社員研修代行会社の特徴とは？営業効果を上げるためにできること

そもそも社員研修サービスとは？

社員研修は、元々自分の会社の中で自社社員に向けて特定の内容で講義をするのが一般的でした。しかし、さらなる人材育成や、新たなアイディアを用いた研修をするために、社員研修のプロに依頼する企業が増えています。まずは、どんなサービスを具体的に提供するものなのかをチェックしてみましょう。ここで挙げる業務は、常にすべてを行うというわけではなく、依頼先企業の要望に応じて個々に行うこともあります。

研修を受ける社員のリスト化と管理

どの社員が研修を必要としているのかをリスト化して、受講者の管理をします。それに基づき研修の内容や規模、場所などを検討していくことになります。

また、企業が研修についてのプログラムや指針を持っていない場合は、コンサルティングもするという役割を果たします。どの層の社員に対してどんな内容の研修をすべきなのか、研修のテキストや頻度などについてのアドバイスをします。

研修の下準備をする

実際に研修をすることが決定されれば、研修会の段取りをすることもあります。社外で開催する場合は、その場所の選定や予約、交通手段の確保なども行います。

さらに、テキストを作ることも含めて、研修会で取り上げる内容やそのメソッドの検討も、企業側と話し合いながら決めていきます。すでに決まった形態のテキストがある場合は、事前に内容を共有して企業に合わせたものとするなどのすり合わせをします。

それぞれの社員への通知や、事前に行っておくべき課題の設定や管理も進めていきます。代行会社が研修の講師をすべて務めるのであればその手配をしますし、外部から講師を招く場合はその準備もします。

会場の運営などの細かな作業

当日の会場の運営も、雑務がたくさんあって意外と大変です。そのため、社員研修代行会社がすべてを行うことも多くなっています。会場での受け付けや、プロジェクターなどの機材準備とリハーサル、社員へのケアなどをします。

さらに、昼食や宿泊場所の手配やチェック、トラブルの対応なども含まれてきます。さらに、研修会で行うアンケートの集計や集合写真の撮影など、関連する業務もいろいろあります。

研修会での講義

社員研修代行会社の最も力を入れるところである、研修会そのものでの講義です。通常業務では学べないような、専門的で深い知識を伝えることが重要です。

さらに、楽しく自分自身に当てはめられるように、研修の雰囲気作りというのも大事な要素です。講師の技量が問われるところでもあり、同時に社員研修代行会社としての評価につながる部分となります。

研修会後のフォロー

研修会が終わった後にも業務は待っています。受講した社員への聞き取り調査や疑問点の解決などを行っていきます。

さらに、アンケート結果や研修会の反応や各社員の評価などを含めた、企業へのレポートも重要な仕事です。さらに、参加者へ後日行うべき課題を出しているのであれば、そのチェックもします。

社員研修代行の営業のポイント

このように、多岐にわたる業務があるため、それぞれの代行会社の独自性が出やすい仕事です。営業にもそれを生かして、積極的にアピールしていくことが大事です。

体験型の営業を行う

社員研修は、実際にそれを見たり聞いたりしないと、効果性や社員の反応を予測できないものです。そのため、体験型の営業を行っているところも多く見られます。

実際に社員研修をしているところに参加してもらったり、研修会場の雰囲気をつかむためにその場に来てもらったりするのです。少なくとも、ホームページに研修の様子を収めた動画を載せるなどして、実際の雰囲気を味わってもらうことは大事です。

独自性の高い研修を実施する

研修代行サービスを専門とするのであれば、やはり他ではできないタイプの研修を実施することも重要です。会議室のような室内で座学をするだけでなく、研修場所も内容も思い切って変えることができます。

野外でアウトドア活動をしながらの研修、ワークショップ形式で何かを作りながらの講義なども可能です。さらに、リゾート地での研修を計画することによって、参加者の気分を盛り上げるという工夫をすることもあります。

こうしたアイディア次第で、かなり営業効果も変わってきますので、まずは自社でアピールできる強みを作ることが大事です。そして、前述の体験型営業と組み合わせることによって、より訴求性のある営業ができます。

社員層にターゲットを絞ったパッケージを作る

社員研修として何から手を着けたらいいか分からないという企業も少なくありません。こうした企業向けに、分かりやすいパッケージサービスを作るのも一つの手です。

たとえば、1月から4月くらいまでは新入社員のみを対象とした、ビジネスマナーの研修を提供することができます。会場設営や講師料金、アンケートなどすべての業務をパックにして、受講人数によって料金を固定化します。

こうすることで、今まで社員研修代行を依頼したことがない企業でも、すぐに予算を考えることができます。また、アイディアを新たに検討することもないので、気軽に依頼できるという強みもあります。

こうした特化型の営業をすることで、より多くの企業にアピールできます。また、提供する際にも固定化した内容の研修ができるため、研修開発などの手間が減り効率が良くなります。

分かりやすい料金プランを作る

社員研修代行を依頼するのが初めてという企業でも、コストの計算がしやすいようにするのが大事です。まだこの業務はそれほど定番のものではありませんので、平均的なコストがどれくらいか分かっていない企業が多いからです。

ホームページなどに明確で分かりやすい料金プランを掲載することで、気兼ねなく相談や依頼ができます。

まとめ

社員研修代行サービスは、事前の準備から研修会の実施、アフターフォローまで含めると、かなり幅広い業務を行うことになります。その分、代行会社によるサービスの質や独自性が出やすいという特徴があります。

そこで、営業をする時には、自社ならではの特徴やメリットを前面に出して、他との違いを強調することがポイントです。相手にいかにその魅力を理解してもらえるかを考え、営業手法を工夫しましょう。

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