より集客につながるプロフィールの書き方

プロフィールを充実させるべき理由

プロフィールを充実させることで、訪問者に対してホームページ制作者の「人間性」を感じさせることができます。どこの誰が作ったのかわからないホームページよりも、制作した人間の人物像がわかりやすいホームページに対して親近感を抱くのは当然であると言えます。

また、人間には「自分に近しい人に対しより親近感を抱く」という心理作用があり、「類似性の法則」と呼ばれます。ホームページを訪問した人が製作者のプロフィールを見て、自分と同じ要素（出身地・出身校・趣味など）があれば、より親近感を抱きやすくなります。

プロフィールの充実により、訪問者の「親近感」を誘うことで、結果的に集客力を向上することができるわけです。

プロフィールの基本的な書き方

ホームページに掲載するプロフィールは、製作者の経歴や業績。特技などを訪問者に理解してもらうための、いわば「自分自身の取り扱い説明書」とも言えます。

単なる経歴の羅列や自慢話だけでは、訪問者の親近感を誘うことはできません。より親近感を引き出すためには、書き方に工夫が必要となります。

プロフィールにストーリー性を導入する

より親近感を引き出すプロフィールとは、言い換えれば「共感性の高い」プロフィールということでもあります。プロフィールをより共感性の高いものとする最も効果的な手法が、「プロフィールにストーリー性を導入する」ということです。

「ストーリー＝物語」にはタイトルやコンセプトというものがあります。自身のプロフィールを作成するにあたり、それを物語として構築することが重要となります。

プロフィールをストーリーとするための自問自答

物語を構築するにあたって最も基本的な骨子となるのは、「動機と展開の必然性」です。現在の仕事や立場に至るまで、何を志し、何に努力し、結果として何を得てきたか、それを考えながら制作することで、プロフィールを物語化することが可能です。

「学生時代にのめりこんだこと」「学生時代に抱いた将来の夢」「学生時代の辛い体験」「仕事の上で体験した壁や問題」「現在の夢や目標」といった事柄を自問自答し、自分のこれまでの出来事や考え方を整理することで、ストーリーを構築していくことができます。

独自性のあるストーリーが共感を生む

自分自身の経歴をストーリー化することで、項目を羅列しただけのプロフィールと違う、あなた自身の人間性を感じさせるプロフィールにすることが可能です。そうすることで、訪問者により共感を抱かせ、親近感を感じさせることのできるプロフィールとなるわけです。

プロフィールは画一的な情報を記載するものではなく、あくまでホームページ制作者としての生きた人間である「自分自身」をストーリーとして伝えるものである、という基本を意識して作成するようにしましょう。

プロフィールに入れる必須項目

共感性を高めるためにプロフィールにぜひ組み込みたい項目があります。これらをプロフィール作成に合わせて組み込んでいくことで、より共感性の高い、ストーリーとして完成度の高いプロフィールとすることが可能となります。

出身地・出身校

人間は多かれ少なかれ、誰でも「郷土性」を持っており、自分が生まれ育った場所と同じ、もしくは近い地域の出身者に、より親近感を抱く傾向があります。プロフィールに「〇〇生まれ」「××育ち」と自分の出身地を示す言葉を含めることで、同じ地域の出身者に対して、心理的障壁を大きく引き下げる効果を狙えます。

同様の理由で、「出身校」のアピールも、自分と同じ学校出身者から共感を得られやすい情報となります。

誕生日

同じ年齢、近い年代という意識もまた、共感や親近感を抱きやすい要素のひとつと言えます。出身地や出身校よりも広い範囲に対し、共感・親近感を感じさせる要素として、自分の誕生日を記載することは効果的です。

幼少期の記憶などに触れれば、より共感を得られやすいでしょう。ただし、年齢そのものを記載してしまうと毎年更新が必要になるので、生まれた年月日を記載しておいた方が管理がしやすくなります。

趣味・学生時代の部活

共通の体験があると思わせることも、相手の共感や親近感を引き出す有効な手段です。趣味や学生時代の部活の経験談は、同じ趣味を持っていたり、同じ部活をしていた人からの共感・親近感を抱かせやすい話題です。

好きなスポーツ・好きな本・好きな映画

共通の嗜好も、共感・親近感を引き出しやすい項目のひとつです。好きなスポーツや応援しているチーム、好きな本や映画などの話題を盛り込むことで、同じ嗜好を持つ人の共感・親近感を得やすくなります。

座右の銘

好きな言葉や座右の銘は、その人の考え方や志向を端的に表すものとして、人物性の指標としては非常に有効なものです。あなたが好きな言葉や座右の銘をプロフィールに組み込めば、あなた自身の考え方、志向に共感する人が増えることは間違いありません。

してはいけないプロフィールの作り方

プロフィールをストーリーとして構築し、共感や親近感を引き出しやすい項目を入れ込むことで、より集客力に貢献するプロフィールが制作できることを説明してきました。より確実に集客力のあるプロフィールを制作するためには、「してはいけない」ことも把握しておくことが重要です。

時系列で事実を列挙する

ストーリーとしてのプロフィールの構築を目指す以上、時系列に沿って事実をただ箇条書きに列挙していくことは悪手となります。自身の学歴や経歴をただ羅列するのではなく、それらの経験に意味を持たせることが重要となります。

自慢話になってしまっている

自分に自信を持つことと、自慢話をすることはまったく別のことです。自慢話ばかりでは、訪問者の共感や親近感は得られません。自分の学歴や経歴をひけらかす、単なる自慢話にはなっていませんか？

人物が登場しない

プロフィールをストーリーとして構築する目的は、あなた自身の「人間性」を表現することにあります。そのためには、あなた自身の、他人との関わり方が非常に重要なファクターとなります。

人物が登場しないプロフィールは、あなたと他者の関係性が描かれず、無味乾燥な情報の羅列に過ぎなくなってしまう点に注意しましょう。

「理念」や「想い」がない

「理念」や「（あなたの）想い」は、いわばあなたのストーリーであるプロフィールの「テーマ」です。あなた自身の「理念」や「想い」が描かれないプロフィールでは「テーマのない物語」にしかなりえず、漠然としてつかみどころのないものになってしまうでしょう。

まとめ

理想的なプロフィールを作ることはなかなか難しいことですが、あなた自身を表現しようとすることで、より良い形に近づけることが可能です。自分の理念や理想を伝えることを念頭に、あなた自身のストーリーとしてのプロフィール制作を目指してみましょう。

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