うえた社会保険労務士事務所

人事制度は経営戦略の一つです。
経営目標・課題にそった人材の採用・配置・育成をすすめていくためのツールが人事制度です。理念や方針をいくら謳ったところで現場の従業員の行動が変わらなければ何もかわりません。人事を戦略的に行っていくということは、従業員に、責任を持たせることです。職務をベースにした人事制度は、従業員それぞれのやるべきこと、そして職責を明確にする制度です。

職務等級制度ができれば、それに基づいた賃金制度、教育制度、評価制度を構築するのは非常に簡単です。

職務に基づく賃金制度、退職金制度は、納得性、公正性も高いものとなります。難易度の高い仕事や、成果を上げている人には、その仕事や成果に見合った賃金を支給できます。外国人の採用も増えてきている中、公正で納得性の高い賃金制度は外国人の定着に貢献します。また、“成果(結果)”に基づく仕事の管理ができるので、テレワークなどの多様な働き方を導入しても、生産性を落とさない運営が可能です。

制度の構築は、プロジェクトメンバーでやっていきます。まずは、現状の職務の洗い出しを行います。同時にすぐに改善できるものは改善します。現状の職務の洗い出しができたら、職務分析を行います。その仕事の難易度や、必要な知識や技能などを分析します。

次に、経営課題を抽出します。必要であればSWOT分析を実施します。

そして、この経営課題をもとに、職務を編成していきます。職務等級制度は、このように作成していきます。

何をすべきか、どういった成果を目標にしているのか、各従業員が認識することで、初めて自律した従業員の育成が可能となります。

また、管理者は部下の仕事を非常に管理しやすくなります。昨今、ハラスメント対策が企業の義務となっていますが、まずは、職責もやるべきこともあいまいな状態では、ハラスメントと言われても仕方がありません。

仕事をベースにした、賃金、評価、教育と一貫した制度こそ、今後の人事戦略の鍵になることでしょう。当事務所がしっかりと支援させて頂きます。