【早見表】左官工事の費用相場は?料金変動の要因や業者の選び方を詳しく解説
- 左官工事の費用相場はどれくらい?
- 左官工事の費用が変動する要因は?
- 左官工事を適正価格で依頼するための業者の選び方は?
左官工事は家屋の建設において重要な仕上げの作業を行うため、費用相場を踏まえた優良な業者選びをしましょう。費用相場は工事の種類や状況により異なるため、おおよその目安を把握することが大切です。
そこで本記事ではリフォーム会社の調査をもとにした左官工事費用の早見表を紹介しています。
種類別の費用を掲載しているため「左官工事の詳しい費用相場を把握したい」という経営者・企業担当者の方はぜひ参考にしてください。
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左官工事とは
左官工事とは、土やモルタル、プラスタ、漆喰などの壁材を使って壁塗りをすることを指します。住宅の壁や玄関、土間などの最後の仕上げ工程として行われます。特に壁を塗る作業は家造りでは重視されています。壁は家屋の構造を保つだけでなく、美しく仕上げる必要があり、この作業を担うのが左官工事です。
左官による仕上げによって湿度や温度が調整され、住んでいる人の健康が保たれますし、火災時には防火の働きをして人命と財産を守ります。また、塗り壁の素材に無機質材が多く選ばれるために人体が汚染されません。建物の美観を保つという重要な使命もあり、美しく仕上げることと、耐久性を持たせることが重視されます。
耐久性のある漆喰の壁を仕上げるには、土や石灰、ノリなどの材料を吟味して調合し、水加減など微妙な調整が必要で、豊富な経験を必要とします。近年ではプラスター塗りなどの安く簡単な施工方法が一般化していますが、やはり伝統的な漆喰塗りの壁には独特の味わいがあり、伝統工法としても急速に見直されつつあります。
左官工事の種類
左官工事にはいくつかの種類があります。最も一般的に認知されているのは壁塗りでしょう。一般左官と呼ぶ工事で、綺麗に壁を仕上げていく作業です。土間や床に仕上げ材を塗って仕上げるのも左官の仕事です。
漆喰塗りの壁は左官が手作業で塗ることで高級感を出します。鋼材の耐火被覆として岩綿鏝塗りをほどこすのも左官の仕事です。内幕や天井の結露対策として発泡ウレタンを使うのも左官がやることが多くあります。
珪藻土という天然素材を活かした湿度の調整と美観を保つための施工も左官工事の一種です。玄関や歩道、マンションのエントランスの床仕上げとして使われるデザインクリートも左官が行う工事です。左官が最も腕前を発揮するのが仕上げの工程です。職人の腕次第でまったく仕上がりに違いが出てくる部分です。
仕上げの手法も数多くあり、基本の「押さえ」、高度な技術を要する「磨き」、硬化する直前にモルタルに混ぜた種石をわざと露出させる「洗出し」などがあります。現在の住宅ではユニット組立式が普及したことによって左官が腕を奮う場面も少なくなっていますが、壁の高級感を求める人は多く存在しています。
鏝押さえや磨き仕上げ、撫で切り、櫛引などといった種類の左官工事があります。リシン掻き落としや刷毛引きといった工法も採用されています。職人によって施工された塗装ははがれにくく、耐久性もあって美しい仕上がりになります。
左官工事の料金相場
左官工事は料金相場がわかりにくい工事のひとつです。どの程度のレベルの仕上げを施工主が望んでいるか、どういった材料を使うかによって大きく変動するからです。
ブログを運営している現役の左官は、決まった相場や価格、料金はないと考えたほうが良いと語っています。この左官は漆喰塗りの壁仕上げを得意としており、それについてはおおよそ漆喰塗り仕上げでは1平方メートルあたり約4500円くらいと考えると良いとしています。
材料費や養生費、移動着などを含んだ料金として、おおよそこのくらいかかるとしています。左官仕事の発注で気をつけたいのは、たとえ狭い範囲であっても左官自身がその場所にやってきて作業をするため、人件費がかかるということです。
そういう意味では広い範囲を左官に依頼したほうが、単価は安くなります。下記にリフォーム専門会社の調査による料金の早見表を用意したので、ご覧ください。
種類 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
土間のコンクリート仕上げ | 20平方mで15万円〜25万円程度 30平方mで20万円〜30万円程度 |
|
土間のコンクリート施工 | 15万円〜50万円程度 | 型落ちの商品や左官の過剰在庫を使うなどすると費用を抑えることが可能 |
土間コンクリート仕上げ | 6500円〜1万円程度(平米単価) | 現場の作業効率や工事の大小、地域の材料費変動によっても変わる |
左官工事業者の選び方
左官工事は職人技術によって成り立つものです。近所の左官屋や業者に依頼しても、たとえば漆喰や珪藻土を使った壁の仕上げができないと言われる可能性もあります。安くて早い塩ビのクロス張りの需要がまだまだ高いため、左官の技術を学んでいない業者も数多く存在しているからです。
漆喰や珪藻土といった自然素材を使った仕上げを希望する場合には、たとえば左官屋に見積もりを取ってもらいましょう。漆喰などの自然素材を壁に塗るときには糊を混ぜる必要があり、糊の配合率が変わってきますが、この配合率に関して説明がない業者はやめたほうが良いとされています。
壁塗りをきちんとした左官業者に依頼すると1平方メートルあたりはおよそ1万円程度の料金になります。単純に掛け算して、100平方メートルであれば100万円となります。これよりも遥かに安い見積もりを出してくるところは避けるようにしましょう。
日本左官業組合連合会という左官屋の組合があり、そこの公式ホームーページでは安心して任せられる業者を紹介してくれます。また、建築業一般に言えることですが、業者選びでは「近いから」「安いから」で選ぶのではなく、いったんは電話などで連絡してみて、対応を良く見てみましょう。
「比較ビズ」では、さまざまな業者を一度に調べることができ、無料見積もりも行っています。下記にリンクを用意したので是非ご活用ください。
参照元:比較ビズ
スタッフの対応がぞんざいなところは仕事もいい加減な傾向があります。無料で現地を調査してくれるのか、アフターフォローはあるのか、などといったことを質問してみましょう。きちんと対応してくれるところは安心できます。
まとめ
左官工事は、近年の自然素材を好む風潮から依頼する人が増えつつあります。日本の伝統工法であり、美しく耐久性にも優れた塗装工事をすることが可能です。一方で料金体系が分かりにくく、費用がいくらくらいかかるのか判断しにくいというデメリットもあります。
しっかりとした業者を選ぶには、見積もりを取ってもらい、対応してもらったスタッフの態度なども良く見て判断しましょう。あまりに安い見積もりを出してくる業者は避けたほうが無難です。日本左官業組合のホームページには全国各地の有能な左官業者を紹介するページもあります。
外壁コンシェルジュというサイトでも、左官工事ができる優良業者を紹介しています。左官職人自身がブログやホームページを運営して情報発信していますので、読んでみると良いでしょう。近年では女性の左官という人も増えつつあり、伝統が見直されている現状を反映しています。
左官仕上げは、熟練の技術や経験が必要で、材料の使い方や施工手順によっては、モルタル仕上げ等の表面に必要以上にひび割れが発生してしまったり、モルタルが剥離してしまったりとトラブルが多い工種でもあります。
例えば、施工時に十分な養生期間をとらずに左官材を塗り重ねてしまうと、剥離の原因となります。モルタルの場合、セメント、水、砂が材料の内訳であり、これらの配合割合を誤ってしまうと硬化不足、仕上がり精度の低下を招きます。
モルタル施工時は、水の引き具合を見てコテで押える という作業を繰り返しますが、この手順を省略したり、タイミングを誤ったりすると、同じように仕上がり精度の低下やひび割れを招きます。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの建設・建築会社がいいかわからない
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