【種類別】ガラス交換の費用相場|内訳や費用を抑えるポイント4つを紹介

 SD住宅相談室
監修者
SD住宅相談室 花沢 雅樹
最終更新日:2025年03月04日
【種類別】ガラス交換の費用相場|内訳や費用を抑えるポイント4つを紹介
この記事で解決できるお悩み
  • ガラス交換の費用相場は?
  • ガラスの種類と単価は?
  • ガラス交換の費用を抑えるポイントは?

「ガラス交換を行いたいが、費用相場がわからない…」という方必見!

この記事では、自宅やオフィスのガラスが割れたり、ヒビが入ったりした方に向けて、ガラス交換の費用相場を紹介。ガラスの種類と単価も解説します。

ガラス交換に特化した業者へ依頼することで、専門性の高い施工を受けられるだけでなく、スピーディーな対応やコスト削減にもつながります。ガラス交換の費用を抑えるポイントも紹介しているので、ガラスの修理や交換が必要かどうか判断したい方もぜひ参考にしてください。

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【種類別】ガラス交換の費用相場

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ガラス交換の費用相場は、種類やサイズにより異なりますが、一般的には以下のとおりです。交換を検討しているガラスの種類やサイズを把握することで、おおよその費用を把握しやすくなります。

ガラス交換(90 × 90cm)6,000円〜4万5,000円
ガラス交換(90 × 180cm)1万2,000円〜9万円

ここでは、一般的に使用される「90×90cm」と「90×180cm」のガラスに関して、種類別の費用相場を比較します。

ガラス交換(90 × 90cm)の費用相場:6,000円〜4万5,000円

ガラス交換(90 × 90cm)の費用相場は以下のとおりです。

フロートガラス 6,000円〜9,000円
型板ガラス 6,000円〜9,000円
くもりガラス 6,000円〜9,000円
網入りガラス 8,000円〜1万2,000円
強化ガラス 1万5,000円〜2万3,000円
複層ガラス 2万円〜3万円
合わせガラス 3万円〜4万5,000円

ガラス交換(90 × 180cm)の費用相場:1万2,000円〜9万円

ガラス交換(90 × 90cm)の費用相場は以下のとおりです。

フロートガラス 1万2,000円〜1万8,000円
型板ガラス 1万2,000円〜1万8,000円
くもりガラス 1万2,000円〜1万8,000円
網入りガラス 1万6,000円〜2万4,000円
強化ガラス 1万6,000円〜2万4,000円
複層ガラス 4万円〜6万円
合わせガラス 6万円〜9万円

ガラス交換費用の内訳

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ガラス交換の費用は、ガラス代だけではなく、施工費や諸費用が加算されるため、業者により最終的な金額が異なります。ここからは、一般的なガラス交換費用の内訳を紹介します。

1. ガラス代1,000円〜2万5,000円/1枚
2. 施工費用6,000円〜1万7,000円/1カ所
3. 出張費2,000円〜
4. 廃材処理費2,000円〜
5. シリコン代劣化具合で変動

1. ガラス代:1,000円〜2万5,000円/1枚

交換するガラスの種類・サイズ・厚さにより価格が決まります。ガラスの種類による費用相場は、以下のとおりです。

費用相場特徴
フロートガラス1,000円〜10,000円安価で一般的
型板ガラス2,000円〜12,000円・片面に凹凸のあるガラス
・プライバシー保護向け
網入りガラス8,000円〜25,000円・ワイヤーが組み込まれており、火災時にガラスの飛散防止効果がある
・防火対策
強化ガラス10,000円〜25,000円・通常のガラスを熱し、急冷して強度を高めたガラス
・衝撃に強い
・割れにくく、割れても鋭利になりにくい
防音・複層ガラス15,000円〜25,000円・2枚のガラスを重ね、結露防止や断熱工がある
・特殊な加工をして防音性を高めたものもある

サイズが大きくなったり、厚みが増したりするごとに高額になります。

2. 施工費用:6,000円〜1万7,000円/1カ所

ガラスの交換作業には、取り外し・設置・固定作業が含まれます。業者により異なりますが、一般的な費用相場は以下のとおりです。

2mm1,000円〜5,500円
3mm9,000円〜1万7,000円
5mm1万4,000円〜2万円
6mm1万5,000円〜2万5,000円

3. 出張費:2,000円〜

業者が現場まで来るための費用で、距離により異なります。

基本的な出張費(近場)2,000円〜5,000円
遠方(30km以上)の場合5,000円〜10,000円
即日対応・深夜対応など5,000円〜15,000円

無料出張を提供している業者もあるため、依頼前に確認しましょう。

4. 廃材処理費:2,000円〜

交換した際に出る古いガラスの処分費です。

通常のガラス処分2,000円〜3,000円
網入りガラスや特殊ガラス3,000円〜5,000円
大量のガラス処分(複数枚)5,000円〜10,000円

一部の業者は廃材処理費込みで依頼できるため、事前に確認しましょう。

5. シリコン代:劣化具合で変動

ガラスを固定するためのシリコン(コーキング材)の費用です。

新しいシリコンの使用無料〜3,000円
古いシリコンの剥がし作業が必要な場合3,000円〜5,000円
防水・高耐久シリコンの使用5,000円〜10,000円

劣化が進んでいる場合は、シリコンの打ち直しが必要になり、追加費用が発生することがあります。

ガラスの種類と単価

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一般的によく使われるガラスの種類と1枚あたりの単価は、以下のとおりです。90cm×120cmの価格を比較します。

フロートガラス1万円〜1万5,000円
網入りガラス1万5,000円〜2万3,000円
型板ガラス1万2,000円〜1万6,000円
複層ガラス1万5,000円〜5万円
Low-E複層ガラス2万円〜3万5,000円
強化ガラス2万円〜3万円
防犯ガラス4万円〜8万円/1平方メートル
防火ガラス2万円〜3万円

1. フロートガラス:1万円〜1万5,000円

フロートガラスの画像

フロートガラスは、最も一般的な透明なガラスで、住宅やオフィスの窓、ショーケース、テーブルトップなどに使用されます。

  • 表面が平滑で歪みが少ない
  • 比較的安価で扱いやすい
  • 厚みは3mm〜10mmが一般的
  • 割れると鋭利な破片になるため、安全対策が必要

2. 網入りガラス:1万5,000円〜2万3,000円

網入りガラスの画像

網入りガラスは、ガラス内部に金属ワイヤー(網目)が入った防火ガラスで、火災時の飛散防止や防犯対策として使用されます。

  • 火災時に割れても破片が飛び散りにくい
  • 侵入防止効果があるが、防犯性能は強化ガラスに劣る
  • 網目の種類(菱形・クロスなど)により見た目が異なる

3. 型板ガラス:1万2,000円〜1万6,000円

型板ガラスの画像

型板ガラスは、片面に凹凸の模様が施された半透明ガラスで、視線を遮るために使用されます。

  • 片面に模様があり、光をとおしながら目隠し効果がある
  • デザイン性があり、空間の雰囲気を演出できる
  • すりガラスよりも価格が安く、手入れがしやすい
  • 主に浴室やトイレ、玄関ドアの採光部に使われる

4. 複層ガラス:1万5,000円〜5万円

複層ガラスの画像

複層ガラス(ペアガラス)は、2枚のガラスの間に空気層やガス層を挟んだ断熱ガラスで、省エネ性能が高いのが特徴です。

  • 断熱や遮熱性能が高く、結露しにくい
  • 防音効果があり、騒音対策に適している
  • 室温を一定に保ちやすく、省エネ効果が高い

5. Low-E複層ガラス:2万円〜3万5,000円

Low-E複層ガラスの画像

Low-E複層ガラスは、複層ガラスの片面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングし、さらに高い断熱・遮熱性能を持たせたガラスです。夏は日差しを遮り、冬は室内の暖房熱を逃がしにくい特性があります。

  • 冷暖房効率が向上し、省エネ効果が高い
  • 通常の複層ガラスより高価だが、光熱費の削減に貢献
  • 結露防止効果が高い

6. 強化ガラス:2万円〜3万円

強化ガラスの画像

強化ガラスは、通常のフロートガラスを急冷処理することで、3倍〜5倍の強度を持たせたガラスです。割れにくく、安全性が高いため、店舗やビルの窓、室内のガラスドアなどに多く使われます。

  • 通常のガラスより強度が高い
  • 割れても破片が細かく砕けるため、安全性が高い
  • 高い耐風圧性があり、大型の窓にも対応可能

7. 防犯ガラス:4万円〜8万円/1平方メートル

防犯ガラスの画像

防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜(ポリカーボネートやPVBフィルム)を挟んだ構造で、割れにくく、侵入を防ぐ効果があります。強盗や空き巣対策に有効で、警察庁も防犯対策として推奨しています。

  • 侵入を遅らせ、防犯性能が高い(防犯等級あり)
  • 割れても飛散せず、安全性が高い
  • 防音性能やUVカット効果も期待できる

8. 防火ガラス:2万円〜3万円

防火ガラスの画像

防火ガラスは、火災時の延焼を防ぐための特殊加工が施されたガラスです。建築基準法により、防火地域や準防火地域の建物で使用が義務付けられることがあります。

  • 火災時に割れても飛散しにくく、延焼を防ぐ
  • 建築基準法に適合し、防火地域での使用が可能
  • 耐熱強化ガラスなら透明度が高く、網目がない

ガラス交換を業者に依頼した際の料金体系例

グラスフィットの料金体系例

グラスフィットの画像

参照:グラスフィット

※透明ガラス

90×90cm 90×180cm 90×210cm 90×240cm
FL2 (2mm) 13,750円
FL3 (3mm) 15,950円 22,000円 26,400円
FL5 (5mm) 18,150円 24,200円 33,000円 50,600円
FL6 (6mm) 23,100円 31,900円 37,400円 57,200円
FL8 (8mm) 33,000円 44,000円 70,400円 73,700円
FL10 (10mm) 36,300円 64,900円 75,900円 79,200円

※型番ガラス

90×90cm 90×180cm 90×210cm 90×240cm
F4K (4mm) 16,500円 23,100円 27,500円
F6K (6mm) 22,000円 28,600円 33,000円 51,700円

※スリガラス

90×90cm 90×180cm 90×210cm 90×240cm
G3 (3mm) 16,500円 23,100円
G5 (5mm) 22,000円 28,600円 34,100円

※網入型ガラス

90×90cm 90×180cm 90×210cm 90×240cm
WKH C T 24,750円 34,100円 49,500円 68,200円

※網入透明ガラス

90×90cm 90×180cm 90×210cm 90×240cm
PHW C T 33,000円 45,100円 60,500円 84,700円

合資会社アスクの料金体系例

合資会社アスクの画像

参照:合資会社アスク

※透明ガラス

90×90cm 90×130cm 90×180cm
2mm 13,200円
3mm 18,700円 22,000円 24,200円
5mm 23,100円 28,600円 33,000円

※スリガラス

90×90cm 90×130cm 90×180cm
2mm 13,200円
3mm 18,700円 22,000円 24,200円

※くもりガラス

90×90cm 90×130cm 90×180cm
2mm
4mm 18,700円 22,000円 24,200円

※網入型ガラス

90×90cm 90×130cm 90×180cm
6.8mm 23,100円 33,000円 39,600円

※網入透明ガラス

90×90cm 90×130cm 90×180cm
6.8mm 30,800円 44,000円 53,900円

ガラス交換を依頼する際の注意点2つ

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ここからは、ガラス交換を依頼する際の注意点を2つ紹介します。

  1. 場所に適した種類のガラスを選ぶ
  2. 保証内容を確認する

1. 場所に適した種類のガラスを選ぶ

ガラスにはさまざまな種類があり、用途にあったものを選ぶことが重要です。たとえば、一般的なフロートガラスは比較的安価ですが、防犯や断熱の効果は低いため、住宅の窓や玄関には防犯ガラスや複層ガラスを選ぶと安心です。

浴室やトイレなどのプライバシーを重視する場所では、型板ガラスやすりガラスが適しています。住宅の省エネ対策を考える場合は、Low-E複層ガラスの断熱性能が高いガラスを選ぶことで、冷暖房の効率を向上できます。

2. 保証内容を確認する

ガラス交換後にトラブルが発生することもあるため、施工業者の保証内容を事前に確認しておくことが重要です。業者によっては、施工不良によるガラスのズレやシリコンの剥がれに対する保証を設けている場合がありますが、保証期間や適用範囲は異なります。

ガラスが交換後すぐにヒビ割れしたり、取り付けが不十分でガタついたりする場合、適切な保証があれば無償で対応してもらえる可能性があります。保証内容に加えて、アフターサービスが充実している業者へ依頼すると安心です。

窓・サッシ交換の費用相場は、以下の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。

ガラス交換の費用を抑えるポイント3つ

ガラス交換の費用を抑える方法4つ

ここからは、ガラス交換の費用を抑えるポイントを3つ紹介します。

  1. 修理で対応できるか確認する
  2. 複数の業者に見積もりを依頼する
  3. 保険適用が可能か確認する

1. 修理で対応できるか確認する

ガラスにヒビや小さな傷が入った場合、必ずしも交換が必要とは限りません。軽度の損傷であれば、専用の補修剤や透明樹脂で修理できることがあります。

フロントガラスの飛び石による小さな割れや、窓ガラスの表面にできた軽いヒビであれば、修理で対応できる場合があります。修理が可能であれば、交換に比べて費用を大幅に抑えられるため、まずは業者に修理対応が可能か相談しましょう。

2. 複数の業者に見積もりを依頼する

ガラス交換の費用は業者ごとに価格設定が異なるため、1社だけに依頼するのではなく、2〜3社に見積もりを依頼して比較することが大切です。ガラス本体の価格だけではなく、施工費や出張費、廃材処理費なども含めたトータルコストを確認し、総額で比較しましょう。

極端に安い業者は、施工品質が低い可能性があるため注意が必要です。見積もりを取る際には、後から追加費用が発生しないかを確認することも重要です。

3. 保険適用が可能か確認する

ガラスの破損状況によっては、火災保険や自動車保険を適用して修理・交換費用を軽減できる場合があります。たとえば、台風や強風、落下物による窓ガラスの破損は火災保険の適用対象になることが多いです。

自動車のフロントガラスが飛び石などで割れた場合は、車両保険が適用される可能性があります。住宅総合保険では、突発的な事故による破損が補償対象となるケースがあります。

ただし、免責金額が設定されている場合は自己負担額が発生する可能性があるため注意しましょう。保険を利用すると翌年の保険料が上がる可能性もあるため、事前に保険会社に確認することが重要です。

まとめ

ガラス交換に特化した業者は、一般的なリフォーム業者や工務店よりもガラスに関する専門知識と技術が豊富です。種類ごとの特性や適切な施工方法を熟知しているため、用途にあった最適なガラスを提案してもらえます。

比較ビズには、ガラス交換に特化した業者が多数在籍しているため、数分の条件入力のみで最適な業者を探すことが可能です。比較ビズの利用は完全無料でできるため、ぜひ活用してください。

よくある質問とその回答

  • ガラス交換はDIYできる?

    ホームセンターでガラスや工具を用意すれば可能です。ただし、技量のない方がDIYするのはおすすめできません。

    誤ってガラスを割ってしまい、破片でけがの恐れがあるためです。また、指紋や汚れがガラスについてしまうリスクもあります。

    キレイな仕上がりで交換するためにも、プロの業者に依頼するのが確実です。

  • ガラス交換に利用できる補助金はある?

    補助金の条件に満たせば、利用できる補助金があります。以下の補助金が国で実施されています。

    既存住宅における断熱リフォーム支援事業  住宅の低炭素化及び低炭素性能に優れた素材の普及の促進を目的とした補助金
    長期優良化リフォーム推進事業  現況調査を実施したうえで補修をした際に耐震性や省エネの一定基準を満たすことを目的とした補助金
監修者のコメント
 SD住宅相談室
花沢 雅樹

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

サッシのガラスの交換は、基本的に元々付いていたガラスと同じ枚厚さや枚数のもの選びますが、事前に既存のサッシ枠に交換予定のガラスが合うか確認をする必要があります。

交換するガラスの選び方は、例えば割れてしまったときの修繕であれば同じ種類のガラスを、元々の透明ガラスを目隠しをする場合はくもりガラスか型板ガラスに、防火性能を高める場合は網入りガラスか強化ガラスに、断熱性能を高める場合は複層ガラスに、防犯性能を高める場合は合わせガラスを選びます。

また、面積の大きい窓の場合は風圧を受けるため強度のある厚いガラスを選びますが、サッシの重量が増し開閉に影響もでるため、操作性も考える必要もあります。費用を抑えたい場合は、ガラスフィルムの施工も検討しましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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