【種類別】車庫の解体費用相場|内訳や依頼するポイント3つを紹介

 SD住宅相談室
監修者
SD住宅相談室 花沢 雅樹
最終更新日:2025年02月27日
【種類別】車庫の解体費用相場|内訳や依頼するポイント3つを紹介
この記事で解決できるお悩み
  • 車庫の解体費用相場は?
  • 車庫解体費用の内訳は?
  • 車庫の解体を業者へ依頼するポイントは?

「車庫を解体したいが、費用相場がわからない…」という方必見!

この記事では、車庫を撤去して新しい建物や駐車場を作りたい方に向けて、車庫の解体費用相場を紹介。車庫解体費用の内訳も解説します。

解体工事には自治体への届出や許可が必要な場合がありますが、業者に依頼すれば手続きを代行してもらえることが多いため、スムーズに進められます。車庫の解体を業者へ依頼するポイントも紹介しているので、不動産売却のために車庫を取り壊す必要がある方もぜひ参考にしてください。

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【種類別】車庫の解体費用相場

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種類別の車庫の解体費用相場は、以下のとおりです。

  1. カーポート|2万円〜8万円
  2. ガレージ|4万円〜8万円/坪
  3. カスケードガレージ|20万円〜35万円
  4. 掘り込み車庫や地下車庫|8万円〜12万円/坪

カーポート|2万円〜8万円

カーポートは柱と屋根だけのシンプルな構造で、比較的解体が簡単であるため、費用も低めです。素材により解体費用が変わり、アルミ製やスチール製のカーポートは比較的安価ですが、木製や鉄骨のものはやや高くなります。

コンクリート基礎がある場合は、撤去費用が加算される可能性があるため注意しましょう。カーポートの解体は、何台分の広さがあるかにより費用相場が決まります。駐車できる台数別のカーポート解体費用相場は、以下のとおりです。

1台用2万円〜3万円
2台用3万円〜5万円
3台用8万円前後

ガレージ|4万円〜8万円/坪

ガレージは壁と屋根がある構造で、カーポートよりも解体費用が高くなります。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造により費用が異なり、特に鉄筋コンクリート造のガレージは解体作業が大がかりになるため費用が高くなりがちです。

構造別の車庫解体費用相場は、以下のとおりです。

木造4万円〜5万円
鉄骨造5万円〜6万円
RC造7万円〜8万円

シャッター付きの場合は、シャッターの撤去や処分費用が別途発生する場合があります。

カスケードガレージ|20万円〜35万円

カスケードガレージは頑丈な鉄骨やコンクリートで作られた、屋根付きの大きなガレージです。構造がしっかりしている分、解体には重機を使用する必要があり、費用が高額になります。

カスケードガレージは周囲の建物と一体化していることが多く、解体時に慎重な作業が求められるため、追加費用が発生することもあります。

カスケードガレージの解体費用は、収容台数によっても異なるため、一般的な相場を以下で確認してください。

1台用20万円〜30万円
2台用25万円〜35万円

掘り込み車庫や地下車庫|8万円〜12万円/坪

掘り込み車庫や地下車庫は、地面を掘り下げて作られているため、解体には大がかりな工事が必要です。特に、コンクリート構造の車庫の場合は、ハツリ工事(コンクリートを削る作業)が必要となり、費用が高くなります。

周囲の土地の崩落を防ぐための補強工事や、排水処理のための対策費用が追加で発生する可能性があるため注意しましょう。1台分のスペースで、数百万円の費用がかかることもあります。

車庫解体費用の内訳

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車庫解体費用の内訳は、以下のとおりです。

  1. 養生や足場費用
  2. 本体工事費
  3. 重機回送費
  4. 廃材処分費
  5. 諸経費(各種手続き費用)

1. 養生や足場費用

解体工事の際には、粉じんや騒音が周囲に影響を与えないように、養生シートを設置したり足場を組んだりする必要があります。特に住宅街をはじめとした密集地では、近隣への配慮が求められるため、しっかりとした養生が必要です。足場を組む場合は、設置や撤去にも費用がかかります。

2. 本体工事費

本体工事費は、車庫の解体作業そのものにかかる費用です。車庫の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)により作業の難易度が異なり、費用も変わります。

鉄筋コンクリート造の車庫は、ハツリ工事が必要になるため、比較的高額になりやすいです。

3. 重機回送費

解体工事では、作業内容に応じて重機を使用しますが、重機を現場まで運搬するための費用が発生します。特に大型の重機が必要な場合や、狭い場所で小型重機を使用する場合など、条件により回送費が変動することがあります。

4. 廃材処分費

解体した車庫の廃材(コンクリート、鉄骨、木材、シャッターなど)を適切に処分するための費用です。廃材の種類により処分費が異なり、特にコンクリートや鉄骨の処分費は高額になることがあります。分別作業が必要な場合は、さらに費用が加算されることもあります。

5. 諸経費(各種手続き費用)

解体工事を行う際は、自治体への届け出や近隣住民への事前説明が必要です。各手続きにかかる費用や、現場管理費、作業員の人件費などを含めた諸経費が発生します。

アスベストが含まれる建材を使用している場合は、特別な処理が必要となり、追加の費用が発生することがあります。

車庫の解体費用に影響する要因3つ

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ここからは、車庫の解体費用に影響する要因を3つ紹介します。

  1. 車庫の構造や材質
  2. 車庫の広さ
  3. アスベストの有無

1. 車庫の構造や材質

車庫の構造や材質により解体の難易度が異なり、費用も変動します。木造の車庫は比較的解体が容易で費用を抑えやすいですが、鉄骨造の場合は切断や撤去作業が増えるため、木造よりも高額になりやすいです。

鉄筋コンクリート造の車庫は特に解体が難しく、ハツリ工事が必要になるため、最も費用がかかる傾向があります。地下車庫や掘り込み式の車庫は解体後の埋め戻しや補強工事が必要となり、さらに高額になる場合があるため注意しましょう。

ハツリ工事とは?

コンクリートやモルタルなどの硬い材料を破砕・取り除く工事のことです。
車庫の取り壊しを行う場合、古い車庫の床や壁、基礎部分などを壊すためにハツリ工事を行います。機械を使ってコンクリートを削り取ったり、壊したりする作業が中心です。

2. 車庫の広さ

車庫の広さも解体費用に大きく影響します。特に鉄筋コンクリート造の車庫では、1坪あたりの解体費用が設定されることが多いため、面積が広いほど総額が上がります。

狭小地や住宅密集地にある車庫では、重機が入れず手作業での解体が必要になることがあり、費用が割高になるため注意しましょう。

3. アスベストの有無

1980年代以前に建てられた車庫には、アスベストを含む建材が使用されている可能性があります。屋根材のスレートや波板、外壁材、内装材などに含まれていることが多く、適切に処理するには特別な手続きが必要です。

アスベストが含まれている場合、解体前に専門の調査が必要となり、費用が数万円かかることもあります。事前にアスベストの有無を確認し、適切な処理方法を検討することが重要です。

車庫の解体を業者へ依頼するポイント3つ

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ここからは、車庫の解体を業者へ依頼するポイントを3つ紹介します。

  1. 解体業者の実績と評判を確認する
  2. 複数の業者から見積もりを取る
  3. 追加費用の発生条件を把握する

1. 解体業者の実績と評判を確認する

車庫の解体を依頼する際は、業者の実績や評判を事前に確認することが重要です。鉄筋コンクリート造の車庫や地下車庫など、解体の難易度が高いケースでは、経験豊富な業者に依頼することでトラブルを避けやすいでしょう。

ネットの口コミや施工事例を確認し、過去にどのような解体工事を行ってきたかを確認すると安心できます。知人の紹介や、解体工事専門の比較サイトを利用して信頼できる業者を探すのも有効な方法です。

2. 複数の業者から見積もりを取る

解体費用は業者により異なるため、適正価格を知るためにも複数の業者から見積もりを取ることが大切です。見積もりの際は、費用の内訳を細かく確認し、本体工事費、養生や足場費用、重機回送費などの項目が明確に記載されているか確認しましょう。

解体費用は業者により異なるため、極端に安い見積もりの業者は追加費用のリスクがあるため、事前に内容を確認することが重要です。

3. 追加費用の発生条件を把握する

解体工事では、見積もり時点で想定されていなかった追加費用が発生することがあります。たとえば、地下に想定外の基礎が埋まっていた場合や、アスベストが含まれる建材が見つかった場合、追加の処理費用がかかることがあります。

工事が長引いた場合や、近隣への配慮として追加の防音・防塵対策が必要になった場合も、費用が増える可能性があるでしょう。契約前に「追加費用が発生するケース」に関して業者としっかり確認し、トラブルを避けるために書面で条件を明記しておくことが望ましいです。

まとめ

解体作業には重機の操作や高所作業が伴うことが多く、素人が行うと事故のリスクが高まります。特に鉄骨造や鉄筋コンクリート造の車庫は、専門的な知識と技術が必要であるため、業者に任せる方が安心です。

比較ビズには、車庫の解体に特化した業者が多数在籍しているため、数分の条件入力のみで最適な業者を探すことが可能です。比較ビズの利用は完全無料でできるため、ぜひ活用してください。

監修者のコメント
 SD住宅相談室
花沢 雅樹

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

解体工事の費用のほとんどは人件費になります。以前は重機で一気に解体する方法がとられていましたが、現在では建設リサイクル法により分別解体が義務付けられているため、人手を多く入れて解体しています。ご自身で解体されるのであればこの人件費を抑えることができます。

解体をご自身でされた場合でも、廃材の処分は専門業者に依頼することを勧めます。廃材の量によりますが、許可を受けている産業廃棄物処分業者に引き取ってもらい分別処分を行います。

車庫にサイディングや石膏ボードなどの建材が使用されている場合は、解体前にアスベスト含有についても調査が必要です。解体後の手続きですが、車庫が建物として登記されている場合は、解体後に滅失登記も必要になります。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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