床の張替えリフォームの費用相場は?費用の抑え方や業者選びのポイントを解説

最終更新日:2024年06月20日
床の張替えリフォームの費用相場は?費用の抑え方や業者選びのポイントを解説
この記事で解決できるお悩み
  • 床の張替えリフォームの費用相場は?
  • 床の張替えリフォームの費用を抑える方法は?
  • リフォーム業者の選び方は?

床は10年前後で劣化するためリフォームの必要が出てきます。床の張替えリフォームには、フローリングやフロアタイル、クッションフロアなどさまざまな床材があります。建物の特徴や工法にあわせて床材を選ぶことが必要です。

この記事では、床の張替えリフォームを検討している方へ向け、床材別の費用相場を解説します。業者選びのポイントや施工の流れも紹介しているため、読み終わった頃にはリフォームの失敗を避けることができるでしょう。

「リフォームにいくらかかるか知りたい」「コストをかけずにリフォームがしたい」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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【床材別】床の張替えリフォームの費用相場5選

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床材別の床の張替えリフォームの費用相場は次の5つがあります。

フローリング 9万円〜20万円
クッションフロア 4万円〜10万円
フロアタイル 5万円〜10万円
カーペット 3万1,000円〜9万2,000円
2万5,000円〜18万円

フローリング

6畳の場合、フローリングへの張替え費用相場は以下のとおりです。

  張替え 重ね張り
複合フローリング 9万円〜17万円 6万円〜14万円
無垢フローリング 12万円〜20万円 9万円〜18万円

フローリングの張替え費用は床材によって異なります。代表的な床材には、下記の2種類があります。

複合フローリング 複数の木材を貼り合わせた基材に天然木や樹脂製の突き板を貼った床材
無垢フローリング 1枚の木材を使用した床材

無垢フローリング は、調湿効果がある素材ですが、防音効果が認められていないためマンションのリフォームでは使用できないケースがあります。木の種類や木目、節の有無により本体価格が変動し、1畳あたりの価格は2万3,000円〜4万5,000円です。

クッションフロア

6畳の場合、クッションフロアへリフォームする際の費用相場は、以下のとおりです。

既存の床材を剥がして張替える場合 4万5,000円〜10万円
フローリングの上にクッションフロアを重ね張りする場合 4万円〜5万5,000円

クッションフロアとは、塩化ビニールを主原料としたシート状の床材です。弾力性があり、衝撃の吸収性や防音性、耐水性に優れています。カラーや柄のバリエーションが豊富で、比較的安価に施工できるため、住宅や店舗など幅広い場所で利用されています。

既存の床材を剥がして張替える場合、フローリングに重ね張りをするよりも手間と費用がかかり、剥がした床材の処分が必要です。

フロアタイル

6畳の場合、フロアタイルへリフォームする際の費用相場は、以下のとおりです。

既存の床材を剥がして張替える場合 5万5,000円〜10万円
フローリングの上にクッションフロアを重ね張りする場合 5万円〜6万3,000円

フロアタイルは、塩ビ素材の床材です。木目調や石目調などさまざまなデザインがあり、耐水性を備えているためキッチンや水回りの床材に適しています。フローリングの張替えよりは安価ですが、クッションフロアの張替えより費用が高くなります。

カーペット

カーペットへの張替え費用相場は、3万1,000円〜9万2,000円です。カーペットは、触り心地のよさや弾力性の高さが特徴の床材です。防音性が高いためマンションの床材に利用されています。

足腰に負担がかかりにくい素材のため、乳児や高齢者の方がいる家庭におすすめです。

カーペットを張替える前に、床の下地の修復や補修が必要な場合があります。床の状態により下地の修復費用が追加されます。

6畳の場合、畳へ張替える際の費用相場は、以下のとおりです。

  張替え方法 費用
裏返し 既存の畳の表側をひっくり返して再利用する方法 2万5,000円〜
表替え 既存の畳の表面だけを張替える方法 3万円〜12万円
新畳 畳を新調してまるごと交換する方法 6万円〜18万円

新しい畳に張替える際は、古い畳の処分費用がかかります。1枚あたり1,600円程度が目安です。見積もりの際には処分費を含めた総合的な費用を提示するか確認が必要です。

床の張替えリフォームの費用を抑える方法4選

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床の張替えリフォームの費用を抑える方法は、次の4つが挙げられます。

  1. 重ね張りを取り入れる
  2. 複合フローリングを選ぶ
  3. 家具をできる限り自身で移動させる
  4. 補助金を利用する

1. 重ね張りを取り入れる

重ね張りを取り入れることで、リフォーム費用を抑えられます。重ね張りは、既存の床を剥がさずに新しい床材を張るリフォーム方法です。

重ね張りに適した床材には以下が挙げられます。

  • フローリング
  • クッションフロア
  • クッションタイル

床を解体する必要がないため、解体費用や廃材処分費用が節約できます。施工時間も短縮できるため、人件費も削減できるでしょう。

2. 複合フローリングを選ぶ

床材に複合フローリングを選ぶことで、床の張替えリフォーム費用を抑えられるでしょう。複合フローリングは、無垢フローリングよりも安価で種類も豊富なため、予算や希望にあった床材を選びやすいメリットがあります。

フローリングには木目調や石目調、タイル調など、さまざまな種類があります。施工方法や素材の選択により費用をコントロールできるでしょう。

3. 家具をできる限り自身で移動させる

家具をできる限り自身で移動させることで張替えリフォーム費用を抑えます。家具の移動はリフォーム会社に依頼する場合、1万円〜1万5,000円の費用がかかります。自身で移動することで費用の節約が可能です。

4. 補助金を利用する

補助金を利用することでリフォーム費用を抑えられます。床の張替えリフォームでは「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」の補助金が適用される場合があります。

事業の概要は以下のとおりです。

補助率 補助対象経費の3分の1以内
申請期間 2024年3月18日(月)〜2024年6月14日(金)※次の公募は令和6年6月下旬を予定
対象者 既存住宅(戸建て住宅、集合住宅)の所有者
適用条件 ・登録業者であるリフォーム業者に依頼する
・国土交通省が定める性能を満たす断熱材を使用する
・断熱改修工事を行う
・床断熱、床下の換気設備、基礎断熱のうち、少なくとも1つ以上の工事を含む
・その他、国土交通省が定める条件を満たす

「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、住宅の断熱リフォームの補助金事業の1つです。特定の条件を満たすことで、最大120万円の補助金を受けられる可能性があります。

床の張替えリフォームの業者を選ぶポイント3選

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床の張替えリフォームの業者を選ぶ際のポイントは次の3つが挙げられます。

  1. 資格・免許を持っているか確認する
  2. 過去の実績や施工例から信頼があるか確認する
  3. 担当者の対応に問題がない業者を選ぶ

1. 資格・免許を持っているか確認する

床の張替えリフォームでは、国家資格や業界団体認定の資格を持つ業者を選ぶことが重要です。リフォームには専門的な知識と技術が必要です。

資格を取得している業者の場合、一定の知識と技術を習得していることを証明しており、安心してリフォームを任せられるでしょう。

2. 過去の実績や施工例から信頼があるか確認する

業者を選ぶ際は、過去の実績や施工例から信頼があるかを確認します。豊富な実績を持つ業者は、さまざまな現場を経験しているため、トラブル発生時の対応にも慣れているでしょう。

施工実績が多い業者は、信頼が高く多くの顧客から支持されています。実績を確認することで、安心して業者を選ぶことができるでしょう。施工例をHPに掲載しているリフォーム会社は多くあります。事例を確認することで、技術力やセンスを判断できます。

3. 担当者の対応に問題がない業者を選ぶ

リフォーム中に担当者の対応に問題がない業者を選ぶことが重要です。リフォーム担当者は、顧客との窓口となる重要な存在です。説明がていねいで、質問にわかりやすく答えてくれる担当者を選びましょう。

施工後のトラブルや質問にていねいに対応してくれる業者は信頼できます。顧客サポートが充実しているかも確認しましょう。対応がスムーズで親切な業者は、顧客満足度が高く信頼があります。

床の張替えリフォームの流れ5ステップ

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床の張替えリフォームの流れは下記5つのステップです。

  1. リフォーム業者を選択する
  2. 詳細な見積もりをとる
  3. 見積もりを比較して業者と契約する
  4. リフォーム工事を行う
  5. 問題なく工事が実施されたか確認する

ステップ1. リフォーム業者を選択する

インターネットや口コミを活用して、信頼できるリフォーム業者を選択します。フローリングの張替えは専門的な作業が必要なため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

価格や施工内容、アフターサービスなどを比較検討して、自分にあった業者を複数選びましょう。

ステップ2. 詳細な見積もりをとる

リフォーム業者を選択したら、希望する工事内容を具体的に伝え、詳細な見積もりを取ります。見積もり内容をよく確認し、不明点は遠慮なく質問しましょう。

複数の業者の見積もりを比較して最適な業者を選ぶことが重要です。

ステップ3. 見積もりを比較して業者と契約する

複数の業者から見積もりを取った場合は、内容をよく比較検討して納得できる業者と契約します。最適な条件で契約を結びましょう。

契約内容には、下記の明記がされているかを確認します。

  • 工事内容
  • 工期
  • 費用
  • 支払方法
  • 保障内容

納得がいかない場合は、業者との交渉が必要です。

ステップ4. リフォーム工事を行う

業者と契約した後はリフォーム工事を行います。工事中は必要に応じて業者が立会い、進捗状況を確認しましょう。

一般的な床張替えリフォームの工事内容は以下のとおりです。

  • 現場確認
  • 養生
  • 既存の床材の撤去
  • 床下地の調整
  • 新しい床材の施工
  • 仕上げ

工事期間は、床面積や施工内容によって異なりますが、一般的には数日から1週間です。

ステップ5. 問題なく工事が実施されたか確認する

リフォーム工事完了後は、問題なく工事が実施されたか確認します。問題がなければ工事完了の手続きを行い、万が一問題がある場合は早めの対処が必要です。

床に傷や汚れがないか、床鳴りがないかなどをチェックし、問題がある場合は業者に修繕を依頼します。

床の張替えリフォームで失敗しないための注意点3選

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床の張替えリフォームで失敗しないための注意点には次の3つが挙げられます。

  1. 複数の業者から見積もりを取る
  2. 契約内容をよく確認する
  3. 無理な値引きを要求しない

1. 複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取ることで、費用相場を把握できます。見積もりを1社だけではなく、複数の業者から取得して価格や内容を比較検討しましょう。

リフォーム業者の選定には慎重に取り組む必要があります。契約内容を十分に確認することで失敗を防げるでしょう。

契約書に記載する内容は下記が挙げられます。

  • 工事内容
  • 保証期間
  • 支払い条件

複数の見積もりを比較検討して、契約内容が詳細に記載してあるかを確認しましょう。

2. 契約内容をよく確認する

床の張替えリフォームを行う際は、契約内容をよく確認する必要があります。評判を確認して信頼できるリフォーム業者を選びましょう。悪質な業者を選んだ場合、手抜き工事や法外な請求などのトラブルが発生する可能性があります。

リフォーム業者の評判や口コミをチェックし、信頼できる業者を選ぶことが重要です。契約内容をよく確認し、納得してからサインをしましょう。

3. 無理な値引きを要求しない

リフォーム業者への依頼では無理な値引きの要求はやめましょう。利益を確保するために必要な工程を省略したり、安い材料を使ったりする可能性があります。

契約内容がきちんと守られず、トラブルが発生しても対応してもらえない可能性があります。

無理な値引きを要求せず、適正な価格で工事を依頼することが、失敗しないリフォームのポイントです。

まとめ

床の張替えリフォームは家の価値を向上させ、快適な生活空間を実現する要素です。
適切な床材の選択や業者の選定は、快適な空間を実現します。床材は施工方法が異なり、建物の特徴にあわせて選ぶ必要があります。

床の張替えリフォームを成功させるためには、専門知識と経験が必要です。リフォームする場合は、床材を新しいものに張替えるのみではなく、安心・安全に暮らしていくためのリフォームを心がけましょう。

「比較ビズ」では、必要事項を入力すると2分程度で、目的や用途にあわせたリフォーム業者をスピーディーに探せます。ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント
タクトホームコンサルティングサービス
代表 亀田 融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士、マンション管理士、インテリアコーディネーター、JSHI公認ホームインスペクター、日本不動産仲裁機構ADR調停人、明治大学工学部建築学科卒業後、東証一部上場企業グループの不動産・建設会社の建築部門に33年間勤務。注文住宅、賃貸マンション、官庁工事等の施工管理を12年間行った後に、住宅リフォーム事業を立ち上げ責任者となる。(最終役職:取締役)分譲マンションの専有部分、戸建住宅のリノベーションを中心に事業部全体で年間1,000件以上の工事を手掛ける。2015年10月よりホームインスペクション(建物調査・住宅診断)の専門会社を運営する傍ら、小規模リフォーム会社の顧問として活動中。

床は非常に傷みやすい場所なので、クッションフロアで10年ほど、複合フローリングで10年〜15年ほど、比較的耐久性の高い無垢材のフローリングの場合であっても20年〜30年が経過するとそろそろ張り替えを検討する時期といえます。

床材は種類によって様々な特徴があるので、床材を張り替える場合には適切な床材を選ぶことが重要になります。色柄のデザインも大切ですが、現在の床材がどのようになっているのか、どんな不具合が生じているのかを良く把握しておくことで、自分にとって最適な床材を選ぶことができるようになります。

特にペットがいる場合や家族に介護が必要な方がいる場合、床暖房を導入する場合、水はねしやすい場所など、リフォームする場所や環境に合った床材を選択することで、リフォーム後のお手入れやメンテナンスも楽になります。

また床材の張り替えを行うと同時に床の段差の解消や床鳴りの修理などを行っておくと、将来も安心です。せっかくリフォームするのであれば単に床材を新しいものに張り替えるだけでなく、安心・安全に暮らしていくためのリフォームを心掛けるようにしましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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