web制作コンペで勝率を上げるためには？

依頼者がコンペで重視すること

まずは、コンペを開催する依頼者がどんな点に目を向けて応募者をチェックしているかを見てみましょう。依頼者目線でコンペを見ることによって、より効果的な参加ができるようになります。

コンセプトと仕様に沿っているか

第一条件とも言えるのが、すでに提出している、プロジェクトに関するプロジェクトや仕様に沿っているかという点です。具体的には、デザインイメージや必要な機能、ボリュームなどがあります。

仕様書に沿っているというのは最低条件となるものですので、しっかりとその内容を反映させているかをチェックします。予算が決まっているのであれば、その範囲で完成できるものかも重視します。

魅力的な押しポイントがあるか

仕様に沿っていて無難にまとめているというだけでは、依頼者は惹かれません。必要なものはしっかりと入れつつも、それにプラスして魅力的な機能や構成、デザインイメージが入っているかも見ています。

自分たちでは想像もしていなかったような、サプライズ的なアピール点が出てくると、特に印象が強くなります。

より良いサイトにするための提案があるか

単に指示されていることをこなしているだけのプレゼンよりも、web制作のプロとしての目線で一歩上の提案がなされているかも大事な点です。こんな機能を付け加えると、ユーザーはもっと使いやすくなる、こうした構成にするとシンプルにまとまりコストを下げられる、などのプロジェクトの質を向上させる提案を求めています。

もちろん、仕様から外れるようであってはいけませんが、ニーズを押さえた上で有益な提案がなされていると、より魅力的なプランだと思えるものです。

分かりやすいプレゼン

提出するプランそのものの内容とは別に、分かりやすいプレゼンをしてくれるかも依頼者が見ているところです。決定権を持つ人の中には、高度なweb制作関連のスキルを持っていない人もいます。

そのような人にも分かりやすく説明できるようにしておくことが大事です。いくら優れたプランであっても、小難しくて理解しづらいプレゼンだと興味を失ってしまい、途中でチェックするのを止めてしまうこともあります。

web制作コンペの勝率を上げるために

こうした依頼者側から見たチェックポイントを押さえた上で、どのようにコンペ提出の準備を進められるかを考えてみましょう。一つずつその点をチェックし、プレゼンの際に漏れがないかどうかを確かめることが大事です。

依頼者の求めるものを盛り込めているか

プラン作りを始める前に、しっかりと依頼者から提示された仕様やコンセプトを精査することです。具体的には対象となる層や、サイトボリューム、必要な機能などがあります。

一つずつリストアップしていき、プラン作りをしている段階でも、きっちりと盛り込めているかチェックしていきます。ここで大事なのは、単に細かな条件を確認して、それをプランの中に入れていけば十分ではないということです。

むしろ、そうした仕様の中から、本当に依頼者が求めているものが何かを探し出すということです。たとえば、依頼者が開発した商品のサイトを作るのであれば、商品をどうしたいのかを押さえる必要があります。

たとえば、ECサイトとして販売したいのか、単に商品紹介をしたいだけなのかといったニーズです。それによって、同じようなデザインや機能でも、対象となる層にアピールする仕方が異なってきます。

こうした最終的な目標と潜在的なニーズを読み取るまでしないといけません。

オリジナリティーを出す

仕様を押さえるだけのweb制作プランであれば、どの会社でも作ることができます。大事なのは、自社の強みを生かした制作ができるかどうかということです。

動的なサイトを作ることが得意であれば、アニメーションなどを巧みに取り入れることを提案できます。また、制作スピードが速いのが売りであれば、納期までの時間を明確に示すこともできます。

他ではできないということを示すことで、よりクライアントに印象付けることができるのです。仕様にプラスして自社からの提案という形で示し、質を向上するために貢献したいという熱意を表すことにもつながります。

プレゼンをしっかり準備する

もし、直接クライアントにプレゼンするコンペであれば、徹底的に準備と練習を重ねるようにしましょう。コンセプトにしっかり従っていることや、自社からの提案などを強調できる内容とします。

プレゼン内容自体も大事ですが、同じくらい力を入れるべきなのが、上手に話ができるかということです。分かりやすいワードの選定やよどみのない流れで進めていけるかなど、誰かに見てもらいながら練習を重ねましょう。

そして、質問に答えられるように、想定質問集を作っておくのもおすすめです。質問に答えられないとかなり印象が悪くなりますので、一方的に話すプレゼンの練習だけでなく、質疑応答の練習もしておきましょう。

提出文書は見やすくシンプルにまとめる

実際にクライアントの前でプレゼンをするのではなく、文書を提出するだけのコンペとなることもあります。また、プレゼンとは別に書面提出が求められることも多いです。

提出文書は、できるだけシンプルで分かりやすくすることを心がけましょう。中には、ページ数が多くて内容が盛りだくさんの方が効果があると考える人もいますが、事実は逆です。

情報量が多過ぎると、強調したい点がその中に埋もれてしまって分かりづらいプレゼンになってしまうことがあります。また、何社もコンペに参加していると、文章量が多いものは敬遠されてしまうこともあります。

まとめ

web制作会社が質の高い案件を手に入れるためには、コンペの勝率を上げることは非常に重要です。そのためには、クライアントの求めている点、そしてどんなポイントを重視するかを意識してプランを作っていくことが大事です。

同時に、いかに魅力的なプランであるかをアピールすることも勝率に大きく関わってきます。良いプランを作ってもプレゼンが下手ではコンペに勝つことはできませんので、プレゼンの準備と練習にも時間と労力を十分にかけるようにしましょう。

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