株式会社ニーズ

宗教法人様から、江戸中期にまとめられたとされる仏教法語集のデータ化をご依頼いただきました。
原本そのものが、和紙が和綴じ製本された貴重なものも含まれ、スキャンを含めた原本の取り扱いには最新の注意を払いました。
また、現在では使われていない字体や表記方法も含めて、出来る限り本来の言葉を残しつつ、今後の時代にも活かせる情報になるよう、工夫して作業いたしました。

江戸時代に仏教の教えを分かりやすく民衆に伝えるためにまとめられた法語集を、現代でも使いやすい形になるよう、ご依頼を頂きました。
原本が紙の書籍であることはもちろん、原本自体も今の製本状況とは全く異なるため、お客様にご相談しながら慎重に業務フローを組みました。
また、内容も、全てが旧仮名遣いで書かれ、使われている漢字も基本的に旧字であり、そのままでは文字コード上存在しないものも多数ありましたが、その状況をお客様にご報告しながら新字体に置き換えられるものは可能な限り置き換えました。
特に、漢文表記がそのまま用いられている部分は、返り点や送り仮名、書き下し文部分もルビや上付/下付文字などの機能を使い入力しました。

せっかく古い書籍をデータ化しても、直接対応する文字等がないために「歯抜け」の文章になってしまっては意味がありません。
しかし、今回は工夫によって、古文書を現代に通じる「使えるデータ」にし、活用して頂けるようにすることができました。

大変な量の原本を引き受けてくださり、大変たすかりました。また、旧字体から新字体への変換、どの字をどのように変換したのかの報告などによって、安心してお願いしました。

入力の仕方について、お客様とすり合わせ、ご提案をしながら確立していきました。また入力のチェックにおいては、普段使わない文体であることから、様々なチェック方法を検討して行い、お役に立てるデータになるよう工夫しました。