アプリ開発の営業ってどんな仕事？受託案件の探し方や必要なスキルを徹底解説

アプリ開発の営業の仕事内容とは

アプリ開発を依頼したいクライアントとアプリ開発を実施するエンジニアを結びつけることが営業の仕事です。アプリ開発案件の営業をする際には、仕事内容や報酬に関して交渉を続けて受注につなげましょう。

エンジニアとクライアントの橋渡し役

アプリ開発の営業は、エンジニアとクライアントの橋渡し役です。アプリ開発の営業は、一般的な販売営業と違い、形のない「エンジニアのスキル」を販売します。

クライアントが抱えている課題を解決する手段を提供するために、まず課題自体を正しく理解しなければなりません。継続して案件を受託するには、コミュニケーション能力やヒアリング能力が重要になるでしょう。

ITの知識が必要不可欠

アプリ開発の営業では、ITの知識が必要不可欠です。ITの詳しい知識がなければ、クライアントの課題を把握することができません。さらに、適切なエンジニアスキルとマッチングすることも困難になるでしょう。

アプリ開発の仕事の流れを理解しておくことも重要です。アプリ開発は企画・設計・開発・テスト・運用のフェーズで仕事を進めます。企画段階では、クライアントのイメージを掘り下げるための提案力やヒアリング力が重要です。一方、開発・テストの段階では、エンジニアとクライアントの間で円滑なコミュニケーションを図るための能力が求められます。

アプリ開発は仕様変更が起こりやすいため、契約時に受託する範囲を詳細まで詰めておくようにしましょう。

アプリ開発の営業先を見つける方法4選

アプリ開発の営業先を見つける代表的な方法は、以下の4つです。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、エンジニアと相談をしながら計画的に営業活動を行いましょう。

1.クラウドソーシングで営業先を探す

クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業や個人とエンジニアをネット上でつなぐ場です。会員登録によって誰でも利用でき、条件がマッチすると案件の交渉に入ります。

クラウドソーシングのメリット

クラウドソーシングのメリットは、案件の種類が豊富な点にあります。企業や組織向けの大型案件があれば、フリーランスが対応できる小規模の案件も存在します。

エンジニアの実績やスキルに応じて、さまざまな条件からアプリ開発の仕事を探せる点はメリットでしょう。

クラウドソーシングのデメリット

クライアントはこれまで付き合ったことないエンジニアの実績やスキルを確認します。人気の案件は応募が集中するため、スキルシートの内容が薄いと、複数の案件に応募しても受注につながらない可能性が高いでしょう。

単価が低い案件も多いですが、最初は小規模の案件から始めていき、実績を積み上げていきましょう。

2.ビジネスマッチングサイトで営業先を探す

ビジネスマッチングサイトとは、仕事をお願いしたい企業と、受けたい企業をつなぐサイトです。利用時には月額や成果報酬などの利用料金がかかりますが、BtoB案件が多く、長期的な関係や業務提携につながりやすいでしょう。

【2024年最新版】おすすめビジネスマッチングサイト15選！活用方法も徹底解説

ビジネスマッチングサイトのメリット

利用者が限られるためクラウドソーシングに比べて競合が少ないです。クライアントとの商談につながりやすく、落ち着いて打ち合わせができる点はメリットでしょう。

大手企業や知名度の高い企業からの案件も多いため、受注ができれば大きな実績になります。

ビジネスマッチングサイトのデメリット

ほとんどのビジネスマッチングサイトはランニングコストがかかります。料金体系は月額制や成果報酬制、案件紹介ごとの課金制とさまざまですが、費用対効果があっているかを見極める必要があるでしょう。

3.WEB広告を出して営業先からの連絡を待つ

WEB広告を出して営業先からの連絡を待つ方法があります。アプリ開発の案件受注に適した広告には、リスティング広告やアフィリエイト広告があります。

WEB広告のメリット

アプリ開発を発注したいと考えているクライアントの条件にマッチしやすい点がメリットです。リスティング広告は、検索条件にあわせて広告が表示されるため、集客したい層をピンポイントに狙える点がメリットです。

サイトの中に自社のバナー広告を表示してもらい、クリック数や成約があるたびに報酬を支払うアフィリエイト広告も効果的です。

WEB広告のデメリット

WEB広告は成果が出るまでにお金と時間がかかります。広告掲載をしたからといってクリックされるとは限りません。広告に使うバナーやランディングページの作成が必要で、効果検証をし改善していくサイクルが必要です。

キーワードの選定やコンバージョン率アップの対策など、継続した運用が重要になるでしょう。

4.エージェントを利用して営業先を探す

エージェントは、企業とフリーランスのエンジニアを結び付けるサービスで、人材紹介に似た特徴があります。企業が支払う報酬の一部がエージェントに支払われるビジネスモデルです。

エージェントのメリット

エージェントがアプリ開発案件を紹介してくれるため、待っているだけで案件が見つかります。エージェントはクライアントのニーズを把握しているため、エンジニアスキルとマッチした案件が紹介されるでしょう。

最近の社会情勢や企業の課題をエージェントは把握しているため、アドバイスをもらえるメリットもあります。

エージェントのデメリット

エージェントを活用してアプリ開発の案件を受注すると、エージェントに手数料を支払う必要があります。契約段階で支払うパターンや毎月の報酬から一定の割合を支払うパターンなどがあります。

エージェントに依頼すると報酬は減額されてしまうため、頼りすぎないバランスが重要です。

アプリ開発の営業に必要な3つのスキル

アプリ開発の営業に必要なスキルは、以下の3つです。

クライアントとの交渉には、ITの知識以外に、課題をヒアリングする能力やコミュニケーションスキルが必要です。

1.ヒアリングスキル

クライアントが求めるアプリのイメージや仕様、そして必要なスキルを正しくヒアリングできなければ、プロジェクトを受託することができません。

開発に必要なスキルとエンジニアの持つスキルがミスマッチにならないよう、ヒアリングスキルを身につけてニーズを正しく把握しましょう。

2.コミュニケーションスキル

アプリ開発の営業担当は案件を獲得するだけでなく、成約後もクライアントとの継続的なコミュニケーションが必要です。

コミュニケーションスキルがないと、案件の納期調整や事前の金額調整ができません。仕様の変更や修正依頼など、開発が始まってからクライアントの要望が増える場合があります。どこまでを契約内で行うのか、営業担当の仲介が必要です。

クライアントの希望とエンジニアの労力をすり合わせ、円滑に開発を進めるために、コミュニケーション能力が重要でしょう。

3.契約関連の法的要件スキル

個人でアプリ開発を受託する際には、法的要件を正しく理解しておく必要があります。開発後に不具合が出たときの対応方法や、サポート範囲などを事前に取り決めておきましょう。

秘密保持契約を結んだあと、クライアントのデータを正しく取り扱うためのセキュリティ要件も取り決めておくことが重要です。

まとめ

アプリ開発の営業は、クライアントとエンジニアを結びつけて交渉しなければなりません。ITに関する知識以外に、ヒアリング能力やコミュニケーション能力が重要です。

クラウドソーシングやビジネスマッチングなど、メリット・デメリットを把握したうえで営業活動に活用しましょう。

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