シーオス株式会社

顧客企業は、高級外車のパーツ品を取り扱い、数多くの品揃えや大小さまざまな部品があり、難易度の高い物流オペレーションを必要としていた。またビジネス伸長に合わせて外部倉庫を拡張してきたが、だんだんと倉庫スペースが不足し事業成長の障害になる事が予見されていた。そこで、全ての外部倉庫を統合し、新たに物流センター建設を決定した。
「現状の改善だけではなく『あるべき物流センター』設計をする」という考えのもと、安全でより品質の高いサービスができるよう新業務の検討も進めていた。

【シーオスの提供したソリューション】
■ 物流拠点統合・新物流センター構築支援:徹底したデータ分析に基づく、将来のビジネス伸長も考慮したセンターレイアウト設計と最適な什器選定、及び庫内業務設計のコンサルティング支援

■ 物流DX支援 :アナログ情報や作業者のスキルに依存し属人性の高かった倉庫内業務を標準化し、品質向上と生産性向上の両立を実現するシステム(SaaS型WMS)の導入および運用カイゼン実施

■物流拠点統合・新物流センター企画立案支援
・シーオスの分析ノウハウに基づき、目指す業務に対応するセンター保管や庫内業務設計等の構想立案を行った。「出荷数・在庫量等がここ数年でどの程度伸びているのか?」というマクロの視点から「週単位や、日別単位での作業量のピーク・変動はどの程度あるのか」などのミクロな観点に着目した上で様々な要件を抽出した。
・作業者がどのように動くかを定める業務の標準化、標準的な作業時間を定めることでを見える化し、継続した作業に落とし込むためのルールを定義した

　■物流DX支援
　・商品サイズから最適な什器選定、商品の出荷頻度によって在庫配置を決定。特に、自動車パーツという荷姿が様々な商品を取り扱うことから「すべての商品の3辺を計測し、ケース別の必要間口の試算をする」という大規模な基礎データ整備も支援をした。
　・倉庫管理システム(WMS)を新たに導入。業務に合わせてシステム要件定義をすることで、カスタマイズは最小限に適正なコストで行った。
・移転計画だけに留まらず、スムーズな移転を実現するための各種の実行プラン作成を支援した。

・WMS導入により入荷・出荷業務の標準化、作業生産性の可視化、業務ミスの削減。棚卸業務の誤差率は0.4%⇒0.025%に。
・保管効率を維持したまま、業務品質と庫内環境安全性の大幅改善を実現。
・効率化・省人化の両立により、物量増加にも耐えられるようになったため、さらなるビジネス拡張として、物流部門を独立させ新しい荷主への外販(3PL事業)を開始。

シーオスを選んだ理由は、旧倉庫を見学に来ていただいたその日に、当時弊社が抱えていた複数の課題について、解決の道筋を即答いただいたことがきっかけです。解決できると即答していただいた課題に対しては、その課題の根本的原因・解決方法を分かりやすく説明してくださり、物流に対する知識量を感じました。一方で課題によっては解決がすぐには難しいとおっしゃられたことに誠実さを感じました。

DX化・効率化により生み出された余力を使った「人がやるべき重要な仕事へ注力すること」が大きな成果と考えています。5万近くあるSKU数に加え、ありとあらゆるサイズや形の商品、検品も求められる商品も扱っており、物流センターでの高品質・専門的・効率的な在庫管理は当社の大きな強みになりました。シーオスから得た「常に生産性を向上するために取り組むマインド」であるべき姿を探求」して参ります。