任意整理の費用相場を解説!費用が払えないときの対策や安くする方法も紹介
- 任意整理の費用はいくら?
- 任意整理の費用は安くなる?
- 任意整理の費用が払えないときはどうすればいい?
任意整理は、債権者との話し合いで借金を減額する手続きです。しかし、費用が支払えないことから任意整理ができない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、任意整理を弁護士・司法書士に依頼する場合、自分でする場合それぞれにかかる費用を徹底的に解説します。費用を支払えないときの対策や費用を安くする方法も紹介します。この記事を読み終わる頃には、任意整理の費用への不安が解消しているでしょう。
費用が気になって任意整理を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
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任意整理の費用は契約時と和解時の2回支払う
任意整理に関する費用の支払いタイミングは、契約時と和解時の2回です。契約締結時に着手金を支払った後に、債権者との話し合いで和解した際に報酬金を支払います。
任意整理の費用相場
任意整理にかかる費用の内訳は「相談料」「着手金」「報酬」です。
相場は、弁護士と司法書士どちらに依頼するかで変わります。弁護士・司法書士それぞれに依頼した場合の費用相場をみてみましょう。
弁護士に依頼する場合は5万円〜15万円
弁護士報酬は「相談料」「着手金」「基本報酬」「減額報酬」「過払い金報酬」の5種です。
5種類の内訳は次のとおりです。
費用 | 内容 | |
---|---|---|
相談料 | 30分:5,000円〜1万円 無料の場合も多い |
専門家への相談料 |
着手金 | 債権者1社あたり5万円程度 | 着手するための費用 |
基本報酬 | 債権者1社あたり2万円程度 | 弁護士に依頼するための費用 |
成功報酬 | 減額分の10%程度 | 減額が成功したときの報酬 |
過払い金報酬 | 回収額の20% | 過払い金の返還が成功したときの報酬 |
債務の残高によって成功報酬と過払い金報酬が変わりますが、弁護士に依頼する際の費用は、5万円〜15万円です。
司法書士に依頼する場合は2万円〜5万円
司法書士に依頼するときの費用相場は、2万円〜5万円です。司法書士に依頼する場合の支払う費用は「相談料」「着手金」「基本報酬」「減額報酬」「過払い金報酬」の5種類です。
費用 | 内容 | |
---|---|---|
相談料 | 30分:5,000円〜1万円 無料の場合も多い |
専門家への相談料 |
着手金 | 債権者1社あたり5万円程度 事務所によっては無いところも |
着手するための費用 |
基本報酬 | 債権者1社あたり2万円程度 | 弁護士に依頼するための費用 |
成功報酬 | 減額分の10%程度 事務所によっては無いところも |
減額が成功したときの報酬 |
過払い金報酬 | 回収額の20% | 過払い金の返還が成功したときの報酬 |
司法書士事務所によっては着手金と成功報酬を取っていないケースもあるため、弁護士に依頼するより安い傾向があります。
自分で手続きする場合は1,000円〜1万円
自分で手続きする場合、費用は印紙代と郵送料だけで済みます。収入印紙代は以下のとおりです。
50万円を超え100万円以下 | 1,000円 |
---|---|
100万円を超え500万円以下 | 2,000円 |
500万円を超え1千万円以下 | 10,000円 |
参照:第1号文書から第4号文書までの印紙税額の一覧表(国税庁)
上記に書類の郵送料を加えると、1,000円〜1万円が費用相場です。
任意整理は、以下の記事で詳しく解説しています。
任意整理の費用を支払えない場合の対処法5選
債務の支払いで生活が苦しくなると、任意整理の費用が支払えないときがあるでしょう。任意整理の費用を支払えない場合でも次の5つの対処法があります。
- 法テラスに依頼する
- 司法書士に依頼する
- 分割払いにする
- 受任通知送付による支払い猶予を受ける
- 自分で手続きする
それぞれ詳しく解説します。
1. 法テラスに依頼する
法テラスは、国により設立された法律トラブル解決の総合案内所です。 無料相談だけではなく、援助を受けられる条件を満たしていれば「民事法律扶助業務」により費用の立て替えを行ってもらえます。
「民事法律扶助業務」による援助を受けられる条件は、以下3点です。
- 月収や保有財産が一定額以下であること
- 勝訴の見込みがないとはいえないこと
- 民事法律扶助の趣旨に適すること
法テラス「民事法律扶助業務」では、生活保護を受けている場合支払い免除の特例があります。低所得者でも任意整理を依頼できるサービスといえるでしょう。
2. 司法書士に依頼する
司法書士に依頼すると費用を安くできるため、支払いがしやすくなる可能性があります。
ただし、司法書士には、元金140万円以下の任意整理しか依頼できません。和解がうまくいかず裁判に進んだ場合は、弁護士に依頼する必要があります。
デメリットはあるものの、元金140万以下の任意整理であれば、司法書士へ依頼した方が費用が安くなる傾向にあります。費用面が心配な場合は司法書士への依頼を検討しましょう。
司法書士に依頼できる任意整理は、元金140万円以下です。
元金に過払いしていた利息を加えて140万円になる場合は、司法書士に依頼しても問題ありません。
弁護士と司法書士どちらに頼むべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
3. 分割払いにする
弁護士や司法書士も、任意整理の希望者はお金に困っていることを承知しています。そのため、任意整理費用の分割払いを受け入れてくれる事務所が増えてきています。
弁護士や司法書士が分割払いを受け入れてくれる期間は、3年(36回払い)程度です。分割払いにしてもらうことで、月々の支払いが減り、任意整理を依頼しやすくなるでしょう。
4. 受任通知送付による支払い猶予を受ける
貸金業法21条1項9号では、次の2点が規定されています。
- 弁護士や司法書士が債務整理の依頼を受けると、債権者に対して「受任通知」が送付される
- 受任通知が送付されると、債権者は債務者への督促ができなくなる
弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると受任通知が送付され、督促がストップします。督促が止まることにより、支払いも猶予されます。
督促が止まる目安は、最長で3カ月程度です。猶予された分の支払額を、任意整理の費用に充当することも可能でしょう。
5. 自分で手続きする
自分で任意整理の手続きをする場合、かかる費用は印紙代と郵送料のみです。弁護士や司法書士へ支払う費用を節約できます。
自分で債務整理の手続きをする場合、過払い金請求ができなくなるデメリットがあります。費用が安くなるメリットだけではなく、デメリットがある点は十分注意しましょう。
任意整理を自分でする方法やメリット・デメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。
任意整理におすすめの弁護士・司法書士事務所5選
任意整理を依頼する際におすすめできる弁護士・司法書士事務所を紹介します。今回紹介するのは、弊社「比較ビズ」に登録がある次の5事務所です。
- EMパートナーズ法律事務所
- グリーン司法書士法人
- 司法書士法人リーガルクリニック
- 弁護士法人シティ総合法律事務所
- 認定司法書士中山ゆり事務所
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
EMパートナーズ法律事務所 |
| 千代田区麹町4-4-5 麹町シャインビル803号室 |
EMパートナーズ法律事務所
参照元:EMパートナーズ法律事務所
- クライアントの要望に応じて幅広い法的サービスを提供
- クライアントの状況を丁寧にヒアリング
- 個人・法人のさまざまな相談に対応
法人・個人を問わず、任意整理や破産などの業務を多数手がけた経験があります。豊富な実務経験を活かし、手続を取る際の問題点や準備内容を的確に案内することが特徴です。 対象範囲は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨木県、栃木県、群馬県、山梨県と長野県の1都8県です。メールや夜間対応も受けてもらえるため、仕事をしながらでも使いやすい事務所といえるでしょう。
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
グリーン司法書士法人 |
| 新宿区新宿2-16-8 新宿北斗ビル3F |
グリーン司法書士法人
参照元:グリーン司法書士法人
- 業務ごとに豊富な経験と実績がある
- 依頼者の予算に合わせたサポート
- 難しい法律用語をわかりやすく説明
個人の借金問題に関する実績が豊富な司法書士事務所です。2023年3月現在での任意整理の実績は2万件以上です。任意整理でも支払いできない場合は、民事再生や自己破産への移行も受け付けています。全国の案件に対応しており、分割払いも可能です。メールだけでなくテレビ電話相談も受け付けています。
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
司法書士法人リーガルクリニック |
| 東大阪市長堂1-5-6 布施駅前セントラルビル605 |
司法書士法人リーガルクリニック
参照元:司法書士法人リーガルクリニック
- 司法書士・土地家屋調査士・行政書士がワンストップでサービスを提供
- さまざまな観点から最適な解決方法を提案
- 専門家との幅広いネットワークを生かしたリーガルサービス
任意整理や過払い金請求を取り扱う司法書士事務所です。 司法書士だけではなく、弁護士や税理士などの各種士業や金融機関とのネットワークを構築しています。さまざまな観点からの検討により、依頼者にとって最適な解決方法を提案できることが特徴です。対象範囲は、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県です。
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
弁護士法人シティ総合法律事務所 |
| 札幌市中央区大通西10-4 南大通ビル5F |
弁護士法人シティ総合法律事務所
参照元:弁護士法人シティ総合法律事務所
- Web会議システム等を利用した4つの相談方法
- 様々な資格を持つ弁護士によるワンストップ法律相談
- 元検事の弁護士による刑事弁護が可能
破産管財業務やの実績が豊富で、債務整理の実績もあります。 対象範囲は北海道ですが、東京にオフィスがあり連携可能な点も魅力です。
住所:北海道 札幌市中央区大通西10-4 南大通ビル5F
社名 | 3つの特徴 | 住所 |
---|---|---|
司法書士 中山 ゆり事務所 |
| 川越市新富町2-22 八十二銀行川越ビル4F |
司法書士 中山 ゆり事務所
参照元:司法書士 中山 ゆり事務所
- 女性司法書士が担当可能
- 債務整理の経験あり
- 支払方法や料金が明確
2007年の開業以来債務整理に取り組んできました。開業前に東京の大手司法書士法人で過払訴訟や債務整理を担当していたことから、豊富な実績があるといえるでしょう。月2回無料相談会が開催されています。 対象範囲は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨木県、栃木県、群馬県の1都6県です。
住所:埼玉県 川越市新富町2-22 八十二銀行川越ビル4F
まとめ
任意整理に必要な費用は、弁護士や司法書士に支払う費用です。任意整理を安く対応してくれる事務所も多数あります。任意整理の依頼には、複数の事務所を比較して、金銭的な負担が少ない専門家に依頼しましょう。
任意整理をどこに頼むべきかわからないときは「比較ビズ」の利用がおすすめです。弊社「比較ビズ」では、複数の事務所に一括で見積もり依頼や相談ができます。複数事務所の見積もりを比較できるため、自分に合った事務所選ぶことができるでしょう。
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