採用サイトの制作費用はいくらかかる?料金相場と3つの注意ポイント

株式会社KOKOROMI
監修者
株式会社KOKOROMI 代表取締役 高井正人
最終更新日:2023年04月10日
採用サイトの制作費用はいくらかかる?料金相場と3つの注意ポイント
この記事で解決できるお悩み
  • 採用サイトの制作費用はいくらかかる?
  • 費用相場に差があるのはなぜ?
  • 費用相場を比較する際の注意点は?

「採用サイトの制作を外注でお願いしたいけど、どれくらいかかるのか見当がつかない...」とお悩みの方必見。

採用サイトの制作費用は10万円以下でできるものや150万円以上かかるものなど、金額の差が非常に大きいです。コンテンツの内容やどこまで外注にお願いするのかで、費用が異なります。自社のコンセプトを明確にし、目的を達成するための適切な費用で制作することが重要です。

この記事では、採用サイトの制作費用相場を内訳別や相場金額別に紹介。費用を考える上の3つの注意点も解説します。この記事を読み終わった頃には、費用対効果の高い採用サイトを制作できるでしょう。

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採用サイト制作の内訳別費用相場

ビジネス_就活生

採用サイトの制作に必要な費用について、内訳別に紹介します。

内訳 費用相場
企画・ディレクション費用 10万〜30万円
デザイン・コーディング費用 15万〜40万円
コンテンツ制作費用 5万〜35万円(1本あたり)
運用・メンテナンス費用 3万〜8万円(月額料金)
そのほかにかかる費用 (レンタルサーバー費用・取材にかかる出張費など) 数千円〜数万円 (サイトの内容やどこまで外注に任せるのかで金額は異なる)

制作する採用サイトの内容によって異なりますが、もっとも費用がかかるのは「企画・ディレクション費用」です。採用戦略の組み立てを外注にお願いする場合、コンサル費用を含めた企画費用は30万円を超えます。

どこまで外注に任せるか、自社でどこまでやれるかをよく検討して制作するといいでしょう。自社で制作から運営まで行う場合、それなりの人件費も必要です。どの部分にお金をかけるのかを決めておくと、予算を立てやすくなるでしょう。

企画・ディレクション費用

企画・ディレクション費用の相場は、10万〜30万円です。採用サイトをどのような内容にするのか、どのようなコンセプトのもと制作を進めていくのかを決める作業になります。企業としての強みや魅力・採用ターゲットを掘り下げて、コンセプトを設計することが大切です。

自社である程度決められれば、費用を抑えられます。制作会社を交えて意見を取り入れる場合は、費用が高くなるでしょう。採用戦略の組み立てもお願いする場合は、コンサル費用が追加され費用が高額になります。

デザイン・コーディング費用

採用サイトのデザインや・コーディング費用は、15万円〜40万円が相場です。企画・ディレクションの段階で決まったコンセプトをサイトのページに落とし込んでいきます。

オリジナルのサイトデザインの場合は、熟練の作業が必要になるため費用が高くなる傾向が強いです。CMSのテンプレートを活用して、費用を抑えてくれる制作会社もあります。採用サイトの規模が大きくなれば、費用も高くなるでしょう。

コンテンツ制作費用

採用サイトのコンテンツ制作費用の相場は、5万〜35万円です。コンテンツ制作のメインとなるのが、代表者や社員へのインタビュー記事になります。経営理念や実際の働く雰囲気などを紹介するには、もってこいの企画です。

撮影・インタビュー・記事作成をセットとすると、1本あたり5万〜10万円が相場になります。インフォグラフィックを採用したデザインになると、15万〜25万円です。インタビュー動画を載せる場合は15万〜35万円になり、内容によって費用に差があります。

運用・メンテナンス費用

採用サイトは、運用・メンテナンス費用もかかります。外注でお願いすると、月額で3万〜8万円の費用がかかるでしょう。自社で担当者を設けて運営することも可能ですが、人件費が必要になります。

採用サイトは制作して終わりではなく、コンテンツの追加や情報の更新など運営は簡単ではありません。知識のある担当者がいる場合は一任するといいですが、制作と同様に外注にお任せする企業も増えています。

そのほかにかかる費用

採用サイトの制作・運営にはレンタルサーバー代や取材・撮影の際の出張費など、サイトの制作・運営費以外にも費用がかかります。自社で採用サイトを運営する場合は、レンタルサーバー代が月額1,000〜3,000円必要です。

インタビュー記事を載せる場合は、取材・撮影の際にかかる出張費やスタッフのアテンド費用などは、制作費用には含まれません。通常はクライアント負担になるため、別途必要な費用がある旨を確認しておきましょう。

採用サイトの制作費用相場別の特徴とメリット・デメリット

社長インタアビュー

採用サイトの制作費用相場を特徴別に分けると次の4つになります。

  • 10万円以下|費用を極力抑えて短期間で作成可能
  • 10万〜50万円|最低限のコンテンツが揃ったサイトを制作可能
  • 50万〜150万円|オリジナルのデザインやコンテンツが使用可能
  • 150万円以上|採用戦略などコンサル費用込み

採用サイトの制作費用は、10万円以下でできるものや150万円以上かかるケースなど費用の差が大きいです。実際に費用が安ければ安いなりのデメリットがあり、費用をかけることでメリットもあります。

10万円以下|費用を極力抑えて短期間で作成可能

制作費用が10万円以下の場合は、費用を極力抑えて短期間で作成できるのが特徴です。無料のCMSテンプレートを使って自分で作成することで、お金をかけずに制作できます。実際にはレンタルサーバー費用が必要になるため、最低でも月額1,000円程度の費用が必要です。

メリット:とにかく費用を抑えられる

制作費用が10万円以下のメリットは、とにかく費用を抑えられることです。低予算で採用サイトを制作したい企業には、おすすめといえます

画像や企画はクライアント側で用意し、テンプレートのデザインを使用するため短期間で作成できます。採用サイトをはじめて作成するにあたって高額な制作費に抵抗がある企業は、10万円以下の費用で試してみましょう。

デメリット:追加料金により10万円を超えるケースもある

制作費用が10万円以下のデメリットは、追加料金により10万円を超えるケースもある点です。制作費用以外に月々のメンテナンス費用がかかる場合は、どうしても10万円を超えてしまいます。

そのほかにも、テンプレートを使用するためデザインに制限がある点もデメリットです。制作会社の作業を減らして費用を抑えているため、自社スタッフに負担がかかる点も注意しましょう。

10万〜50万円|最低限のコンテンツが揃ったサイトを制作可能

制作費用10万〜50万円の場合は、最低限のコンテンツが揃った一般的な採用サイトの制作が可能です。採用サイトの制作を外注でお願いする場合、10万〜50万円の費用を考えておきましょう。

インタビュー記事の本数を増やしたり、画像を凝ったものにしたりすると50万円を超えてしまうケースもあります。50万円程度の予算をかけられる場合、自社のコンセプトに沿ったイメージに近いものを制作できるでしょう。

メリット:一般的な採用サイトのページ構成ができる

制作費用が10万〜50万円のメリットは、一般的な採用サイトのページ構成が可能になる点です。10万円以下の場合と比べると、デザインに融通が効きオリジナリティのある採用サイトの制作ができます。

ある程度の予算を見込んで採用サイト制作を始める場合、費用を抑えすぎず30万〜50万円見込んで計画を立てましょう。

デメリット:取材費が含まれていないケースが多い

制作費用が10万〜50万円のデメリットは、見積もりを出した際に取材費が含まれていないケースが多い点です。実際に取材を含めると50万円を超えてしまう場合も考えられます。見積もり段階で「どこまで含まれているのか」をきちんと確認しましょう。

制作費用を50万円程度に抑えようとすると、すべてを制作会社にお任せできず、自社で行う作業が発生するケースがあります。制作会社に依頼する前に見積もりや作業内容をしっかりと確認し、納得したうえで依頼しましょう。

50万〜150万円|オリジナルのデザインやコンテンツが使用可能

制作費用50万〜150万円の場合はオリジナルのデザインやコンテンツを採用でき、採用サイトをしっかりと作り込めるでしょう。内容によって制作期間は長くなりますが、費用に見合った納得のいく作品ができあがります。

メリット:コンセプトに合わせた品質の高いサイト制作が期待できる

制作費用が50万〜150万円のメリットは、コンセプトに合わせた品質の高いサイト制作ができる点です。10万〜50万円のケースと比べても、取材費が含まれることが多いため追加費用が発生しにくくなります。

採用サイトを制作するにあたって、妥協することはほぼありません。自社の意向を十分に取り込んだ納得のいく作品が出来上がることでしょう。

デメリット:作成するコンテンツによって費用に差が出る

制作費用が50万〜150万円のデメリットは、作成するコンテンツによって費用に差が出る点です。100万円の開きがあるのはそのためといえます。インタビュー記事の内容によって単価が変わり、さらに本数に差が出れば費用の差は大きくなるでしょう。

コンテンツの内容を重視すると、予想以上の金額になる可能性があります。予算と内容を照らし合わせることが大切です。コンテンツを重視するため、制作期間が長くなる点にも注意しましょう。

150万円以上|採用戦略などコンサル費用込み

制作費用が150万円以上の場合は、採用サイトの戦略やコンセプト設計・制作後の運営に至るまでコンサル費用が含まれることが多いです。採用サイトのプロが、採用戦略のアドバイスをしてくれます。

自社の話し合いだけで納得のいく戦略やコンセプトを決められない場合は、プロに依頼するのもいいでしょう。

メリット:自社の採用戦略を反映させられる

制作費用が150万円以上のメリットは、自社の採用戦略を反映させられる点です。採用サイトの専門コンサルタントが採用戦略を構築し、サイトに落とし込みます。大手企業や多数の新卒社員を募集する場合に最適です。

費用をかければ、それだけ品質の高いコンテンツを増やせます。多種多様なコンテンツを導入できれば、さまざまな利用方法を検討できるためサイト活用の幅が広がるでしょう。

デメリット:採用戦略のコンサル費用がメインになる

制作費用が150万円以上のデメリットは、採用戦略のコンサル費用がメインになる点です。自社で戦略を明確にし、採用サイト運営を進められる場合は無駄な費用になる可能性があります。戦略やコンセプト設計で煮詰まった際に、依頼するといいでしょう。

採用戦略のコンサルティングからプロジェクトを開始し、コンテンツ内容を充実させるとなると、制作期間が長くなります。新規採用の募集が決まったら、すぐに計画しなければ間に合いません。一時的な採用サイト運営ではなく、長いスパンで検討する必要があります。

採用管理ツールを利用する場合の費用相場と特徴

採用管理ツールを利用する場合の費用相場は、大きく分けると次の3つになります。

  • 0円|最低限の機能のみ
  • 1万〜5万円|金額に合わせた幅広い機能
  • 5万円以上|採用管理ツールを重視した大手企業向け

採用管理ツールとは、採用に関する業務をまとめて管理するシステムです。求人管理や情報管理・選考管理・内定者管理などを行います。採用管理ツールは、使える機能の種類によって月額費用が異なるのが特徴です。

採用管理ツールを利用することで、制作会社にサイト作成を依頼する必要がなく、費用を抑えて簡単に採用サイトを作成できます。作成と同時に採用に関する管理を行えるため、採用サイトと採用管理ツールの併用を検討している場合はお得な方法といえるでしょう。

0円|最低限の機能のみ

採用管理ツールには、月額利用料0円で使えるものがあります。無料で使えるものは、求人票の作成や自社サイトとの連携(リンクを貼り付ける)など最低限の機能のみです。

採用管理ツールとしての基本的な機能のみとなり、採用サイトというよりかはWeb上に求人情報を公開するだけと考えるのが無難でしょう。採用サイトとしての効果を期待するのは、難しいです。

1万〜5万円|金額に合わせた幅広い機能

月額料金が1万〜5万円のツールになると、IndeedやGoogleしごと検索などの外部サービスと連携できるものがあります。応募者との連絡や求職者管理など、金額にあわせて幅広い機能を利用できるのが特徴です。

月額料金が1万〜5万円のツールは、採用管理ツールのスタンダードタイプを利用できると考えておきましょう。5万円以上の高機能ツールと比べると、管理できる数に上限を設けているものが多いです。

5万円以上|採用管理ツールを重視した大手企業向け

月額料金が5万円以上のツールは採用サイトや求人サイトと連動できるようになっており、ほかの価格帯と比べても機能性が高いです。応募数が非常に多い、大手企業に向いています。

採用管理ツールとしての機能面を重視しており、採用サイトとしての機能はあくまでオマケとして考えておきましょう。

採用サイト制作にかかる費用の3つの注意ポイント

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採用サイト制作にかかる費用について、3つの注意ポイントがあります。

  1. 費用を抑えることだけ考えない
  2. 無駄な費用はかけない
  3. ランニングコストを考慮する

採用サイトの制作費用は、数千円から150万円以上とピンキリです。費用を抑えればいいというものでもなく、高ければいいというものでもありません。「どのような戦略をもって採用サイトを作るのか」「何を重視するのか」をよく検討するといいでしょう。

1. 費用を抑えることだけ考えない

採用サイトの制作では、費用を抑えることだけを考えないようにしましょう。費用を安くすることで、安いなりのものしかできないからです。

費用を抑えようとすると「自社で作成しよう」に至ります。自社に専門知識のある人材がいる場合は問題ないですが、素人ばかりでは結果的に納得のいくサイトを作れません。

自社スタッフの人件費や制作にかかる経費を考えると、制作会社に任せたほうがコストパフォーマンスが良くなるでしょう。「納得できるサイトを作成するにはいくらかかるのか」を重視して制作に入りましょう。

2. 無駄な費用はかけない

採用サイトの制作では、無駄な費用をかけないようにしましょう。採用サイトにどれだけお金をかけても、採用につながらなければ意味がないからです。

採用サイト経由で応募がなかったり、企業理念や事業への理解度が低い応募者しか集まらなかったりすることで、採用サイトにかけた費用は無駄になります。

採用サイトを制作する目的を達成するために、有効な費用のかけ方が重要です。制作会社のなかには成果報酬型を採用しているところもあります。どのような内容にどれくらいの費用をかけるのか、よく考えて依頼するようにしましょう。

3. ランニングコストを考慮する

採用サイトは制作して終わりではなく、運用費やメンテナンス費などランニングコストがかかります。採用サイトは、制作しただけでは目的を達成できません。サイトへのアクセス状況や情報の更新・コンテンツの更新など日々のメンテナンスも重要です。

制作会社に運用を依頼することで月額費用がかかりますし、自社で運用するにしても担当者の人件費がかかります。制作費以外にも運用コストが必要になるため、その分を考慮して制作計画を立てましょう。

まとめ

採用サイトを制作するには、数千円から150万円以上の費用が必要ですが、費用をかければいい人材が集まるとは限りません。「どの部分にお金をかけるのか」が採用プロジェクトの成功に大きく影響します。自社でよく検討して、費用対効果を重視した計画を立てましょう。

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監修者のコメント
株式会社KOKOROMI
代表取締役 高井正人

お客様の強みを引き出す集客に強いホームページやECサイトを制作。SEO対策からSNS、広告運用など、成果を確実に出すための継続的なWEBマーケティング・運用サポートも行い、クライアントのWEBを使った事業展開を手厚くサポート。経済産業省認定の情報処理支援機関として、よりお客様に沿った形でのIT導入も行っている。

コーポレートサイトの中に採用情報のページを制作するのではなく、自社の採用サイトを制作される企業が増えています。採用サイトは、採用のための情報だけを掲載することができることで、求職者に直接ターゲットを絞り、自社で働く魅力をダイレクトに伝えることができるメリットがあります。

掲載する内容のコンセプトをしっかりと固めることはもちろん、自社の情報を数字やグラフを使ってわかりやすく伝える、会社内の雰囲気がわかる写真や、実際に働いている先輩の声を掲載するなど、視覚的にPRすることも大切です。

費用の相場はページ数などにより異なりますが、採用人数や会社の規模に沿ったページ数などで予算を立てるのが良いでしょう。その際には、スマートフォン対応や、写真はプロカメラマンに依頼することで、よりクオリティの高い採用サイトになりますので、考慮しておいた方が良いかと思います。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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