中古住宅のリフォーム費用相場|工事内容別の費用相場やリフォームに使える補助金・助成金3選を紹介
- 中古住宅のリフォーム費用相場は?
- 中古住宅をリフォームするメリットは?
- 中古住宅のリフォームに使える補助金・助成金は?
「中古住宅のリフォームをしたいが、費用相場がわからない…」という方必見!
この記事では、中古住宅を購入済みでリフォームを考えている方に向けて、中古住宅のリフォーム費用相場を紹介。中古住宅をリフォームするメリットも解説します。
リフォームは工事内容によりスケジュール管理や資材の手配が必要ですが、業者に依頼することで全体の計画を立て、スムーズに進行してくれます。中古住宅のリフォームに使える補助金・助成金も紹介しているので、築年数が経過した自宅のリフォームを検討している方もぜひ参考にしてください。
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中古住宅のリフォーム費用相場
築5年前後の中古住宅のリフォームは10万円前後
築5年程度の中古住宅は、建物全体の設備や内装が比較的新しく、基本的には大がかりなリフォームは必要ありません。主に以下の軽微なリフォームを行うことが多く、費用も比較的安価で済みます。
壁紙の張り替え | 3万円〜8万円/1部屋 |
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フローリングの部分補修 | 5万円〜10万円 |
エアコン交換 | 10万円前後 |
築10年の中古住宅は50万円〜150万円
築10年経つと、水回りの設備や外壁などが劣化し始めるため、部分的なリフォームが必要になります。
トイレ交換 | 10万〜30万円 |
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キッチン交換 | 50万〜100万円 |
外壁塗装 | 60万〜150万円 |
築15年の中古住宅は100万円〜200万円
築15年になると、住宅の構造的な部分や設備が本格的に劣化してくるため、大がかりなリフォームが必要になることがあります。
給湯器交換 | 20万〜50万円 |
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ユニットバス交換 | 50万〜100万円 |
外壁塗装+屋根塗装 | 100万〜200万円 |
築20年の中古住宅は200万円〜350万円
築20年を超えると、住宅全体の老朽化が進み、大規模なリフォームが必要になります。耐震性や、省エネ性能を向上させるリフォームも検討されることが多くなります。
断熱リフォーム(窓・床・壁) | 50万〜150万円 |
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耐震補強 | 100万〜300万円 |
フルリフォーム(内装+設備) | 200万〜350万円 |
築25年の中古住宅は300万円〜500万円
築25年になると、住宅の設備や構造が大幅に劣化し、ほぼすべての箇所にリフォームが必要になります。間取りの変更や設備の一新を検討するケースも増えてきます。
配管・電気系統の交換 | 50万〜200万円 |
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フルリフォーム(設備+間取り変更) | 300万〜500万円 |
築30年以上の中古住宅は600万円〜2,500万円
築30年以上の中古住宅は、スケルトンリフォーム(骨組みだけ残して全面改装)や建て替えを検討するレベルになります。耐震基準が古い住宅も多く、耐震補強がほぼ必須となります。
耐震補強 | 100万〜300万円 |
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設備のフルリニューアル(キッチン・浴室・トイレなど) | 300万〜500万円 |
スケルトンリフォーム(全面改装) | 250万円〜2,500万円 |
中古住宅の工事内容別リフォームの費用相場
フルリフォームは250万円〜2,500万円
フルリフォームとは、住宅全体を大規模に改修するリフォームのことで、内装・外装・設備・構造部分など、広範囲にわたる工事を行います。費用はリフォームの規模や内容、築年数、家の状態により異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。
- マンション:250万円~1,500万円
- 戸建て住宅:400万円~2,500万円
マンションのフルリフォームは、間取り変更に制約があり、配管や構造部分を変えるのが難しいため、戸建てよりも費用が抑えられる傾向にあります。戸建てのフルリフォームは、耐震補強や断熱改修が必要になるケースが多いため、費用が高くなります。
フルリフォームを検討する際は、家の状態をしっかり調査し、必要な工事を見極めたうえで、最適なリフォーム計画を立てることが重要です。
オール電化への切り替えは20万円〜300万円
オール電化とは、住宅のエネルギーをすべて電気でまかなうシステムです。ガスを使わずに、IHクッキングヒーターやエコキュート(電気給湯器)を導入することが特徴です。
電気代の節約や火を使わない安全性の向上がメリットですが、中古住宅の場合は20万円~300万円が一般的な相場となります。
【業態別】リフォーム会社の特徴一覧
リフォーム会社は業態により得意分野が異なるため、自身のリフォーム目的にあった会社を選ぶことが重要です。各リフォーム会社の特徴は、以下のとおりです。
ハウスメーカー系リフォーム会社 | ・施工品質が高く、保証が充実(長期保証・アフターサービスあり) ・設計から施工をワンストップで対応してもらえる |
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工務店系リフォーム会社 | ・コストパフォーマンスがいい(ハウスメーカーより安い) ・間取り変更やフルリフォームなど大規模リフォームに対応しやすい |
リフォーム専門会社 | ・リフォーム専門であるため、提案の自由度が高い ・水回りリフォームや内装リフォームに強い業者が多い |
設計事務所・建築家系リフォーム会社 | ・デザイン性の高いリフォームができる ・耐震補強やフルリノベーションに強い |
家電量販店・ホームセンター系リフォーム会社 | ・価格が安い(特にキッチン・浴室・トイレなどの設備リフォーム) ・全国展開しており、どこでも依頼しやすい |
不動産会社系リフォーム | ・中古物件購入と同時にリフォームが可能で手続きがスムーズ ・住宅ローンにリフォーム費用を含められるため、資金計画が立てやすい |
リフォーム内容や希望する仕上がりにあった会社を選ぶことで、快適な住まいを実現し、満足のいくリフォームができます。
中古住宅をリフォームするメリット3つ
ここでは、中古住宅をリフォームするメリットを3つ紹介します。
- 新築購入より費用を抑えられる
- オリジナルのリフォームを実現できる
- 補助金や助成金を活用できる
1. 新築購入より費用を抑えられる
中古住宅のリフォームは、新築の購入に比べて費用を抑えられるメリットがあります。2021年度 フラット35利用者調査によると、各住宅の購入費用は以下のとおりです。
土地付注文住宅 | 4,455万円 |
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建売住宅 | 3,605万円 |
注文住宅 | 3,572万円 |
中古住宅 | 2,614万円 |
リフォーム費用を700万円と仮定した場合、新築住宅を購入するよりも250万円〜最大1,000万円の費用削減できることがわかります。
2. オリジナルのリフォームを実現できる
中古住宅のリフォームでは、自身のライフスタイルや好みにあわせたオリジナルのリフォームが可能です。新築の建売住宅では、すでに決められた間取りや設備を選ぶことになりますが、中古住宅では間取り変更や内装デザインを自由に決められます。
中古住宅のリノベーションは「好きなデザインの家に住みたい」「新築よりも個性的な空間を作りたい」方におすすめです。
3. 補助金や助成金を活用できる
中古住宅のリフォームでは、国や自治体の補助金・助成金を活用できることが多く、リフォーム費用を抑えることができます。省エネ性能向上や耐震改修、バリアフリー化などのリフォームには、補助金が適用されるケースが多いため、事前に確認して活用するとお得です。
補助金を活用することで、より低コストで快適な住まいを実現できるため、リフォーム前に必ず確認しておきましょう。
中古住宅のリフォームに使える補助金・助成金3選
ここでは、中古住宅のリフォームに使える補助金・助成金3選を紹介します。
- 先進的窓リノベ2025事業
- こどもエコすまい支援事業
- 給湯省エネ事業
1. 先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベは、既存住宅の省エネ化を早期に進めることで、エネルギー費用の負担軽減と住まいの快適性向上を目指す補助金です。
補助対象 | 高性能な断熱窓(Uw値1.9以下)へのリフォーム |
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補助対象期間 | 2024年11月22日以降に対象工事に着手し、2025年12月31日までに工事が完了するもの |
補助限度額 | 最大200万円/戸(補助率2分の1) |
2. こどもエコすまい支援事業
こどもエコすまい支援事業は、省エネ改修を対象とした補助金制度で、子育て世帯や若者夫婦世帯の住宅取得にかかる負担を軽減できます。
補助対象 | 省エネ改修を伴う住宅の取得・改修(子育て世帯・若者夫婦世帯が対象) |
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補助対象期間 | 予算上限に達するまで |
補助限度額 | 最大100万円/戸 |
3. 給湯省エネ事業
給湯省エネ事業は、家庭へ高効率給湯器の導入を支援し、カーボンニュートラルの推進に貢献することを目的としています。対象は新品の購入・設置に限らず、中古品をリースで設置する場合も補助の対象です。
補助対象 | 高効率給湯器の導入(新品の購入・設置、または中古品のリース設置) |
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補助対象期間 | 令和6年11月22日以降に工事に着手したもの |
補助限度額 | ・ヒートポンプ給湯機:最大13万円/台 ・ハイブリッド給湯機:最大15万円/台 ・家庭用燃料電池:最大20万円/台 |
中古住宅のリフォーム費用を抑えるポイント3つ
ここでは、中古住宅のリフォーム費用を抑えるポイントを3つ紹介します。
- 複数のリフォーム会社に見積もりを依頼する
- リフォームとDIYを組みあわせる
- 既存の設備や素材を再利用する
1. 複数のリフォーム会社に見積もりを依頼する
リフォーム費用は会社ごとに異なるため、複数の業者から見積もりを取ることで適正価格を把握し、コスト削減につなげられます。同じリフォーム内容でも、業者により数十万円の差が出ることもあるため、比較検討が重要です。
見積もりの内訳をしっかり確認し、不要な工事が含まれていないか確認することで、無駄な出費を防ぐことができます。値引き交渉が可能な業者を選ぶのも、費用を抑えるための有効な手段です。
2. リフォームとDIYを組みあわせる
すべてを業者に依頼するのではなく、自分でできる部分はDIYすることで、リフォーム費用を抑えることが可能です。たとえば、壁紙の張り替えやペンキ塗り、棚の設置、フローリングの補修などは、初心者でも比較的簡単にできる作業です。
業者に依頼すると50万円以上かかる工事でも、DIYの場合10万円以下で済むこともあります。プロの技術が必要な耐震補強や配管工事などは専門業者に依頼し、コストを抑えつつ、効率よくリフォームを進めるのがポイントです。
3. 既存の設備や素材を再利用する
すべてを新品に交換せず、使えるものを再利用することで、大幅なコスト削減が可能になります。たとえば、キッチンのキャビネットやシンクは扉や取手を交換するだけで見た目が一新され、ドアや建具も塗装やシート貼りで再利用できます。
フローリングや浴室、トイレなども部分補修やクリーニングを行うことで、新品を導入するよりも費用を抑えることが可能です。キッチンの交換には100万円以上かかりますが、扉や天板のリメイクの場合は20万円程度で済むため、リフォームの範囲を調整しましょう。
まとめ
リフォーム業者に依頼する最大のメリットは、専門的な知識と技術を活かした高品質な施工が受けられることです。適切な業者に依頼することで、安全かつ適切な施工が行われ、長く快適に住める住環境を実現できます。
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京都市出身。同志社大学法学部を卒業後、京都工芸繊維大学造形工学科へ編入学。2000年「ローバー都市建築事務所」設立。京都工芸繊維大学大学院建築設計学 前期博士課程修了。設計実績 約500件。2006〜2018年 毎日新聞京都版 朝刊「きょうと空間創生術」第1回〜第274回執筆掲載。京町家再生・古民家再生から、大規模商業施設まで、幅広く多方面にて様々な設計を行う。京都の伝統的な建築と現代的建築を融合させる手法を特徴に、先人が育んできた生活の知恵や幸せに暮らす方法を調和的にアレンジし提供する。
近年では、改装前のイメージを一新して、イメージをがらりと変える”リノベーション”とよばれる大規模改装工事も人気があります。新築の場合と違い、既存の構造体や設備配管を再利用しながら、工事を行うため、様々な制約がありますが、計画上の工夫とアイデア次第で素敵な改装を実現することも可能です。また、改装後は長く使い続けることになりますので、今後のライフプランの変化や家族の成長も見越した、計画とすることが肝要です。
必要な部分は専門家のアドバイスを受けながら、進めることが大切かと思います。

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もしも今現在、
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