小限にとどめる
  4. 複数の動画制作会社に見積もり依頼する

社内での事前準備には時間を使い、制作工程がスムーズに進むように取り組みましょう。

1. プロモーション動画の制作予算を決める

プロモーション動画で重要なのは「プロモーション効果に対する費用バランス」と「予算全体に対する動画制作費用のバランス」です。商品・サービスの動画は、先にプロモーション動画の制作予算を決めてしまうのも1つの方法でしょう。

たとえば、月1,000万円の売上がある商品で、5%(年間で600万円)をプロモーション費用に充てるとします。広告費用とのバランスを見ながらプロモーション動画の制作予算を30%にすると180万円を動画制作予算にできます。

予算を計上しておくと、実績との検証が容易にでき来期の予算検討がしやすくなる点もメリットです。

2. 事前準備を徹底する

動画の企画やイメージを事前に固めておき、制作会社と目的・ゴールを共有できるようにしておくことが重要です。制作会社とイメージを検討するところから始めると、企画に関する費用が増大するでしょう。

プロモーション動画の目的・用途・具体的なイメージは、以下のとおりです。

  • 想定している動画の尺
  • アニメーション・CGなどの有無
  • キャスティング・ロケハン・ナレーションの有無
  • 想定する納期

それぞれの要素を洗い出したうえで、理想とする形、譲歩できるポイントなどを明らかにしておきます。実績・経験豊富なプロモーション動画制作会社であれば、目的達成のための最適な提案も得られるでしょう。

3. 撮影プロセスを最小限にとどめる

プロモーション動画の制作ステップでどのような作業が行われるのかを理解していれば、コスト削減できるステップも理解できます。たとえば、機器の利用にも費用がかかることを把握していれば、以下のように撮影の期間を短くする工夫ができるでしょう。

  • 追加費用のかかるロケは行わない
  • カメラの台数を絞る
  • 照明の必要性が薄い屋外を利用する

自社の社員をキャスティングし、タレント・モデルの人件費を削る考え方もありますが、ケースバイケースの対応が必要でしょう。インタビュー撮影だけではなく、演技が必要な場合はかえって撮影時間が延びてしまうことにもなりかねません。

4. 複数の動画制作会社に見積もり依頼する

プロモーション動画の制作会社は複数の候補から1社に絞り込んでいきましょう。複数の候補へ見積もり依頼する場合、制作費用を比較だけではなく、制作会社・担当者の対応や提案内容も比較できます。

価格だけで動画制作会社を決めるのではなく、価格に対する効果で判断するようにしましょう。たとえば、半分の金額で対応できる動画制作会社でも、完成した動画が効果を発揮しなければ意味がありません。

まとめ

プロモーション動画は商品・サービスの販売促進を目的とし、魅力や特徴を伝えて購買意欲を高めます。制作費用は動画の目的によって違いがあり、制作費用相場と内訳を確認したうえで信頼できる制作会社に依頼しましょう。

「比較ビズ」では、プロモーション動画を企画・制作をしている業者を簡単に探せるため、比較して相談できます。プロモーション動画の制作を企画している担当者は、ぜひ検討してください。

監修者のコメント
KM7Production
代表者 村田 圭輔

動画コンサルティング KM7Production代表 村田 圭輔(むらた けいすけ)。映像・音楽制作会社10数年。ジョン・レノンの奥様オノ・ヨーコ様の弟様、小野啓輔様のご紹介で、株式会社MUSIC POCKET入社。イベント運営・舞台制作・音響設置を担当。株式会社雄進印刷/株式会社雄進プラス入社後は、新規営業プロデューサー・制作・撮影などを担当。現在はフリーランスとして2014年01月から活動。2020年9月にはPR動画制作5430万件中24位を取得。

ものによって幅があり、20万〜100万円ほどかかることもあれば、もっとかかることも珍しくありません。作業工程が多ければ多いほど高額になるため、「既存の素材を使用するか」「新規でオリジナル素材を用意するのか」によって費用が大きく変わってきます。
以下の手配が出来ると大幅にコスト削減可能です。

・制作の企画を自社で行う
・社員をエキストラ出演させる
・機材や素材などを用意しておく
・既存の絵コンテを使用する
・著作権フリーのBGMを使用する
・自社リソースや既存素材を使う
・委託先の人件費を抑える工夫をする
・作りたい動画のイメージを共有して手戻りを防ぐ
・近場で撮影できる内容にする
・撮影を1日で完結できるように工夫する
・雨天でも決行できる内容にする
・代理店を挟まず直接依頼する

たとえば、自社保有の静止画とアニメーションを組み合わせた動画であれば、70〜90万円ほどが相場です。3DCGを用いる場合は、100〜300万円になる場合もあります。尺の長さや3DCGの構成比率、動きの細かさなどによって、価格が大きく変動します。動画の中では費用がかかるほうですが、アニメーションはビジュアル的に訴求力が高く、固い内容を分かりやすく、柔らかく伝えるのに効果的です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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