コーチング研修の費用はいくら?目的や実施するポイントを解説

株式会社ワイズエフェクト
監修者
株式会社ワイズエフェクト 代表取締役 余語まりあ
最終更新日:2023年05月08日
コーチング研修の費用はいくら?目的や実施するポイントを解説
この記事で解決できるお悩み
  • コーチング研修とは?
  • コーチング研修の内容・プログラム例とは?
  • コーチング研修の費用・料金相場とは?

「コーチング研修を検討しているが、費用を知りたい」企業担当者で、そのような悩みを抱えていませんか?プランやコースによって費用は異なりますが、公開講座では15,000円〜50,000円、社内に講師を招く場合は、10万円〜15万円くらいが一般的です。

この記事では、コーチング研修を検討している担当者向けに、コーチング研修の費用相場、実施する際のポイントを解説しています。この記事を読み終わった頃には、コーチング研修の費用で悩むことはなくなるでしょう。

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コーチング研修とは?

コーチングとは、リーダーや管理職など部下を育て、部としての目標を達成していく立場にある人にとって、大変重要なスキルとして近年注目を浴びています。コーチングはティーチングとは違い、ただやり方や方向性を教えるのではなく、本人が自分で考えて答えを導き出し、自分の力で動き出すことを促し、手助けするというスキルです

ビジネスに限らず、人生のコーチングをしてもらうために、個人でコーチを持つことが欧米では既に馴染んでいますが、日本でも最近個人的にコーチを持つ人が増えてきています。

企業においてのコーチング研修とは、部下にただ指示を出し、その通りにやらせるのではなく、自分で考え行動する人間を育てるための、リーダーや管理職にあたる人たちのためのスキルアップのための研修ということになります。

また、コーチングスキルはコミュニケーション手段の1つとも考えられています。社内や部署内、あるいは上司と部下とのコミュニケーションの活性化の手段の1つとしても有効に活用ができます。

コーチング研修の目的・メリット

かつての日本企業内では、軍隊のように上司が指示したことをいかに速く正確に実行することが求められていました。しかしそれでは今現在の企業活動がうまくいったとしても、将来的な人材育成という視点では全く意味がありません。

というのも、新人であろうが若手であろうが、自主的に考え行動する人間でなければ、指示が無いとどうしてよいか分からない、いわゆる指示待ち人間になってしまうからです。

しかし、以前は上司がどのように部下を育てるべきか、という一般的な指標というものは企業ごとにそれぞれ違い、正しい方向性を教えてくれる外部組織などが存在しなかったのも事実です。現時点で上級管理職の立場にある人達の多くは上司の背中を見て学ぶ、というようなスタイルでスキルを磨いてきた人たちがほとんどでしょう。

しかし、時代は変わり、上司がどのように部下を育てれば、会社の将来のために貢献できるかという一般的かつ体系的な知識も、外部組織などを利用すれば、得られるようになりました。

管理職の立場にある人がコーチングスキルを学ぶことにより、不測の事態や変化が起きても柔軟に対応し、自主的に考え行動できる、会社の未来を背負う人材を多く輩出することができます。またコーチングによって、部下のモチベーションを上げ、会社の利益にも貢献することができるのです。

コーチング研修の内容・プログラム例

例えば一般的なプログラムだと、公開講座で同じくらいの立場の管理職、コーチングを行う立場の人が集まり、講義とワークを織り交ぜた形での研修となります。コーチング研修の冒頭は、まだまだ日本では馴染みの浅いコーチングの意味、ティーチングともトレーニングとも違う人材育成の目的、方法などを理解してもらいます。

言葉は聞いたことがあっても、完全に理解している人はまだまだ少ないはずです。これらを理解したうえで、部下のモチベーションを引き出し、自主的に考え行動させるための、部下への質問の仕方、話しの聴き方、褒め方、承認する方法などを具体的に学びます。

実際にケーススタディを用いてのグループでのロールプレイイングや、個人ワークもカリキュラムに組み込まれています。プラスアルファで目標設定面談のやり方、営業に同行させることでの部下の学ぶ意欲を導き出す方法、など細かい研修内容がある場合もあります。

また、研修内で終わらせるのではなく、明日からのアクションプランを実際に考え即行動に移せるように課題が与えられることもあります。

部下を持つ同じような立場の人が集まるため、現在の部下に対する悩みや問題などをディスカッションして、違う価値観や世界観、意見などを得られる貴重な機会にもなります。同様の悩みに対して、コーチング研修を受ける中で一緒に解決する方法を導き出すこともできるかもしれません。

コーチング研修を実施するポイント

コーチング研修を実施するために、いくつか抑えておくべきポイントがあります。まずは社内でなぜコーチングスキル研修が必要なのか、何を目的としてコーチング研修を取り入れるかをクリアにしておくことです。明確なビジョンがあれば、どういう研修をチョイスするかが自然と見えてきます。

また、重要なポイントとして、社内の意識を統一する、ということも大切です。コーチングスキルというのは、管理職にとって比較的新しいビジネススキルです。まだまだ前時代的な軍隊のような育成方法を行っている管理職にとっては、急な方向転換となってしまいます。

そのため、研修で知識を得たとしても、実践の場では結局元のままの自己流のやり方を通してしまうかもしれません。全社としての方針として、人材育成の方向性をはっきりと明示し、管理職陣営に徹底させておかなければ、社内での意思統一ができずに指導方法にばらつきが出てしまい、ひずみが産まれてしまいます。

また、混同しやすいのですが、マネージメントと、コーチングの違いをはっきりさせておくことも大切です。方向性やゴールを定め、部下を管理するというマネージメントと、部下が自主的にその目標に向かって考え、行動するということを促すコーチングは役割が違います。

またどちらか1つでも成り立ちません。管理職としてのマネージングを行いながら、コーチングで部下を導く、といことを事前にはっきりとさせておかなければなりません。

最後に研修にありがちなことですが、その場の知識、理解だけで終わるものではなく、現場で生かされているかどうかのフォローアップ体制もしっかり取らなければなりません。大事なことは知識を得ることではなく、現場で実践することなのです。

コーチング研修の流れ

コーチング研修を導入することが決まったら、対象者を選びます。一般的には部下を持っている管理職に当たる人たちが主な対象者となるでしょう。あるいは管理職ではなくても、あるプロジェクトのチームリーダーを任されているような人材にも有効に作用するはずです。

次に社内で行うか、あるいは社外で行うかの検討が必要です。一般的に、社内の方がコストはかかりますが、その企業に即した内容にアレンジが可能なことがメリットです。

社外の場合は決まったスケジュール、内容の中で選び社員に参加をしてもらうこととなります。一般的な内容とはなってしまいますが、社外の人間と意見交換ができる貴重な機会が持てることがメリットと言えるでしょう。

研修が終了してからの効果測定も忘れてはなりません。社内で行うことも可能ですが、研修企業によっては効果測定まで含めたプランになっているところもあります。費用などとのバランスをみて、検討材料にしてください。

コーチング研修の費用・料金相場

公開講座の3時間コースで15,000円くらい、1日研修プランで大体5万円くらいからが相場です。社内に講師を呼ぶ場合は半日で10万円くらいから、1日で15万円くらいからとなっています。

まとめ

現代社会では、安定した企業など1つも存在せず、どんな大企業でも不測の事態が起こり得ます。そのように大きな話しではなくても、仕事というのは常に変化し続けており、予想できないトラブルやハプニングの連続です。

そんな時、上司の指示が無ければ動けないような人材ばかりでは、その企業の将来には暗雲が立ち込めていることでしょう。

管理職の立場の人にとってはもしかして全く新しい手法かもしれませんが、個々の人材の力を高めていくには、コーチングのスキルが重要な能力となってきています。管理職の中にはコーチングを行うこと自体に戸惑いを感じることがあるかもしれません。

コーチングを行う人間も、コーチングされる側の人間と同じく変化し、成長していかなければならないことを受け入れなければならないのです。会社の将来を長期的なスパンで見たときに、必ずや役に立つスキルとなるはずですので、導入を検討してみてください。

監修者のコメント
株式会社ワイズエフェクト
代表取締役 余語まりあ

株式会社ワイズエフェクト 代表取締役。大学卒業後、株式会社サンリオに入社。人事部、商品部を経て居住の地を名古屋に移し、現在は全国で「企業の資産の一つである人材を真の人財にするための研修講師」として活動中。トヨタ、ドコモなど大手企業から中小企業まで既に48000人以上のビジネスマンが受講。また芸能事務所タイタン主催の「タイタンの学校」のレギュラー講師、ミス・ユニバース、ミス・ジャパンなどにビューティキャンプ講師として長年携わる。著書は2冊。

コーチングスキルは今後、ますます企業内では求められて行くことでしょう。なぜかと言いますと社内でのコミュニケーションの取り方は時代とともに大きく変化し、昭和であれば飲み会や飲みコミュニケーションなどの言葉がありましたが、働き方改革やライフスタイルなどという言葉が増え、仕事の場以外でコミュニケーションを持つ機会は減少の方向にあります。

そのうえで社内で一人ひとりの部下の知り、企業が求める方針や部署が目指すところなど共有のマインドを作っていくためには1on1はじめ、面談の機会が増えていくことでしょう。もちろんオンラインでも実施できるのがメリットです。

しかし、正しいコーチングスキルを身につけていないと面談での効果は逆効果を生んでしまったり、導くのではなくティーチングになってしまったり面談を取り入れても企業内で統一できなくなってしまいます。

またその面談でかえってマイナス効果に繋がることもなしではありません。そこでコーチングの基礎から実践まで研修を通してケースバイケースを沢山体験し、自ら導く人になっていく学びは必要不可欠です。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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