満足してもらえるセミナーの内容とは？

準備段階に時間をかける

細かな話の中身を作るのにいきなり取り掛かるのではなく、前段階としての準備に時間をかけるようにしましょう。そうすることで、より質が高く出席者を集めやすいセミナーとなります。

コンセプトとタイトルをじっくりと決める

具体的にどんな情報をセミナーで提供するかという詳細を決めるに当たっては、全体的なコンセプトをしっかりと決めることが重要です。それによって、ターゲットをどこに絞るか、どんな話の発展の仕方をするかが変わってくるからです。

それに基づいて、興味を惹くタイトルをじっくりと考える必要もあります。タイトルいかんで集客力がかなり変わってきますし、集まってくる人の層も変動することさえあります。

ターゲットの分析を行う

誰を主なターゲットとするかによって、かなりセミナーの内容は変わってきます。年齢層や知識レベル、関心の度合いなどを分析するようにしましょう。

それによって、情報の深さを決めたり、関心を起こさせるための話にするのか、それともクローズ的な展開にするのかを決めることができます。ターゲットが定まらないと、セミナーの目的を達成するのはとても難しくなります。

参加者のメリットを考える

参加者は、セミナーから何かしらの益を得たいと思ってきます。単なる情報の収集だけということもありますが、特定のサービスを受けたい、セミナーで得られる特典をゲットしたいなどの付加価値があると、さらにセミナーからの満足度がアップします。

そのため、単に話をするというだけに留まらず、セミナー参加者だけのメリットを与えられるようにすることは大事です。参加者にだけ、特別割引や付加サービスを提供するなどのメリットを提供できるように企画しましょう。

セミナーの目標を決めておく

そもそも、セミナーを通して何をしたいのかというのをはっきりとさせておきましょう。企業やサービスへの知名度を上げるだけで良いのか、セミナーの中で商品やサービスを販売したいのかといったことを考えます。

その上で、どこまで達成できたら成功となるのかの、具体的な目標も定めると良いでしょう。商品の販売数などもできるだけ数字にして目標を出し、よりその目標に到達できるように、セミナーの流れを作り上げていくことができます。

セミナーで話す内容を決めていく

ある程度、セミナー全体の枠組みができあがってから、具体的な話の内容を検討していきます。その際には、常に参加者の目線で考えることが重要です。そうすることで、より満足度を高めると同時に、目標達成の確率を高められるからです。

全体的な構成を考える

いきなり話の細部を考えるのではなく、全体の流れ、構成を考えることから始めます。テーマの内容によっても、この話の構成のポイントは大きく変わってきます。

たとえば、以下のような構成の仕方があります。

• 時系列
• プロセスの行程順
• 起承転結
• 質疑応答形式

もちろん、どの構成にするにしても、導入部分と本論、結論という流れは必要です。その本論の中で、上記のような講義の持って行き方の違いを付けることができます。

こうした全体の流れが決まると、後はそれぞれの部分で話の細部を決めていくだけですので、スムーズに話を作れます。また、聴いている人にとっても、構成がしっかりしていると話に付いていきやすいので、満足度も納得度も一気に上がります。

情報を詰め込み過ぎない

ついついやりがちなことですが、一つのセミナーの中で情報を詰め込み過ぎないというのは大事なことです。熱意のあまり、いろいろなことを話したいという気持ちは理解できますが、詰め込んだ話は独りよがりな講演となってしまいます。

情報量が多すぎると、参加者は話に疲れてしまったり、途中で理解が追い付かなくなることが多いものです。また、結局何が言いたいのか分からないという結果になってしまうことも少なくありません。

そのため、伝えたいことを絞って、そこに集中します。そして、そのメインとなる内容を補足したり、より深く説明するために二次的なポイントを伝えるという形にするのが一番です。

心に訴えるような話にする

人は単に論理的な話を聞いただけでは、満足しないことが多いものです。特に何らかの営業手段としてセミナーを開催する場合は、参加者の心に訴えるものがなければ、購買といった行動には移ってくれません。

そのため、ただ商品やサービスがいいという情報の羅列だけで終わってはいけないのです。聴いている人が本当に欲しいと思えるような、心に訴えるものを伝えることが肝心です。

そのためにも、ターゲットの生活に密着した具体例や事例を述べたり、実際に利用している人の経験談などを言及したりすることができます。さらに、話し手が感情を込めて話せるようにしておくというのも大きなポイントとなります。

しっかりと練習をする

いくら内容がいい話でも、話し方が悪いと参加者の興味を惹くことはできません。そのため、話の内容を作ったら、何回も繰り返し口に出して練習するようにしましょう。

自分が話しているところを録音、録画して、後からチェックすると改善点を把握しやすくなります。また、他の人に実際に聴いてもらって指摘してもらうというのも一つの手です。

視覚的な資料も用意する

セミナーの時間にもよりますが、たいていの場合、参加者は話を聴いているだけでは途中で飽きてしまいます。そのため、スライドやイラスト、図、資料写真などの視覚に訴えるものを用意することは大事です。

興味を惹き続けるために役立ちますし、より理解を深める助けともなります。もちろん、スライドがあり過ぎると話に集中できなくなってしまうこともありますので、適度な量に抑えつつ、効果的に視覚資料を使えるようにしましょう。

まとめ

セミナーの内容を考えるに当たっては、まずコンセプトやテーマといった全体の枠組みを作ることから始めます。その上で、話の展開、構成の仕方を考えて、聴衆が付いていきやすい形を決めます。

その後詳細を決めていくことになりますが、聴き手の身になって、聴きやすい話、心に入る話にするにはどうしたらいいかという点を考えることが非常に重要です。

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