【初心者向け】動画の簡単な作り方｜作成の流れと編集アプリ・ソフトを紹介

動画の簡単な作り方のポイント2つ

昔は動画を作成するためには専門的なカメラや編集機材が必要でしたが、現在はスマートフォンやPCで誰でも簡単に動画を作れます。費用をかけずに高品質な動画を作ることも可能です。動画を簡単に作るために重要なポイントを見ていきましょう。

動画を作るための準備をする

まずは動画を作るための準備が必要です。具体的には下記の項目が必要です。

準備を整えることで、スムーズに動画制作に取り組むことができます。

動画編集アプリ・ソフトを使用して作成する

動画を簡単に編集したい場合、動画編集アプリ・ソフトを利用しましょう。利用するためにはPCにある程度のスペックが必要です。メモリやストレージの容量、GPUの性能、ディスプレイのサイズと解像度などを考慮して準備しましょう。

スマートフォンで動画を作成する場合は、動画編集アプリを使用して撮影から編集、投稿までを一貫しておこなえます。動画編集アプリ・ソフトは無料から高価なものまで選択肢が幅広く、無料で試用できるものもあるため、複数のソフトを比較検討してみてください。

基本的な動画作成の流れ【6ステップ】

動画はどのように作成するのか疑問を持つ方に向けて、動画編集アプリ・ソフトを使った動画作成の流れを6つのステップで説明します。

ステップ1. 新規プロジェクトの作成

まずはソフトやアプリを立ち上げて新規プロジェクトを作成し、アスペクト比を決定します。アスペクト比とは、テレビやインターネット動画などの映像の横の長さと縦の長さの比率を表した数値のことです。

縦動画の場合のアスペクト比は9:16、横動画のアスペクト比は16:9が一般的です。

ステップ2. 素材を読み込む

新規プロジェクトを立ち上げて編集画面に移行したら、作成するための動画素材を読み込みます。動画の素材になるのは静止画、動画、BGM、効果音などです。動画編集ソフトの場合は素材をドラッグ＆ドロップのみでインポートできる機能もあります。

PCで編集する場合は、デジカメやスマートフォンで撮影した動画をまずPCに転送し保存し、編集ソフトに読み込みます。スマートフォンで編集する場合は、スマートフォンで撮影した動画をそのまま動画編集アプリに読み込みましょう。

ステップ3. 素材を編集する

次に素材を編集します。編集画面では、動画のトリミングや音楽・テキストの挿入、トランジションやエフェクトの追加をして視覚効果を高めます。コンセプトに合った動画用の素材がない場合は素材用のサイトを利用するのがおすすめです。

ステップ4. 音量やBGMを調整する

音量やBGMを調整しましょう。BGMや効果音は動画の雰囲気を作るために使用します。明るい場面では陽気なBGMを、ドキドキ感のあるシーンでは緊張感のあるBGMを選ぶことが大切です。視聴者は目と耳から情報を受け取るため、BGMやSEは演出を補完する役割を果たします。

BGMや効果音を挿入したら、全体の音量調整が必要です。BGMや効果音の音が大きすぎると、動画の音声が聞き取りにくくなるため注意が必要です。

ステップ5. テロップや文字を入れる

動画の不要な部分をカットしてテロップや文字を追加します。テロップとは画面に映し出される文字のことで、音声の言葉を視覚化する効果があります。テロップを挿入する際には色と大きさに注意が必要です。

単に言葉を文字に起こすだけでは視聴者に飽きられるため、強調したい文字のサイズを大きくしたり色を変えたりすることでわかりやすく伝えられます。

ステップ6. 動画を書き出す

動画編集が完了したらエンコードをおこないます。エンコードとは映像や音声を一定の規則に従って圧縮や暗号化し、別の形式に変換することです。具体的には、H.264やAVIなどの形式に変換します。

動画を書き出す際は、投稿するプラットフォームや視聴デバイスにあわせて画面サイズや画質を設定することも必要です。

スマートフォンを使った動画撮影のコツ4つ

スマートフォンであれば1台で撮影から動画の編集、プラットフォームへの投稿ができます。プラットフォーム上で多くのユーザーに視聴してもらうためには工夫や戦略が必要です。スマートフォンで動画を作る際に心がけたい4つのコツををまとめました。

1. 縦撮りと横撮りを使い分ける

スマートフォンで動画を作る際は、縦撮りと横撮りを使い分けましょう。縦型動画と横型動画にはそれぞれメリットがあるためです。縦型動画はスマホ利用者にフルスクリーンで主張、強い印象を与えられるため、SNSの配信にも適しています。

横型動画は視聴者に雰囲気や景色を伝えるのに適しており、字幕もつけやすいです。時間をかけた編集や手の込んだ動画作成を目指す場合は横型動画が適しています。

2. ホワイトバランスを意識する

ホワイトバランスは、光源の影響により本来の色が変化するため、カメラで撮影する際には重要な機能です。撮影モードは「晴天」「曇天」「蛍光灯」「白熱灯」などがあり、環境にあわせて選ぶことで白を正確に再現できます。

屋外と屋内の光が混在する場所での撮影では、ホワイトバランスが自動で変化します。光の状態にあわせてホワイトバランスを調整することで、見た目に近い映像の撮影が可能です。

3. 目的にあわせた解像度で撮影する

高画質で撮影すると美しい画像になる一方で、データ容量も重くなります。容量が重いとSNSへのアップロードができない場合もあります。YouTubeやSNSへのアップロードの場合は高画質である必要はありません。

現在、YouTube上の動画の主流は720p（HD画質）〜1,080p（フルHD画質）です。YouTubeの場合は720p程度の動画で十分でしょう。

4. 短尺の動画を複数撮影する

高品質で本格的な動画に仕上げるためには、短い尺の動画を複数に分けて撮影することがコツです。動画編集アプリを利用して複数の短尺動画をつなげることで、ミスの少ない動画に仕上がります。

複数のシーンや動画を組み合わせる場合は、画角や編集後のイメージをあらかじめ考えておいて複数のパターンを撮影しておくことをおすすめします。

【スマホ向け】おすすめ動画編集アプリ5選

スマートフォンで動画を作成するメリットはいつでもどこでも編集できる点です。動画素材をスマートフォンに取り込めば、外出時や移動時などの隙間時間に効率的に編集作業ができます。

動画の作成におすすめのスマートフォン向け動画編集アプリを5つ紹介します。

1. オールインワンの動画編集アプリ「Capcut」

参照：Capcut

CapCutは、TikTokを運営している中国企業ByteDance社が提供する動画編集アプリです。初心者でも簡単に動画を編集できる無料のアプリで、iOSとAndroidの両方のスマートフォンやタブレットで利用できます。

日本語以外の言語にも対応可能です。アプリ内フォントとエフェクト、キーフレームアニメーション、スローモーション、手ぶれ補正など無料と思えないほどに機能が充実しています。

2. 直感的に動画編集ができる「VILLO」

参照：VLLO

VLLOは、Instagramユーザーによく使われる動画編集アプリです。動画の分割、字幕の追加、BGMやトランジションの挿入などの基本的な機能が無料で使えます。有料版ではプロ向けにクロマキー合成、モザイク、キーフレームアニメーションなどの機能が用意されています。

無料でも書き出した動画にウォーターマークが付かないことも人気の1つです。iOSとAndroidの両方に対応しているため幅広いユーザーが利用しています。

3. 縦型動画を作るのに便利「TikTokスマホアプリ」

参照：TikTok

TikTokやYoutubeショート動画の縦型動画を作成する場合は、TikTokの公式アプリで簡単にできます。iOSとAndroidに対応しており、無料で気軽に利用可能です。TikTok独自のエフェクトやトランジションもたくさん用意されてるため個性的な動画作成ができるでしょう。

TikTokでは独自の音源が利用できることも人気の理由です。TikTokで作成した動画を他の動画プラットフォームに投稿する際は注意が必要でしょう。

4. 初心者でも感覚的に使える「VivaVideo」

参照：ViVaVideo

VivaVideoは世界中で8億人のユーザーが利用している動画編集アプリです。初心者でも感覚的に編集できるわかりやすさが人気を集めています。無料版もあり、SNS投稿用に面白いテーマも用意されているため、Vlog、旅行、誕生日用の動画を簡単に作成できるでしょう。

日本の編集者向けには、日本語フォントやかわいいBGM、J-POPなどの素材が提供されています。無料トライアル期間は3日間で、期間終了後に自動的に有料メニューに切り替わるため注意が必要です。

5. おしゃれな動画も簡単に作成できる「InShot」

参照：InShot

InShotはiOSとAndroidに対応している無料の動画編集アプリです。スライドショーの作成、ピクチャーインピクチャー、音楽加工、文字入れ、モザイク、ぼかし、早送りなど豊富な機能が無料で利用できます。

おしゃれなアニメーションステッカーも豊富で、幅広いニーズに対応していることが特徴です。

【PC向け】おすすめ動画編集ソフト4選

PCで動画編集をする場合は、動画編集ソフトを活用しましょう。動画編集ソフトにはさまざまな機能や特徴があるため、目的に適したソフトを選ぶことが大切です。

ここでは、PC向けのおすすめの動画編集ソフトを4つ紹介します。

1. 初心者からプロまで対応「PowerDirector」

参照：PowerDirector

PowerDirectorのPC版はWindowsとMacの両方に対応しています。国内シェア率も高く誰でも使える動画編集ソフトです。使いやすいインターフェースとドラッグ＆ドロップで直感的に操作できることが特徴で、初心者でも簡単に動画編集を始められます。

字幕の自動生成や人物の動きの追跡など、最新のAI技術を活用した機能も搭載されているため、上級者は時間を節約しながら動画編集ができるでしょう。

2. 使いやすい編集機能と共有オプションが無料で使える「iMovie」

参照：iMovie

iMovieはApple製品にデフォルトで搭載されている無料の動画編集ソフトです。使いやすい編集機能と共有オプションが備わっており多くのユーザーに支持されています。グラフィックや音楽、動画の追加やカットも簡単です。

iPhoneやiPadで撮影と編集を始め、Macで仕上げることもできます。最大4Kの解像度で美しいムービーの作成もできますが、他の動画編集ソフトほどの高度な編集機能はありません。

3. 動画編集に必要な機能はすべて備わっている「Adobe Premiere Elements」

参照：Premiere Elements 2023

Premiere Elementsは、Adobeが開発した動画編集ソフトです。初心者でも楽しみながら動画編集をしたい方に最適です。シンプルなインターフェースと動画編集に必要な機能はすべて備わっています。

Premiere Elementsには多くのエフェクトが搭載されており、サイズ変更やトリミングも簡単で魅力的な動画作成が可能です。Premiere Elementsには無料体験版の提供もあります。7日間の期間限定でソフトの機能を試せるため、ぜひ活用してみてください。

4. YouTube動画エディタ

参照：YouTube Studio

YouTube Studioの動画エディタを使えば、PCユーザーでも簡単な動画編集ができます。無料で利用できるYouTube Studioは、Googleアカウントでログインするだけで動画の編集が可能です。基本的な編集機能が揃っており、カットやトリミング、音楽の挿入などがおこなえます。

フィルタやぼかしの追加も可能で、テロップは「字幕」機能を使えば簡単に挿入できます。機能が多すぎる編集ソフトは使いこなすのが難しいと感じている初心者の方にもおすすめです。

まとめ

動画は、マーケティングにおいても多様な層に訴求できる優れた手法です。企業のプロモーションやブランド戦略にも効果的で、従来の広告やTVCMと比べると費用や時間にかかるコストを節約できます。

動画マーケティングを検討している企業で「動画を作成するのは難しい」「外部に依頼したい」とお考えの場合は、比較ビズの利用がおすすめです。

「比較ビズ」では、必要事項を入力すると、目的や用途にあわせた動画編集・映像制作会社をスピーディーに探せます。ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント

株式会社フォーズン

代表取締役　松隆 祐也

2021年に動画制作・映像制作会社である株式会社フォーズンを設立。BtoB、BtoCの動画を中心に幅広い業種・用途の動画制作にワンストップで対応。予算内で効果を最大化する企画力に定評を持つ。動画制作事業だけでなく制作フローを効率化するためのSaaSの開発も行っており、動画制作における包括的なサポートシステムの構築を目指している。

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スマートフォンやタブレットの動画編集アプリには、動画撮影ができる機能があるものがあります。手間を掛けずに気軽に動画を編集したい場合は、撮影もできる動画編集アプリを使用することをオススメします。

気をつける点として、音楽を使用する際は著作権をクリアものを使用するようにしましょう。特に商業目的で動画を制作する際は、細心の注意を払う必要があります。

著作権フリーの音楽を搭載しているアプリも多くあるので、そういったアプリを選択すれば安心して音楽を使用できます。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。