DM印刷の費用相場は?業者の選び方やコスパを高める3つの方法も解説
- DM印刷の種類別費用相場は?
- DM印刷のコスパを高める方法は?
- DM印刷業者の比較ポイントは?
DM(ダイレクトメール)は顧客のレスポンスを高める施策として依然有効な手段です。自社の業績アップにつなげるため、費用を抑えつつ「収益に直結するDM」を作ることが重要です。
本記事ではDM印刷を検討している担当者へ向けて、費用相場や業者の比較ポイントなどを紹介します。DMの費用対効果を高める方法も解説するため「DMを売上向上に役立てたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
- どの印刷会社に依頼したらいいかわからない
- 印刷物の品質と納期のバランスが取れない
- オリジナルデザインを活かしたいが方法がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の印刷会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
DM印刷の費用相場一覧
DM印刷の費用相場は用紙サイズや加工方法、発送部数により大幅に変動します。以下は大手DM印刷業者10社の調査から算出した、種類と発送部数に応じた費用相場の一覧です。(値段は1枚あたり、印刷・発送・作業代込)
ハガキ100部あたりの価格は、低価格な会社で80円、1番高い会社で100円と、依頼する業者により費用に大きな差があることがわかります。事前の相見積もりは欠かさずに取得しましょう。
DMの種類により費用と効果が変わる
DMには大きくわけて以下の3種類があります。
- ハガキ
- 圧着ハガキ
- 封書
種類により費用や効果が変わるため、詳細を解説します。
「ハガキ」1枚あたり72円
「ハガキ」タイプは、DMのなかで最も一般的なサイズです。費用相場は1枚あたり72円で、ほとんどの業者がハガキのDM印刷料金を最安値として設定しています。
ハガキの最大のメリットである「ターゲットの手に渡った瞬間に情報を伝えられること」を活かし、以下の用途で使用されるケースが多いです。
- セール案内
- イベントの場所・時間告知
- バースデーカード
- 割引券つきの商品案内
ハガキは訴求する情報量が少ない場合に適しているため、より多くの情報を掲載したい場合はA4ハガキを活用することをおすすめします。費用は通常のハガキと比較して20円〜30円高くなるものの、掲載できる情報量は約5倍になります。
「圧着ハガキ」1枚あたり89円
「圧着ハガキ」はハガキの約3倍の情報量を掲載でき、費用相場は1枚あたり約89円です。中身の確認に「ワクワク感」をもたせることができるため、以下の目的で活用されます。
- 割引券やチケットの特別感を出したい
- セール情報の「シークレット感」を出したい
- 料金やプライバシーに関する情報を掲載したい
通常のハガキより納期が長いため、圧着ハガキを活用する場合は余裕のあるスケジュールを立てましょう。
「封書」1通あたり105円
ハガキよりも格式が高い「封書」の費用相場は1通あたり105円で、礼節を欠かさずにDMを届けたい場合に最適です。開封されずに捨てられることがほとんどなく、情報を存分に詰め込めるため、以下の例をはじめ多くの場面で活用されています。
- クーポンや割引券に手紙を添える
- チケットに説明書を添える
- 既存のカタログを送付する
封書は、封筒のサイズや材質により費用が変動します。一般的に、透明封筒よりも中身の見えない紙封筒のほうが1通あたりの費用は高額になります。
費用に影響するDM印刷の工程一覧
DM印刷は、上記の工程の1つひとつに費用が発生しています。それぞれの工程を部分的に依頼するよりも、すべての工程を一括で依頼したほうがトータルの費用は割安になるケースが多いです。業者ごとに費用の差が大きい工程もあるため、以下で詳しく解説します。
1. DMの原稿企画・デザイン
DMの原稿や企画・デザインは、発注者が用意したデータを業者に渡して印刷を依頼することが一般的です。ただし「自力でデザインすることが難しい」「ゼロから原稿を作る必要がある」という場合は、企画段階からすべての作業を依頼することもできます。
追加費用は発生するものの、DM印刷に費やす工数を削減しつつ効果を最大化するためには有効な手段です。
2. DM本体や宛先の印刷
DMの印刷代は、自社工場があり印刷機を保有している業者に依頼すると割安になります。印刷を自力で行い「発送のみ」の依頼を検討している場合は、1度見積りをとり比較しましょう。
印刷から発送まで一連の作業をセットにしたプランで価格を最適化している業者が多いため、部分的に作業を依頼すると割高になる可能性があります。
3. DMの発送準備
発送準備の工程で、費用に影響しやすい作業は「封入」です。封入を手作業で行うか、機械で行うかで単価が異なり、機械封入による少部数の作業は割高になるケースがあります。
極端な少部数でない限りは、自力で封入作業を行うことはおすすめしません。手間と人件費を考慮すると、一括で業者に依頼するほうが安く済むでしょう。
4. DMの発送
DMの配送は日本郵便やヤマト運輸、佐川急便などの運送業者が担います。業者は日ごろからDMを大量発送するため、配送業者との間でそれぞれ専用の特別割引契約を結んでいることがほとんどです。
自力で配送業者を手配するよりもDM業者に発送を依頼するほうが、1通あたりの費用を抑えることができます。
その他オプション
オプションをつけることで、DM効果の向上につながります。
不達リスト作成 | DMが届かない宛先をリスト化する |
---|---|
宛先重複チェック | 同じターゲットへ何通もDM送付することを避ける |
郵便差出日指定 | 特売日やイベントなどのタイミングを図りDMの効果を最大化させる |
ターゲットリスト作成 | 精度の高い見込み顧客をピックアップする |
「不達リスト作成」をオプションで追加した場合、追加費用は発生するものの、無駄な送り先を減らせるため結果的にコストを削減できます。
単に費用を抑えることだけではなく、得られる効果とのバランスを考慮して最適なプランを選択することが大切です。
DMの費用対効果を最大化させる3つの方法
DM印刷を依頼する際は、値段だけではなく「DMにで得られる効果」も同等に重視すべきです。どれほど安く依頼できても、かけたコスト以上の収益効果が見込めなければ意味がありません。
DMの費用対効果を高める効果的な方法は以下の3点です。
- 送付対象を絞る
- 顧客の「ベネフィット」を明確にする
- 複数の業者から相見積もりを取る
収益が上がるDMを作成するために、ぜひ参考にしてください。
1. 送付対象を絞る
ターゲット選定は、DMの費用対効果を高めるうえで最も大切な要素です。見込みが薄いターゲットへばらまくよりも、自社の商品が刺さるターゲットへ絞って送付するほうがDM1通あたりの効果が高まります。
たとえば、子どもがいない家庭に対してベビーショップのオープン情報を送付してもプラスの影響は見込めないでしょう。
無駄な部数の削減につながるためDM印刷から発送までのトータル費用を抑える効果もあります。顧客リストが万全ではない場合は「不達リスト作成」や「ターゲットリスト作成」を業者に依頼するのもひとつの方法です。
2. 顧客の「ベネフィット」を明確にする
DMの反響を得るポイントは「顧客のベネフィット」を明確に記載することです。以下のメッセージは顧客のベネフィットがあいまいなNG例です。「どのような恩恵を受けられるのか」がメッセージから伝わらないため、顧客が行動を起こすきっかけとして不十分です。
- NG例:すばらしいプレゼントを用意しておりますのでお越しください
顧客のレスポンスを高めるためには、以下の例を参考にしましょう。顧客が「DMを受け取った自分は、サービス利用で得をする」と感じられるよう具体的に記載することがポイントです。
- OK例:DMを受け取った方限定!2,000円以上のサービスご利用で「ハーブティー詰め合わせ」をプレゼント
3. 複数の業者から相見積もりを取る
気になる業者を複数選定したのち、相見積もりを取得しましょう。各業者の最安値を提示してもらえるため、公開されている料金よりも安くなるケースが多いです。
相見積もり取得の際は、事前に複数の業者から見積もりを取る予定であることを相手先に伝えましょう。マナーとしての側面はもちろん、競争環境を醸成することで踏み込んだ交渉を可能にするメリットもあります。
DM印刷業者の比較ポイント【3選】
DM印刷業者を選ぶ際は、以下の基準にもとづいて比較することをおすすめします。
- サービス内容
- 実績
- 信頼感
料金のみならず多角的な視点で比較検討することで、納得できるクオリティのDMが完成します。
1. 「サービス内容」で比較する
印刷や発送だけでなく、DMの企画やマーケティング施策などをあわせて依頼できる業者もあります。それぞれの工程を別の依頼先に頼むよりも安く済むケースが多いです。
自社が必要としているサービスをフルサポートしてくれる会社を選択することが、DMの費用対効果を高めるポイントです。
2. 依頼するジャンルの「実績」で比較する
DM印刷業者にはそれぞれ得意とするジャンルがあるため、以下のようにニーズにあわせて選択肢を絞り込むことがおすすめです。
- 30代の女性に刺さるDMを作りたい
⇒女性をターゲットとしたデザイン・マーケティングの実績が豊富なDM印刷業者を選ぶ
- ターゲット選定が不十分な気がする
⇒顧客リストの作成能力に優れたDM印刷業者を選ぶ
見積もり依頼の際は、制作を予定しているDMの詳細を伝えたうえで実績を確認しましょう。印刷会社ごとの強みを事前に把握し、自社の要望とマッチ度が高い依頼先を選択することがポイントです。
3. 「信頼感」で比較する
DM印刷の際は自社の顧客リストを業者に預けるため、個人情報の取り扱いにおいて信頼できる依頼先を探しましょう。「プライバシーマーク」取得の有無が、客観的な信頼感の指標となります。そのほか業者の信頼感を測るためには、以下の情報も参考になります。
- 受注の実績数
- 会社規模
- 監視システムや管理体制
個人情報漏えいを防ぐために、こだわって見極めたいポイントです。
以下の記事では、DM印刷が得意な業者を紹介してします。ぜひ参考にしてください。
チラシ・DM印刷が得意な印刷会社
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
株式会社第一製版印刷 |
| 和歌山市西浜1660-421 |
株式会社ugo |
| 新宿区下宮比町2-29 |
株式会社アドプリント |
| 大阪市中央区南船場3-7-27 NLC心斎橋4F-I |
東京カラー印刷株式会社 |
| 足立区千住関屋町5-27 |
インクアート株式会社 |
| 東大阪市高井田本通5-1-10 |
株式会社第一製版印刷
参照元:株式会社第一製版印刷
- デジタル化により格安で利用可能
- 会員登録でよりお得に
- ポイントサービスあり
株式会社第一製版印刷が手がけているチラシ印刷サービスが、ウェブプレスです。利用者が印刷データを用意するという形で注文が可能なサービスであり、デジタル化により格安な価格を実現しています。そして、クーポンが利用可能になる、注文の進行状況が確認できるなど、会員登録によるメリットが大きいのも見逃せません。ポイントサービスを導入しているのも重要で、貯まったポイントは購入時の使用、Amazonギフト券への交換といった使い道があります。
住所:和歌山県 和歌山市西浜1660-421
株式会社ugo
参照元:株式会社ugo
- 迅速に対応できるチラシ印刷
- クライアント作成データによる入稿可
- 特殊加工や規格外サイズへの柔軟な対応
株式会社ugoでは、「スプリント」というサイトの運営を通じ印刷サービスを提供しています。中でもチラシ・フライヤー印刷は最短当日出荷というスピーディーな対応も可能で、折込チラシや商品チラシ・イベント告知などあらゆるシーンで活用できます。またOffice作成のデータ入稿や規格外サイズへの対応も柔軟で、折り込みやデザイン・ポスティングなどの追加サービスも提供します。
住所:東京都 新宿区下宮比町2-29
株式会社アドプリント
参照元:株式会社アドプリント
- 格安にこだわっている
- 印刷のオプションも豊富
- 特殊な理想のチラシを作ってもらえる
格安なチラシ印刷へのこだわりがあり、最もオーソドックスな一般チラシの時点でかなりのコストパフォーマンスを誇ります。それだけではなく4万部以上の大部数特価チラシも手がけており、多く注文する場合に安く利用できる点は見逃せません。また、チラシ印刷のオプションも非常に豊富で、変わったところだと完全防水のチラシも利用可能です。個別に見積もりをする必要はあるものの、特殊制作チラシでは理想のチラシを製作してもらうこともできます。
住所:大阪府 大阪市中央区南船場3-7-27 NLC心斎橋4F-I
東京カラー印刷株式会社
参照元:東京カラー印刷株式会社
- 豊富な選択肢があるチラシ・フライヤー印刷
- 高品質で手頃な価格な印刷料金
- オプション追加も可能な1枚ものチラシ
東京カラー印刷株式会社で行うチラシ・フライヤーの印刷は、納期や用紙・サイズなどを予算に合わせ自由に選ぶことができるという特徴があります。例としてA4 コート90kg 片面フルカラーの場合、100部で税抜 362円〜、 1,000部の場合が税抜2,081円〜対応可能です。高品質に対する徹底的なこだわりも持っており、1枚ものは追加オプションで折り加工付きやポスティングサービスもつけられます。
住所:東京都 足立区千住関屋町5-27
インクアート株式会社
参照元:インクアート株式会社
- 印刷オプションが豊富
- 当日発送に対応
- 利用できるサイズが豊富
インクアート株式会社に印刷通販事業部であるプリントアースは、チラシ印刷のオプションが非常に豊富なところが魅力です。折り加工やスジ入れ加工、穴あけ加工など選べるオプションは豊富で、誤字脱字を防ぐための校正も利用できます。さらに、すぐにでもチラシが欲しいというニーズに応えられる、当日発送のチラシ印刷にも対応しているのは大きな魅力です。A1からA7、B1からB8までと対応しているチラシのサイズも豊富で、しかも格安で利用できます。
住所:大阪府 東大阪市高井田本通5-1-10
まとめ
本記事ではDM印刷の費用相場や効果を高める方法などを紹介しました。DMは費用対効果を高めることで初めて意味をなします。DM印刷業者を選ぶ際は、費用だけではなく「売上に直結するDMを作れるか」を重視しましょう。
クオリティを確保しつつ最小限の予算で依頼するために、候補となるDM印刷業者の相見積もりを取ることをおすすめします。
DM業者探しには「比較ビズ」がおすすめです。たった2分ほどで全国各地からDM印刷が得意な業者に一括見積もりを請求できるため、ぜひ自社のパートナー企業選びに活用してください。
広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。
配布地域や業種などによって変動はありますが、例えばチラシ配布の反響率は一般的に0.1〜0.3%ほどと言われています。数字で言えば100枚配っても反響がないかもしれないのです。それ故に何千枚何万枚と配布するのが基本となります。
大量配布目的の印刷物が得意な印刷会社さんであれば、配りたい内容や場所などを伝えると、デザインはもちろん適正な印刷枚数なども提案してくれる会社さんもありますので、初回打合せが無料であれば何社か話を聞いてみると確認しやすいと思います。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの印刷会社に依頼したらいいかわからない
- 印刷物の品質と納期のバランスが取れない
- オリジナルデザインを活かしたいが方法がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の印刷会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。