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映像制作の案件獲得につながるフリーランス向けの営業手法とは?課題やポイントを併せて解説!

更新日:2022年08月01日
映像制作の案件獲得につながるフリーランス向けの営業手法とは?課題やポイントを併せて解説!
この記事で解決できるお悩み
  • フリーランスが抱えている営業面の課題とは
  • 案件受注につなげる営業手法が知りたい
  • フリーランスとして成功するためのポイントとは

動画マーケティングのニーズ拡大や制作会社の人手不足の影響で、フリーランスの映像クリエイターを求める声は高まっています。CGクリエイター・カメラマン・編集オペレーターなど、特に技術系の職種はクライアントや仲介業者から評価されると、継続的に案件を獲得できる可能性が高まります。

ただし、映像制作の現場は拘束時間も長いため、営業活動に割く時間を十分確保できていないフリーランスの映像クリエイターも多いでしょう。

今回の記事では、営業面での課題・案件受注につなげる営業手法・成功するためのポイントなどについて、まとめました。

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フリーランス映像クリエイターの案件獲得パターン

映像制作の案件を獲得するパターンは、以下2パターンに集約されます。

  • 直請け案件
  • 下請け案件

2つの案件パターンを経験し、どちらが自身に合っているかを知ることが重要です。

直請け案件

会社紹介やPV動画など、映像制作を依頼したい企業や店舗から案件を受注する形です。

メリット

直請け案件の場合は仲介業者が入らないため、報酬が全て手元に入る点がメリットです。また、仕事ぶりが評価されれば継続的な案件獲得につなげられます。ポートフォリオとしても公開できるため、SNSやブログで積極的に掲載してください。

デメリット

仕事の進め方やスケジュール調整まで、全て自身が窓口となって進めていきます。仕事に関連する全ての判断を自ら下す形となるため、責任やプレッシャーは大きくなります。

メリット ・手数料が発生しない
・仕事を受けない選択肢も取れる
・クライアントとの関係を築きやすい
・継続案件につながりやすい
・ポートフォリオとして公開できる
デメリット ・全ての責任が自身に降りかかる
・マネジメント能力やコミュニケーション能力が必要になる

下請け案件

下請け案件は制作会社や広告代理店など、仲介業者から案件を回してもらう形です。

メリット

下請け案件の特徴は依頼先と信頼関係を構築できれば、自ら営業活動をしなくても効率的に仕事を獲得できる点です。慢性的な人手不足に悩まされている制作会社は多く、優れたスキルや豊富な実務経験を持つフリーランスの映像クリエイターを探している企業も少なくありません。

デメリット

全体の進捗状況を管理するプロデューサーやディレクターが現場の指揮を執っており、自らクライアントとの交渉も行う必要はありません。ただし、スケジュールはクライアントや仲介業者の都合に左右されるケースが多く、働き方の自由度は制限されます。

さらに、プロデューサーやディレクターとの相性が悪いと編集作業に掛かる工数も増え、労働量と報酬が見合わない結果となります。

メリット ・制作会社と信頼関係を築ければ、継続的に案件を獲得できる
・営業活動の手間が省ける
・技術系クリエイターは仕事を獲得しやすい
・多少失敗してもフォローが望める
デメリット ・直請け案件より報酬は低い
・働き方の自由度は低い
・クライアントやディレクターの都合に振り回される可能性がある

フリーランスと映像制作会社の案件相場を比較

フリーランスの映像クリエイターと制作会社が、映像制作の案件を受注した場合の費用相場を下記の表にまとめました。フリーランスの費用相場は小中規模の制作会社と比べると1/4、大手と比べて最大1/20のコストメリットをクライアントに提供できます。

同じ作業工程を踏む場合でも制作会社の場合は複数の人員を投入するため、人件費がかさみます。フリーランスの場合は一人で仕事を手掛ける形となるため、制作会社ほど人件費が掛かりません。

フリーランス 小中映像制作会社 大手映像制作会社
最低予算 5万円〜 20万円〜 100万円〜
強み ・制作会社よりも圧倒的に安い価格で、仕事を受注できる
・スポット案件も受注できる
・フリーランス同士でチームを組めれば、幅広い案件に対応できる
・大手制作会社よりも、低コストで映像を制作できる
・クライアントへコストメリットを与えるため、優れたクリエイターを選抜している企業もある
・実績やノウハウを豊富に保有し、幅広い要望に対応できる
・優秀なクリエイターが多数在籍している
弱み ・一人で映像制作ができる量にも限度がある
・優れたスキルを持つクリエイターに案件が集中
・リソースやクリエイターのスキルに限度がある
・案件内容によっては、コスト増大や対応できない場合がある
・コストカットが難しい
・コスト優先のクライアントの場合、断るケースが多い
主な受注先 ・コスト優先の企業
・映像制作やマーケティングのノウハウが無い企業
・映像制作に関するノウハウが無い企業
・マーケティングのノウハウがある企業
・予算に余裕のある企業
・実績や成果物の質を重視する企業

参照元:フリーランス名鑑

表:映像制作の案件別による費用相場比較

種類 フリーランス 制作会社
インタビュー動画 3万円〜 5万円〜
イベント動画 15万円〜50万円 15万円〜80万円
会社紹介・PR 15万円〜 50万円〜100万円
商品・サービス紹介 30万円〜 30万円〜100万円
YouTubeの撮影〜編集 5万円〜30万円 10万円〜100万円

参照元:ランサーズ

映像制作の案件を受注するための営業手法とは?

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フリーランスの映像クリエイターが活用可能な案件受注につながる方法は以下の7つです。メリットとデメリットも併せてご覧ください。

  • クラウドソーシング
  • エージェント
  • マッチングサービス
  • SNS
  • ブログ
  • 制作会社からの依頼
  • 知人や友人からの紹介
メリット デメリット サービス例
クラウドソーシング ・案件を豊富に取り扱っている
・実績に乏しくても案件を獲得できる
・動画編集の場合、オンラインで仕事が完結する
・トラブル発生時はサポートが望める
・手数料が発生する
・低単価案件も多い
・映像制作に特化したクラウドソーシングは少ない
・crevo ・Borderless ・PROOX ・90 Seconds
エージェント ・営業活動の手間を省ける
・高単価案件を獲得できる
・継続案件を獲得しやすい
・契約書の締結や請求書の作成を任せられる
・福利厚生やキャリアサポートを受けられる
・手数料が発生する
・基本的には常住案件が多い
・案件獲得までに時間が掛かる
・Video Works
・PROOX
・レバテッククリエイター
マッチングサービス ・効率的にクライアントを獲得できる
・営業活動への手間を省ける
・別のクライアントを紹介してもらえる可能性がある
・サービスによっては、対面での交流会も用意している
・一定の利用料金が発生する
・成果が出るまで一定の時間が掛かる
・専任のエージェントは存在しない
・比較ビズ
・LUNK
・動画時代!
・Direct Creators
SNS ・クライアントと直接接触できる
・ポートフォリオとしても活用できる
・仕事ぶりが評価されると、別のクライアントから案件を獲得できる
・最新の情報を収集できる
・映像クリエイター同士の交流が望める
・映像制作のチームを組み、大型案件も受注できる
・SNS運用に時間を掛け過ぎると、本業に支障が出る
・拡散力に優れているため、悪い評判も広まりやすい
・人間関係のトラブルに発展する場合がある
・ネガティブな意見も寄せられる
・Twitter
・Instagram
・Facebook
・LINE
・YouTube
ブログ ・直請け案件を受注できる
・ポートフォリオとして活用できる
・新たな収入源となる
・定期的に記事を書く時間が必要になる
・成果が出るまで時間が掛かる
・ライティングスキルを磨く必要がある
・SEOに関する勉強が必要になる
Wordpress
制作会社からの依頼 ・信頼関係を構築できれば、継続案件につながりやすい
・営業活動の手間を省ける
・業界内でのつながりができる
・仕事の幅を拡げられる
・一定水準以上のスキルや実績が必要になる
・望んでいる条件で案件を受注できる保証は無い
・ポートフォリオとして公開が禁止されている
・株式会社EXIDEA
・for,Freelance株式会社
・株式会社ジーアングル
知人や友人からの紹介 ・業務委託契約を結び、仕事を回してもらえる可能性がある
・労働条件の融通が利きやすい
・仕事のボリュームが不安定で、安定した収益は見込めない
・期限通りに納品できないと、プライベートでの友人関係にひびが入る
・映像制作関連の企業に勤めている友人がいなければ、依頼できない
  • クラウドソーシング

    最も手軽に案件を獲得できる方法ですが、低単価案件も多く、映像制作に特化したサイトも多くありません。

  • エージェント

    交渉力に不安を抱えている場合や営業活動に割く時間を確保できず悩んでいる場合におすすめ。効率的に案件を受注できるだけでなく、対面での交流会に参加すると別のクライアントと接触できます。

  • マッチングサービス

    交渉力に不安を抱えている場合や営業活動に割く時間を確保できず悩んでいる場合におすすめ。事務作業の代行や福利厚生のサポートなど、手厚いサポートを望める点がメリットです。

  • 制作会社

    フリーランスの映像クリエイターを探している制作会社へ連絡し、質の高い仕事をこなせれば、継続的に案件を回してもらえる可能性が高くなります。営業活動をしなくても案件を受注できるため、映像制作の仕事に集中しやすくなります。

フリーランスの映像クリエイターが営業面で抱えている課題

フリーランスの映像クリエイターが営業面で抱えている課題は、以下の3点が考えられます。それぞれ見ていきましょう。

  • 営業活動の量と質が不足している
  • 仕事量が増えていない原因を分析していない
  • 案件獲得の方法を知らない

営業活動の量と質が不足している

映像制作の作業に割かなければいけない時間が長く、営業活動を行うための時間を捻出できないのが現状です。映像制作は元々労働時間と成果の結びつきが薄いため、慢性的な長時間労働を強いられる傾向にあります。

さらに、ディレクターの実力不足や制作期間の短さが重なると、撮影や編集作業が深夜にまで及ぶことも珍しくありません。心身をリフレッシュする時間を確保できないと疲れが取れず、営業活動へのモチベーションも下がります。結果的に繁忙期と閑散期の仕事量が大きくなり、収入が安定しません。

営業活動で求められるスキル

映像制作に求められるスキルと営業活動で求められるスキルは異なります。考えられる必要な能力は以下の2つです。

  • テキストメッセージを介したコミュニケーション能力や提案力
  • クライアントが要望している意図を正確に読み取る能力

フリーランスに転身すると技術職の場合でも案件応募時にクライアントや制作会社とやりとりを行う頻度が増えるため、これらのスキルがなければ案件を思うように受注できません。

仕事量が増えていない原因を分析していない

映像制作の現場に長時間拘束されると、なぜ仕事が安定してもらえないかを振り返る時間的・精神的余裕が失われます。営業活動が上手くいっていない場合でも原因を特定し、方法を変えれば途端に仕事を獲得できる可能性が高まります。まずは何が原因になっているのかを知るところから始めてみましょう。

仕事量が増えていない原因の例

例えば、クラウドソーシングや制作会社へ営業メールを多数送っているにもかかわらず一向に仕事量が増えない場合、スキルや営業メールの質に問題があります。

  • スキル不足の場合

    クライアントから案件を任せるにはリスクがあると判断されており、実務経験を積んでスキルや実績を磨いていくしかありません

  • 営業メールの質に問題がある場合

    まずはテンプレートの使い回しは避け、その上で自身の魅力やクライアントに与えるメリットを強調できるよう、要件・実績・経歴を簡潔にまとめてください。得意分野や実績を明確にして仕事を任せたいと思ってもらうことが重要です。

案件獲得の方法を知らない

フリーランスの映像クリエイターが案件獲得に向け、活用できる方法は一つではありません。例えば、クラウドソーシングでは映像制作の案件を多数抱えており、実績やスキルが多少不足していても映像制作の案件を受注できます。

一方、エージェントやマッチングサービスを利用すれば、営業力に不安を抱えているクリエイターでも効率的に案件を獲得できます。クライアントの紹介や事務作業代行を依頼できる点も、サービスを利用するメリットの一つです。

また、フリーランスの映像クリエイターを探している制作会社へ、直接コンタクトを取るのも一つの選択肢です。丁寧な仕事ぶりを評価されれば自ら営業活動を行わなくても、継続的に案件を獲得できます。多くの方法を試しながら、どの方法が自身に合っているかを見極めてください。

フリーランスの映像クリエイターが成功するためのポイントとは?

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フリーランスの映像クリエイターとして活躍するためには、以下の6点のポイントが重要になります。それぞれ見ていきましょう。

  • 得意分野を明確にする
  • SNSやブログでポートフォリオを作成する
  • 低単価案件を受注しない
  • アニメーション動画に対応できるようにする
  • 自己管理を徹底する
  • 人脈を拡げる

得意分野を明確にする

Web広告・インタビュー映像・イベント動画など、様々な映像制作のジャンルの中で、自身の得意分野を確立することが重要です。得意分野の確立によって他者と差別化を図れるだけでなく、クライアントに安心感を与えられます。

近年はターゲット層に低コストで情報を発信できる手段として、企業でも動画マーケティングの重要性が認知されています。優れた拡散力を持つSNSと連動すれば、大規模な宣伝や広告費用を掛けなくても不当低多数の方へ情報を発信できるからです。

今後はBtoCだけでなく、BtoBビジネスでも動画マーケティングのニーズは高まると予想されるため、得意分野を複数持っておくと、仕事の幅が拡げられます。映像制作の主なジャンルを以下の表にまとめたのでご覧ください。

   特徴  主な事例  ポイント
 インタビュー動画  ・リアルな情報を発信
・クライアント側の意向や思いを動画に盛り込み、ユーザーの関心を向上
・購買意欲向上
・リピート促進
 ・社員や経営者へのインタビュー
・利用者の声をまとめたPR動画
・商品やサービスの紹介
 ・映像制作の目的を丁寧にヒアリング
・質問内容の事前共有
・臨場感や実際の雰囲気が伝わるよう、様々なシチュエーションで撮影
・仕事の現場や休憩スペースなど、会社の雰囲気が伝わる場所で撮影
 動画広告  ・商品認知度向上やブランディング確立に寄与
・比較的低予算で掲載可能
・多くの情報やストーリー性を持たせた映像を制作可能
・SNSとの連動で、不特定多数の方へ動画を拡散
 ・インストリーム広告
・インバナー広告
・インリード広告
 ・映像制作の目的やターゲット層を明確化
・掲載メディアと広告の種類を選定
・ストーリー性を意識
 会社紹介動画  ・事業内容や職場の雰囲気など、リアルな情報を発信
・短時間で多くの情報を発信可能
・目に見えない情報の具現化
・一度制作すれば、映像を繰り返し使用可能
 ・事業内容や商品の紹介
・実際に働く社員の紹介
・企業理念やブランドイメージの発信
 ・映像の制作目的とターゲット層を明確化
・効果的な演出方法を考案
・ブランドイメージと合致した映像制作を意識
 採用動画  ・求職者に職場の雰囲気や仕事内容など、具体的な情報を発信
・ミスマッチのリスクを最小化
・一度映像を制作すれば、何年も継続的に使用可能
・競合他社との差別化
 ・ブランディング動画
・職場や社員の一日の様子を紹介
・社員へのインタビュー映像
 ・求める人物像に沿った映像を制作
・中途採用と新卒採用では、求職者の関心ポイントが違うことを意識
・自社の強みや魅力の発信を意識
・クライアントの要望に合わせて、掲載メディアや映像の種類を提案
 イベント動画  ・優れた訴求力
・イベントの概要をコンパクトにまとめて発信可能
・他社との差別化
・コスト削減
 ・オープニングテーマ
・アタックムービー
・エンディングムービー
・ティザームービー
 ・参加者目線に基づいた映像制作
・キャッチコピーや効果音を織り交ぜ、インパクトを強調
・デザインやフォントに気を配り、視覚効果を強調
・演出方法も考案
 PV  ・優れた訴求力
・視覚と聴覚に訴える情報を多数盛り込み、インパクトを強調
・短時間で多くの情報を発信
・商品認知度向上やブランドイメージの確立に寄与
 ・アーティストのMV
・新商品PR
・観光地のPR
 ・ストーリー性を意識
・ビジネスでの課題と目標を把握
・PRする商品の強みや特徴を整理
・ターゲット層の明確化
・適切なプラットフォームの選択
 アニメーション動画  ・無形商材のコンセプトやブランドイメージの具現化
・優れた訴求力
・比較的低コストで制作可能
・修正作業が比較的容易
 ・イラストアニメーション
・ホワイトボードアニメーション
・インフォグラフィック
・モーショングラフィックス
・3Dアニメーション
 ・目的に応じた動画の種類を選択
・ブランドイメージやコンパクトに沿った動画の選択
 ゲーム紹介動画  ・ゲームの世界観や魅力を発信
・ストーリー性やキャラクターイメージを伝え、購買意欲促進
・プレイシーンや操作性の疑似体験
・見込み顧客へのアプローチ
・動画の評判が高まれば、SNSで不特定多数の方へ情報が拡散
 ・紹介動画
・リリース前のプロモーション動画
・ハウツー動画
 ・ゲームの世界観や魅力をわかりやすく発信
・反応を伺えるよう、複数の映像を制作
・YouTuberやインフルエンサーとのコラボも検討
 テレビCM  ・幅広い年齢層に情報を発信
・優れた訴求力
・商品認知度向上やブランドイメージアップに寄与
・多額の制作、放映コストが必要
 ・タイムCM
・スポットCM
 ・コスト優先の場合は、web広告やPVも提案
・CM放映の時間帯、曜日、エリアの検討
・ターゲット層の明確化

SNSやブログでポートフォリオを作成する

映像クリエイターに限らず、スキル・実績・得意分野など自分自身の情報をアピールすることが重要です。どのような仕事をこなせるか伝えられると、クライアントに安心感を与えられます。

SNSやブログでポートフォリオを作成し、これまでどのような作品を手掛けてきたかをアピールしてください。興味を持ったクライアントから仕事をもらえる可能性が高まります。また、SNSやブログ経由での仕事は仲介業者を介さないので、報酬は全て自身の手元に入る点もメリットの一つです。

低単価案件を受注しない

スキルや実績が付いてきたら低単価案件の受注機会を極力減らし、高単価案件に挑戦する機会を増やしてください。多少報酬水準を上げたとしても、制作会社より大幅に安い価格で作品を制作できるため、必要以上に報酬単価を下げる必要はありません。

さらに、労働量やスキルに見合った報酬を獲得できないと仕事へのモチベーションも下がり、フリーランスの映像クリエイターとして継続的な活躍をすることが難しくなります。

アニメーション動画に対応できるようにする

CG制作ソフトや編集ソフトを扱うスキルなどが必要ですが、アニメーション動画の制作案件に対応できると、一度の案件受注で多くの報酬を獲得できます。ただし、数か月単位で製作期間が必要なため、別案件と並行して進められる場合は、スケジュール調整や体調管理が重要になります。

アニメーションの種類 金額 制作期間 概要
スライドショー 10万円 2〜3週間 イラストを組み合わせる
モーショングラフィックス 50万円〜200万円 1.5か月〜2か月 イラストや文字に効果音+動きを加える
ホワイトボードアニメーション 50万円〜100万円 1か月〜2か月 ホワイトボードに描いた絵を描く
パラパラ漫画 50万円〜150万円 2.5か月〜4か月 イラストを動かし、動画に見えるよう仕上げる
キャラクターアニメーション 150万円〜 3か月〜 キャラクターに動きを加える
3Dアニメ 200万円〜400万円 3か月〜 3次元のアニメーション動画を制作する
フルアニメーション 300万円〜 6か月〜 毎秒24枚分の画を作画して仕上げる

参照元:フリーランス名鑑

自己管理を徹底する

フリーランスの映像クリエイターとして継続して活躍するためには、徹底した健康管理が重要です。会社員時代とは異なり、収入は保証されていません。体調不良や病気によって仕事ができない時間が長引くほど、収入が減ります。

特に映像制作の現場は長時間労働や深夜残業によって睡眠時間が不足しがちになるため、体調管理には十分な注意が必要です。身体に異変を感じたら現場で倒れる前に、仕事を断る勇気も必要です。

人脈を拡げる

SNSやセミナーへの参加によって、フリーランス同士のつながりを増やしておくのも重要です。例えば、同業者として活躍している先輩クリエイターと接点を持てると、仕事を回してもらえる可能性が高まります。

仕事やキャリアの相談もできるようになり、精神的なストレスを軽減する効果も期待できます。また、カメラマン・照明オペレーター・CGクリエイターなど、自身とは別の分野で活躍しているフリーランスとつながりを持てると、チームとして動くことも可能です。よりスケールの大きい映像制作の案件を受注でき、高額報酬や仕事のやりがいを獲得できます。

まとめ

今回の記事では以下の5点について解説してきました。

  • 案件獲得パターン
  • フリーランスと制作会社の報酬相場比較
  • 営業面で抱えている課題
  • 案件受注につなげる営業手法
  • フリーランスとして成功するためのポイント

仕事量が増えない原因は何か、営業活動を十分行えているのかなど、現状を検証する機会を持たない限り、収入は安定しません。特に映像クリエイターは制作現場に拘束される時間が長いため、自主的に考える習慣を持たないと繁忙期と閑散期の差が、大きくなります。

また、映像制作の案件を受注する選択肢は複数存在するため、自身に合った方法を活用するのが重要です。ブログやSNSはポートフォリオとしての活用も見込めるため、積極的に活用してください。

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山近 百花
執筆者

法政大学法学部政治学科卒業後、アパレル系の販売職に勤める。全国の店舗対抗の接客スキルを競う大会にて審査員特別賞を受賞した。現職のワンズマインドでは前職の接客経験を活かし前期の営業成績TOPになるまでに至る。営業業務を行う傍ら、現場で見聞きした意見や見地をもとにメディア運用業務も行う。

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