DMの反応率は実際のところどれくらいなのか？開封率を上げるためには

開封率は約61%

実際に自分がDMを受け取ったとして、その全てを開けることはあるでしょうか。

どこから送られてきたのかがわかるなら、中身を見ずに捨ててしまう人も少なくありません。

日本ダイレクトメール協会が発表したレポートによると、DMの開封率は61%となっています。

半分以上は開けられていると言えますが、それ以外は中身を確認せず捨てられているのですから、いかに開封されるDMを作れるのかが重要なポイントになるのです。

自分宛なのか家族宛なのかで開封率は変わる

一人暮らしの方ならともかく、家族と一緒に暮らしている人の場合、自分宛以外にも家族宛のDMを受け取ることもあります。

先ほど紹介した61%という数字は家族宛のもので、自分宛のDMになると開封率は74.3%になります。

家族宛なのだから家族に渡しているので開封率が下がるとも考えられますが、何のために届いたのかがわからず家族自身からも心当たりがないと言われたらそのまま捨てられてしまうものです。

自分宛のDMの方が開封率は高い

家族宛に届いたDMの開封率よりも自分宛の方が高い理由は、捨てるかどうかを判断する本人がそのDMを必要な情報かどうか判断するからです。

自分宛に届いたもので、少しでも興味のある内容だと判断できたら開封されますが、その判断ができないタイプのDMだと捨てられてしまいます。

DMが開封されるのかは、受け取る人にとって必要なのかどうか判断されるところにあるのです。

つまりDMの開封率を上げるためには、その人が求めている情報が含まれていると一目でわかるのかどうかがポイントになります。

メールよりも郵送DMの方が開封率は高い

DMには紙媒体で送られるものとメールで送られるものがあります。

コストの面で言えば紙媒体よりもメールの方が圧倒的に安く済むのですが、開封率は大きく下がってしまいます。

即座に送ることができ、送料なども発生しないメールは手軽なのですが、送られる数も多く他のメールに埋もれてしまいます。

日々、大量のメールを処理している人の元に届いた場合、件名だけで削除されてしまうこともあるので、開封率で言えば紙媒体の方が有利なのです。

DMの反応率は22%

DMの目的は、読んでもらうだけではありません。

実際にそのDMを読んで、行動に移してもらってこそ効果が出たと言えるものです。

DMの開封率は61%でしたが、それに対しての反応率は22%になります。

もちろんこの数字は平均なので、実際にDMを送った際の反応率はそれ以上になることもあればそれ以下になることもあるのです。

若い男性の反応率が高い

日本ダイレクトメール協会が発表した情報では、DMの反応率を年代・性別で分けると20代男性が50%という大きな数字です。

これが30代になると24.2%となり、20代女性の場合は26.4%です。

この反応率は来店したりサービスを利用したりするほか、話題にしたりネットで調べたりした行動も含まれています。

それでも送ったDMによって何らかの行動を喚起させられているのですから、DMを送った目的としては成功となるのです。

DMの反応率で気をつけたいポイント

全体レベルで見れば若い層がDMへの反応率が高くなっています。

そこでポイントになっているのは、特定のターゲットに対して行動を促す内容になっているのかどうかです。

理想を言えば全年代の反応率を高めることがベストですが、まずは反応率の高い層に向けたDMを作れるようにすることが、コストを無駄にしないDM作りに繋がります。

若い世代は年齢の高い世代に比べて、インターネットですぐ調べる癖が付いています。

そのことも反応率が高いことに繋がっているので、Webへ誘導しやすい内容づくりも反応率を上げるために意識したいポイントです。

開封率と反応率を意識したDM作り

DMには決まったフォーマットがありません。

多く用いられている形式はありますが、絶対にこの形式にしなければならないという決まりはないのです。

そのためいかにオリジナリティを出して興味を持ってもらうのかも、DMの開封率や反応率を上げるためには意識したいポイントになります。

ただしオリジナリティにこだわるだけではなく、どのスタイルが効果的なのかもチェックすることも大切です。

注目されているのはA4サイズのハガキ

DMの形式として一番多いのはハガキですが、その中でもA4サイズが増加しています。

圧着タイプで開けるようにすれば情報量も多くなりますし、投函コストを抑えられることもメリットです。

ただし注意したい点として、多くの企業がA4サイズのハガキを使っているため、それが読み飛ばしに繋がってしまうことがあります。

メールでのDMが件名だけで削除されてしまうことと同じように、見慣れたものは興味を持たれず削除されてしまうことが多いのです。

DMの反応率に手応えが感じられない場合は、あえてサイズなどを変えて変化を付けることも試してみたい方法のひとつです。

Webアクセス型DMが成長中

DMの中でもQRやARを使ってWebアクセスを促すタイプは、反応率が高くなっています。

スマートフォンが普及しており、手軽に調べられる方法が提示されているので、少しでも興味を持ってもらったら行動に移してもらえるのです。

メールのリンクをクリックしてもらった方が手間は少ないのですが、メールの場合は開封率が低くなります。

それに対して紙媒体とWebコンテンツを組み合わせることで、従来型のDMよりも高い反応率を実現できているのは興味深いポイントです。

まとめ

DM自体は昔からあるものですが、受け取る側に合わせた変化が求められています。

ターゲットに合わせた内容で興味を引きやすい形で届けることが重要です。

そのためにはDMの開封率や反応率の数字が重要になるので、定期的に調べて反映していくと良いでしょう。

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